19 / 78
第2章
冒険者講習を受けた
しおりを挟む
「ヨーヘーさん、アッコさん、驚かれたと思いますが、これから街へ出て食材を買い出しに行きましょう」
「それと、さっきみたいに悪意を持った強盗が近寄ってくるので防御魔法は常時展開しておきましょう」
「ああ、シローさんわかっよ。ナメられたらダメなんだな」
シローたち4人はテイーチ市の大通りの食料品店で5日分の食料を買うことにした。まずは、主食の米にパンと牛乳、卵、新鮮な野菜を多めに買ったのと、豚肉と牛肉、鶏肉も買った。調味料の塩、砂糖、酢、食用油、醤油、胡椒、白味噌を買った。最後に海苔を買ったのだった。大通りの酒屋では日本酒とスパークリングワインを木箱でそれぞれ1箱づつ買った。
「ジョフィエル、今夜のキャンプ地は何処だ?」
ヨーヘーはジョフィエルに訪ねた。
「はい、今夜のキャンプ地はアコーダ川の河原です」
アコーダ川とは、ヨーヘーたちが歩いてきた川の名前で、普段は誰も来ない場所だった。
「ヨーヘーさん、ここから河原に歩いていけます」
「シローさん、今夜のキャンプ地はアコーダ川の河原だそうだ」
アコーダ川の河原は川のせせらぎの音と自然の静けさが心地よく、探索の結果、周囲に魔物の気配は無かった。シローとヨーヘーはキャンピングカーをお互いに少し離れて出してキャンプを楽しむことに決めたのだった。
「ヨーヘーさん、酔っ払う前に言っておきますが、明日は冒険者ギルドで必ず冒険者講習を受けて下さい。欠席すると、冒険者カードが失効になりますよ」
「シローさん、そんなにクドクド言わなくても分かっているよ」
ヨーヘーは酒を飲むことと焼き肉に一生懸命で片手をあげてシッシッと振り払った。
「アッコ、スパークリングワインを氷で冷やしてくれ」
シローはヨーヘーが忘れないように親切心で言ったつもりだったが、ヨーヘーは酒を飲むことと焼肉を焼くことに夢中だった。せめてアッコさんが覚えていてくれる事を祈るばかりだった。
(シローさん、スミレさん、二日酔いの薬を予め作っておきましょう)
(ミカエル、この前のマンドラゴラポーションのことか?)
(そうです。洞窟の前にマンドラゴラの群生地があったので今から採取に向かいましょう)
「ヨーヘーさん、アッコさん、俺たちメガロイメラ山の洞窟で忘れ物をしたようなので今から探してきます」
「先にBBQを始て下さい」
「多分、今夜中には戻ってくると思いますので、遅かったら先に寝ていて下さい」
「シローさん、俺たちだけで勝手に始めさせていただくぞ」
ヨーヘーは片手を上げてシローに返事をした。シローとスミレさんは転移門を出してメガロイメラ山の洞窟に瞬間移動していった。
ヨーヘーとアッコは二人だけでBBQを始めたのだった。
「アッコ、この肉柔らかいな」
「そうよ、大通りの肉屋で高かったのよ」
「それにこの日本酒もいけるな」
「美味いね、ヨーヘー、この世界にビールが無いのが残念ね」
「そうだな」
ヨーヘーもアッコも、日本酒をグビグビと煽るように飲んで焼肉をパクパク食べたので二人の酔いが回るのは殊の外早かった。
「アッコ、俺もう我慢出来ねぇ」
「私もスミレさんの前ではセックスを遠慮してたけどずーっと疼いていたのよ」
ヨーヘーとアッコはグラスのスパークリングワインを一気飲みしてシャワーもそこそこにベッド・インして夫婦の秘め事を始めたのだった。
一方、シローとスミレさんはメガロイメラ山の洞窟の前でマンドラゴラを10株採取して植木鉢を具現化で作って土付きのまま収納にしまったが、ここでマンドラゴラポーションを調合することに決めたのだった。
「スミレさん、ヨーヘーさんとアッコさんは今ごろ”おせっせ”の真っ最中だと思うよ」
「多分ね、シローさんが『今夜中には戻ってくると思います』と言ったとき、気を聞かせてここに転移した事を直ぐに分かったわ」
「スミレさん、時間が無いから、マンドラゴラポーションを調合をはじめよう」
「ミカエル、マンドラゴラポーションの調合のレクチャーをお願い」
「了解しました。スミレさんは既に調合を習得されていますので、シローさんはポーションの小瓶を先に作ってもらいましょう」
シローは頭の中でポーションの小瓶を思い浮かべ、100本を創造錬金魔術で具現化をした。スミレさんはマンドラゴラの洗浄が終わったので、魔力水を満たした薬師の大鍋にマンドラゴラを入れてリンゴとハチミツ大さじ三杯を入れたところだった。
「サンクチュアリ」
薬師の大鍋が金色に光って、直ぐに元の黒色に戻っていった。
「シローさん、完成よ」
「スミレさん、スポイドで小分けしよう」
「スミレさん、完成したね、さて、戻ろうか」
「シローさん、ちょっと待って、ログハウスを出して、私お風呂に入りたいわ?」
シローは収納からログハウスを出したのだった。
「シローさん、ありがとう。私お風呂に入りたかったの、先に入らせて」
「スミレさん、ごゆっくり」
シローはスミレさんの要望を優先させた。
「ミカエル、今後の新人教育方法だけど、キャンピングカーで寝泊まりするよりもログハウスで共同生活の方がお互いが遠慮しなくて良さそうだと思うんだが……」
「それから、これは主に神様への要望だけど、転生者の年齢が俺より年上なのは、お互いの考え方が違って教育が難しいと思うね」
シローは神様に聞こえるようにわざと大きな声で空に向かって呟いた。
「そうですね、シローさんの意見もごもっともだと思います。先のジェネオスとアギオスは弟子と一緒に行動しているのでトイレとバスルームを真ん中にしてお互いのプライバシーを尊重した間取りのログハウスを建てています」
「それから、年齢もそうですが、今回は色々と地球の神からの要望も有ったようなので今後はオリンポスの神々でジェネオス、アギオスの年齢の調整されると思います」
ミカエルはそう言いながら、2組が住める少し大き目のログハウスの間取りを見せてくれた。
「ミカエル、空いたときでいいからログハウスの材料を拾い出してくれ」
「了解です」
「シローさん、お先に」
「スミレさん、俺も風呂に入ってくるよ」
スミレさんは、今夜のメニューはシローが好きな牛丼を作ることにしたのだった。食料品店で買ってきた牛肉と玉ねぎをワインと薄口の醤油で煮て砂糖で味を整えた。
「ふぅ~、さっぱりした」
「スミレさん、今夜は牛丼だね、やったぁ~」
シローは子どものように嬉しそうな表情を見せたのでスミレさんはドキッとしたのだった。二人は夕飯を終えると転移門でアコーダ川の河原のキャンピングカーに帰りそのまま眠りについたのだった。
シローとミカエルの会話は神界にしっかりと届いており、ヨーヘーとアッコの激しい情交の様子も神界のテオスシステムに記録されていた。ヨーヘーとアッコの最終的な判断はオリンポスの神々が行う事になり今後の勇者聖女候補はシロー、スミレより下の年齢の転生者になったのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
翌朝……
翌朝、ピピピ、ピピピ、ピピピ、ジョフィエルのアラーム音でヨーヘートアッコは目覚めたのだった。
「アッコ、おはよう、おぇ~」
「ヨーヘーおはよう、おぇ~」
二人は口を抑え慌ててトイレに駆け込んでいった。
「ヨーヘー、お酒が飲みすぎたようね、かなり頭が痛いわ」
「アッコ、俺もだ、頭がズキズキして胃がムカムカする」
(シローさん、スミレさん、ヨーヘーさんとアッコさんが完全な二日酔いです。マンドラゴラポーションをお願いします)
ジョフィエルからシローとスミレに緊急念話が入った。
「ヨーヘーさん、アッコさん、このポーションを飲んで下さい」
「キュアポイズン、パーフェクトヒール」
「スミレさん、ありがとう、お陰で胃のムカムカが治ったよ」
「ヨーヘーさん、昨日酔っ払う前にって言った事を覚えていなかったのですか?」
「「あっ、忘れてた」」
「ヨーヘーさん、アッコさん、お酒とセックスは程々にしてくださいね」
「シローさん、すまない」
「シローさん、ひょっとし俺たちに気を使って昨夜はいなくなったのか?」
「そうですよ」
「ヨーヘーさん、アッコさんが二人で絶対に飲みすぎるだろうと予想したので、洞窟の前の草むらでマンドラゴラを採取してスミレがポーションを作ったのです」
ヨーヘーとアッコは自分たちがセックスに溺れてシローとスミレの優しさに気付かなかったことを恥じた。
「ヨーヘー、スミレさんと一緒に朝ご飯を作るわ」
アッコはスミレさんと一緒に味噌汁と卵雑炊を作ってくれた。
「アッコ、さっぱりしてて卵雑炊は美味しいな」
「そうよ、お酒を飲んだ翌朝は卵雑炊だったもの」
「ヨーヘーさん、アッコさん、冒険者中級講習が始まるので急いで冒険者ギルドに転移しましょう」
4人は転移門で冒険者ギルドに移動していた。
「ヨーヘーさん、アッコさん、午前の鐘の後でエレーナ先生の冒険者中級講習が始まりますので会場に急いで下さい」
「はい、よろしくお願いします」
「料金はお二人で、銀貨4枚です」
「ヨーヘーさん、お金は立て替えておきますからアッコさんと一緒に別館の教室に急いで行ってください」
ヨーヘーとアッコは別館に急いで走って行った。シローとスミレさんは受付で銀貨4枚を立て替えた。
冒険者中級講習の受講生はヨーヘーとアッコの二人だけだった。
午前中、エレーナ先生はこの世界での一般常識から始まって魔物に遭遇した時の対処方法、ダンジョンに潜る場合の生活方法を詳細に教えてくれた。また、冒険者ギルドでの依頼の受け方など、主に初級講習内容を詳しく教えてくれた。お昼前にエレーナ先生はヨーヘーとアッコの生活魔法の復習を徹底して教えてくれたのだった。
お昼休みは、冒険者ギルドの食堂で二人は冒険者定食を注文したのだった。冒険者定食とは日替りランチのことで、この日はミノタウロスのハンバーグだった。味は普通にビーフハンバーグだと思った
午後の授業の前に、エレーナ先生はヨーヘーとアッコの剣を確認した。ヨーヘーとアッコは昼食後にこっそりと盲目のマッサージ師が使う仕込み杖を完成させていた。
「貴方達の剣は変わっているのね」
「はい、仕込み杖です」
「シコミツエ???」
「私達の国の古い剣の事です」
「貴方たち、ダテホコの出身なの?」
「もっともっと遠い国です」
「ああ、なるほどね、それで理解したわ」
ヨーヘーとアッコの不思議な服装と世間知らずの行動はダテホコの出身だろうと、昨日は冒険者ギルドの事務所内で噂で持ちきりだったのだ。エレーナ先生もヨーヘーとアッコをひと目見て魔力量が多い新人冒険者だと鑑定したのだった。
「今日は、この剣に魔法を付与させるのでしっかりと覚えるのよ」
エレーナ先生は剣に魔力を載せる方法を教えてくれたが、ヨーヘーもアッコも初めてなので始めから上手く行かなかったが、何回か練習する内に雷魔法と炎魔法が直ぐに使えるようになってきた。
「アッコ、ヨーヘーに回復魔法よ」
「ヒール」
アッコはエレーナ先生のアドバイスで、更に回復魔法まで習得していた。
「ヨーヘー、アッコ、攻撃ゴーレムに連続攻撃して点数を稼ぐのよ」
「はい」
「サンダーアロー」
「ファイアー、アロー」
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、
「アッコ、ヨーヘーに回復魔法よ」
「ヒール」
「アッコ、ありがとう」
攻撃ゴーレムは合格点の300点を超えて390点を出していた。
「二人ともよく頑張ったわ、合格よ」
「アッコもお疲れさまでした」
「下の受付で、新しいカードとステータスを確認して帰るといいわ」
「エレーナ先生、ありがとうございました」
◇ ◇ ◇ ◇
「シローさん、スミレさん、終わりました」
「ヨーヘーさん、アッコさん、俺たちも今終わったところだよ」
(話終わり)
----------------------------------
「それと、さっきみたいに悪意を持った強盗が近寄ってくるので防御魔法は常時展開しておきましょう」
「ああ、シローさんわかっよ。ナメられたらダメなんだな」
シローたち4人はテイーチ市の大通りの食料品店で5日分の食料を買うことにした。まずは、主食の米にパンと牛乳、卵、新鮮な野菜を多めに買ったのと、豚肉と牛肉、鶏肉も買った。調味料の塩、砂糖、酢、食用油、醤油、胡椒、白味噌を買った。最後に海苔を買ったのだった。大通りの酒屋では日本酒とスパークリングワインを木箱でそれぞれ1箱づつ買った。
「ジョフィエル、今夜のキャンプ地は何処だ?」
ヨーヘーはジョフィエルに訪ねた。
「はい、今夜のキャンプ地はアコーダ川の河原です」
アコーダ川とは、ヨーヘーたちが歩いてきた川の名前で、普段は誰も来ない場所だった。
「ヨーヘーさん、ここから河原に歩いていけます」
「シローさん、今夜のキャンプ地はアコーダ川の河原だそうだ」
アコーダ川の河原は川のせせらぎの音と自然の静けさが心地よく、探索の結果、周囲に魔物の気配は無かった。シローとヨーヘーはキャンピングカーをお互いに少し離れて出してキャンプを楽しむことに決めたのだった。
「ヨーヘーさん、酔っ払う前に言っておきますが、明日は冒険者ギルドで必ず冒険者講習を受けて下さい。欠席すると、冒険者カードが失効になりますよ」
「シローさん、そんなにクドクド言わなくても分かっているよ」
ヨーヘーは酒を飲むことと焼き肉に一生懸命で片手をあげてシッシッと振り払った。
「アッコ、スパークリングワインを氷で冷やしてくれ」
シローはヨーヘーが忘れないように親切心で言ったつもりだったが、ヨーヘーは酒を飲むことと焼肉を焼くことに夢中だった。せめてアッコさんが覚えていてくれる事を祈るばかりだった。
(シローさん、スミレさん、二日酔いの薬を予め作っておきましょう)
(ミカエル、この前のマンドラゴラポーションのことか?)
(そうです。洞窟の前にマンドラゴラの群生地があったので今から採取に向かいましょう)
「ヨーヘーさん、アッコさん、俺たちメガロイメラ山の洞窟で忘れ物をしたようなので今から探してきます」
「先にBBQを始て下さい」
「多分、今夜中には戻ってくると思いますので、遅かったら先に寝ていて下さい」
「シローさん、俺たちだけで勝手に始めさせていただくぞ」
ヨーヘーは片手を上げてシローに返事をした。シローとスミレさんは転移門を出してメガロイメラ山の洞窟に瞬間移動していった。
ヨーヘーとアッコは二人だけでBBQを始めたのだった。
「アッコ、この肉柔らかいな」
「そうよ、大通りの肉屋で高かったのよ」
「それにこの日本酒もいけるな」
「美味いね、ヨーヘー、この世界にビールが無いのが残念ね」
「そうだな」
ヨーヘーもアッコも、日本酒をグビグビと煽るように飲んで焼肉をパクパク食べたので二人の酔いが回るのは殊の外早かった。
「アッコ、俺もう我慢出来ねぇ」
「私もスミレさんの前ではセックスを遠慮してたけどずーっと疼いていたのよ」
ヨーヘーとアッコはグラスのスパークリングワインを一気飲みしてシャワーもそこそこにベッド・インして夫婦の秘め事を始めたのだった。
一方、シローとスミレさんはメガロイメラ山の洞窟の前でマンドラゴラを10株採取して植木鉢を具現化で作って土付きのまま収納にしまったが、ここでマンドラゴラポーションを調合することに決めたのだった。
「スミレさん、ヨーヘーさんとアッコさんは今ごろ”おせっせ”の真っ最中だと思うよ」
「多分ね、シローさんが『今夜中には戻ってくると思います』と言ったとき、気を聞かせてここに転移した事を直ぐに分かったわ」
「スミレさん、時間が無いから、マンドラゴラポーションを調合をはじめよう」
「ミカエル、マンドラゴラポーションの調合のレクチャーをお願い」
「了解しました。スミレさんは既に調合を習得されていますので、シローさんはポーションの小瓶を先に作ってもらいましょう」
シローは頭の中でポーションの小瓶を思い浮かべ、100本を創造錬金魔術で具現化をした。スミレさんはマンドラゴラの洗浄が終わったので、魔力水を満たした薬師の大鍋にマンドラゴラを入れてリンゴとハチミツ大さじ三杯を入れたところだった。
「サンクチュアリ」
薬師の大鍋が金色に光って、直ぐに元の黒色に戻っていった。
「シローさん、完成よ」
「スミレさん、スポイドで小分けしよう」
「スミレさん、完成したね、さて、戻ろうか」
「シローさん、ちょっと待って、ログハウスを出して、私お風呂に入りたいわ?」
シローは収納からログハウスを出したのだった。
「シローさん、ありがとう。私お風呂に入りたかったの、先に入らせて」
「スミレさん、ごゆっくり」
シローはスミレさんの要望を優先させた。
「ミカエル、今後の新人教育方法だけど、キャンピングカーで寝泊まりするよりもログハウスで共同生活の方がお互いが遠慮しなくて良さそうだと思うんだが……」
「それから、これは主に神様への要望だけど、転生者の年齢が俺より年上なのは、お互いの考え方が違って教育が難しいと思うね」
シローは神様に聞こえるようにわざと大きな声で空に向かって呟いた。
「そうですね、シローさんの意見もごもっともだと思います。先のジェネオスとアギオスは弟子と一緒に行動しているのでトイレとバスルームを真ん中にしてお互いのプライバシーを尊重した間取りのログハウスを建てています」
「それから、年齢もそうですが、今回は色々と地球の神からの要望も有ったようなので今後はオリンポスの神々でジェネオス、アギオスの年齢の調整されると思います」
ミカエルはそう言いながら、2組が住める少し大き目のログハウスの間取りを見せてくれた。
「ミカエル、空いたときでいいからログハウスの材料を拾い出してくれ」
「了解です」
「シローさん、お先に」
「スミレさん、俺も風呂に入ってくるよ」
スミレさんは、今夜のメニューはシローが好きな牛丼を作ることにしたのだった。食料品店で買ってきた牛肉と玉ねぎをワインと薄口の醤油で煮て砂糖で味を整えた。
「ふぅ~、さっぱりした」
「スミレさん、今夜は牛丼だね、やったぁ~」
シローは子どものように嬉しそうな表情を見せたのでスミレさんはドキッとしたのだった。二人は夕飯を終えると転移門でアコーダ川の河原のキャンピングカーに帰りそのまま眠りについたのだった。
シローとミカエルの会話は神界にしっかりと届いており、ヨーヘーとアッコの激しい情交の様子も神界のテオスシステムに記録されていた。ヨーヘーとアッコの最終的な判断はオリンポスの神々が行う事になり今後の勇者聖女候補はシロー、スミレより下の年齢の転生者になったのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
翌朝……
翌朝、ピピピ、ピピピ、ピピピ、ジョフィエルのアラーム音でヨーヘートアッコは目覚めたのだった。
「アッコ、おはよう、おぇ~」
「ヨーヘーおはよう、おぇ~」
二人は口を抑え慌ててトイレに駆け込んでいった。
「ヨーヘー、お酒が飲みすぎたようね、かなり頭が痛いわ」
「アッコ、俺もだ、頭がズキズキして胃がムカムカする」
(シローさん、スミレさん、ヨーヘーさんとアッコさんが完全な二日酔いです。マンドラゴラポーションをお願いします)
ジョフィエルからシローとスミレに緊急念話が入った。
「ヨーヘーさん、アッコさん、このポーションを飲んで下さい」
「キュアポイズン、パーフェクトヒール」
「スミレさん、ありがとう、お陰で胃のムカムカが治ったよ」
「ヨーヘーさん、昨日酔っ払う前にって言った事を覚えていなかったのですか?」
「「あっ、忘れてた」」
「ヨーヘーさん、アッコさん、お酒とセックスは程々にしてくださいね」
「シローさん、すまない」
「シローさん、ひょっとし俺たちに気を使って昨夜はいなくなったのか?」
「そうですよ」
「ヨーヘーさん、アッコさんが二人で絶対に飲みすぎるだろうと予想したので、洞窟の前の草むらでマンドラゴラを採取してスミレがポーションを作ったのです」
ヨーヘーとアッコは自分たちがセックスに溺れてシローとスミレの優しさに気付かなかったことを恥じた。
「ヨーヘー、スミレさんと一緒に朝ご飯を作るわ」
アッコはスミレさんと一緒に味噌汁と卵雑炊を作ってくれた。
「アッコ、さっぱりしてて卵雑炊は美味しいな」
「そうよ、お酒を飲んだ翌朝は卵雑炊だったもの」
「ヨーヘーさん、アッコさん、冒険者中級講習が始まるので急いで冒険者ギルドに転移しましょう」
4人は転移門で冒険者ギルドに移動していた。
「ヨーヘーさん、アッコさん、午前の鐘の後でエレーナ先生の冒険者中級講習が始まりますので会場に急いで下さい」
「はい、よろしくお願いします」
「料金はお二人で、銀貨4枚です」
「ヨーヘーさん、お金は立て替えておきますからアッコさんと一緒に別館の教室に急いで行ってください」
ヨーヘーとアッコは別館に急いで走って行った。シローとスミレさんは受付で銀貨4枚を立て替えた。
冒険者中級講習の受講生はヨーヘーとアッコの二人だけだった。
午前中、エレーナ先生はこの世界での一般常識から始まって魔物に遭遇した時の対処方法、ダンジョンに潜る場合の生活方法を詳細に教えてくれた。また、冒険者ギルドでの依頼の受け方など、主に初級講習内容を詳しく教えてくれた。お昼前にエレーナ先生はヨーヘーとアッコの生活魔法の復習を徹底して教えてくれたのだった。
お昼休みは、冒険者ギルドの食堂で二人は冒険者定食を注文したのだった。冒険者定食とは日替りランチのことで、この日はミノタウロスのハンバーグだった。味は普通にビーフハンバーグだと思った
午後の授業の前に、エレーナ先生はヨーヘーとアッコの剣を確認した。ヨーヘーとアッコは昼食後にこっそりと盲目のマッサージ師が使う仕込み杖を完成させていた。
「貴方達の剣は変わっているのね」
「はい、仕込み杖です」
「シコミツエ???」
「私達の国の古い剣の事です」
「貴方たち、ダテホコの出身なの?」
「もっともっと遠い国です」
「ああ、なるほどね、それで理解したわ」
ヨーヘーとアッコの不思議な服装と世間知らずの行動はダテホコの出身だろうと、昨日は冒険者ギルドの事務所内で噂で持ちきりだったのだ。エレーナ先生もヨーヘーとアッコをひと目見て魔力量が多い新人冒険者だと鑑定したのだった。
「今日は、この剣に魔法を付与させるのでしっかりと覚えるのよ」
エレーナ先生は剣に魔力を載せる方法を教えてくれたが、ヨーヘーもアッコも初めてなので始めから上手く行かなかったが、何回か練習する内に雷魔法と炎魔法が直ぐに使えるようになってきた。
「アッコ、ヨーヘーに回復魔法よ」
「ヒール」
アッコはエレーナ先生のアドバイスで、更に回復魔法まで習得していた。
「ヨーヘー、アッコ、攻撃ゴーレムに連続攻撃して点数を稼ぐのよ」
「はい」
「サンダーアロー」
「ファイアー、アロー」
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、
「アッコ、ヨーヘーに回復魔法よ」
「ヒール」
「アッコ、ありがとう」
攻撃ゴーレムは合格点の300点を超えて390点を出していた。
「二人ともよく頑張ったわ、合格よ」
「アッコもお疲れさまでした」
「下の受付で、新しいカードとステータスを確認して帰るといいわ」
「エレーナ先生、ありがとうございました」
◇ ◇ ◇ ◇
「シローさん、スミレさん、終わりました」
「ヨーヘーさん、アッコさん、俺たちも今終わったところだよ」
(話終わり)
----------------------------------
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる