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2章 始まり 少年編

初めての家族相談 前編

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王都を出て5日

後2日程で家か
兄さん達と姉さんは何をしているのか

少し考え事をしていると遠くから何かの音が聞こえる

「父さん、母さん、なにか聞こえませんか?あっちの森側の方から」
「ん?確かになにか聞こえるな…」
「あら本当ね?これは…何かと戦っているのかしら?」

そう言った瞬間に父は戦闘音がする方に馬車を走らせ戦闘準備をしていた

向かった先には壊れた馬車が2つ、死体がいくつかとウルフが5体、間に合わなかったか

「まずはウルフを殺してからだな」

父が剣を抜くと瞬く間にウルフを倒してしまった
やること無かった…

「これは…?」
壊れた馬車を調べると様々な動物が檻に入れられていた
魔獣商か?

「父さん…王都発行の営業許可証らしき物がありません、これは…」

違法売買か…
王都で許可をされてない物の販売ね…
どこにでも居るもんだな
戦争がなくても人は欲望で動くからな…

珍しい魔獣ばかりだな…
違法売買をすれば確かに儲かるなこれだけの数

丁度いいかもしれない
いろいろな食料もある
肉、魚、野菜
なるほど餌か
とりあえずこれらは頂いて…小さな世界に入れよう
そしたら食料として取れる魔獣になるぞ
定着させて繁殖すれば食料が取り放題だ

「父さん、母さんいくつか飼ってもいいですか?」
「飼える場所はあるが、まぁ良いだろう 王には私から報告書を出しておこう、このまま野に放つことも出来んしな」

いろいろな種類が居るみたいだ
レッサーフェンリル、ムーンベア、ナイトクロウ、ワイバーンの卵、サンバード、その他もろもろ
食料になりそうなワイルドボアとダッシュブルに他にもいくつか、ほとんどが子供か卵だが…珍しそうで目を引くのが2つ
1つは大きめの卵だ、なんだこれ?
もう1つは…これは…フェンリルの子供?レッサーでは無い本物の…オスメスで揃っている…
もしかしてこいつを捕まえて売りに行くとこだったのかな
かなり高いだろうな
白金貨で100枚はくだらないだろうな

お金の基準はどこも一緒で
銭貨、1円 小銅貨、10円 大銅貨、100円 小銀貨、1000円 大銀貨 1万円  金貨で10万円 白金貨で100万円だ

フェンリルの子供2匹で1億か
まぁそんなもんだろうな
なんせ希少価値はかなり高い
ごく1部にしか生息してないらしいからなぁ

これ以上は何もなさそうだな

「そろそろ帰るぞ 魔獣達はどこにやった?」
「ここです」

小さな世界のガラス玉を取り出し指を指す

「ほう…便利なスキルだな…これがユニークスキルか?」
「後ほど説明しますね 父さん」



その後2日かけ、自宅に戻った
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