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第1章
この星での厨二病の定義
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「ホッホッホー、ヘーラーよ、シローとスミレの二人は早々にレベルを上げたようじゃのう」
神々が集うオリンポスの神殿ではテオスシステムを通じて地上の民の様子が大画面に映し出されていた。
転生したシローとスミレが宿屋で行ったポリネシアンセックスの様子も大画面にに映し出されていたのだった。男女の営みを見てオリンポスの神々が喜ぶかは定かでは無いが、神界には生殖と豊穣を司る神が存在するのも確かだった。
シローとスミレは定義に従って最初の間はお互いの秘部を愛し合うだけで性交はしなかった。その間に二人のレベルは上がり続け、すでにレベルは75を超えていた。
「ゼウス様、あのような方法でレベル上げるとはシローも中々博識ですな」
「プリアーポス、お主から見てシローとスミレはどうじゃ?」
「はっ、今までの勇者と聖女とは一味違った知識を持ったジェネオスだと思います」
「ボナデアもそう思うか?」
「はっ、アギオスがジェネオスを一途に慕う愛が有ったからこそ早期に二人のレベルが上ったのだと思います」
「そうか」
「ゼウス様、シローがこの世界にとって良い発明をしたようですが、領主と製陶ギルド、冒険者ギルドまで絡んで利益を貪っておるようです」
プリアーポスとポナデアは神界の泉で見た情報でシロー夫妻がギルド職員が中抜きをしている事実をゼウスに伝えた。
「近い先に、イポニアの強欲貴族たちとギルド幹部職員が全て粛清されるかも知れぬ」
「我々がイポニアから引き上げたのでこの国は破滅の入口に立たされておるのかも知れぬ」
「ゼウス様、ジェネオス・アギオスに転生当初にナビ機能を付けられたのは何か意図があったのでしょうか?」
バッカスはゼウスに質問をした。
「ナビ機能を付けたのはヘーラーの気まぐれからじゃ」
「直接、ジェネオス・アギオスの脳に訴えかければ、転生したばかりで右も左も分からジェネオス・アギオスも少しは気が紛れると思うたのは確かじゃ」
「それは妾から詳しく説明しましょう」
「ミーミル、ソフィア、改良したテオスシステムについて詳しく説明するのじゃ」
「はっ、承知しました」
「では、皆様、改良したテオスシステムについて詳しく説明をいたします」
「はじめに……従来のジェネオス・アギオスの育成方法についてですが、転生したてのジェネオス・アギオスが自力でレベル20になった時点で初めて神界よりタブレットを下賜することとなっておりました。タブレットを通してジェネオス・アギオスに語りかけておりましたが、ジェネオス・アギオスの育成にあまりにも日数がかかりすぎるのが欠点でした」
「途中、ジェネオス・アギオスに世界辞書を付与する暫定措置がとられ、多少は効果が上がりましたが、それでもジェネオス・アギオスのレベルを上げるのには日数を要しておりました」
「今回、テオスシステムの改良により、転生時にジェネオス・アギオスの脳の一部を利用して各個人に合った最適解を用いる事にしているのです。それにより、神界のテオスシステムから勇者と聖女の脳に直接語りかけることが可能となったのです」
「このテオスシステムから対象者に語りかける方法を地球の神々は人工知能と呼んでおります」
「では、シローとスミレはポリネシアンセックスがレベル上げの最適解だったと言う事ですか?」
「そのとおりです。人工知能が最適解を決めたのでわずか5日間でレベル156のジェネオスとアギオスに育ったのです」
「「「「「ほぉ~」」」」」
オリンポス宮殿の神々全員が合理的な育成方法に感嘆の声を上げたのだった。
「ゼウス様、今後ジェネオス・アギオスはどのように育てていかれるでしょうか?」
ポセイドンはゼウスに質問をした。
「儂は地球の神から請われて中学生等の悪ふざけで断崖絶壁から転落したシローとスミレに新しい肉体を与えはしたが、最初は別に何も期待はしておらんかったのじゃ」
「シローとスミレがレベル156まで上ったので正式にジェネオスとアギオスとして任命し、もう一度イポニアから勇者と聖女を育ててみようと思っているのじゃ」
「イポニアの『自称:勇者・聖女』は先々月の時点ではおよそ1万人と言われていたが、その後の詳細な調査の結果、土地神には認められておらずに自分たちで勝手に『◯◯の勇者・聖女』と担ぎ上げられて名乗っている有様じゃったのじゃ」
「結論として、イポニア47都市のすべてに勇者と聖女がいる訳ではない事が段々と分かってきたのじゃ」
「と、いいますと……」
「シローとスミレが今後はイポニアの各地を旅して勇者と聖女の育成を請負い、レベル99のジェネオスとアギオスまで育てて全世界に移住をさせればこの星全体の幸福度が上がって全てが上手く発展すると思ったからじゃ」
「先にヒロシ、ミサエ夫婦はダリナとサブローを育て立派に亜神として活躍しておるのも事実じゃ」
「マリオ、リカコ夫婦はミチルとヒカルを育てたし、現地人のダハールとトヤーも育成したのじゃ」
「モトヤ、ヒナノ夫婦はヨウスケとユカを立派に育てたのじゃ」
「つまり、我々がイポニアに見切りをつけたように、今後は世界規模での幸福度の実現なのじゃ」
「「「「「うぉ~~~~~~」」」」」
「ゼウス様、ヘーラー様、我ら神々一同納得し深く感銘しました」
「我らもジェネオス・アギオス育成計画に今日より全力で協力をいたします」
「そうじゃ、今後の勇者・聖女の重要なキーワードはヒロシミサエ夫婦がしきりに使っている『厨二病』が今後のテーマとなるのじゃ」
「ゼウス様、『厨二病』とは新しい言葉なのでしょうか?」
「オケアノス、お主もテオスシステムを通じて地球の神々と交信し、日々研鑽に励むのじゃ」
「はっ、仰せのとおり地球の神々と交信し、研鑽に励む所存です」
「『厨二病』とは地球的な広義では『背伸びしがちな思春期にみられる行動』とあるが、儂とヘーラーは『金の卵』じゃと思っておる」
「地球的な解釈での厨二病の一つ目は、自分の能力に惚れ込み、何の努力もしないような人間はそもそも勇者と聖者になる資格も無いのでケルベロスに登録もされていないのじゃ」
「地球的な解釈での厨二病の二つ目は、地球で一般からDQNと呼ばれる、俺TUEEEと誇示して人々を虫けらのように扱う勇者と聖女の候補は我らの世界に要らぬで存在であるので強制的に送り返すのじゃ」
「地球的な解釈での厨二病の三つ目は、地球でサブカル系と呼ばれる人物像じゃが、これも違うのじゃ」
「ゼウス様、恐れながら申し上げますが、我らには『厨二病』がますます分からなくってしまいました」
「儂が言いたいこの星での中二病の解釈の一つ目は、何事も前向きに斜め上の思考を持つ者と考えておるのじゃ」
「儂が言いたいこの星での中二病の解釈の二つ目は、他人を思いやる優しさじゃ」
「儂が言いたいこの星での中二病の解釈の三つ目は、専門に偏らない多彩な知識と拘りじゃ」
「ゼウス様、恐れながら申し上げますが、我らには最初に申された『厨二病』の定義から全く外れているように感じましたが」
「当たり前じゃ、『地球的な解釈での厨二病』の定義から外れて当然じゃ、我らオリンポスの神が考える『この星での厨二病の定義』が今申した三つなのじゃ」
「厨二病こそがジェネオスとアギオスになれるキーワードなのじゃ」
「「「「「うぉ~~~~~~」」」」」 野太い声がオリンポスの神殿にこだました。
「ゼウス様、悟りの境地です。感服いたしいました」
「「「「「異議なーし」」」」」
こうして天界では一旦は頓挫していたジェネオス・アギオス・プログラムが再び稼働することに決まったのだった。但し、これから育成をするジェネオスとアギオスになる候補者は担当する神々が吟味に吟味を重ね、『この星での厨二病の定義』をキーワードに各担当神が冥府管理システム・ケルベロスとリンクしながらジェネオスとアギオスを選抜することになった。
(話終わり)
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神々が集うオリンポスの神殿ではテオスシステムを通じて地上の民の様子が大画面に映し出されていた。
転生したシローとスミレが宿屋で行ったポリネシアンセックスの様子も大画面にに映し出されていたのだった。男女の営みを見てオリンポスの神々が喜ぶかは定かでは無いが、神界には生殖と豊穣を司る神が存在するのも確かだった。
シローとスミレは定義に従って最初の間はお互いの秘部を愛し合うだけで性交はしなかった。その間に二人のレベルは上がり続け、すでにレベルは75を超えていた。
「ゼウス様、あのような方法でレベル上げるとはシローも中々博識ですな」
「プリアーポス、お主から見てシローとスミレはどうじゃ?」
「はっ、今までの勇者と聖女とは一味違った知識を持ったジェネオスだと思います」
「ボナデアもそう思うか?」
「はっ、アギオスがジェネオスを一途に慕う愛が有ったからこそ早期に二人のレベルが上ったのだと思います」
「そうか」
「ゼウス様、シローがこの世界にとって良い発明をしたようですが、領主と製陶ギルド、冒険者ギルドまで絡んで利益を貪っておるようです」
プリアーポスとポナデアは神界の泉で見た情報でシロー夫妻がギルド職員が中抜きをしている事実をゼウスに伝えた。
「近い先に、イポニアの強欲貴族たちとギルド幹部職員が全て粛清されるかも知れぬ」
「我々がイポニアから引き上げたのでこの国は破滅の入口に立たされておるのかも知れぬ」
「ゼウス様、ジェネオス・アギオスに転生当初にナビ機能を付けられたのは何か意図があったのでしょうか?」
バッカスはゼウスに質問をした。
「ナビ機能を付けたのはヘーラーの気まぐれからじゃ」
「直接、ジェネオス・アギオスの脳に訴えかければ、転生したばかりで右も左も分からジェネオス・アギオスも少しは気が紛れると思うたのは確かじゃ」
「それは妾から詳しく説明しましょう」
「ミーミル、ソフィア、改良したテオスシステムについて詳しく説明するのじゃ」
「はっ、承知しました」
「では、皆様、改良したテオスシステムについて詳しく説明をいたします」
「はじめに……従来のジェネオス・アギオスの育成方法についてですが、転生したてのジェネオス・アギオスが自力でレベル20になった時点で初めて神界よりタブレットを下賜することとなっておりました。タブレットを通してジェネオス・アギオスに語りかけておりましたが、ジェネオス・アギオスの育成にあまりにも日数がかかりすぎるのが欠点でした」
「途中、ジェネオス・アギオスに世界辞書を付与する暫定措置がとられ、多少は効果が上がりましたが、それでもジェネオス・アギオスのレベルを上げるのには日数を要しておりました」
「今回、テオスシステムの改良により、転生時にジェネオス・アギオスの脳の一部を利用して各個人に合った最適解を用いる事にしているのです。それにより、神界のテオスシステムから勇者と聖女の脳に直接語りかけることが可能となったのです」
「このテオスシステムから対象者に語りかける方法を地球の神々は人工知能と呼んでおります」
「では、シローとスミレはポリネシアンセックスがレベル上げの最適解だったと言う事ですか?」
「そのとおりです。人工知能が最適解を決めたのでわずか5日間でレベル156のジェネオスとアギオスに育ったのです」
「「「「「ほぉ~」」」」」
オリンポス宮殿の神々全員が合理的な育成方法に感嘆の声を上げたのだった。
「ゼウス様、今後ジェネオス・アギオスはどのように育てていかれるでしょうか?」
ポセイドンはゼウスに質問をした。
「儂は地球の神から請われて中学生等の悪ふざけで断崖絶壁から転落したシローとスミレに新しい肉体を与えはしたが、最初は別に何も期待はしておらんかったのじゃ」
「シローとスミレがレベル156まで上ったので正式にジェネオスとアギオスとして任命し、もう一度イポニアから勇者と聖女を育ててみようと思っているのじゃ」
「イポニアの『自称:勇者・聖女』は先々月の時点ではおよそ1万人と言われていたが、その後の詳細な調査の結果、土地神には認められておらずに自分たちで勝手に『◯◯の勇者・聖女』と担ぎ上げられて名乗っている有様じゃったのじゃ」
「結論として、イポニア47都市のすべてに勇者と聖女がいる訳ではない事が段々と分かってきたのじゃ」
「と、いいますと……」
「シローとスミレが今後はイポニアの各地を旅して勇者と聖女の育成を請負い、レベル99のジェネオスとアギオスまで育てて全世界に移住をさせればこの星全体の幸福度が上がって全てが上手く発展すると思ったからじゃ」
「先にヒロシ、ミサエ夫婦はダリナとサブローを育て立派に亜神として活躍しておるのも事実じゃ」
「マリオ、リカコ夫婦はミチルとヒカルを育てたし、現地人のダハールとトヤーも育成したのじゃ」
「モトヤ、ヒナノ夫婦はヨウスケとユカを立派に育てたのじゃ」
「つまり、我々がイポニアに見切りをつけたように、今後は世界規模での幸福度の実現なのじゃ」
「「「「「うぉ~~~~~~」」」」」
「ゼウス様、ヘーラー様、我ら神々一同納得し深く感銘しました」
「我らもジェネオス・アギオス育成計画に今日より全力で協力をいたします」
「そうじゃ、今後の勇者・聖女の重要なキーワードはヒロシミサエ夫婦がしきりに使っている『厨二病』が今後のテーマとなるのじゃ」
「ゼウス様、『厨二病』とは新しい言葉なのでしょうか?」
「オケアノス、お主もテオスシステムを通じて地球の神々と交信し、日々研鑽に励むのじゃ」
「はっ、仰せのとおり地球の神々と交信し、研鑽に励む所存です」
「『厨二病』とは地球的な広義では『背伸びしがちな思春期にみられる行動』とあるが、儂とヘーラーは『金の卵』じゃと思っておる」
「地球的な解釈での厨二病の一つ目は、自分の能力に惚れ込み、何の努力もしないような人間はそもそも勇者と聖者になる資格も無いのでケルベロスに登録もされていないのじゃ」
「地球的な解釈での厨二病の二つ目は、地球で一般からDQNと呼ばれる、俺TUEEEと誇示して人々を虫けらのように扱う勇者と聖女の候補は我らの世界に要らぬで存在であるので強制的に送り返すのじゃ」
「地球的な解釈での厨二病の三つ目は、地球でサブカル系と呼ばれる人物像じゃが、これも違うのじゃ」
「ゼウス様、恐れながら申し上げますが、我らには『厨二病』がますます分からなくってしまいました」
「儂が言いたいこの星での中二病の解釈の一つ目は、何事も前向きに斜め上の思考を持つ者と考えておるのじゃ」
「儂が言いたいこの星での中二病の解釈の二つ目は、他人を思いやる優しさじゃ」
「儂が言いたいこの星での中二病の解釈の三つ目は、専門に偏らない多彩な知識と拘りじゃ」
「ゼウス様、恐れながら申し上げますが、我らには最初に申された『厨二病』の定義から全く外れているように感じましたが」
「当たり前じゃ、『地球的な解釈での厨二病』の定義から外れて当然じゃ、我らオリンポスの神が考える『この星での厨二病の定義』が今申した三つなのじゃ」
「厨二病こそがジェネオスとアギオスになれるキーワードなのじゃ」
「「「「「うぉ~~~~~~」」」」」 野太い声がオリンポスの神殿にこだました。
「ゼウス様、悟りの境地です。感服いたしいました」
「「「「「異議なーし」」」」」
こうして天界では一旦は頓挫していたジェネオス・アギオス・プログラムが再び稼働することに決まったのだった。但し、これから育成をするジェネオスとアギオスになる候補者は担当する神々が吟味に吟味を重ね、『この星での厨二病の定義』をキーワードに各担当神が冥府管理システム・ケルベロスとリンクしながらジェネオスとアギオスを選抜することになった。
(話終わり)
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