改訂版 勇者と聖女の育成請け負います_みんなで育てれば怖くないね

にしのみつてる

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第2章

冒険者講習を受けた

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「ヨーヘーさん、アッコさん、驚かれたと思いますが、これから街へ出て食材を買い出しに行きましょう」
「それと、さっきみたいに悪意を持った強盗が近寄ってくるので防御魔法は常時展開しておきましょう」

「ああ、シローさんわかっよ。ナメられたらダメなんだな」

 シローたち4人はテイーチ市の大通りの食料品店で5日分の食料を買うことにした。まずは、主食の米にパンと牛乳、卵、新鮮な野菜を多めに買ったのと、豚肉と牛肉、鶏肉も買った。調味料の塩、砂糖、酢、食用油、醤油、胡椒、白味噌を買った。最後に海苔を買ったのだった。大通りの酒屋では日本酒とスパークリングワインを木箱でそれぞれ1箱づつ買った。

「ジョフィエル、今夜のキャンプ地は何処だ?」
 ヨーヘーはジョフィエルに訪ねた。

「はい、今夜のキャンプ地はアコーダ川の河原です」
 アコーダ川とは、ヨーヘーたちが歩いてきた川の名前で、普段は誰も来ない場所だった。

「ヨーヘーさん、ここから河原に歩いていけます」
「シローさん、今夜のキャンプ地はアコーダ川の河原だそうだ」

 アコーダ川の河原は川のせせらぎの音と自然の静けさが心地よく、探索の結果、周囲に魔物の気配は無かった。シローとヨーヘーはキャンピングカーをお互いに少し離れて出してキャンプを楽しむことに決めたのだった。

「ヨーヘーさん、酔っ払う前わすれるまえに言っておきますが、明日は冒険者ギルドで必ず冒険者講習を受けて下さい。欠席すると、冒険者カードが失効になりますよ」

「シローさん、そんなにクドクド言わなくても分かっているよ」
 ヨーヘーは酒を飲むことと焼き肉に一生懸命で片手をあげてシッシッと振り払った。

「アッコ、スパークリングワインを氷で冷やしてくれ」
 シローはヨーヘーが忘れないように親切心で言ったつもりだったが、ヨーヘーは酒を飲むことと焼肉を焼くことに夢中だった。せめてアッコさんが覚えていてくれる事を祈るばかりだった。

(シローさん、スミレさん、二日酔いの薬を予め作っておきましょう)
(ミカエル、この前のマンドラゴラポーションのことか?)
(そうです。洞窟の前にマンドラゴラの群生地があったので今から採取に向かいましょう)

「ヨーヘーさん、アッコさん、俺たちメガロイメラ山の洞窟で忘れ物をしたようなので今から探してきます」
「先にBBQを始て下さい」
「多分、今夜中には戻ってくると思いますので、遅かったら先に寝ていて下さい」

「シローさん、俺たちだけで勝手に始めさせていただくぞ」
 ヨーヘーは片手を上げてシローに返事をした。シローとスミレさんは転移門を出してメガロイメラ山の洞窟に瞬間移動していった。

 ヨーヘーとアッコは二人だけでBBQを始めたのだった。
「アッコ、この肉柔らかいな」
「そうよ、大通りの肉屋で高かったのよ」

「それにこの日本酒もいけるな」
「美味いね、ヨーヘー、この世界にビールが無いのが残念ね」
「そうだな」
 ヨーヘーもアッコも、日本酒をグビグビと煽るように飲んで焼肉をパクパク食べたので二人の酔いが回るのは殊の外早かった。

「アッコ、俺もう我慢出来ねぇ」
「私もスミレさんの前ではセックスを遠慮してたけどずーっと疼いていたのよ」

 ヨーヘーとアッコはグラスのスパークリングワインを一気飲みしてシャワーもそこそこにベッド・インしてを始めたのだった。



 一方、シローとスミレさんはメガロイメラ山の洞窟の前でマンドラゴラを10株採取して植木鉢を具現化で作って土付きのまま収納にしまったが、ここでマンドラゴラポーションを調合することに決めたのだった。

「スミレさん、ヨーヘーさんとアッコさんは今ごろ”おせっせ”の真っ最中だと思うよ」
「多分ね、シローさんが『今夜中には戻ってくると思います』と言ったとき、気を聞かせてここに転移した事を直ぐに分かったわ」

「スミレさん、時間が無いから、マンドラゴラポーションを調合をはじめよう」
「ミカエル、マンドラゴラポーションの調合のレクチャーをお願い」

「了解しました。スミレさんは既に調合を習得されていますので、シローさんはポーションの小瓶を先に作ってもらいましょう」

 シローは頭の中でポーションの小瓶を思い浮かべ、100本を創造錬金魔術で具現化をした。スミレさんはマンドラゴラの洗浄が終わったので、魔力水を満たした薬師の大鍋にマンドラゴラを入れてリンゴとハチミツ大さじ三杯を入れたところだった。

「サンクチュアリ」
 薬師の大鍋が金色に光って、直ぐに元の黒色に戻っていった。

「シローさん、完成よ」
「スミレさん、スポイドで小分けしよう」

「スミレさん、完成したね、さて、戻ろうか」
「シローさん、ちょっと待って、ログハウスを出して、私お風呂に入りたいわ?」
 シローは収納からログハウスを出したのだった。

「シローさん、ありがとう。私お風呂に入りたかったの、先に入らせて」
「スミレさん、ごゆっくり」
 シローはスミレさんの要望を優先させた。

「ミカエル、今後の新人教育方法だけど、キャンピングカーで寝泊まりするよりもログハウスで共同生活の方がお互いが遠慮しなくて良さそうだと思うんだが……」

「それから、これは主に神様への要望だけど、転生者の年齢が俺より年上なのは、お互いの考え方が違って教育が難しいと思うね」

 シローは神様に聞こえるようにわざと大きな声で空に向かって呟いた。

「そうですね、シローさんの意見もごもっともだと思います。先のジェネオスとアギオスは弟子と一緒に行動しているのでトイレとバスルームを真ん中にしてお互いのプライバシーを尊重した間取りのログハウスを建てています」

「それから、年齢もそうですが、今回は色々と地球の神からの要望も有ったようなので今後はオリンポスの神々でジェネオス、アギオスの年齢の調整されると思います」

 ミカエルはそう言いながら、2組が住める少し大き目のログハウスの間取りを見せてくれた。
「ミカエル、空いたときでいいからログハウスの材料を拾い出してくれ」
「了解です」

「シローさん、お先に」
「スミレさん、俺も風呂に入ってくるよ」

 スミレさんは、今夜のメニューはシローが好きな牛丼を作ることにしたのだった。食料品店で買ってきた牛肉と玉ねぎをワインと薄口の醤油で煮て砂糖で味を整えた。

「ふぅ~、さっぱりした」
「スミレさん、今夜は牛丼だね、やったぁ~」

 シローは子どものように嬉しそうな表情を見せたのでスミレさんはドキッとしたのだった。二人は夕飯を終えると転移門でアコーダ川の河原のキャンピングカーに帰りそのまま眠りについたのだった。

 シローとミカエルの会話は神界にしっかりと届いており、ヨーヘーとアッコの激しい情交の様子も神界のテオスシステムに記録されていた。ヨーヘーとアッコの最終的な判断はオリンポスの神々が行う事になり今後の勇者聖女候補はシロー、スミレより下の年齢の転生者になったのだった。

 ◇ ◇ ◇ ◇

 翌朝……

 翌朝、ピピピ、ピピピ、ピピピ、ジョフィエルのアラーム音でヨーヘートアッコは目覚めたのだった。

「アッコ、おはよう、おぇ~」
「ヨーヘーおはよう、おぇ~」
 二人は口を抑え慌ててトイレに駆け込んでいった。

「ヨーヘー、お酒が飲みすぎたようね、かなり頭が痛いわ」
「アッコ、俺もだ、頭がズキズキして胃がムカムカする」

(シローさん、スミレさん、ヨーヘーさんとアッコさんが完全な二日酔いです。マンドラゴラポーションをお願いします)
 ジョフィエルからシローとスミレに緊急念話が入った。

「ヨーヘーさん、アッコさん、このポーションを飲んで下さい」

「キュアポイズン、パーフェクトヒール」

「スミレさん、ありがとう、お陰で胃のムカムカが治ったよ」
「ヨーヘーさん、昨日酔っ払う前にって言った事を覚えていなかったのですか?」

「「あっ、忘れてた」」
「ヨーヘーさん、アッコさん、お酒とセックスは程々にしてくださいね」

「シローさん、すまない」
「シローさん、ひょっとし俺たちに気を使って昨夜はいなくなったのか?」

「そうですよ」
「ヨーヘーさん、アッコさんが二人で絶対に飲みすぎるだろうと予想したので、洞窟の前の草むらでマンドラゴラを採取してスミレがポーションを作ったのです」

 ヨーヘーとアッコは自分たちがセックスに溺れてシローとスミレの優しさに気付かなかったことを恥じた。

「ヨーヘー、スミレさんと一緒に朝ご飯を作るわ」
 アッコはスミレさんと一緒に味噌汁と卵雑炊を作ってくれた。

「アッコ、さっぱりしてて卵雑炊は美味しいな」
「そうよ、お酒を飲んだ翌朝は卵雑炊だったもの」

「ヨーヘーさん、アッコさん、冒険者中級講習が始まるので急いで冒険者ギルドに転移しましょう」
 4人は転移門で冒険者ギルドに移動していた。


「ヨーヘーさん、アッコさん、午前の鐘の後でエレーナ先生の冒険者中級講習が始まりますので会場に急いで下さい」

「はい、よろしくお願いします」
「料金はお二人で、銀貨4枚です」

「ヨーヘーさん、お金は立て替えておきますからアッコさんと一緒に別館の教室に急いで行ってください」
 ヨーヘーとアッコは別館に急いで走って行った。シローとスミレさんは受付で銀貨4枚を立て替えた。

 冒険者中級講習の受講生はヨーヘーとアッコの二人だけだった。

 午前中、エレーナ先生はこの世界での一般常識から始まって魔物に遭遇した時の対処方法、ダンジョンに潜る場合の生活方法を詳細に教えてくれた。また、冒険者ギルドでの依頼の受け方など、主に初級講習内容を詳しく教えてくれた。お昼前にエレーナ先生はヨーヘーとアッコの生活魔法の復習を徹底して教えてくれたのだった。

 お昼休みは、冒険者ギルドの食堂で二人はを注文したのだった。冒険者定食とは日替りランチのことで、この日はミノタウロスのハンバーグだった。味は普通にビーフハンバーグだと思った

 午後の授業の前に、エレーナ先生はヨーヘーとアッコの剣を確認した。ヨーヘーとアッコは昼食後にこっそりと盲目のマッサージ師が使う仕込み杖を完成させていた。

「貴方達の剣は変わっているのね」
「はい、仕込み杖です」
「シコミツエ???」
「私達の国の古い剣の事です」

「貴方たち、ダテホコの出身なの?」
「もっともっと遠い国です」

「ああ、なるほどね、それで理解したわ」

 ヨーヘーとアッコの不思議な服装と世間知らずの行動はダテホコの出身だろうと、昨日は冒険者ギルドの事務所内で噂で持ちきりだったのだ。エレーナ先生もヨーヘーとアッコをひと目見て魔力量が多い新人冒険者だと鑑定したのだった。


「今日は、この剣に魔法を付与させるのでしっかりと覚えるのよ」
 エレーナ先生は剣に魔力を載せる方法を教えてくれたが、ヨーヘーもアッコも初めてなので始めから上手く行かなかったが、何回か練習する内に雷魔法と炎魔法が直ぐに使えるようになってきた。

「アッコ、ヨーヘーに回復魔法よ」
「ヒール」

 アッコはエレーナ先生のアドバイスで、更に回復魔法まで習得していた。

「ヨーヘー、アッコ、攻撃ゴーレムに連続攻撃して点数を稼ぐのよ」
「はい」

「サンダーアロー」
「ファイアー、アロー」

 はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、

「アッコ、ヨーヘーに回復魔法よ」
「ヒール」

「アッコ、ありがとう」

 攻撃ゴーレムは合格点の300点を超えて390点を出していた。

「二人ともよく頑張ったわ、合格よ」
「アッコもお疲れさまでした」

「下の受付で、新しいカードとステータスを確認して帰るといいわ」
「エレーナ先生、ありがとうございました」

 ◇ ◇ ◇ ◇

「シローさん、スミレさん、終わりました」
「ヨーヘーさん、アッコさん、俺たちも今終わったところだよ」

(話終わり)
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