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第2章

2-6 テイーチ市のヨーヘーとアッコ5 冒険者登録をした

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 無事にヨーヘーとアッコのキャンピングカーはテスト飛行は終えた。

「ヨーヘーさん、キャンピングカーは俺たちが車から離れると自動で収納されます」

「アッコ、便利だな」
「そうね」

「ヨーヘーさん、アッコさん、次は転移門を作って頂きます」
 ジョフィエルは青狸が出してくるを画面に表示した。

「アッコ、作ってみるね」
 ドドーン、太鼓の音が鳴って転移門が出てきた。

「最後に今から冒険者ギルドに登録に行きますのでお二人のステータスを隠蔽します」

 ◇ ◇ ◇ ◇

【名前】ヨーヘー・カトー
【種族】人族
【年齢】25
【称号】行商人《ジェネオス》
【スキル】
 ****

【LV】35
【MP】****

【名前】アッコ・カトー
【種族】人族
【年齢】25
【称号】踊り子《アギオス》
【スキル】
 ****

 創造・創薬・具現化、鑑定、転移、収納、料理人、隠蔽、世界辞書、思念伝達、魔法付与

【LV】35
【MP】****

 ◇ ◇ ◇ ◇

「シローさん、スミレさん、これでいいのかい?」
「ええ、完璧です」

「最後にお二人が着ている農民の服装では冒険者ギルドに入った途端にチンピラの冒険者が絡んできますので強そうな服装を考えましょう」
「衣装も具現化で作製が可能です」
 


「アッコ、いい感じだな」
「ヨーヘー、上着は赤い羽織よりシローさんみたいな錬金術師コートの方が良いわよ」

「俺は赤い羽織でいくよ」
「ジョフィエル、このままで具現化してくれ」
「了解しました」

「アッコは衣装を変えなくていいのか?」
「私はこの踊り子の衣装が気に入ったわ」

「ヨーヘーさん、アッコさん、お二人の衣装がとっても似合っています」
「スミレさん、ありがとう」

「それから、ヨーヘーさんとアッコさんは山で俺たちが訓練を付けたことにして魔物を買ってもらいましょう」
「では、冒険者ギルドを思い出して転移門を開けて下さい」

「冒険者ギルドに入る前に絶対防御魔法3重展開しておきましょう」

「ヒャッハ~、いい女が二人だぜ」
「兄貴、男二人はバスターソードの餌食にしやしょう」

 バチン、バチン、バチン、ラリホー、ラリホー、ラリホー、バスターソードで切りかかったリンクル、フェイル、ウィリアムの3人はジョフィエルの防御魔法で口から泡を吹いて気を失った。

「おい、冒険者ギルド前で冒険者3人が気を失っているぞ」
「あいつら、お尋ね者のリンクル、フェイル、ウィリアムの3人だ、誰か騎士団を呼んでくれ」

「シローさん、この展開が普通なのですか?」
「たまたまですよ、用心にこしたことはありません」

「ヨーヘーさん、アッコさん、この世界では男が弱そうな素振りを見せると直ぐに強盗に襲わると思ってください」
「女は少しでもスタイルが良いと男たちに犯されて後で奴隷に売られていきます」

「ようこそテイーチ市の冒険者ギルドへ」

「この冒険者ギルドでは入り口にチンピラをのさばらせているのか?」
 シローはミカエルの学習機能のお陰で直ぐに覇気を出して冒険者達を威嚇した。

「おい、あの4人組に絶対に手を出すなよ」
「ああ、錬金術師の防御魔法でリンクル、フェイル、ウィリアムの3人が表で泡吹いて倒れていたんだ」

「女二人も美人だけどかなりヤバイよな」
 冒険者たちは次々とひそひそ話を始めた。

「二人の冒険者登録をしたい」
 シローは受付嬢に言った。受付嬢はシローの覇気は受けなかったが、余りにも怖かったので声が出なくなったので代わりの受付チーフが対応してくれた。

「入り口でトラブルがあったようですが、どうか気をお沈め下さい」
「その前にお二人の冒険者カードを見せていただいてよろしいでしょうか?」
「ああ、構わないよ」

「Cランクの冒険者様でしたか?、大変失礼しました」
 受付チーフは直ぐに申込用紙を2枚出してくれた。

「それと、洞窟で魔物を買ってきたので買い取りを頼む」
「分かりました。後ほどご案内します」

「では、申込み用紙にお名前をご記入下さい、分からない箇所は空白で結構です」

「お名前は、ヨーヘー・カトー様ですね」
「種族は人族で問題ないし、年齢は25歳ですね」

「奥様のお名前は、アッコ・カトー様ですね」
「種族は人族で問題ないし、年齢は25歳ですね」
「では、カードに登録を致しますので、魔力測定盤の上に手を置いて下さい」

 ◇ ◇ ◇ ◇

【名前】ヨーヘー・カトー
【種族】人族
【年齢】25
【称号】行商人
【スキル】
 ****
【LV】35
【MP】****

【名前】アッコ・カトー
【種族】人族
【年齢】25
【称号】踊り子
【スキル】
 ****
【LV】35
【MP】****

 ◇ ◇ ◇ ◇

「失礼ですが、お二人は何処かで冒険者登録をされたことは無いのですか?」
 受付チーフは明らかにレベルが高いので質問してきた。

「二人は俺の知り合いでトキセロ村の山奥からここへ来たんだ」
「そうですか」
 シローの情報は王都ケトマスとトキセロ村の冒険者ギルド問い合わせされ、事実だった。

(スミレさん、やっぱり厄介な事になったな。だから登録は嫌なんだ)
 (そうね、初めから私たちを疑ってかかるのが悪い癖だと思うわ)

「お前たち二人が王都でAランクの魔物を持ちこんだ冒険者だな」
「ああ、そうだ」

「俺はここのギルドマスターのアレックスだ、さっきは入り口で馬鹿な冒険者達が騒いだようだかどうか許してやってくれ。リンクル、フェイル、ウィリアムの3人は騎士団詰め所に誤送され鉱山送りになるだろう」

「魔物の買い取りだが今から倉庫に来てくれ」
 ヨーヘーとシローは土間にオーク70体とオークキング1体を出した。

「お前たち、何処で狩ってきたのだ」
「メガロイメラ山の洞窟だ。薬草が欲しかったのと、錬金術で使う魔鉱石の採取だ」

「オークが洞窟の中で集団で群れていたので、俺たち4人全員が雷魔法で倒したのだ」
 嘘発見器は青のままだった。

「オーク70体700枚、オークキング100枚、全部で金貨800枚だ」
 テーブルに金貨8袋が積まれたのでヨーヘーとアッコが4袋、シローとスミレで4袋に分けた。

「ありがとう」

「新人のヨーヘーさんとアッコさんは明日冒険者講習を受けてくれ。Dランクからのスタートだ」
「シローさんとスミレさんはBランクに昇級だ。新しい冒険者カードを受け取ってくれ」

「おい、聞いているか?、踊り子と赤い服の新人はDランクだそうだ」
「何でもメガロイメラ山の洞窟でオーク70体とキングオークを雷魔法でやっつけたそうだ」
「あの、錬金術師と魔女は王都でAランクの魔物を持ちこんだ冒険者だそうだ」

(スミレさん、倉庫でのやり取りが全てダダ漏れだよ)
(本当ね、これからは冒険者登録をする冒険者ギルドを考えないといけないわね)

「ヨーヘーさん、アッコさん、驚かれたと思いますが、これから街へ出て食材を買い出しに行きましょう」
「それと、さっきみたいに悪意を持った強盗が近寄ってくるので防御魔法を常時展開しておきましょう」


(話終わり)
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