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第1章

1-4 冒険者初級講習を受けてみた

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 午後の鐘が鳴った……

 ハインツ工房の依頼が以外にも早く終わったシローとスミレは冒険者ギルドの食堂でゆったりと昼食を終えた。冒険者ギルドの別館に移動して他の少年少女たちと一緒に机の前に座っていた。受講生はシローとスミレを含めて全員で8名だった。

「それでは只今から、冒険者初級講習を始めます」
「私は講師のソフィーです。どうぞよろしくお願いします」

「「「「ソフィー先生、よろしくお願いします」」」」

 受講者全員が元気よく挨拶をした。受講生はシローとスミレの他に3組の少年少女たちがいたが、他の受講生はシローたちよりもかなり年下で12歳のペアが2組、13歳のペア1組だった。12歳の少年と少女はトキセロ村在住で冒険者になりたいので一緒に来たのだといっていた。もう1組の13歳の少年少女たちも隣村から朝早くから歩いて出てきたと言っていた。

 冒険者初級講習とは、一般的な社会生活やルールついての講義に始まり冒険者レベルに応じた依頼の受け方、屋外活動する上でのキャンプ方法、緊急時の怪我の対処方法や野生動物から身を守る方法までサバイバル術のイロハを教えてもらえた。それと、この世界では魔法が主になるので生活魔法の復習が繰り返し行われた。

 生活魔法とは掃除《クリーン》、灯火《ライト》、清潔《ボデイ・クリーン》、飲料水《ウォータ》などの基本的な魔法だが、ソフィー先生は応用すれば攻撃魔法に使えると教わった。シローとスミレは世界辞書のインストールのお陰で生活魔法は全て習得出来ていたのだった。


「では、講習の最後に狩猟用ナイフの扱い方を教えます」
「狩猟用ナイフでは大型の魔物は倒せんが、スライムとゴブリンには有効な武器となります」
「初心者の間は身を守るためにも必ず装備しておいてください」

 野生のスライムは草原で集団で出てくるが、スライム単体では滅多に攻撃をしてこないので真上から核を壊せば簡単に倒せると教わった。ゴブリンは脇腹のガードが甘いので、ここに狩猟ナイフを刺せば簡単に倒せることを教わった。

「では、これにて冒険者初級講習を終了します」
「「「「ソフィー先生、ありがとうございました」」」」

「エマ、早く帰ろうぜ」
「ヨハン、待って」

「ミラ、俺たちも帰ろうよ」
「エミル、行きましょう」

「マリー、叔父さんの家に行こうよ」
「パオル、行きましょう」



 子供たちはそれぞれに教室から駆け出していった。

「スミレ、貴女、雰囲気からして魔法の才能があるようね」
「シローもスミレと同じで魔力量がかなり高いわね」

「貴女たち何処かで魔法使いに弟子入りしてたの?」
「いいえ、村で生活魔法は使っていましたが、午前中の陶芸工房で初めて使ったのです」

「ソフィー先生、どうして分かるですか?」
「魔法使いは相手の魔力量を感じで分かるものなのよ」

「そうなんですね」

「明日は冒険者中級講習が朝から行われるけど、初級の攻撃魔法を教えるけど、貴女たち二人で受けてみない?」
「「はい、お願いします」」

 二人は冒険者ギルドの受付でEランクカードをもらい、明日の中級者冒険講習について説明を聞いていた。

「まずは、お二人の現在のレベル確認させていただきますので魔力鑑定板の上に手を置いて下さい」
「お二人とも既にレベル15まで上がっていますので明日の受講は問題有りません」
「ところで、お二人はここに来る前に何処かで冒険者をやっていましたか?」

「いいえ、村の成人の儀式の時に教会の神官に見てもらったのですが、妻は薬師の素養をもっていると言われたましたが、俺は錬金術の素質が有るようだと言われました」

「そうですか、では明日もよろしくお願いします」
「「よろしくお願いします」」

 ◇ ◇ ◇ ◇

 夕食後……

消音魔法サイレント
 シローはナビ子さんから教わった消音魔法を発動してみた。この世界での宿屋の作り方は全体に壁が薄いそうだがシローもスミレさんも壁に耳を近づけてしばらく聞いていたが隣から音は漏れてこなかった。

 シローはスミレさんにポリネシアンセックスの前に今夜は『瞑想メディテーション』をすることを説明した。

 二人はあぐらをかいて体をリラックスしていた。

「シローさん、瞑想めいそうってよく知ってたわね」
「シローさんの事だから座禅ざぜんだろうと思っていたわ」

「スミレさん、転生前に俺がネットで異世界の物語を読んでいたのを知ってたでしょ」
「そう言えばシローさんはパソコンで毎日小説を読んでいたわね」
「その小説の中に『瞑想』が出ていたんだよ」
「ふ~ん」

「ネット小説のことをラノベって言うんだ」
「それくらいは私でも知っているわ」

 スミレさんもシローも世界辞書のインストールのお陰で最低限の異世界知識は既に身についていた。

 瞑想を始めて二人の精神がリラックスしてくると次第に魔力が回復して力が漲ってくるのを二人は実感していた。

「スミレさん、今夜もキスだけでごめんね」
「シローさん、いいのよ」

「シローさん、私、さっきから子宮がポカポカしているのよ」
「スミレさん、俺もペニスが暴発しそうだ」

 二人はキスだけでオーガズムに達していた。スミレさんの蜜壺は昨夜と同じように洪水状態だった。シローのエクスカリバーも暴走しそうになっていたが何とか自生心で乗り切ったのだった。

 ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン

(LV25確認、MP25000を確認、スキル、創造・具現化、鑑定、付与完了、スキル、創薬・具現化、鑑定、付与完了)


「スミレさん、ペニスの暴走が収まっていったよ」
「シローさん、私も子宮のジンジンが収まったわ」

「ボデイ・クリーン」
「ボデイ・クリーン」
 寝る前に二人で清潔魔法をかけあった。一般的な宿屋ではお湯で体を拭くのが常識だったのだ。


「シローさん、おやすみなさい」
「スミレさん、おやすみ」

 二人はリアルに充実した幸せを感じながら深い眠りについた。二日目の夜も静かに更けていった。

(話終わり)
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