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第6章
大型ワイバーンと小型ワイバーン
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その都は年に一度の祭りが開催されるので、周辺の国々の観光客も含め、数十万人の人が青の都に集まっていた。シローたち、4人は余りにも観光客が多いのでログハウスから地上に降りるのためらっていた。
「シローさん、悪魔が狙っていたのはこの祭りにやってきた人々の命ですか?」
「怒り、悲しみ、絶望などの負の感情も悪魔は喜ぶね」
「俺たちは知らずの内にこの祭りの観光客を助けたのでしょうか?」
「たぶん、そうだと思うよ」
「シローさん、青のモスクは見たから、最終目的地に飛びましょう」
「スミレさん、いいの?」
「ええ、もう充分よ、私だってこんな大勢の人では迷子になってしまうし、ヒナミ、ホノカも可愛そうよ」
「そうだね」
「サキヒコとカナエさんもいいかな?」
「はい、私は人混みが苦手なので……」
「俺も、カナエと同じです」
「実は俺も同じ意見なんだ。わざわざ人混みに行ってまで疲れる真似はしたくないね」
「ミカエル、目的地までの残りは?」
「はい、およそ3700キロです」
「シローさん、順調に飛んで7時間24分ですね」
「……じゃぁ、悪魔をやっつけながら飛行するのはどうだろう?」
「シローさん、アメリキ国に渡ったジェネオスとアギオスが開発した『ワイバーン型無人機』を作ってみませんか?」
「ネイトは『ワイバーン型無人機』を開発したいんだね」
「そうです。飛空石とミスリル鉱石を調達したいのでちょっと寄り道してもいいですか?」
「ネイト、それは何処なの?」
「ヨダシステムの情報によると飛空石はヤギバド村にある可能性が高いです」
「スミレさん、サキヒコ、カナエさんもいいかな?」
「ええ、多少の寄り道は構わないわよ」
「ミカエル、目的地をヤギバド村の飛空石のある場所」
「了解しました。目的地をヤギバド村の飛空石のある場所に設定、オートパイロット作動、視界クリアー、コース障害無し」
ポーン、ポーン、「ヤギバド村までは313キロ、フライトは約38分です」
38分後、ログハウスはヤギバド村の飛空石のある場所に到着した。幸いに鉱山開発はされていないようなので全員で地上に降りた。
「シローさん、ここに鉱床が埋まっています」
「イーライ、ネイト、ヒナミとホノカも手伝って」
「「「「「「「「はい」」」」」」」」
「「「「「「「「アースディグ」」」」」」」」
ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ……
「スミレさん、カナエさん、精錬をお願い」
シローさん、任せて」
「「「「アースディグ」」」」
ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ……
「「「「アースディグ」」」」
ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ……
「「「「アースディグ」」」」
ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ……
「「「「アースディグ」」」」
ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ……
「カナエさん、ヒナミ、ホノカ、飛空石の精錬をしましょう」
「「「はい」」」
「「「「フォージ・エーテライト」」」」
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
「ミカエル、飛空石はどれだけいるの?」
「はい、およそ百樽です」
「「「「フォージ・エーテライト」」」」
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
「「「「フォージ・エーテライト」」」」
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
「「「「フォージ・エーテライト」」」」
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
「スミレさん、目標の百樽はすぐでしたね」
「思ったより早かったわね」
「スミレさん、それはレベルが撤廃され、魔力量の上限が無くなったからです」
「えっ、そんなことがあったの」
「まっ、気にしなくていいよね」
「ミカエル、ミスリルはどれだけいるの?」
「はい、インゴットで30本です」
「「「「フォージ・ミスリル」」」」
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
「残りは金と銀だけど、シローさんとサキヒコさんは何をしているの」
「スミレさん、私たちで残りは生成します」
「「「「フォージ・ゴールド」」」」
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
「「「「フォージ・シルバー」」」」
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、
「「スミレさん、終わりました」」
その頃、シローとサキヒコは、『ワイバーン型無人機』について意見を出し合っていた。
サキヒコは、ジェネオスとアギオスが考えた10m翼長を大型化して、更に武器を搭載したかったようだ。逆にシローはそのまま踏襲してもう少し小型化したいようだった。イーライとネイルが加わり議論は少しヒートアップしてきたが……
「それじゃぁ、翼長25メートルの大型ワイバーンと10メートルの小型ワイバーンの2機を飛ばして性能を競おうよ」
「シローさん、勝負ですよ」
「イーライはシローさんの小型ワイバーンを、ネイルは俺の大型ワイバーンの製作を手伝ってくれ」
「「了解しました」」
「「クリエーション」」ドドーン
「「クリエーション」」ドドーン
「サキヒコ、2機並ぶと無駄にかっこいいな」
「シローさん、何だか言い合っていたのが可笑しいですね」
「そうだね」
「イーライ、ネイル、『ワイバーン型無人機』を飛ばしてくれ」
「「了解です」」
「「テイクオフ」」
2機の『ワイバーン型無人機』はゆっくりと旋回しながら上昇気流を捕まえて一気に高度を上げたので視界から見えなくなった。
「スミレさん、カナエさん、ログハウスに戻るよ」
「「は~い」」
「ゴーホーム」
「両機とも魔族の反応はありません」
「サキヒコ、エラーダ国を中心に半径2000キロを北と南で分けてみないか?」
「そうですね、シローさんの案で行きましょう」
「了解、イーライ、ネイル、『ワイバーン型無人機』にコースを入力してくれ」
「エラーダ国を中心に半径2000キロだ」
「「了解しました」」
シローはリビングの大型モニターを見ながら『ワイバーン型無人機』を4機に増やせば東西南北でかなりの範囲を警戒できると思った。
「サキヒコはもう一機大型ワイバーンを作ってくれ。俺は小型ワイバーンを作るよ」
「「クリエーション」」ドドーン
「「クリエーション」」ドドーン
「イーライ、ネイル、『ワイバーン型無人機』をコースを入力してくれ」
「「了解です」」
「全機、規定高度の高度20000メートルまで上昇しました。警戒飛行を続けます」
「ミカエル、俺たちも再スタートしよう」
「了解です。目的地をクリタ島に設定、オートパイロット作動、視界クリアー、コース障害無し」
ポーン、ポーン、「クリタ島までは4023キロ、約8時間です」
「スミレさん、お昼の準備が出来ています。今日のお昼はカツレツです」
「は~い、皆んな~お昼にしましょう」
「「「は~い」」」
(話終わり)
----------------------------------
「シローさん、悪魔が狙っていたのはこの祭りにやってきた人々の命ですか?」
「怒り、悲しみ、絶望などの負の感情も悪魔は喜ぶね」
「俺たちは知らずの内にこの祭りの観光客を助けたのでしょうか?」
「たぶん、そうだと思うよ」
「シローさん、青のモスクは見たから、最終目的地に飛びましょう」
「スミレさん、いいの?」
「ええ、もう充分よ、私だってこんな大勢の人では迷子になってしまうし、ヒナミ、ホノカも可愛そうよ」
「そうだね」
「サキヒコとカナエさんもいいかな?」
「はい、私は人混みが苦手なので……」
「俺も、カナエと同じです」
「実は俺も同じ意見なんだ。わざわざ人混みに行ってまで疲れる真似はしたくないね」
「ミカエル、目的地までの残りは?」
「はい、およそ3700キロです」
「シローさん、順調に飛んで7時間24分ですね」
「……じゃぁ、悪魔をやっつけながら飛行するのはどうだろう?」
「シローさん、アメリキ国に渡ったジェネオスとアギオスが開発した『ワイバーン型無人機』を作ってみませんか?」
「ネイトは『ワイバーン型無人機』を開発したいんだね」
「そうです。飛空石とミスリル鉱石を調達したいのでちょっと寄り道してもいいですか?」
「ネイト、それは何処なの?」
「ヨダシステムの情報によると飛空石はヤギバド村にある可能性が高いです」
「スミレさん、サキヒコ、カナエさんもいいかな?」
「ええ、多少の寄り道は構わないわよ」
「ミカエル、目的地をヤギバド村の飛空石のある場所」
「了解しました。目的地をヤギバド村の飛空石のある場所に設定、オートパイロット作動、視界クリアー、コース障害無し」
ポーン、ポーン、「ヤギバド村までは313キロ、フライトは約38分です」
38分後、ログハウスはヤギバド村の飛空石のある場所に到着した。幸いに鉱山開発はされていないようなので全員で地上に降りた。
「シローさん、ここに鉱床が埋まっています」
「イーライ、ネイト、ヒナミとホノカも手伝って」
「「「「「「「「はい」」」」」」」」
「「「「「「「「アースディグ」」」」」」」」
ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ……
「スミレさん、カナエさん、精錬をお願い」
シローさん、任せて」
「「「「アースディグ」」」」
ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ……
「「「「アースディグ」」」」
ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ……
「「「「アースディグ」」」」
ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ……
「「「「アースディグ」」」」
ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ、ボコ……
「カナエさん、ヒナミ、ホノカ、飛空石の精錬をしましょう」
「「「はい」」」
「「「「フォージ・エーテライト」」」」
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「えっ、そんなことがあったの」
「まっ、気にしなくていいよね」
「ミカエル、ミスリルはどれだけいるの?」
「はい、インゴットで30本です」
「「「「フォージ・ミスリル」」」」
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その頃、シローとサキヒコは、『ワイバーン型無人機』について意見を出し合っていた。
サキヒコは、ジェネオスとアギオスが考えた10m翼長を大型化して、更に武器を搭載したかったようだ。逆にシローはそのまま踏襲してもう少し小型化したいようだった。イーライとネイルが加わり議論は少しヒートアップしてきたが……
「それじゃぁ、翼長25メートルの大型ワイバーンと10メートルの小型ワイバーンの2機を飛ばして性能を競おうよ」
「シローさん、勝負ですよ」
「イーライはシローさんの小型ワイバーンを、ネイルは俺の大型ワイバーンの製作を手伝ってくれ」
「「了解しました」」
「「クリエーション」」ドドーン
「「クリエーション」」ドドーン
「サキヒコ、2機並ぶと無駄にかっこいいな」
「シローさん、何だか言い合っていたのが可笑しいですね」
「そうだね」
「イーライ、ネイル、『ワイバーン型無人機』を飛ばしてくれ」
「「了解です」」
「「テイクオフ」」
2機の『ワイバーン型無人機』はゆっくりと旋回しながら上昇気流を捕まえて一気に高度を上げたので視界から見えなくなった。
「スミレさん、カナエさん、ログハウスに戻るよ」
「「は~い」」
「ゴーホーム」
「両機とも魔族の反応はありません」
「サキヒコ、エラーダ国を中心に半径2000キロを北と南で分けてみないか?」
「そうですね、シローさんの案で行きましょう」
「了解、イーライ、ネイル、『ワイバーン型無人機』にコースを入力してくれ」
「エラーダ国を中心に半径2000キロだ」
「「了解しました」」
シローはリビングの大型モニターを見ながら『ワイバーン型無人機』を4機に増やせば東西南北でかなりの範囲を警戒できると思った。
「サキヒコはもう一機大型ワイバーンを作ってくれ。俺は小型ワイバーンを作るよ」
「「クリエーション」」ドドーン
「「クリエーション」」ドドーン
「イーライ、ネイル、『ワイバーン型無人機』をコースを入力してくれ」
「「了解です」」
「全機、規定高度の高度20000メートルまで上昇しました。警戒飛行を続けます」
「ミカエル、俺たちも再スタートしよう」
「了解です。目的地をクリタ島に設定、オートパイロット作動、視界クリアー、コース障害無し」
ポーン、ポーン、「クリタ島までは4023キロ、約8時間です」
「スミレさん、お昼の準備が出来ています。今日のお昼はカツレツです」
「は~い、皆んな~お昼にしましょう」
「「「は~い」」」
(話終わり)
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