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第4章
4-4 ミサエさん、俺たちは『井の中の蛙』だったね
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「ラファエル、とりあえず目的地は任せるので全自動で飛行をしてくれ」
「了解しました、サブローさんとダリナさんのキャンピングカーとリンクして飛行します」
タブレットの画面には世界地図が表示され、飛行ルートが表示されていた。キャンピングカーはロキシア国の上空を飛んでエラーダ国のアシナに向かう最短コースで飛行する予定だった。飛行距離は約9350キロ、飛行時間は約19時間と表示されていた。
「ラファエル、後はよろしく頼む」
ヒロシはラファエルに命令するとミサエさんと一緒にベッドに潜り込んだ。サブローとダリナは”おせっせ”に疲れて裸で爆睡してしまったのだった。
「「テイクオフ」」
2台のキャンピングカーは直ぐに上昇を開始して、規定高度に到達すると水平安定板を出して高度12000ftで順調に飛行を続けていた。日付は既に変わって真夜中の1時を過ぎていた。2台のキャンピングカーはコリレオ国の上空を通過してモンゴリヤ国を目指して順調に飛行を続けていたのだった。慌ただしい出発から8時間後、キャンピングカーはモンゴリヤ国のケリクスグル湖の湖畔に着陸をしていた。
ピピピ、ピピピ、ピピピ、ピピピピピ、アラーム音が鳴ってヒロシとミサエさんはキャンピングカーのベッドで目を覚ました。時間は朝の9時であった。
「ヒロシさん、ミサエさん、おはようございます」
「ラファエル、おはよう、ここは何処なの?」
「モンゴリヤ国のケリクスグル湖です」
「ラファエル、どうしてここに着陸したの?」
「はい、ここがイポニアの人々が信じている魔王国だからご案内したのです」
「ラファエル、魔族なんて何処にもいないよ」
「そうです、騙されているのを実際に見て欲しかったからです」
「そうなんだ」
「サブロー、ダリナ、おはよう」
「「ヒロシさん、ミサエさん、おはようございます」」
ミサエさんとダリナは朝食に簡単なエッグサンドを作ってくれた。
「ヒロシさん、綺麗な湖ですね」
「そうだね、魚釣りが出来そうだね」
「ヒロシさん、砂金です、ほら」
「ミサエさん、私も砂金を見つけました」
ケリクスグル湖は透明で澄んでいてサブローとダリナは小さな砂金を見つけたのだった。
「ラファエル、砂金の分析を頼む」
「ヒロシさん、金属探知機を作って効率的に砂金を探しましょう」
ラファエルは画面に金属探知機を表示した。
「ラファエル、そんな事が出来るのか?」
「はい、ロキシア国に移住したジェネオスとアギオスが前に金属探知機を作っているので実績は有ります」
ヒロシはラファエルのアドバイスで具現化を発動して丸いコイルが付いた金属探知機とピンポイントの探知機の2つを完成させた。
プー、プー、プー、ヒロシはピンポイント探知機に切り替えて左右に振ってみた。プププ、プププ、プププ、
「ミサエさん、砂金の塊を見つけたよ」
「ヒロシさん、凄いね」
「ラファエル、私達の分も作って」
「了解しました」
ミサエさんとダリナとサブローも具現化で金属探知機を持って湖に入った。
プー、プー、プー、プププ、プププ、プププ、
「ヒロシさん、凄いよ、本当に直ぐに見つかるね」
「サブロー、私たちは競争よ」
「はい、頑張ります」
プー、プー、プー、プププ、プププ、プププ、 プー、プー、プー、プププ、プププ、プププ……
最終的に4人でバケツに4杯20キロの砂金が採れたのだった。
「ヒロシさん、サブロー、お茶にしましょう」
「は~い」
「ヒロシさん、金属探知機はヒロシさんたちがいた国の機械なのですか?」
「そうだと思うよ」
「凄いですね」
「そうだね、こっちには無い技術だから凄いと思うよ」
「ミサエさん、この後はどうするのですか?」
「そうね、今夜はここでキャンプになるのかしら?」
「ラファエル、この後は何処に飛ぶの?」
「ロキシア国のイルクスカに飛んで冒険者ギルドで砂金を換金して路銀にしましょう」
「ラファエル、美味しいものはあるの?」
「ロキシア国のイルクスカは串焼き肉が有名です」
「ダリナさん、串焼き肉です」
「サブロー、飛ぶ準備よ」
「ヒロシさん、ミサエさん、直ぐに行きましょう」
気の早いサブローとダリナはキャンピングカーに乗り込んだ。ヒロシは後片付けをして自分たちのキャンピングカーを収納にしまってサブローのキャンピングカーに乗り込んだのだった。
「ラファエル、イルクスカの冒険者ギルドにお願いします」
「サブローさん、了解です、青いボタンを押して下さい」
「テイクオフ」
サブローは青いボタンを押した。キャンピングカーは再び舞い上がり、規定高度の12000ftまで上昇すると水平安定板を出して水平飛行に移行した。ケリクスグル湖からイルクスカまではおよそ260キロ31分の飛行時間だった。
プー、プー、プー、緊急回避、プー、プー、プー、緊急回避、プー、プー、プー、緊急回避、自動障壁五重展開
「ラファエル、どうした?」
「ワイバーンの群れに遭遇しました」
「イルクスカまではどれくらいだ?」
「あと15分です」
「よし、やっつけていこう」
「サブロー、地獄雷魔法を撃つぞ」
「はい」
ヒロシとサブローはキャンピングカーの窓を開けて交戦体制に入った。キャンピングカーは結界魔法で守られているので風が舞い込むことは無かった。
「「ヘルサンダーボルト」」
バリバリ、バリバリ、ビシビシ、ビシビシ、大気が震えて稲光は命中したので5羽のワイバーンの群れは全て墜落してしまった。
「サブロー、ワイバーンを回収していこう」
「自動回収」
5羽のワイバーンはヒロシの収納に回収された。サブローのキャンピングカーはイルクスカの冒険者ギルドに到着したので4人は中に入っていった。4人は誰かに聞かれた時のためにアラゴト市からナトホカまでガレオン船に乗って海を渡り、ナトホカからロシコス鉄道で1週間前にイルクスカに移動してきたことにした。
「すみません、旅の途中で魔物と砂金を採ってきたのですが買い取りは出来ますか?」
「はい、冒険者カードはお持ちでしょうか?」
受付のお姉さんはヒロシとミサエさんのAランクのゴールドカードに少し驚いたが、ゴールドカードを魔道具にかけて討伐記録を確認していた。同じようにダリナとサブローのシルバーカードも魔道具にかけて討伐記録を確認したのだった。
「それではヒロシ様、記録の確認が取れましたので奥の倉庫にご案内します」
「お前たち、何処で狩りをしてきた」
「多分、オルシビ村の近くだと思います」
ヒロシはテーブルの上の地図を指さした。ギルマスのグリゴリーさんは嘘発見魔道具を見つめていたが青のままだった。
「それと、この砂金は何処で採掘してきたんだ」
「ケリクスグル湖です」
ヒロシはテーブルの上の地図を指さした。ケリクスグル湖はイルクスカから300キロほど離れていて、とても1日で移動できる距離では無かった。
「お前たちどうやってここまで移動してきた?」
「それは、飛行魔法と転移魔法を組み合わせたのです」
「そうだろうな、普通なら10日以上かかる距離を1日でここへ来たのでおかしいと思ったのだよ」
「ワイバーン5体1000枚、砂金4杯4000枚、合計で金貨5000枚だ」
「それにしても、純度の高い砂金を採ってきたな、大発見だよ」
「ありがとうございます」
「お前たち、イポニアで何かあったのか?」
「詳しく話してくれないか?」
「はい、私たちはオカロダ町で偽勇者と偽聖女の汚名を着せられ殺されそうになったので逃げてきたのです」
「獣人族の二人もBランク冒険者だがどうしたのだ?」
「サブローはオカロダ町で悪党に奴隷として売られそうになったので私達が保護したのです。ダリナはダンジョンで保護しました」
「ダリナとサブローの二人を弟子にしてオカロダ町の近くの山で魔物を狩ってレベルを上げたのです」
「急に4人のレベルが上ってAランクになったのでオカロダ町の勇者と聖女に目をつけられ死刑にされそうになったのです」
「そうだったのか、イポニアで随分と苦労したようだな」
「いや、この前もイポニアからナニサカ市の勇者と聖女がロキシアに亡命してきたのだが、今はカバロスクの冒険者ギルドを拠点に活躍しているのだよ」
「お前たちの討伐記録から推定すると本来は全員がSランクの実力だがイポニアでは意図的にAランクとBランクにされていたようだな」
「えっ、そうだったのですか?」
「ここだけの話だが、イポニアでは勇者と聖女の数が10000組に増えすぎて冒険者ギルドがこれ以上認めないと情報が流れているのだ」
「それと、ギルドマスターが他所の地区から来た冒険者を意図的にランクを下げる行為が報告されていて、ナニサカ市の勇者と聖女もSランクに戻したのだよ」
「では、イポニアの冒険者ギルドの横行は全世界の冒険者ギルドに筒抜けなのですか?」
「少なくとも通信魔法装置が壊れない限りはイポニアの情報はロキシア国内の何処の冒険者ギルドでも分かるよ」
「ミサエさん、俺たちは『井の中の蛙』だったね」
「そうね、世界中にイポニアの冒険者ギルドの不正が知られていたのね」
「ヒロシ様、こちらが新しい冒険者カードになります」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ヒロシ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】21
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】99
【MP】****
【名前】ミサエ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】21
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】99
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ダリナ
【種族】獣人族
【年齢】16
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】99
【MP】****
【名前】サブロー
【種族】獣人族
【年齢】15
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】99
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
受付のお姉さんは新しいAランク冒険者カードを4枚作ってくれたので、4人はステータスの確認を行った。
それぞれ四等分して金貨1250枚は各自のカードに自動的に振り込まれていた。
(話終わり)
「了解しました、サブローさんとダリナさんのキャンピングカーとリンクして飛行します」
タブレットの画面には世界地図が表示され、飛行ルートが表示されていた。キャンピングカーはロキシア国の上空を飛んでエラーダ国のアシナに向かう最短コースで飛行する予定だった。飛行距離は約9350キロ、飛行時間は約19時間と表示されていた。
「ラファエル、後はよろしく頼む」
ヒロシはラファエルに命令するとミサエさんと一緒にベッドに潜り込んだ。サブローとダリナは”おせっせ”に疲れて裸で爆睡してしまったのだった。
「「テイクオフ」」
2台のキャンピングカーは直ぐに上昇を開始して、規定高度に到達すると水平安定板を出して高度12000ftで順調に飛行を続けていた。日付は既に変わって真夜中の1時を過ぎていた。2台のキャンピングカーはコリレオ国の上空を通過してモンゴリヤ国を目指して順調に飛行を続けていたのだった。慌ただしい出発から8時間後、キャンピングカーはモンゴリヤ国のケリクスグル湖の湖畔に着陸をしていた。
ピピピ、ピピピ、ピピピ、ピピピピピ、アラーム音が鳴ってヒロシとミサエさんはキャンピングカーのベッドで目を覚ました。時間は朝の9時であった。
「ヒロシさん、ミサエさん、おはようございます」
「ラファエル、おはよう、ここは何処なの?」
「モンゴリヤ国のケリクスグル湖です」
「ラファエル、どうしてここに着陸したの?」
「はい、ここがイポニアの人々が信じている魔王国だからご案内したのです」
「ラファエル、魔族なんて何処にもいないよ」
「そうです、騙されているのを実際に見て欲しかったからです」
「そうなんだ」
「サブロー、ダリナ、おはよう」
「「ヒロシさん、ミサエさん、おはようございます」」
ミサエさんとダリナは朝食に簡単なエッグサンドを作ってくれた。
「ヒロシさん、綺麗な湖ですね」
「そうだね、魚釣りが出来そうだね」
「ヒロシさん、砂金です、ほら」
「ミサエさん、私も砂金を見つけました」
ケリクスグル湖は透明で澄んでいてサブローとダリナは小さな砂金を見つけたのだった。
「ラファエル、砂金の分析を頼む」
「ヒロシさん、金属探知機を作って効率的に砂金を探しましょう」
ラファエルは画面に金属探知機を表示した。
「ラファエル、そんな事が出来るのか?」
「はい、ロキシア国に移住したジェネオスとアギオスが前に金属探知機を作っているので実績は有ります」
ヒロシはラファエルのアドバイスで具現化を発動して丸いコイルが付いた金属探知機とピンポイントの探知機の2つを完成させた。
プー、プー、プー、ヒロシはピンポイント探知機に切り替えて左右に振ってみた。プププ、プププ、プププ、
「ミサエさん、砂金の塊を見つけたよ」
「ヒロシさん、凄いね」
「ラファエル、私達の分も作って」
「了解しました」
ミサエさんとダリナとサブローも具現化で金属探知機を持って湖に入った。
プー、プー、プー、プププ、プププ、プププ、
「ヒロシさん、凄いよ、本当に直ぐに見つかるね」
「サブロー、私たちは競争よ」
「はい、頑張ります」
プー、プー、プー、プププ、プププ、プププ、 プー、プー、プー、プププ、プププ、プププ……
最終的に4人でバケツに4杯20キロの砂金が採れたのだった。
「ヒロシさん、サブロー、お茶にしましょう」
「は~い」
「ヒロシさん、金属探知機はヒロシさんたちがいた国の機械なのですか?」
「そうだと思うよ」
「凄いですね」
「そうだね、こっちには無い技術だから凄いと思うよ」
「ミサエさん、この後はどうするのですか?」
「そうね、今夜はここでキャンプになるのかしら?」
「ラファエル、この後は何処に飛ぶの?」
「ロキシア国のイルクスカに飛んで冒険者ギルドで砂金を換金して路銀にしましょう」
「ラファエル、美味しいものはあるの?」
「ロキシア国のイルクスカは串焼き肉が有名です」
「ダリナさん、串焼き肉です」
「サブロー、飛ぶ準備よ」
「ヒロシさん、ミサエさん、直ぐに行きましょう」
気の早いサブローとダリナはキャンピングカーに乗り込んだ。ヒロシは後片付けをして自分たちのキャンピングカーを収納にしまってサブローのキャンピングカーに乗り込んだのだった。
「ラファエル、イルクスカの冒険者ギルドにお願いします」
「サブローさん、了解です、青いボタンを押して下さい」
「テイクオフ」
サブローは青いボタンを押した。キャンピングカーは再び舞い上がり、規定高度の12000ftまで上昇すると水平安定板を出して水平飛行に移行した。ケリクスグル湖からイルクスカまではおよそ260キロ31分の飛行時間だった。
プー、プー、プー、緊急回避、プー、プー、プー、緊急回避、プー、プー、プー、緊急回避、自動障壁五重展開
「ラファエル、どうした?」
「ワイバーンの群れに遭遇しました」
「イルクスカまではどれくらいだ?」
「あと15分です」
「よし、やっつけていこう」
「サブロー、地獄雷魔法を撃つぞ」
「はい」
ヒロシとサブローはキャンピングカーの窓を開けて交戦体制に入った。キャンピングカーは結界魔法で守られているので風が舞い込むことは無かった。
「「ヘルサンダーボルト」」
バリバリ、バリバリ、ビシビシ、ビシビシ、大気が震えて稲光は命中したので5羽のワイバーンの群れは全て墜落してしまった。
「サブロー、ワイバーンを回収していこう」
「自動回収」
5羽のワイバーンはヒロシの収納に回収された。サブローのキャンピングカーはイルクスカの冒険者ギルドに到着したので4人は中に入っていった。4人は誰かに聞かれた時のためにアラゴト市からナトホカまでガレオン船に乗って海を渡り、ナトホカからロシコス鉄道で1週間前にイルクスカに移動してきたことにした。
「すみません、旅の途中で魔物と砂金を採ってきたのですが買い取りは出来ますか?」
「はい、冒険者カードはお持ちでしょうか?」
受付のお姉さんはヒロシとミサエさんのAランクのゴールドカードに少し驚いたが、ゴールドカードを魔道具にかけて討伐記録を確認していた。同じようにダリナとサブローのシルバーカードも魔道具にかけて討伐記録を確認したのだった。
「それではヒロシ様、記録の確認が取れましたので奥の倉庫にご案内します」
「お前たち、何処で狩りをしてきた」
「多分、オルシビ村の近くだと思います」
ヒロシはテーブルの上の地図を指さした。ギルマスのグリゴリーさんは嘘発見魔道具を見つめていたが青のままだった。
「それと、この砂金は何処で採掘してきたんだ」
「ケリクスグル湖です」
ヒロシはテーブルの上の地図を指さした。ケリクスグル湖はイルクスカから300キロほど離れていて、とても1日で移動できる距離では無かった。
「お前たちどうやってここまで移動してきた?」
「それは、飛行魔法と転移魔法を組み合わせたのです」
「そうだろうな、普通なら10日以上かかる距離を1日でここへ来たのでおかしいと思ったのだよ」
「ワイバーン5体1000枚、砂金4杯4000枚、合計で金貨5000枚だ」
「それにしても、純度の高い砂金を採ってきたな、大発見だよ」
「ありがとうございます」
「お前たち、イポニアで何かあったのか?」
「詳しく話してくれないか?」
「はい、私たちはオカロダ町で偽勇者と偽聖女の汚名を着せられ殺されそうになったので逃げてきたのです」
「獣人族の二人もBランク冒険者だがどうしたのだ?」
「サブローはオカロダ町で悪党に奴隷として売られそうになったので私達が保護したのです。ダリナはダンジョンで保護しました」
「ダリナとサブローの二人を弟子にしてオカロダ町の近くの山で魔物を狩ってレベルを上げたのです」
「急に4人のレベルが上ってAランクになったのでオカロダ町の勇者と聖女に目をつけられ死刑にされそうになったのです」
「そうだったのか、イポニアで随分と苦労したようだな」
「いや、この前もイポニアからナニサカ市の勇者と聖女がロキシアに亡命してきたのだが、今はカバロスクの冒険者ギルドを拠点に活躍しているのだよ」
「お前たちの討伐記録から推定すると本来は全員がSランクの実力だがイポニアでは意図的にAランクとBランクにされていたようだな」
「えっ、そうだったのですか?」
「ここだけの話だが、イポニアでは勇者と聖女の数が10000組に増えすぎて冒険者ギルドがこれ以上認めないと情報が流れているのだ」
「それと、ギルドマスターが他所の地区から来た冒険者を意図的にランクを下げる行為が報告されていて、ナニサカ市の勇者と聖女もSランクに戻したのだよ」
「では、イポニアの冒険者ギルドの横行は全世界の冒険者ギルドに筒抜けなのですか?」
「少なくとも通信魔法装置が壊れない限りはイポニアの情報はロキシア国内の何処の冒険者ギルドでも分かるよ」
「ミサエさん、俺たちは『井の中の蛙』だったね」
「そうね、世界中にイポニアの冒険者ギルドの不正が知られていたのね」
「ヒロシ様、こちらが新しい冒険者カードになります」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ヒロシ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】21
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】99
【MP】****
【名前】ミサエ・ミラタ
【種族】人族
【年齢】21
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】99
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】ダリナ
【種族】獣人族
【年齢】16
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】99
【MP】****
【名前】サブロー
【種族】獣人族
【年齢】15
【称号】薬師
【スキル】
****
【LV】99
【MP】****
◇ ◇ ◇ ◇
受付のお姉さんは新しいAランク冒険者カードを4枚作ってくれたので、4人はステータスの確認を行った。
それぞれ四等分して金貨1250枚は各自のカードに自動的に振り込まれていた。
(話終わり)
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