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2章 始まり 少年編

初めてのテンプレ

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教会のドアを開けると

「黙れ!お前らは俺の言うことを聞いておけばいいんだ!」

うっわー…フラグかよ…テンプレ回収か?
めんどくさい…さてどうするか…

中に入ると3人の男が2人の男女に向けて何かを叫んでいるが
随分うるさいな…どこのやつだ?教会内は中立だぞ?権力を振りかざすのは恥となるほどなのに…大丈夫か?頭
しかも通り道に居るな…邪魔だな…

「いいからその女を寄越せ!子爵程度の女がこの伯爵の息子である俺のメイドに成れるんだぞ!黙って言うことを聞け!」

「そんな事誰も頼んでない!それにここは教会内ですよ!ここでそんな事をすると家の方に迷惑がかかりますよ!」

あー…まぁ何となくわかったけど…あれか
女の子が可愛くて自分のメイドに欲しいと…確かに見た目は可愛い、赤い髪に目元まで前髪を伸ばしてはいるけどよく見れば顔立ちは整っているし、あれだな小動物っぽい感じはする
ただまぁ…歪んでんなぁ…価値観が
そんな事出来ねぇのに…

あー…もうめんどくせぇ
さっさと終わらせてこっちは父さん達と冒険者登録に行きたいんだ

「うるさいぞ 邪魔だ こんな道のど真ん中で叫んでんじゃねぇ祈りに行けないだろ」

あっムカつきすぎてちょっと前の世界の口調が出ちゃった
まぁいいか

そのままセルフィを連れて道を進むと

「おい貴様!この僕になんて言った!邪魔だと!この伯爵家の息子に!許さないぞ!許して欲しければその後ろの女を寄越せ!は」

あ゛っ?
こいつ今なんて言った?セルフィを寄越せだと?舐めてるのか?

「お前、頭大丈夫か?ここで権力を振りかざすなって言われてねぇのか?教会内だぞ?王命で中立にしてあるんだぞ?王の命令に逆らうのか?」

「うるさい!そんな事は僕に関係ない!早く女を寄越せ!伯爵家に逆らうのか!」

あー
ダメだこいつ…話を聞かねぇ…王命に逆らう意味も分かってないのか…まぁ…5歳だもんな…
5歳で女を寄越せもだいぶやべぇけど…
どこの伯爵だか
まぁいいか そーゆう事なら

「伯爵伯爵うるさいなぁ…はぁ…権力って訳じゃないが 一応我が家の事を教えてやる  馬鹿に通じるかは知らんが  俺の名前はレイン・ネルフィム、  ネルフィム侯爵家の者だが?後ろにいるセルフィは俺の専属メイドだが  なんか文句があるか?」

「えっ…あの侯爵? 軍においては最強に近い…」
「当主と奥様はユニークスキルもかなり強いらしいぞ」
「王も軍務に関しては全幅の信頼を置いているらしいぞ」

周りが騒ぎ始めた
まぁ有名らしいからなー
ミレイラ母さんあんな感じだし…(笑)
父さんも剣技においては国でも随一らしいからな

「ワクナ様…マズイですよ ネルフィム侯爵家を敵に回すのは…」
「そ、そうで…ですよ…王様も信頼していると、ところです、ほ、報告されたら お、お家の方に…」

後ろの取り巻きがなにやらささやいているな
一応序列なりなんなりは分かる奴らなんだろうな
伯爵の後ろにいて甘い汁を貰ってやる奴らだろ

「く、くそ!覚えてろよ!い、いつか!なんかしてやるからな!」

そう言いながら逃げる3人
つか…なんかて(笑)
せめて覚えてろよーとか、いつか後悔させてやるとかあるだろ…(笑)

まぁいい
これでさっさと終わらせられる

やっと…進めれる…
ちょっと疲れたわ…
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