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第4章
4-5 シャシリクの美味しい店
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イルクスカの冒険者ギルドで全員がAランク冒険者に冒険者カードを書き換えてもらったヒロシとミサエさん、ダリナとサブローの4人は冒険者ギルド裏にある串焼き肉の美味しい店を教えてもらったので食事に行くことにした。
串焼き肉の店は表通りからは反対側にあり、広い店内は大勢の地元民で賑わっていた。4人は店内に入って壁のメニューを眺めた。ヒロシはシャシリクを40本と他にビーフストロガノフを注文した。地元の人たちの飲み物はウォッカだったが、ヒロシとサブローはウォッカに慣れていないのでクワスを注文したのだった。ダリナは赤い色のモルスを注文し、ミサエさんは蜂蜜酒を注文した。黒パンはビーフストロガノフと一緒に付いてきた。
店員が焼きたての串焼き肉を直ぐに運んで来てくれたのでサブローとダリナは早々にかぶりついた。
「うまっ!」
ダリナは、シャシリクを片手に2本ずつ、両手で4本を持って頬張っていた。
「サブロー、こっちのお肉も美味しいよ!」
サブローもダリナと同じようにシャシリク4本を両手に持って頬張っていた。
「ほんとうだ!うまっ!」
「 ダリナさん、少し脂っこいけどいけるね」
ヒロシは気を効かせてグランドシープとコカトリスにオークの三種類のシャシリクを注文したが、味は普通にマトンと鶏肉と豚肉のように感じた。
サブローとダリナはシャシリクを食べ終わったので、メインディッシュのビーフストロガノフに手を伸ばした。
「あーっ、これも美味しいや」 トロトロのビーフストロガノフをスプーンですくってサブローとダリナは幸せそうな顔していた。
「ミサエさん、この店の黒パンは少し酸っぱいね」
「そうね、ソタイン村の田舎パンとは小麦粉と酵母の種類が違うと思うわ」
ヒロシは直ぐに気づかなかったが、ミサエさんは鑑定でサワー種を分析してリンゴを発酵して作られていることが分かっていた。
「ミサエさん、このクワスはさっぱりしていて飲みやすいね」
「ヒロシさん、飲みすぎて足元をすくわれないように気を付けてね」
ヒロシはダリナとサブローのメニューとは別にオムーリ料理を注文していた。
「ヒロシさん、その魚は何と言う名前ですか?」
「おばさんたちは『オムーリ』と呼んでいたね、鱒に似てさっぱりした味で食べやすいよ」
「へぇ~、そうなんですね。僕は魚よりも串焼き肉が一番です」
サブローとダリナはシャリクを20本追加注文した。
「すみません、シャリクを20本注文お願いします」
「は~い」
店員は要領よく注文を聞いて回った。
「ミサエさん、さっきから飲んでいるその飲み物は何ですか?」
「メドヴーハ、蜂蜜酒のことよ、さっぱりした味で飲みやすいわよ」
「ミサエさん、私たちもメドヴーハを注文してもいいですか?」
「ええ、構わないわ」
「すみません、メドヴーハを2つお願いします」
ダリナは店員にメドヴーハを注文をした。ロキシア国では15歳になれば成人としてみなされるのでダリナとサブローの飲酒は全く問題なかった。
「すみません、ドラニキ2つ下さい」
「ヒロシさん、ドラニキって何ですか?」
「ジャガイモを細かく切って揚げた料理だよ」
「オカロダ町で食べたオタク焼きじゃ無いのですか?」
「オタク焼きは小麦粉で作るけど、ドラニキはジャガイモだよ」
「じゃあ、芋のオクタ焼きなですね」
「そうとも言うね」
サブローとダリナは世界辞書のおかげでドラニキは理解できたようだった。
(ヒロシさん、ミサエさん、オカロダ町のマリティレスが解散して国外追放になるそうです)
(ラファエル、本当か?)
(はい、先ほどテオスシステムから配信された最新情報なので本当です)
「ミサエさん、マリティレスが解散してオカロダ町が変わるかも知れないね」
「そうね、次の勇者と聖女は優しい人たちだといいね」
「そうだね」
「ヒロシさん、ミサエさん、さっきから二人で見つめ合ってラブラブな雰囲気なのですか?」
「もう、ダリナったら冷やかさないで」
「サブロー、私たちもログハウスに戻ってラブラブの続きをしようか?」
「そうですね、ダリナさん」
ダリナとサブローは手をつないでさっさと店を出ていった。二人は転移門を出してケリクスグル湖に設置したログハウスに帰ってきてラブラブの続きを始めたのだった。
「ヒロシさん、私たちもログハウスに戻りましょうか?」
「ミサエさん、そうだね」
ヒロシとミサエさんは4人分の食事代金を冒険者カードで支払ってシャシリクの店を出たのだった。食堂から続く通路は両側が市場になっており色々な商品が店先に並んでいた。
「ミサエさん、アザラシのコートを買おうか」
「ヒロシさん、ダリナとサブローの分も買って帰りましょう」
ヒロシはアザラシのコート4枚を買った。店主と女将さんは毛皮の帽子とブーツも一緒に勧めてくれたのだが……困ったことにヒロシはダリナとサブローの足のサイズが分からなかった。
(ヒロシさん、サブロさんの足のサイズはヒロシさんと同じ26センチ、ダリナさんはミサエさんと同じ23.5センチです)
(じゃぁ、俺たちと同じサイズでいいね)
(はい、そのとおりです)
ラファエルの適切なアドバイスでヒロシとミサエさんは同じサイズのブーツを2足ずつを購入したのだった。店主にコートと帽子とブーツの代金として金貨4枚を冒険者カードで払ったのだった。
「ミサエさん、俺たちもログハウスに戻りましょうか?」
「ヒロシさん、そうね」
この時、ヒロシとミサエさんは気付いていなかったが、イルクスカの町は祭りに向けて準備で大忙しだったのだ。
(話終わり)
串焼き肉の店は表通りからは反対側にあり、広い店内は大勢の地元民で賑わっていた。4人は店内に入って壁のメニューを眺めた。ヒロシはシャシリクを40本と他にビーフストロガノフを注文した。地元の人たちの飲み物はウォッカだったが、ヒロシとサブローはウォッカに慣れていないのでクワスを注文したのだった。ダリナは赤い色のモルスを注文し、ミサエさんは蜂蜜酒を注文した。黒パンはビーフストロガノフと一緒に付いてきた。
店員が焼きたての串焼き肉を直ぐに運んで来てくれたのでサブローとダリナは早々にかぶりついた。
「うまっ!」
ダリナは、シャシリクを片手に2本ずつ、両手で4本を持って頬張っていた。
「サブロー、こっちのお肉も美味しいよ!」
サブローもダリナと同じようにシャシリク4本を両手に持って頬張っていた。
「ほんとうだ!うまっ!」
「 ダリナさん、少し脂っこいけどいけるね」
ヒロシは気を効かせてグランドシープとコカトリスにオークの三種類のシャシリクを注文したが、味は普通にマトンと鶏肉と豚肉のように感じた。
サブローとダリナはシャシリクを食べ終わったので、メインディッシュのビーフストロガノフに手を伸ばした。
「あーっ、これも美味しいや」 トロトロのビーフストロガノフをスプーンですくってサブローとダリナは幸せそうな顔していた。
「ミサエさん、この店の黒パンは少し酸っぱいね」
「そうね、ソタイン村の田舎パンとは小麦粉と酵母の種類が違うと思うわ」
ヒロシは直ぐに気づかなかったが、ミサエさんは鑑定でサワー種を分析してリンゴを発酵して作られていることが分かっていた。
「ミサエさん、このクワスはさっぱりしていて飲みやすいね」
「ヒロシさん、飲みすぎて足元をすくわれないように気を付けてね」
ヒロシはダリナとサブローのメニューとは別にオムーリ料理を注文していた。
「ヒロシさん、その魚は何と言う名前ですか?」
「おばさんたちは『オムーリ』と呼んでいたね、鱒に似てさっぱりした味で食べやすいよ」
「へぇ~、そうなんですね。僕は魚よりも串焼き肉が一番です」
サブローとダリナはシャリクを20本追加注文した。
「すみません、シャリクを20本注文お願いします」
「は~い」
店員は要領よく注文を聞いて回った。
「ミサエさん、さっきから飲んでいるその飲み物は何ですか?」
「メドヴーハ、蜂蜜酒のことよ、さっぱりした味で飲みやすいわよ」
「ミサエさん、私たちもメドヴーハを注文してもいいですか?」
「ええ、構わないわ」
「すみません、メドヴーハを2つお願いします」
ダリナは店員にメドヴーハを注文をした。ロキシア国では15歳になれば成人としてみなされるのでダリナとサブローの飲酒は全く問題なかった。
「すみません、ドラニキ2つ下さい」
「ヒロシさん、ドラニキって何ですか?」
「ジャガイモを細かく切って揚げた料理だよ」
「オカロダ町で食べたオタク焼きじゃ無いのですか?」
「オタク焼きは小麦粉で作るけど、ドラニキはジャガイモだよ」
「じゃあ、芋のオクタ焼きなですね」
「そうとも言うね」
サブローとダリナは世界辞書のおかげでドラニキは理解できたようだった。
(ヒロシさん、ミサエさん、オカロダ町のマリティレスが解散して国外追放になるそうです)
(ラファエル、本当か?)
(はい、先ほどテオスシステムから配信された最新情報なので本当です)
「ミサエさん、マリティレスが解散してオカロダ町が変わるかも知れないね」
「そうね、次の勇者と聖女は優しい人たちだといいね」
「そうだね」
「ヒロシさん、ミサエさん、さっきから二人で見つめ合ってラブラブな雰囲気なのですか?」
「もう、ダリナったら冷やかさないで」
「サブロー、私たちもログハウスに戻ってラブラブの続きをしようか?」
「そうですね、ダリナさん」
ダリナとサブローは手をつないでさっさと店を出ていった。二人は転移門を出してケリクスグル湖に設置したログハウスに帰ってきてラブラブの続きを始めたのだった。
「ヒロシさん、私たちもログハウスに戻りましょうか?」
「ミサエさん、そうだね」
ヒロシとミサエさんは4人分の食事代金を冒険者カードで支払ってシャシリクの店を出たのだった。食堂から続く通路は両側が市場になっており色々な商品が店先に並んでいた。
「ミサエさん、アザラシのコートを買おうか」
「ヒロシさん、ダリナとサブローの分も買って帰りましょう」
ヒロシはアザラシのコート4枚を買った。店主と女将さんは毛皮の帽子とブーツも一緒に勧めてくれたのだが……困ったことにヒロシはダリナとサブローの足のサイズが分からなかった。
(ヒロシさん、サブロさんの足のサイズはヒロシさんと同じ26センチ、ダリナさんはミサエさんと同じ23.5センチです)
(じゃぁ、俺たちと同じサイズでいいね)
(はい、そのとおりです)
ラファエルの適切なアドバイスでヒロシとミサエさんは同じサイズのブーツを2足ずつを購入したのだった。店主にコートと帽子とブーツの代金として金貨4枚を冒険者カードで払ったのだった。
「ミサエさん、俺たちもログハウスに戻りましょうか?」
「ヒロシさん、そうね」
この時、ヒロシとミサエさんは気付いていなかったが、イルクスカの町は祭りに向けて準備で大忙しだったのだ。
(話終わり)
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