改訂版 勇者と聖女の育成請け負います_みんなで育てれば怖くないね

にしのみつてる

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第2章

冒険者登録をした

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 レベルが大幅に上がりヨーヘーとアッコのキャンピングカーはテスト飛行は無事に終えた。

「ヨーヘーさん、キャンピングカーは俺たちが車から離れると自動で収納されます」

「アッコ、便利だな」
「そうね、貴男は車のキーを置きっぱなしにするから盗難防止で丁度いいわ」

「ヨーヘーさん、アッコさん、次は転移門を作って頂きます」
 ジョフィエルは青狸が出してくるを画面に表示した。

「アッコ、作ってみるね」
 ドドーン、太鼓の音が鳴って転移門が出てきた。

「では、最後に……今から冒険者ギルドにお二人の冒険者登録に行きますのでお二人のステータスを隠蔽しておきましょう。実際のれべるより低くしてBランク冒険者のレベル35にしておきます」

 ◇ ◇ ◇ ◇

【名前】ヨーヘー・カトー
【種族】人族
【年齢】25
【称号】行商人
【スキル】
 ****

【LV】35
【MP】****

【名前】アッコ・カトー
【種族】人族
【年齢】25
【称号】踊り子
【スキル】
 ****

【LV】35
【MP】****

 ◇ ◇ ◇ ◇

「シローさん、スミレさん、俺たちの隠蔽はこれでいいのか?」
「ええ、完璧です」

「最後にお二人が着ている農民の服装では冒険者ギルドに入った途端にチンピラの冒険者が絡んできますので強そうな冒険者の服装を考えましょう」

「ヨーヘーさん、アッコさん、冒険者の衣装も具現化で作製が可能です」
 


「アッコ、いい感じだな」
「ヨーヘー、上着は赤い羽織よりシローさんみたいな錬金術師コートの方がカッコイイわ」

「アッコ、俺は赤い羽織でいくよ」
「ジョフィエル、このまま具現化してくれ」
「了解しました」

「アッコは衣装を変えなくていいのか?」
「私はこの踊り子の衣装が気に入ったわ」

「ヨーヘーさん、アッコさん、お二人の衣装がとっても似合っています」
「スミレさん、ありがとう」

「それから、冒険者ギルドで聞かれた時のために辻褄を合わせおきましょう。ヨーヘーさんとアッコさんはトキセロ村の山で俺たちが訓練を付けたことにします。そして倒してきた魔物を買ってもらいましょう」
「では、冒険者ギルドを思い出して転移門を開けて下さい」

「冒険者ギルドに入る前に絶対防御魔法3重展開しておきましょう」

「ヒャッハ~、いい女が二人だぜ」
「兄貴、男二人はバスターソードの餌食にしやしょう」

 バチン、バチン、バチン、ラリホー、ラリホー、ラリホー、バスターソードで斬りかかろうとしたリンクル、フェイル、ウィリアムの3人はジョフィエルが予めかけていた防御魔法が発動して弾かれて口から泡を吹き、股間を濡らして気を失った。

「おい、冒険者ギルド前で冒険者3人が気を失っているぞ」
「あいつら、お尋ね者のリンクル、フェイル、ウィリアムの3人だ、誰か騎士団を呼んでくれ」

「シローさん、この展開が普通なのか?」
「たまたまですよ。普段から防御魔法をかけておいて用心するにこしたことはありません」
「そうなのか……」

(ヨーヘーさん、アッコさん、この世界では男が弱そうな素振りを見せると直ぐに強盗に襲わると思ってください)
(女は少しでもスタイルが良いと男たちに犯されて後で奴隷商人に売られていきます)


「ようこそテイーチ市の冒険者ギルドへ」

「ここの冒険者ギルドでは入り口にチンピラをのさばらせているのか?」
 シローはミカエルの学習機能のお陰で強い覇気を出し冒険者全員を威嚇した。冒険者ギルド内に緊張が走り、気が弱い冒険者は覇気に当てられ失神し、股間を濡らしていた。異様な臭いが立ち込めたが……数名の冒険者はシローの覇気にかろうじて耐えていた

「おい、あの4人組に絶対に手を出すなよ」
「ああ、錬金術師の防御魔法でリンクル、フェイル、ウィリアムの3人が表で泡吹いて倒れていたんだ」

「女二人も美人だけどかなりヤバイよな」
 冒険者たちは次々とひそひそ話を始めた。

「二人の冒険者登録をしたい」
 シローは受付嬢に言った。受付嬢はシローの覇気は受けはいなかったが、余りにも怖かったので股間を濡らし声が全く出なくなっていたので代わりの受付チーフが対応してくれた。

「入り口で少々トラブルがあったようですが、まずは冒険者様の気をお沈め下さい」
「その前にお二人の冒険者カードを見せていただいてよろしいでしょうか?」
「ああ、構わないよ」
 シローとスミレさんはCランクの冒険者カードを出した。

「Cランクの冒険者様でしたか?、大変失礼をいたしました」
 受付チーフは直ぐにヨーヘーとアッコの申込用紙を2枚出してくれた。

「それと、洞窟で魔物を狩ってきたので買い取りを頼む」
「分かりました。後ほどご案内します」

「では、申込み用紙にお名前をご記入下さい、分からない箇所は空白で結構です」

「お名前は、ヨーヘー・カトー様ですね」
「種族は人族で問題ないし、年齢は25歳ですね」

「奥様のお名前は、アッコ・カトー様ですね」
「種族は人族で問題ないし、年齢は25歳ですね」
「では、カードに登録を致しますので、魔力測定盤の上に手を置いて下さい」

 ◇ ◇ ◇ ◇

【名前】ヨーヘー・カトー
【種族】人族
【年齢】25
【称号】行商人
【スキル】
 ****
【LV】35
【MP】****

【名前】アッコ・カトー
【種族】人族
【年齢】25
【称号】踊り子
【スキル】
 ****
【LV】35
【MP】****

 ◇ ◇ ◇ ◇

「失礼ですが、新人のお二人は何処かの冒険者ギルドで冒険者登録をされていたことは無いのでしょうか?」
 受付チーフはヨーヘーとアッコのレベルが異常に高いのでシローに質問をしてきた。

「この二人は俺の知り合いでトキセロ村の山奥の村からここへ来たんだ」
「そうなんですか」
 シローとスミレさんの情報は王都ケトマスの冒険者ギルドとトキセロ村の冒険者ギルドの二箇所に問い合わせされ、事実が確認された。

(スミレさん、やっぱり厄介な事になったな。だから冒険者ギルドの登録は嫌なんだ)
 (そうね、職員が私たちを疑ってかかるのが悪い癖だと思うわ)

「お前たち二人が王都のギルドにAランクの魔物を持ちこんだ冒険者か?」
「ああ、そうだ」
 シローは男の態度にカチンときて、ギルドマスターに対して弱めの覇気を出した

「さっきも受付嬢に言ったが、ここの冒険者ギルドでは入り口にチンピラをのさばらせているのか?」
「そんな事は絶対に無い」
シローの覇気を受けて冷や汗を垂らしながらギルドマスターは答えるのが精一杯だった。

「ギルドの対応が悪ければ、俺たちは他の冒険者ギルドに行くだけだからな」

「ギルドマスター、いつまでも意固地を張らずに素直に謝ってください。1年前に本部から通達が出ていますよ」

「俺はここのギルドマスターのアレックスだ、さっきは入り口で馬鹿な冒険者達が騒いで斬り掛かったようだが、どうか俺に免じて許してやってくれ。リンクル、フェイル、ウィリアムの3人は騎士団詰め所に護送され明日には鉱山送りになるだろう」

「わかった。謝罪を受け入れよう」

「それから、魔物の買い取りだが今から倉庫に来てくれ」
 シローたちは倉庫の土間にオーク70体とオークキング1体を出した。

「お前たち、何処で狩ってきたのだ」
「メガロイメラ山の洞窟だ。薬草が欲しかったのと、錬金術で使う魔鉱石の採取だ」

「オークが洞窟の中で集団で群れていたので、俺たち4人全員で雷魔法で倒したのだ」
 ギルドマスターのアレックスは信じられない表情をしていたが、嘘発見器は青のままだった。

「オーク70体700枚、オークキング100枚、全部で金貨800枚だ」
 テーブルに金貨8袋が積まれたのでヨーヘーとアッコが4袋、シローとスミレで4袋に分けた。

「ありがとう」

「新人のヨーヘーさんとアッコさんは冒険者ギルドの決まりだから明日は冒険者中級講習を受けてくれ。二人はDランクからのスタートだ」
「それから、シローさんとスミレさんは今回の討伐でBランクに昇級だ。新しい冒険者カードを受け取ってくれ」

「おい、聞いているか?、踊り子と赤い服の新人はいきなりDランクだそうだ」
「へぇ~、本当なのか?」

「何でもメガロイメラ山の洞窟でオーク70体とキングオークを雷魔法でやっつけたそうだ」
「あの、錬金術師と魔女は王都でAランクの魔物を持ちこんだBランク冒険者だそうだ」

(スミレさん、倉庫でのやり取りが冒険者全てにダダ漏れだよ)
(本当ね、これからは冒険者登録をするたびにまともな冒険者ギルドかどうかを考えないといけないわね)

「ヨーヘーさん、アッコさん、驚かれたと思いますが、これから街へ出て食材を買い出しに行きましょう」
「それと、さっきみたいに悪意を持った強盗が近寄ってくるので防御魔法は常時展開しておきましょう」

「ああ、シローさんわかっよ。ナメられたらダメなんだな」

(話終わり)
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