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2章 始まり 少年編

初めての王都と終わり

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討伐を終えてギルドの訓練所に帰ってきて俺たち
かなり疲れた…

かなりの数を倒したがほとんどゴブリンだ
少しだけ人と似ているような物を切るのは抵抗があった
だけどいい経験だ…慣れれば躊躇いは無くなるだろう

ギルド受付に戻り受付嬢と父が話している

「訓練所の見回り回数を増やした方がいいかもしれん」
「何かありましたか?」
「ゴブリンが村を作っていた、小規模だったが1匹だけハイゴブリンがいた」
「本当ですか!かしこまりました!すぐにギルドマスターにお伝え致します、ありがとうございました」

どうやら少しだけ異常が起きてたいた見たいだな
だが俺としてはいいものを手に入れた

訓練用ダンジョンでの戦闘を終えた後、王都の自宅へ戻り俺は早速スキルを使うことにした

「創造魔法 創造神ザ・クリエイター起動」
「レイン様 何をなさるおつもりで?」
「条件はあるが2回はいい物が創れるんだ やるしか無いだろ」

半透明のパネルが出てきて創れるスキルやどう作るかわかる

「創りたいスキルはまず2つ 条件的には厳しかったが ダンジョンの欠片と神のおかげで消費も無くて済む」

「なんのスキルをお創りに?」
「まずはこれ  小さな世界 生き物が住んでるわけじゃない…と言うか生き物は創れないからな  ただいくつかのエリアに別れてて 人が住めるエリアとダンジョンエリア、森などのエリアってね まぁまだまだ拡張出来るけど」

言いながら取り出したのは半透明のガラス玉 強度はかなり高いもので中を除くと小さい世界が広がっている
世界と言ってもそこまで大きなものでは無いが
広い土地に家、森、洞窟などがある

「これだと持ち運びができる、さてセルフィに質問だ 冒険をする上で必要な物はいろいろあるが金以外だと何がいると思う?」

「お金以外ですか…? 食料とか水でしょうか?」
確かに食料や水は大事だ
無くなれば死ぬのが見えてくる

「おしい!重要だがそれだけじゃない それらを含めての材料や資材だ 剣が壊れたら買えばいいが作った方が強く出来るだろう 革も防具になる 鉄、金、ミスリル、後はこの世界にある特別な素材、食料 それらを定期的に入手出来たら、楽だろう」

「なるほど…確かに、それらが何時でも手に入るなら便利ですね 加工する人は必要になるでしょうが、揃えば…何時でもいろいろ手に入りますね」

「スキルでは命を創ることは出来ない ただ魔素と材料を使ってモンスターとして産み出すことは可能だ、そのためのダンジョン 鉄鉱石を中に入れて、ダンジョンフロアに登録する、そうすれば魔素と合わせてアイアンゴーレム鉱石になる ある程度弄れば動かないアイアンゴーレムだ それを採掘すれば…鉄が取り放題 食料も魔素と食材を合わせて増やせばいい、モンスターにはなるが 同じものが採取出来るようになる それをあらゆる物で増やせばいい! 後は人手だな…」

こればかりはどうするか
今現在は俺とセルフィだけだ、行き来は自由に出来る、家も増やしたりダンジョンを増築することも出来る
問題は、人だ…命を創ることは出来ない
と、なると外から連れてくる…か…

「奴隷…か?」
「奴隷ですか? 確かに丁度いいかもしれませんね ただ買うにしては少し難しいかも知れませんね 今は」

そうだな…
こればかりはなぁ…
今は金も無いから買えない…父さんと母さんに相談するか…

「とりあえず2つ目のスキルも出来た! ふぅ…意外と疲れるな…魔力も使うし体力も使う、これはまぁ便利だろうな 世界の記録図書館ザワールドライブラリ」

知識を記録し、魔法を記録し、様々な歴史や知識を調べることが出来る、この世界も前の世界も
まぁ人の過去とかを調べることは出来ないがな
とりあえずこの2つだ

今日は疲れた
とりあえずは創りたいスキルは創れたし
家族に相談するか
父さんと母さんに相談すれば奴隷の件は何とかなるだろ
入れる素材も幾らか頂きたいしな



そうして家族に相談するべく
王都を出て ネルフィム侯爵家に戻り話す事を決意した
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