改訂版 勇者と聖女の育成請け負います_みんなで育てれば怖くないね

にしのみつてる

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第2章

だめだこりゃ 強制転送

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 ヨーヘーとアッコの緊急処置と再インストールが行われた翌朝……

 シローとスミレさんは早起きをして朝の鐘の時間には冒険者ギルドの食堂に来ていた。朝の早い時間帯はその日の新しい依頼が張り出されるので依頼ボードの前は多くの冒険者たちでごった返していた。

 シローとスミレさんはサンドイッチにお茶と軽めの朝食を注文したが、この世界の冒険者たちは酷い二日酔いでもない限りは朝からガッツリと大盛り肉のステーキを頬張っていた。二人が朝食を食べ終えた頃、ヨーヘーとアッコはドタバタと慌てて冒険者ギルドに入ってきた。

 一瞬、冒険者たちは奇妙な出で立ちの二人に注目をしたが、一昨日のリンクル、フェイル、ウィリアムのヘマを目の当たりにしているのでヨーヘーとアッコに絡むとヤバいので知らんぷりをしていた。

 ヨーヘーとアッコはシローたちのテーブルの前で土下座をした。冒険者たちはじっと成行きを見つめている。

「シローさん、スミレさん、昨日は本当にすまなかった。どうか許してくれ」

「ヨーヘーさん、アッコさん、おはようございます。どうか頭を上げてください。二人の謝罪は受け入れますから」
「今日は二人だけで依頼を受けてください。俺たちは他にやることがあるので本当に指導ができないのです」

「シローさん、分かったよ。俺たちも甘えずに二人で出来る依頼がないかボードを見てくるよ」
「そうしてくれると助かります」

 ヨーヘーはかなり反感を持った表情をシローに返したが、そこはスルーした。

「ヨーヘー、この依頼を受けるのよ 『Dランク:トロクルシ村のウルフベリーの採取 オーク目撃情報あり』」
「アッコ、『オーク目撃情報あり』って書いてあるけど俺たちだけで大丈夫なのか?」

「絶対に大丈夫よ、私たちだけで倒せそうな今のランクに応じた依頼を持ってきたのよ」
 二人は受付で依頼の内容を詳しく聞いた。

「トロクルシ村に行くには、乗り合い馬車で2時間の旅程になります。トロクルシ村に行く乗り合い馬車は頻繁に出ていますから、今からでも間に合いますよ」
「ウルフベリーは必ず1籠以上納品してください。オークの他にも魔物がいるかも知れませんので充分に注意してください。では、鮮度を優先しますので納品は3日後までです」

「わかりました。よろしくお願いします」

 ヨーヘーとアッコの二人は冒険者ギルドを出ると、大急ぎで河原に向かって走って行き、直ぐにキャンピングカーに乗り込んだ。

「ジョフィエル、トロクルシ村のウルフベリーがある場所まで連れて行ってくれ」
「ヨーヘーさん了解しました。トロクルシ村へはキャンピングカーの地上走行で30分です」

「それから、ヨーヘーさんのコルトガバメントはいつでも撃てるようにホルスターを具現化で作っておきましょう」
「アッコさんも、レイピアを帯剣してください」

 ジョフィエルはしごく当たり前のことをヨーヘーとアッコが忘れているようなので、冒険に出かける前のレクチャーをしてくれた。キャンピングカーは30分後にはトロクルシ村へ到着した。

 二人はキャンピングカーから降りて手を繋いで村はずれの森の方へと歩いて行った。

「ヨーヘー、何かいる気配がするわ」
「うん、そうだな」

 ヨーへーはコルトガバメントを構えて辺りを警戒していた。

「アッコ、オークだ」
 ビッ、ビッ、ビッ、オークの顔にヨーへーの電撃が当たって直ぐに動かなくなった。

 更にやっかいな事に、二体のオークが二人に迫ってきていた。ブヒ、ブヒ、ブヒ、ブヒ、ブヒ、ブヒ、オークは鼻を鳴らしながら二人を威嚇してきた。


「アッコ、後ろに隠れて」
 ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、幸いに、電撃は二体のオークに当たったので何事も無かったが、二人は怖い思いをした。ヨーヘーがオークを収納に片付け、ようやくウルフベリーの採取を始めようとしたときだった。

「アッコ、どれくらい採るのだっけ?」
「ギルドで何か言われたけど忘れたわ。そうね、籠に採れるだけ全部収穫して帰りましょうよ」
「そうだな」

 ヨーへとアッコはウルフベリーを全て収穫し尽くした。ウルフベリーの木の向こうで小さな複数の影が二人を見ていた。

「ヨーヘー、ゴブリン」
 ビッ、ビッ、ビッ、クギャ、ドサッ、ビッ、ビッ、ビッ、クギャ、ドサッ、ヨーヘーはゴブリンの集団にコルトガバメントで電撃を打ち続けた。ビッ、ビッ、ビッ、クギャ、ドサッ、電撃が当たるたびにゴブリンはもがいて死んでいった。

「ふぅ、しつこいゴブリンだった」
「ねえ、ヨーヘー、抱いて」

 ヨーへーとアッコは昨夜の反省を忘れてセックスをしようとしたところに頭に電撃が走り、ジョフィエルから連絡が入った。

(ヨーヘーさん、アッコさん、昨夜の事をもう忘れたのですか?)
(今日から真面目に働いて魔物退治をしながら冒険をするのでは無かったのですか?)

「ジョフィエル、俺たちそんな約束したか?俺たちは約束なんかしていないぞ」
「ジョフィエル、私たち、これからセックスするので邪魔をしないで」

(だめだこりゃ)

 アッコはヨーへーのペニスを口に含み、直ぐにヨーへーが下に寝転びお互いのソレを舐め合っていた。
 アッコはヨーヘーに跨って大きく、グリングリンとグラインドを始めたので、ヨーへーは直ぐに大爆発を起こしていた。次に、体の向きを変えてヨーへーは高速ピストンでアッコに向かって腰を振り続けて、2回目の放出が終わっていた。

「ヨーヘー帰りましょう」
「ああ、そうしよう」
 二人はスッキリした表情で、草むらから立ち上がった。

「アッコ、昼飯はワインを付けてくれ。それから一度セックスの続きをしようよ」
「ええ、いいわよ」
「ヨーヘー、私お腹がペコペコよ」
 アッコは収納に残っていた食材で簡単に親子丼を作ってくれた。ヨーヘーとアッコはワインを飲み終わると、酔った勢いで今度は獣のように何度もセックスを続け、夜遅くに疲れ果ててキャンピングカーで寝てしまった。

 ◇ ◇ ◇ ◇

 ジョフィエルから送信された映像は逐次神界に届いており、オリンポスの神々全員がヨーヘーとアッコを見限った瞬間だった。神々はヨーヘーとアッコの情交を一部始終見て、世界辞書強化版の再インストールが失敗に終わったことに気づいた。ゼウスの妻へーラーはミーミル、ソフィアに世界辞書の大幅な見直しを命じた。

「「「「「だめだこりゃ」」」」」

「「コイオスよ、神の間で情交するような非常識者をジェネオスとアギオスにしたのは完全に失敗であった。全ての責任を取り、今からその二人の記憶を全て消すのじゃ」

「はっ、仰せの通り」

 ゼウスの命令は絶対であった。コイオスは全責任を取って、1ヶ月後までに再びジェネオスとアギオスを育てないと村神に格下げになることが神界の会議で決定していた。

 神界の会議ではジェネオスとアギオスの転生時の上限は20代の若者までにする事が地球の神々と交わされた。またテオスシステムを改良してジェネオスとアギオスの『セックスの回数に関する上限』が設けられた。

『リバース』

 ゼウスはヨーヘーとアッコに対してを発動したので 寝入ったままのヨーヘーとアッコはキャンピングカーごと消滅してしまい、14万8千光年離れた『セックスが盛んな星』の住人に生まれ変わったのだった。

 ◇ ◇ ◇ ◇

 その日の夕方……

(シローさん、スミレさん、神界から情報によると、ヨーヘーさんとアッコさんは『セックスのやり過ぎ』でゼウス様の怒りに触れキャンピングカーごと消滅して何処かの星の住人になったそうです)

 ミカエルはヨーヘーとアッコが二人で冒険に出かけ、オークとゴブリンは討伐したが……その後のセックスが問題となり、矯正転送になったことを伝えた。

「ヒロシさん、かなり年上の人は転生して上手くいかないのね」
「ミサエさん、こればかりは生まれ変わってもその人の運命だからどうしようもないね。確かにヨーヘーさんは少し横柄だったから嫌だったけど、セックスは干渉できないからね」
「そうね、セックスもやりすぎると神様に嫌われるのは確かなよね」

 二人で夕食後のお茶を飲みながら、しみじみと夫婦の会話をしていた。

 ちなみに、ヨーヘーとアッコは冒険者ギルドの依頼に失敗し『オークに襲われ行方不明』として、ギルドに公式記録された。人命が軽い世界なので冒険者は自分で命を守っていくのが基本だった。

(話終わり)
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