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第1章
ソタイン村の生活
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ヒロシとミサエさんは服を着替えて、2階の階段を降りてきた。
ヒロシが先ほどから気になっていたのは、心の中で思うとすぐに発動する謎の能力のことだった。
それが“魔法”なのか“スキル”なのかは分からないが、どうやら「具現化」という魔法らしい。
具現化とは、頭の中でイメージした物を魔力で現実に生み出す魔法である。ただし、金品などの価値ある物を直接生み出すことは禁じられているため、神様が気を利かせて“中身入り”の革袋を出してくれたらしい。
身体は若返っても、思考回路は還暦を過ぎたおじいさんのまま。異世界の常識にはまだついていけないのが本音だった。
「ねぇ、ヒロシさん。家の前に出てみませんか?」
急にミサエさんが丁寧な言葉を使ったので、ヒロシは「ドキッ!!」とした。
新婚時代に戻ったようで、どこか新鮮に聞こえた。二人でドアを開け、手をつないで道なりに歩いていく。のんびりとした散歩だった。
「おや、そこの魔女の家に引っ越してきたのかい?」
親切そうな村の女性が声をかけてくれた。
「はい」
「ここはソタイン村って言ってね。平和で住みやすい村なんだよ。私の名前はハンナ、よろしくね」
「ヒロシと妻のミサエです。昨日この村に引っ越してきたばかりですが、どうかよろしくお願いします」
「ヒロシさんとミサエさんだね」
まさか「異世界から転生してきました」とは言えないので、ヒロシの顔は少し引きつっていたと思う。
ハンナさんはソタイン村の生活について教えてくれた。
この村は、ロキシア人(ロシア系)がほとんどで、一部にキーナ人(中国系)も住んでいるらしい。
村人たちは主に牧畜と農業で暮らしており、特産品は特にない。
オカロダ町の有入貴族がこの一帯を治めているが、税の取り立てはそれほど厳しくなく、住みやすい理由が分かった気がした。
ヒロシとミサエはまだ知らなかったが、この村には“ザリット”と呼ばれる、根深い偏見が静かに息づいていた。
よそ者や異種族に対する差別意識が、日常の中に溶け込んでいるのだった。
「ハンナさん、ギルドはあるのですか?」
「ああ、村の広場の前にあるよ。歩いて15分くらいだね」
ハンナさんの案内で、二人はギルドへ向かうことにした。
家を出る少し前に「これからお金が必要になるよね」と願ったら、小さな革袋がポンと現れた。
ヒロシは「具現化って便利だな」と思ったが、神様が中身まで用意してくれたことには気づいていなかった。
ギルドに着くと、受付カウンターの前に二人で並んだ。村人たちは仕事中らしく、誰もいなかった。
「あの~、登録をしたいのですが」
ヒロシは、ギルドに行けば冒険者登録ができると思っていた。
「ここソタイン村は農業と牧畜の村なので、わざわざ商人カードを作る人はいませんよ」
「二人で他の町や村に行ってみたいので、登録をお願いします」
「では、こちらの申込書にお名前と職業を記入してください。お二人分の商人登録料として、銀貨2枚になります」
二人は銀貨2枚を支払い、『薬師見習い』として登録を済ませた。
神様からもらった「帝王」と「聖女」の称号は伏せておくことにした。
この時、二人は全く気づいていなかったが……ソタイン村には冒険者ギルドは存在していなかったのだ。
「ギルドでの仕事斡旋は、牧畜と農業関係の仕事がありますが、冒険者として仕事を受ける場合は、オカロダ町の冒険者ギルドに行ってください」
「それと、薬草採取で森の奥や山に入る場合は、魔物が出没する可能性もあるので、自分で身の危険を守る魔法と、強い武器が必要になります。準備をされてからお入りください」
「自分自身で身を守ることができない場合は、必ず護衛を雇ってください」
受付のエミリーさんの説明を聞き終え、ミサエさんが少し顔を曇らせていた。
ヒロシはミサエさんの髪を撫でて落ち着かせた。いざとなったら具現化で武器を作ればいい——そう思っていた。
ギルドを出た二人は、昼食をとるために併設された食堂へ向かった。
空いたテーブルに座り、簡易な食事を注文する。メニューはビーフシチューに田舎パン、そして赤ワイン。値段は二人分で銅貨2枚だった。
田舎パンとは、全粒粉で焼かれた丸いパンで、色は少し黒く、噛みごたえがある。
シチューといっても、皿の上には煮込まれた牛肉が盛られ、付け合わせにはマッシュポテトと人参、グリーンピースが並んでいた。
「ヒロシさん、昼間からワインなんて……」
ミサエさんが少し怪訝そうな顔をしていたが、ワインの味は元の世界と変わらなかった。
「この世界では生水が飲めないから、仕方ないことだと思うよ」
ヒロシは苦し紛れに説明したが、実はこの世界では生活魔法の“水魔法”を使えば、いつでも飲料水を作ることができる。
ヒロシとミサエは転生時に生活魔法を習得していたはずなのだが、まだ魔法が使えることに気づいていなかった。
昼食後、二人はハンナさんに教えてもらった村の雑貨店へ向かった。
通り沿いに並ぶ店の中でも、雑貨店は衣類から生活用品まで所狭しと商品が並び、見ているだけで楽しい気分になった。
店内の書棚には、中古の魔導書《グリモワール》が並んでいた。
ミサエさんはその一冊に惹かれ、手に取った瞬間、魔導書が一瞬だけ光ったように見えた。
「聖俗性魔法について書かれているわ。内容も自然に理解できる……」
そう言って、ミサエさんは購入を決めた。
値段は金貨5枚と高額だったが、店主によれば、これは10年前に村に住んでいた老魔女が手放したもので、滅多に市場に出回らない貴重な本だという。
帰り道、ヒロシはミサエさんと手をつなぎながら「家の玄関先に転移したい」と願った。
すると、一瞬で転移魔法が発動し、二人は家の前に戻っていた。
「ミサエさん、転移魔法ってすごいね。一瞬で帰ってきたよ」
「ヒロシさん、今度はゆっくり歩きましょ」
午後は紅茶を楽しむことにした。朝は意図せぬ“失敗”があったので、ミサエさんは「普通の紅茶にしてください」と神様にお願いしていた。
雑貨店で買った魔導書を手に、ヒロシは「ヒールって唱えてみてよ」と言った。
ミサエさんが『ヒール』と唱えると、彼女の体が一瞬だけ金色に輝いた。
「ミサエさん、聖女の力ってすごいね」
「でも人前で使うと“聖女”だってバレちゃうし、国王様に見つかったら大変よ」
「そうだね、人前では控えた方がいいかも」
午後の時間がゆっくり過ぎて、日が傾き始めた。
二人は再び村の中心部へ食材の買い出しに向かった。
この世界には掛け時計も腕時計もなく、時間は鐘の音で知るしかない。
雑貨店の隣の食品店では、肉や野菜、新鮮な卵が手に入った。
調理道具と調味料も少し購入したが、醤油や味噌は置いておらず、米も食べる習慣がないことが分かった。
夕食は卵焼きと野菜炒め、朝の田舎パンの残りで簡単に済ませた。
食事中、ヒロシは「この家、風呂がないよね」と気づき、ミサエさんに言うと、彼女は真顔で答えた。
「ヒロシさん、すぐにお風呂を作って」
「ハイ!! 今すぐ作ります!」
ヒロシは風呂に入らなくても平気だが、ミサエさんは毎日入らないと気が済まない性格だった。
帝王の力を使って、ヒロシは家の裏に風呂場を作ることにした。
頭の中でレンガの壁をイメージすると、地面からニョキニョキと壁が生えてきた。
正方形の部屋を囲み、天井を作って家にドッキングさせる。
窓はまだ作れないが、ユニットバスの構造を思い浮かべながら試行錯誤していた。
猫足のバスタブをイメージすると、「ズボッン!」という音とともに空中からバスタブが現れた。
アンティーク風のシャワーヘッドも具現化し、魔法石を仕込んでお湯が出るようにした。
ミサエさんから「オッケー」をもらったが、ヒロシは魔力を使いすぎてフラフラになっていた。
具現化魔法は“無”から物を生み出す創造魔法《錬金術》に近く、魔力チートがなければ一般人には到底使えない魔法だった。
魔力の回復には“おせっせ”が必要だと気づくのは、もう少し後の話である。
こうして、二人の異世界生活1日目は静かに終わっていった。
続く──
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ヒロシが先ほどから気になっていたのは、心の中で思うとすぐに発動する謎の能力のことだった。
それが“魔法”なのか“スキル”なのかは分からないが、どうやら「具現化」という魔法らしい。
具現化とは、頭の中でイメージした物を魔力で現実に生み出す魔法である。ただし、金品などの価値ある物を直接生み出すことは禁じられているため、神様が気を利かせて“中身入り”の革袋を出してくれたらしい。
身体は若返っても、思考回路は還暦を過ぎたおじいさんのまま。異世界の常識にはまだついていけないのが本音だった。
「ねぇ、ヒロシさん。家の前に出てみませんか?」
急にミサエさんが丁寧な言葉を使ったので、ヒロシは「ドキッ!!」とした。
新婚時代に戻ったようで、どこか新鮮に聞こえた。二人でドアを開け、手をつないで道なりに歩いていく。のんびりとした散歩だった。
「おや、そこの魔女の家に引っ越してきたのかい?」
親切そうな村の女性が声をかけてくれた。
「はい」
「ここはソタイン村って言ってね。平和で住みやすい村なんだよ。私の名前はハンナ、よろしくね」
「ヒロシと妻のミサエです。昨日この村に引っ越してきたばかりですが、どうかよろしくお願いします」
「ヒロシさんとミサエさんだね」
まさか「異世界から転生してきました」とは言えないので、ヒロシの顔は少し引きつっていたと思う。
ハンナさんはソタイン村の生活について教えてくれた。
この村は、ロキシア人(ロシア系)がほとんどで、一部にキーナ人(中国系)も住んでいるらしい。
村人たちは主に牧畜と農業で暮らしており、特産品は特にない。
オカロダ町の有入貴族がこの一帯を治めているが、税の取り立てはそれほど厳しくなく、住みやすい理由が分かった気がした。
ヒロシとミサエはまだ知らなかったが、この村には“ザリット”と呼ばれる、根深い偏見が静かに息づいていた。
よそ者や異種族に対する差別意識が、日常の中に溶け込んでいるのだった。
「ハンナさん、ギルドはあるのですか?」
「ああ、村の広場の前にあるよ。歩いて15分くらいだね」
ハンナさんの案内で、二人はギルドへ向かうことにした。
家を出る少し前に「これからお金が必要になるよね」と願ったら、小さな革袋がポンと現れた。
ヒロシは「具現化って便利だな」と思ったが、神様が中身まで用意してくれたことには気づいていなかった。
ギルドに着くと、受付カウンターの前に二人で並んだ。村人たちは仕事中らしく、誰もいなかった。
「あの~、登録をしたいのですが」
ヒロシは、ギルドに行けば冒険者登録ができると思っていた。
「ここソタイン村は農業と牧畜の村なので、わざわざ商人カードを作る人はいませんよ」
「二人で他の町や村に行ってみたいので、登録をお願いします」
「では、こちらの申込書にお名前と職業を記入してください。お二人分の商人登録料として、銀貨2枚になります」
二人は銀貨2枚を支払い、『薬師見習い』として登録を済ませた。
神様からもらった「帝王」と「聖女」の称号は伏せておくことにした。
この時、二人は全く気づいていなかったが……ソタイン村には冒険者ギルドは存在していなかったのだ。
「ギルドでの仕事斡旋は、牧畜と農業関係の仕事がありますが、冒険者として仕事を受ける場合は、オカロダ町の冒険者ギルドに行ってください」
「それと、薬草採取で森の奥や山に入る場合は、魔物が出没する可能性もあるので、自分で身の危険を守る魔法と、強い武器が必要になります。準備をされてからお入りください」
「自分自身で身を守ることができない場合は、必ず護衛を雇ってください」
受付のエミリーさんの説明を聞き終え、ミサエさんが少し顔を曇らせていた。
ヒロシはミサエさんの髪を撫でて落ち着かせた。いざとなったら具現化で武器を作ればいい——そう思っていた。
ギルドを出た二人は、昼食をとるために併設された食堂へ向かった。
空いたテーブルに座り、簡易な食事を注文する。メニューはビーフシチューに田舎パン、そして赤ワイン。値段は二人分で銅貨2枚だった。
田舎パンとは、全粒粉で焼かれた丸いパンで、色は少し黒く、噛みごたえがある。
シチューといっても、皿の上には煮込まれた牛肉が盛られ、付け合わせにはマッシュポテトと人参、グリーンピースが並んでいた。
「ヒロシさん、昼間からワインなんて……」
ミサエさんが少し怪訝そうな顔をしていたが、ワインの味は元の世界と変わらなかった。
「この世界では生水が飲めないから、仕方ないことだと思うよ」
ヒロシは苦し紛れに説明したが、実はこの世界では生活魔法の“水魔法”を使えば、いつでも飲料水を作ることができる。
ヒロシとミサエは転生時に生活魔法を習得していたはずなのだが、まだ魔法が使えることに気づいていなかった。
昼食後、二人はハンナさんに教えてもらった村の雑貨店へ向かった。
通り沿いに並ぶ店の中でも、雑貨店は衣類から生活用品まで所狭しと商品が並び、見ているだけで楽しい気分になった。
店内の書棚には、中古の魔導書《グリモワール》が並んでいた。
ミサエさんはその一冊に惹かれ、手に取った瞬間、魔導書が一瞬だけ光ったように見えた。
「聖俗性魔法について書かれているわ。内容も自然に理解できる……」
そう言って、ミサエさんは購入を決めた。
値段は金貨5枚と高額だったが、店主によれば、これは10年前に村に住んでいた老魔女が手放したもので、滅多に市場に出回らない貴重な本だという。
帰り道、ヒロシはミサエさんと手をつなぎながら「家の玄関先に転移したい」と願った。
すると、一瞬で転移魔法が発動し、二人は家の前に戻っていた。
「ミサエさん、転移魔法ってすごいね。一瞬で帰ってきたよ」
「ヒロシさん、今度はゆっくり歩きましょ」
午後は紅茶を楽しむことにした。朝は意図せぬ“失敗”があったので、ミサエさんは「普通の紅茶にしてください」と神様にお願いしていた。
雑貨店で買った魔導書を手に、ヒロシは「ヒールって唱えてみてよ」と言った。
ミサエさんが『ヒール』と唱えると、彼女の体が一瞬だけ金色に輝いた。
「ミサエさん、聖女の力ってすごいね」
「でも人前で使うと“聖女”だってバレちゃうし、国王様に見つかったら大変よ」
「そうだね、人前では控えた方がいいかも」
午後の時間がゆっくり過ぎて、日が傾き始めた。
二人は再び村の中心部へ食材の買い出しに向かった。
この世界には掛け時計も腕時計もなく、時間は鐘の音で知るしかない。
雑貨店の隣の食品店では、肉や野菜、新鮮な卵が手に入った。
調理道具と調味料も少し購入したが、醤油や味噌は置いておらず、米も食べる習慣がないことが分かった。
夕食は卵焼きと野菜炒め、朝の田舎パンの残りで簡単に済ませた。
食事中、ヒロシは「この家、風呂がないよね」と気づき、ミサエさんに言うと、彼女は真顔で答えた。
「ヒロシさん、すぐにお風呂を作って」
「ハイ!! 今すぐ作ります!」
ヒロシは風呂に入らなくても平気だが、ミサエさんは毎日入らないと気が済まない性格だった。
帝王の力を使って、ヒロシは家の裏に風呂場を作ることにした。
頭の中でレンガの壁をイメージすると、地面からニョキニョキと壁が生えてきた。
正方形の部屋を囲み、天井を作って家にドッキングさせる。
窓はまだ作れないが、ユニットバスの構造を思い浮かべながら試行錯誤していた。
猫足のバスタブをイメージすると、「ズボッン!」という音とともに空中からバスタブが現れた。
アンティーク風のシャワーヘッドも具現化し、魔法石を仕込んでお湯が出るようにした。
ミサエさんから「オッケー」をもらったが、ヒロシは魔力を使いすぎてフラフラになっていた。
具現化魔法は“無”から物を生み出す創造魔法《錬金術》に近く、魔力チートがなければ一般人には到底使えない魔法だった。
魔力の回復には“おせっせ”が必要だと気づくのは、もう少し後の話である。
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