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第2章
2-5 マンドラゴラポーションを作ろう
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三人はソタイン村の商業ギルドを出て歩いて魔女の家に帰ってきた。魔導ブースターの効果で魔物を倒すとダリナのレベルが上がるスピードは早いのだが、急激なレベルアップはダリナの体に魔力酔いを引き起こしていたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
「賢者、ダリナが魔力酔いを起こさない方法を教えて」
「ハイ、マンドラゴラのポーションを先に作っておいて、気持ち悪くなった時に飲みながらレベルアップすることになります」
「賢者、マンドラゴラポーションの作り方を教えて」
「マンドラゴラポーションの作り方はマンドラゴラの他にリンゴと蜂蜜と魔力水です」
画面にはマンドラゴラとリンゴとハチミツの画像が表示されていた。
「魔力水とは教会では聖水と呼ばれており、聖女の力を使って精製した蒸留水のことです」
「リンゴと蜂蜜は市場で入手可能ですが、ヒロシさんの具現化でも作成は可能です」
この後、賢者は聖水を精製する方法をミサエさんにレクチャしてくれた。
「マンドラゴラの自生場所は半径1000メートル以内はこちらになります」
タブレットの画面には紫色の点が点滅して、マンドラゴラの自生場所を表示していた。
「ミサエさん、マンドラゴラを採りに行こうか」
「ダリナも一緒に行くわね」
「はい」
マンドラゴラの自生場所は獣人族の里に続くソタイン村の外れの森にあった。
「ヒロシさん、絶対防御の結界を3重展開します」
「ミサエさん、これで魔物が襲ってきても大丈夫だね」
「ヒロシさん、あそこだと思うわ」
「あっ、紫の花を付けているよ」
「ヒロシさん、ミサエさん、注意して下さい」
「マンドラゴラはむやみに引っこ抜くと絶叫で死ぬと言われています」
「そうか、周りの土をつけたまま持って帰ろうよ」
ヒロシとミサエさんは土が付いたマンドラゴラを5株収納に入れて持って帰り、4株は薬草園で育てる事にしたのだった。
「ミサエさん、赤い実を採るのを忘れていました」
「ダリナ、籠にウルフベリーの実を摘んで帰りましょう」
「ミサエさん、ラウレルの葉はこれだね」
「そうよ、月桂樹の葉っぱよ」
ヒロシはラウレルの葉を籠3杯分を摘んだのだった。ダリナとミサエさんはウルフベリーの実を籠2杯摘んだのだった。幸いにゴブリンは昨日ダリナが討伐したので出ては来なかった。
ラウレルの葉とはミサエさんが買ったグリモワールには炎症を抑える薬の材料として掲載されていたが、元の世界の月桂樹の事で肉の臭み消しにも使える事が分かった。
「それじゃぁ、先に商業ギルドに納品に行こうよ」
「そうしましょう」
ヒロシは転移門を出して一瞬でソタイン村の家に戻ってきた。
「依頼のウルフベリーの実とラウレルの葉を摘んできました」
「ウルフベリーの実は籠2杯10キロ、ラウレルの葉は籠3杯ですね」
「はい、間違いありません」
「ウルフベリーの実は10キロ金貨1枚です。ラウレルの葉は籠3杯9キロで銀貨9枚です」
「金貨1枚と銀貨9枚です」
「ありがとうございます」
「それと、皆様のレベルの確認はオカロダ町の冒険者ギルドに行った時に確認して下さい」
ソタイン村の商業ギルドは魔女の家から近くて便利だったが、今は商業ギルドだけなのでレベル確認と冒険者の昇級はオカロダ町の冒険者ギルドに行かないと出来ないのが不便だった。
「ミサエさん、ダリナ、戻ろうよ」
「ミサエさん、俺たちの最初の職業は薬師見習いにしたのだったよね」
「そうよ」
「ヒロシさん、賢者に聞いた薬師の大鍋を先に作って」
「賢者、薬師の大鍋を見せて」
「ヒロシさん、薬師の大鍋はこちらになります」
タブレットの画面には猫脚の少し大きめの黒い鍋が映っていた。
「ヒロシさん、先にリンゴとハチミツを具現化で作りましょう」
画面にはリンゴ10個と蜂蜜の壺が映っていた。
「ミサエさん、薬師の大鍋は2口作ったよ」
「リンゴと蜂蜜もオッケーです」
「ヒロシさんありがとう」
「ダリナはポーションの作り方をよく見ていてね」
「は~い」
「ミサエさん、今からポーションを作りますが、先に薬師の大鍋に魔力水を満たすのがポーション作りの基本です」
「今回は魔力をかなり多めに流します」
「賢者、魔力水を満たしたわよ」
「では、リンゴ1個を鍋に入れて下さい、入れ終わったら次は蜂蜜を大さじ3杯です」
「次にマンドラゴラを入れてください」
「賢者、全て入れたわ」
「ミサエさんポーションの呪文は『サンクチュアリ』です」
「サンクチュアリ」
薬師の大鍋は金色に光って直ぐに光は消えた。鍋の中には紫色のポーションが出来上がっていた。
「ダリナ、味見してみましょう」
「ミサエさん、甘くて飲みやすいです」
「本当ね」
「それと、疲れがとれて体がシャキッとします」
「ヒロシさんも飲んでみて」
「ミサエさん、甘くて飲みやすいね、それに体が軽くなったよ」
「ヒロシさん、ポーションの小瓶を具現化で作りましょう」
タブレットの画面にはポーションの小瓶100本が映っていた。ヒロシは具現化で直ぐにポーションの小瓶を作ったのだった。スポイドを使ってポーションの小瓶に小分けをした。マンドラゴラポーションはヒロシとミサエさんがそれぞれ50本ずつ収納で管理したのだった。
(話終わり)
◇ ◇ ◇ ◇
「賢者、ダリナが魔力酔いを起こさない方法を教えて」
「ハイ、マンドラゴラのポーションを先に作っておいて、気持ち悪くなった時に飲みながらレベルアップすることになります」
「賢者、マンドラゴラポーションの作り方を教えて」
「マンドラゴラポーションの作り方はマンドラゴラの他にリンゴと蜂蜜と魔力水です」
画面にはマンドラゴラとリンゴとハチミツの画像が表示されていた。
「魔力水とは教会では聖水と呼ばれており、聖女の力を使って精製した蒸留水のことです」
「リンゴと蜂蜜は市場で入手可能ですが、ヒロシさんの具現化でも作成は可能です」
この後、賢者は聖水を精製する方法をミサエさんにレクチャしてくれた。
「マンドラゴラの自生場所は半径1000メートル以内はこちらになります」
タブレットの画面には紫色の点が点滅して、マンドラゴラの自生場所を表示していた。
「ミサエさん、マンドラゴラを採りに行こうか」
「ダリナも一緒に行くわね」
「はい」
マンドラゴラの自生場所は獣人族の里に続くソタイン村の外れの森にあった。
「ヒロシさん、絶対防御の結界を3重展開します」
「ミサエさん、これで魔物が襲ってきても大丈夫だね」
「ヒロシさん、あそこだと思うわ」
「あっ、紫の花を付けているよ」
「ヒロシさん、ミサエさん、注意して下さい」
「マンドラゴラはむやみに引っこ抜くと絶叫で死ぬと言われています」
「そうか、周りの土をつけたまま持って帰ろうよ」
ヒロシとミサエさんは土が付いたマンドラゴラを5株収納に入れて持って帰り、4株は薬草園で育てる事にしたのだった。
「ミサエさん、赤い実を採るのを忘れていました」
「ダリナ、籠にウルフベリーの実を摘んで帰りましょう」
「ミサエさん、ラウレルの葉はこれだね」
「そうよ、月桂樹の葉っぱよ」
ヒロシはラウレルの葉を籠3杯分を摘んだのだった。ダリナとミサエさんはウルフベリーの実を籠2杯摘んだのだった。幸いにゴブリンは昨日ダリナが討伐したので出ては来なかった。
ラウレルの葉とはミサエさんが買ったグリモワールには炎症を抑える薬の材料として掲載されていたが、元の世界の月桂樹の事で肉の臭み消しにも使える事が分かった。
「それじゃぁ、先に商業ギルドに納品に行こうよ」
「そうしましょう」
ヒロシは転移門を出して一瞬でソタイン村の家に戻ってきた。
「依頼のウルフベリーの実とラウレルの葉を摘んできました」
「ウルフベリーの実は籠2杯10キロ、ラウレルの葉は籠3杯ですね」
「はい、間違いありません」
「ウルフベリーの実は10キロ金貨1枚です。ラウレルの葉は籠3杯9キロで銀貨9枚です」
「金貨1枚と銀貨9枚です」
「ありがとうございます」
「それと、皆様のレベルの確認はオカロダ町の冒険者ギルドに行った時に確認して下さい」
ソタイン村の商業ギルドは魔女の家から近くて便利だったが、今は商業ギルドだけなのでレベル確認と冒険者の昇級はオカロダ町の冒険者ギルドに行かないと出来ないのが不便だった。
「ミサエさん、ダリナ、戻ろうよ」
「ミサエさん、俺たちの最初の職業は薬師見習いにしたのだったよね」
「そうよ」
「ヒロシさん、賢者に聞いた薬師の大鍋を先に作って」
「賢者、薬師の大鍋を見せて」
「ヒロシさん、薬師の大鍋はこちらになります」
タブレットの画面には猫脚の少し大きめの黒い鍋が映っていた。
「ヒロシさん、先にリンゴとハチミツを具現化で作りましょう」
画面にはリンゴ10個と蜂蜜の壺が映っていた。
「ミサエさん、薬師の大鍋は2口作ったよ」
「リンゴと蜂蜜もオッケーです」
「ヒロシさんありがとう」
「ダリナはポーションの作り方をよく見ていてね」
「は~い」
「ミサエさん、今からポーションを作りますが、先に薬師の大鍋に魔力水を満たすのがポーション作りの基本です」
「今回は魔力をかなり多めに流します」
「賢者、魔力水を満たしたわよ」
「では、リンゴ1個を鍋に入れて下さい、入れ終わったら次は蜂蜜を大さじ3杯です」
「次にマンドラゴラを入れてください」
「賢者、全て入れたわ」
「ミサエさんポーションの呪文は『サンクチュアリ』です」
「サンクチュアリ」
薬師の大鍋は金色に光って直ぐに光は消えた。鍋の中には紫色のポーションが出来上がっていた。
「ダリナ、味見してみましょう」
「ミサエさん、甘くて飲みやすいです」
「本当ね」
「それと、疲れがとれて体がシャキッとします」
「ヒロシさんも飲んでみて」
「ミサエさん、甘くて飲みやすいね、それに体が軽くなったよ」
「ヒロシさん、ポーションの小瓶を具現化で作りましょう」
タブレットの画面にはポーションの小瓶100本が映っていた。ヒロシは具現化で直ぐにポーションの小瓶を作ったのだった。スポイドを使ってポーションの小瓶に小分けをした。マンドラゴラポーションはヒロシとミサエさんがそれぞれ50本ずつ収納で管理したのだった。
(話終わり)
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