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2章 始まり 少年編

始まりのスキル

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7日後

特に何事も無く王都に到着した
道中の景色は随分と良かった、乗り心地はあまり良くないが

「さて!王都に着いたぞ!これから王都にある屋敷に向かいそこで今日は休み、明日教会に行くぞ!何人かいるかもしれないが気にするな!どいつも浮き足立っておるからな!」

「わかりました父さん」
「かしこまりましたアレン様」

旅の疲れを癒すべく王都の屋敷に入りご飯を食べ1日を過ごす

翌朝、食堂に顔を出すと

「起きたか!2人とも!」
「おはよう 2人とも」

父と母が既に待っていた

「今日は2人が教会で祈りを捧げる日だ!そして同時にセルフステータスの魔法も授かるだろう もしかしたら最初から何かのスキルを持っておるかもしれん 心しておくように!」

「「はい」」

「それと2人とも 教会での祈りが終わり次第ギルドに行くぞ」

「ギルドへ?何故ですか?」

唐突に言われたので驚きはしたが丁度いいとも思う
どうせ冒険者にはなるつもりだったので手続きを終わらせられるなら後が楽だ

「我が領地にもダンジョンがある 簡単なものだがな そこまで敵も強くない お前達は5歳だ 私達2人で鍛えた どっちも戦闘においての才能があるだろう 来年からは学院に通う事にもなる それまでに魔獣と戦う事に慣れておく必要があるだろう」

「わかりました 終わり次第帰宅します」

2人で準備をして早く教会での用事を済ませるか
冒険者登録したいしな
通常であれば後1年遅くなるはずだったのだが、アレン父さんがいるから恐らく許可も出るだろう ダンジョンに入る際は付き添いとして必要だろうが
入れる口実が出来た これなら修行も出来る

「さて!教会へ向かうとするか!」
「あらあら そうそう 教会内では他の子供と会うかもしれないけど  あまり身分をひけらかさないようにね 一応教会は中立ですから~身分はあまり関係ないの 問題を起こせば家の恥になりますからね~」

「はい!わかりました」

なるほど
あまり羽目を外すなと
まぁ外からの視線もあるんだし 面倒はゴメンだな

教会へ向かう途中にある馬車が目に入る
あれは…?牢屋?中にはボロボロな服を着ている人
奴隷か? この世界にも奴隷はあるのか…
珍しくこの世界は戦争をしていない
いろいろな種族が混じり合うこの世界、手を取り合うことの方が多い
戦争なんてしている余裕はどこの国もない
モンスター、魔獣が数多くいる世界 突然現れるダンジョン そこから沢山のモンスターが出てくると町が壊滅してしまう事もある

国同士が手を取り会わないと対処が出来なくなる恐れもある
だから戦争による奴隷等はない

貧しい村などから売られるか、犯罪を犯したか…あるいは…

「レイン様 着きました」

と、考え事をしていたらもう着いたのか

教会 ここで祈るか
前の世界じゃ祈る事なんて全然した事無かったが 新しい世界に来て祈るなんてな
早く終わらせて 冒険者登録に行きたいもんだ

「行こうかセルフィ」
「はい、かしこまりました」

「気をつけて行ってくるのよ~」

馬車の窓から手を振る母と仁王立ちする父 雰囲気が出てるな
周りが少し怖がっているぞ

「行ってきます 早く戻ってきますね」

さて、入るとしますか!
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