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三十九話 【エミとウルエ】
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模擬試合は圧倒的な戦力差によって幕を閉じた。
勿論かったのはアンヌがいるAクラス二人のチームだ。
あの後、ウルエの攻撃を受け瀕死だったゲウヌは無理して立ち上がろうとした結果、
転んでしまいそれで気絶をするという何とも言えない結末を迎え、
リーダーが倒されたと判断され試合は終了したのだ。
今回の模擬試合は戦力差がありすぎて
皆が力を発揮できなかったとして、後日にまた開かれると言う知らせを
先生の謝罪と同時に受け取りその日は直ぐに解散となった。
気絶した生徒たちは保健室へと運ばれ安らかに眠っている。
ウルエはアンヌに先ほどの戦いを詳しく聞こうと試みたのだが、
解散となって直ぐに姿を消しそれは叶うことは無かった。
予想よりも圧倒的に早く授業が終わってしまい、
寮に戻っても誰も居ないウルエは寝室に行き、ベッドでゴロゴロとしていた。
「ん~詠唱の力って凄いんだなぁ……あっ」
詠唱の事でコールの事を思い出したウルエはゴロゴロをやめて
ベットの上に座ってミアを呼び出す準備を整えた。
「コール」
コールを使うと、待ってましたと言わんばかりに時空が歪み、
眩い光を放ち一人の小さな女の子――女神エミがぬいぐるみを抱えて飛び出してきた。
「やっと、呼んでくれたね」
ウルエは知らない。
前回コールを使った時よりもかなり絆が深まっている事を。
エミはウルエの顔を確認すると頬を赤く染めてニッコリと笑い、
ぬいぐるみと同時に軽く手を振って見せた。
「ごめんなさい!呼ぶのが遅く――」
「いい、誓いの言葉で全部聞こえてたから」
「え、本当に!?あれって本当にエミに届いちゃってるの!?」
神様へと誓いの言葉を送るという事はアンアにも説明され知っていたが、
まさか本当に届いているとは思ってもいなかったウルエは
今までの誓いの内容を思い出して顔を真っ赤にして布団に顔を埋めた。
するとエミが俯きになっているウルエに近付き、膝を折ってベットに座り、
ウルエの頭を優しく撫で始めた。
「ウルエ、俺なんかなんて言わないで」
「え?」
エミに撫でられると自然と心が落ち着いて
先ほどまでの強烈な羞恥心は何処かへ消え去った。
「私に、誓いを捧げた時、俺なんかと態々――って、言ってた。
そんな事言わないで、俺なんかじゃない、よ。
ウルエだからだよ、ウルエじゃないとダメ、なの」
「え、え、そのごめん」
思っても居なかった言葉を掛けられてしまい、
戸惑いの色を隠せずに取り敢えず謝ってしまった。
「あやまらないで」
「え、じゃあ、ありがとう」
「うん、それで良いよ」
「でも、何で俺だからなんだ?」
「それは……ウルエには話して、置いた方が良い。
聞いてウルエ――」
エミは絶望して消えようとしていた事、ウルエに救われた事。
ウルエに一生を捧げようと決めた事――エミは自分のことを
何一つ偽らず隅々まで語った。
「……そうだったんだ。辛かったねエミ。
俺だったらそんなの絶対に耐えられないと思うよ。
よく頑張ったなんて偉そうな事を言える立場ではないけど、
エミ、よく頑張ったね。こんな俺で良ければずっと君の希望を叶え続けるよ」
エミの過去を聞き、物凄く胸を打たれて
俯きながら、エミに撫でられながらウルエはこっそりと涙を流し、
エミがウルエに対する思いを語った様に、彼も彼女に対する思いをぶつけた。
「うん、私は幸せ者だね。これからもよろしく」
「ああ、よろしく」
声だけを聞いていれば良いシーンなのだが、
目を開けて見てみよう、そこには顔を布団に顔を沈めた少年と
その少年を慰めるように撫でる少女がいる。
なんとも情けない光景だ。
「ありがとうエミ、もう大丈夫だよ」
かなりの時間撫でられて涙もすっかり収まったウルエは
エミにそう告げて顔を上げた。
すると目の前に心配そうにウルエの事を見つめるエミの顔があり、
思わず頬を赤くし照れ、目を逸らしてしまった。
先ほど、告白の様な事を言われてしまい
エミに対する感情が変化してしまっているからだ。
「ウルエ、照れてる」
「うぅ……そういうエミだって頬赤いよ」
「っ!……だって、嬉しいんだもん」
ウルエに指摘されてしまい思わず言葉が詰まるエミだったが、
直ぐに反撃にでてその言葉にウルエは撃沈してしまった。
友達以上彼女未――いや彼女以上。彼と彼女は誰にも負けない絆で結ばれているのだ。
それからも下らない世間話やウルエの友達の話などをして
二人にとってとても有意義な時間を過ごしたのであった。
勿論かったのはアンヌがいるAクラス二人のチームだ。
あの後、ウルエの攻撃を受け瀕死だったゲウヌは無理して立ち上がろうとした結果、
転んでしまいそれで気絶をするという何とも言えない結末を迎え、
リーダーが倒されたと判断され試合は終了したのだ。
今回の模擬試合は戦力差がありすぎて
皆が力を発揮できなかったとして、後日にまた開かれると言う知らせを
先生の謝罪と同時に受け取りその日は直ぐに解散となった。
気絶した生徒たちは保健室へと運ばれ安らかに眠っている。
ウルエはアンヌに先ほどの戦いを詳しく聞こうと試みたのだが、
解散となって直ぐに姿を消しそれは叶うことは無かった。
予想よりも圧倒的に早く授業が終わってしまい、
寮に戻っても誰も居ないウルエは寝室に行き、ベッドでゴロゴロとしていた。
「ん~詠唱の力って凄いんだなぁ……あっ」
詠唱の事でコールの事を思い出したウルエはゴロゴロをやめて
ベットの上に座ってミアを呼び出す準備を整えた。
「コール」
コールを使うと、待ってましたと言わんばかりに時空が歪み、
眩い光を放ち一人の小さな女の子――女神エミがぬいぐるみを抱えて飛び出してきた。
「やっと、呼んでくれたね」
ウルエは知らない。
前回コールを使った時よりもかなり絆が深まっている事を。
エミはウルエの顔を確認すると頬を赤く染めてニッコリと笑い、
ぬいぐるみと同時に軽く手を振って見せた。
「ごめんなさい!呼ぶのが遅く――」
「いい、誓いの言葉で全部聞こえてたから」
「え、本当に!?あれって本当にエミに届いちゃってるの!?」
神様へと誓いの言葉を送るという事はアンアにも説明され知っていたが、
まさか本当に届いているとは思ってもいなかったウルエは
今までの誓いの内容を思い出して顔を真っ赤にして布団に顔を埋めた。
するとエミが俯きになっているウルエに近付き、膝を折ってベットに座り、
ウルエの頭を優しく撫で始めた。
「ウルエ、俺なんかなんて言わないで」
「え?」
エミに撫でられると自然と心が落ち着いて
先ほどまでの強烈な羞恥心は何処かへ消え去った。
「私に、誓いを捧げた時、俺なんかと態々――って、言ってた。
そんな事言わないで、俺なんかじゃない、よ。
ウルエだからだよ、ウルエじゃないとダメ、なの」
「え、え、そのごめん」
思っても居なかった言葉を掛けられてしまい、
戸惑いの色を隠せずに取り敢えず謝ってしまった。
「あやまらないで」
「え、じゃあ、ありがとう」
「うん、それで良いよ」
「でも、何で俺だからなんだ?」
「それは……ウルエには話して、置いた方が良い。
聞いてウルエ――」
エミは絶望して消えようとしていた事、ウルエに救われた事。
ウルエに一生を捧げようと決めた事――エミは自分のことを
何一つ偽らず隅々まで語った。
「……そうだったんだ。辛かったねエミ。
俺だったらそんなの絶対に耐えられないと思うよ。
よく頑張ったなんて偉そうな事を言える立場ではないけど、
エミ、よく頑張ったね。こんな俺で良ければずっと君の希望を叶え続けるよ」
エミの過去を聞き、物凄く胸を打たれて
俯きながら、エミに撫でられながらウルエはこっそりと涙を流し、
エミがウルエに対する思いを語った様に、彼も彼女に対する思いをぶつけた。
「うん、私は幸せ者だね。これからもよろしく」
「ああ、よろしく」
声だけを聞いていれば良いシーンなのだが、
目を開けて見てみよう、そこには顔を布団に顔を沈めた少年と
その少年を慰めるように撫でる少女がいる。
なんとも情けない光景だ。
「ありがとうエミ、もう大丈夫だよ」
かなりの時間撫でられて涙もすっかり収まったウルエは
エミにそう告げて顔を上げた。
すると目の前に心配そうにウルエの事を見つめるエミの顔があり、
思わず頬を赤くし照れ、目を逸らしてしまった。
先ほど、告白の様な事を言われてしまい
エミに対する感情が変化してしまっているからだ。
「ウルエ、照れてる」
「うぅ……そういうエミだって頬赤いよ」
「っ!……だって、嬉しいんだもん」
ウルエに指摘されてしまい思わず言葉が詰まるエミだったが、
直ぐに反撃にでてその言葉にウルエは撃沈してしまった。
友達以上彼女未――いや彼女以上。彼と彼女は誰にも負けない絆で結ばれているのだ。
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