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第1章
ダリナの魔女見習い2
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翌朝……
ヒロシとミサエさん、ダリナの3人はソタイン村の共同釜にパンを買いに行った。
ヒロシは新しく作った紺色の錬金術師の服装で、ミサエさんとダリナは黒の魔女服を着ていた。誰かに聞かれたときのために3人で相談して、ダリナはオカロダ町に行った時に魔女の弟子として冒険者ギルドで預かった事にした。
「おや、魔女様、お弟子さんをとったのかい?」
「はい、オカロダ町に行った時に冒険者ギルドで預かったのです」
「ダリナです、よろしくお願いします」
「私はハンナだよ」
「ここは住みやすい平和な村だよ」
村の共同釜にいたおかみさんたちはダリナに次々と質問をしてきた。
「ヒロシさん、ミサエさん、魔導師と魔女の格好をしているが、今日もお出かけかい?」
「はい、獣人族の里でラウレルの葉とウルフベリーの実を採りに行くつもりです」
「ゴブリンには気を付けるんだよ」
「それから、ゾウベクさんとズラタさんに出会ったら、ラビットの肉を持ってきてくれと伝えてくれないかい」
「は~い、分かりました、森で出会ったら伝えておきますね」
3人は一旦家に戻って、少し遅めの朝食をしっかりと食べて冒険の準備をした。裏庭でヒロシがキャンピングカーを出したのて皆んなで乗り込んだ。
「ヒロシさん、ミサエさん、この馬無し馬車も神様に教えてもらった魔道具ですか?」
「そうだよ、神様に教えてもらって俺が錬金術で作ったキャンピングカーだよ」
「キャンピングカーですか?」
「そうよ、この中で寝ることも出来るのよ」
「へえ~、じゃぁ、野宿をしなくてもすみますね」
「そうよ」
ミサエさんにキャンピングカーの中を案内されてダリナはベッドの上で飛び跳ねた。
「賢者、ラウレルの葉とウルフベリーの実のある場所に案内してくれ」
「了解しました、獣人族の里の近くまで行きます」
キャンピングカーは静かに走り出した。
「ヒロシさん、ミサエさん、この馬車は全く揺れませんね、それに凄く早いです」
「そうよ、揺れないから馬車に酔うことは無いのよ」
「まもなく、採取場所に到着します」
「ヒロシさん、ミサエさん、もう着いたのですか?」
「そうだよ」
「ダリナ、両手杖を持って降りましょう」
「は~い」
「ヒロシさん、私とダリナの短剣型魔導銃を作って」
「ああ、賢者と相談して女の子用に少し軽くなるように調整しておくよ」
ヒロシはミサエさんとダリナのために狩猟用ナイフを参考に刃渡りを30センチ程にした魔石をはめ込んだ短剣型魔導銃を2本作った。
「ダリナ、この引き金を引けば雷魔法が自動で撃てるんだ」
「やってみて」
ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ ダリナは短剣型魔導銃の試し撃ちをした。
「ヒロシさん、凄いです、詠唱しなくても魔法が使えるなんて夢みたいです」
「雷の魔石を柄にはめてあるからだよ」
「警告!、警告!、ゴブリン5体が来ます。短剣型魔導銃を構えて下さい」
「防御結界3重展開」
ギギィ、ギギィ、ギギィ、ギギィ、ギギィ、ゴブリンはヒロシたち3人を取り囲んで威嚇をしてきた。
ビッ、ビッ、ビッ、ギィー、ビッ、ビッ、ビッ、ギィー、ダリナの短剣型魔導銃が当たって2体のゴブリンが倒れた。
「ダリナ、落ち着いて、魔導銃で確実にゴブリンに当てるのよ」
ギギィ、ギギィ、ギギィ、ギギィ、ギギィ、
ビッ、ビッ、ビッ、ギィー、ビッ、ビッ、ギィー、ビッ、ビッ、ギィー、残り3体のゴブリンも倒れた。
ゴブリン5体は全てダリナがダガーナイフに似せた短剣型魔導銃で倒したのだった。
「ダリナ、もう大丈夫よ」
「ふう、ミサエさん、怖かったです」
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、
「ミサエさん、頭の中で音が鳴っています」
「ダリナ、大丈夫よ、魔物を倒したからレベルが上がる時の音よ」
「ヒロシさん、ゴブリンの耳をお願いね」
「ミサエさん、任せといて」
「ダリナ、座って少し休みましょう」
ミサエさんは収納から温かいお茶を出してダリナに飲ませた。
「ヒロシさん、タブレットでダリナのレベルを開示して」
「賢者、ダリナのステータスを開示してくれ」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ダリナ
【種族】獣人族
【年齢】15
【称号】魔女見習い
【スキル】
全属性魔法、鑑定
【LV】16
【MP】32000
◇ ◇ ◇ ◇
「昨日もそうだったけど、魔導ブースターのお陰で魔物を倒すとダリナのレベルが上がりやすいのよ」
「ミサエさん、ダリナの特訓は今日はこの辺で終わりにしようよ」
「そうね、無理してダリナのレベルを一気に上げても魔力酔いを起こして体が付いていかないわ」
「ミサエさん、ダリナ、ソタイン村のギルドに寄ってから家に戻ろうか」
「「はい」」
「獣人族の里の近くでゴブリンが出たので退治してきました」
ヒロシとミサエさん、ダリナの3人はソタイン村のギルドに入っていき、ゴブリンの耳5体分を出した。
「全部で5体、合計で金貨1枚と銀貨5枚です」
「ありがとうございます」
三人はソタイン村の商業ギルドを出て歩いて魔女の家に帰ってきた。魔導ブースターの効果で魔物を倒すとダリナのレベルが上がるスピードは通常の人の10倍早いのだが、急激なレベルアップはダリナの体に魔力酔いを引き起こしていたのだった。
(話終わり)
----------------------------------
ヒロシとミサエさん、ダリナの3人はソタイン村の共同釜にパンを買いに行った。
ヒロシは新しく作った紺色の錬金術師の服装で、ミサエさんとダリナは黒の魔女服を着ていた。誰かに聞かれたときのために3人で相談して、ダリナはオカロダ町に行った時に魔女の弟子として冒険者ギルドで預かった事にした。
「おや、魔女様、お弟子さんをとったのかい?」
「はい、オカロダ町に行った時に冒険者ギルドで預かったのです」
「ダリナです、よろしくお願いします」
「私はハンナだよ」
「ここは住みやすい平和な村だよ」
村の共同釜にいたおかみさんたちはダリナに次々と質問をしてきた。
「ヒロシさん、ミサエさん、魔導師と魔女の格好をしているが、今日もお出かけかい?」
「はい、獣人族の里でラウレルの葉とウルフベリーの実を採りに行くつもりです」
「ゴブリンには気を付けるんだよ」
「それから、ゾウベクさんとズラタさんに出会ったら、ラビットの肉を持ってきてくれと伝えてくれないかい」
「は~い、分かりました、森で出会ったら伝えておきますね」
3人は一旦家に戻って、少し遅めの朝食をしっかりと食べて冒険の準備をした。裏庭でヒロシがキャンピングカーを出したのて皆んなで乗り込んだ。
「ヒロシさん、ミサエさん、この馬無し馬車も神様に教えてもらった魔道具ですか?」
「そうだよ、神様に教えてもらって俺が錬金術で作ったキャンピングカーだよ」
「キャンピングカーですか?」
「そうよ、この中で寝ることも出来るのよ」
「へえ~、じゃぁ、野宿をしなくてもすみますね」
「そうよ」
ミサエさんにキャンピングカーの中を案内されてダリナはベッドの上で飛び跳ねた。
「賢者、ラウレルの葉とウルフベリーの実のある場所に案内してくれ」
「了解しました、獣人族の里の近くまで行きます」
キャンピングカーは静かに走り出した。
「ヒロシさん、ミサエさん、この馬車は全く揺れませんね、それに凄く早いです」
「そうよ、揺れないから馬車に酔うことは無いのよ」
「まもなく、採取場所に到着します」
「ヒロシさん、ミサエさん、もう着いたのですか?」
「そうだよ」
「ダリナ、両手杖を持って降りましょう」
「は~い」
「ヒロシさん、私とダリナの短剣型魔導銃を作って」
「ああ、賢者と相談して女の子用に少し軽くなるように調整しておくよ」
ヒロシはミサエさんとダリナのために狩猟用ナイフを参考に刃渡りを30センチ程にした魔石をはめ込んだ短剣型魔導銃を2本作った。
「ダリナ、この引き金を引けば雷魔法が自動で撃てるんだ」
「やってみて」
ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ ダリナは短剣型魔導銃の試し撃ちをした。
「ヒロシさん、凄いです、詠唱しなくても魔法が使えるなんて夢みたいです」
「雷の魔石を柄にはめてあるからだよ」
「警告!、警告!、ゴブリン5体が来ます。短剣型魔導銃を構えて下さい」
「防御結界3重展開」
ギギィ、ギギィ、ギギィ、ギギィ、ギギィ、ゴブリンはヒロシたち3人を取り囲んで威嚇をしてきた。
ビッ、ビッ、ビッ、ギィー、ビッ、ビッ、ビッ、ギィー、ダリナの短剣型魔導銃が当たって2体のゴブリンが倒れた。
「ダリナ、落ち着いて、魔導銃で確実にゴブリンに当てるのよ」
ギギィ、ギギィ、ギギィ、ギギィ、ギギィ、
ビッ、ビッ、ビッ、ギィー、ビッ、ビッ、ギィー、ビッ、ビッ、ギィー、残り3体のゴブリンも倒れた。
ゴブリン5体は全てダリナがダガーナイフに似せた短剣型魔導銃で倒したのだった。
「ダリナ、もう大丈夫よ」
「ふう、ミサエさん、怖かったです」
ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、
「ミサエさん、頭の中で音が鳴っています」
「ダリナ、大丈夫よ、魔物を倒したからレベルが上がる時の音よ」
「ヒロシさん、ゴブリンの耳をお願いね」
「ミサエさん、任せといて」
「ダリナ、座って少し休みましょう」
ミサエさんは収納から温かいお茶を出してダリナに飲ませた。
「ヒロシさん、タブレットでダリナのレベルを開示して」
「賢者、ダリナのステータスを開示してくれ」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ダリナ
【種族】獣人族
【年齢】15
【称号】魔女見習い
【スキル】
全属性魔法、鑑定
【LV】16
【MP】32000
◇ ◇ ◇ ◇
「昨日もそうだったけど、魔導ブースターのお陰で魔物を倒すとダリナのレベルが上がりやすいのよ」
「ミサエさん、ダリナの特訓は今日はこの辺で終わりにしようよ」
「そうね、無理してダリナのレベルを一気に上げても魔力酔いを起こして体が付いていかないわ」
「ミサエさん、ダリナ、ソタイン村のギルドに寄ってから家に戻ろうか」
「「はい」」
「獣人族の里の近くでゴブリンが出たので退治してきました」
ヒロシとミサエさん、ダリナの3人はソタイン村のギルドに入っていき、ゴブリンの耳5体分を出した。
「全部で5体、合計で金貨1枚と銀貨5枚です」
「ありがとうございます」
三人はソタイン村の商業ギルドを出て歩いて魔女の家に帰ってきた。魔導ブースターの効果で魔物を倒すとダリナのレベルが上がるスピードは通常の人の10倍早いのだが、急激なレベルアップはダリナの体に魔力酔いを引き起こしていたのだった。
(話終わり)
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