上 下
21 / 73
3章 始まる学院 少年編

初めてのSクラス

しおりを挟む
扉をあけ足を踏み入れると
ヒソヒソと聞こえてくる

「おい…アイツら…って」
「あぁ…ヤバい点数出したって奴らだよな…」
「やっぱ不正したんじゃねぇのか?連れていかれてたし」

まぁこの手の話題は事欠かねぇよな
そうしていると1人の生徒が

「先生!その不正組をどうしてこのクラスに連れてきたのですか!栄えあるSクラスに!」

なんか勝気な男だな…
茶色の髪の毛に…ってまぁ別にどうでもいいか、関わると面倒くさそうな奴だし

「確認の結果不正ではなく実力だったと分かったからだ なんか文句はあるか?学院長と私とほか数名の職員と監視映像等からのお墨付きだが?」

「なっ…ありえない!この僕ですら250点だったんだぞ!」

あっアイツ俺の2つ前の番号の、つかありえないってお前の目の前でやっただろ
分かれよ…
あーこの後の展開分かってきたぞ…
まぁ良いか ぶっ飛ばしておくか

「勝負しろ!僕と決闘だ!僕に負けたらこのクラスから出ていけ!」
「いいけどお前が負けたらどうするんだ?」
「ありえない!がその時はお前を認めてやろう」

腕組みをしながらこちらを見下すやつ、名前なんだっけ?聞いてないか

「それじゃあ勝敗の価値が違うだろうが、俺が負けたらクラスから出ていくんだから、お前が負けたらお前がクラスを出ていけよ、それで対等だろ、アホか?」

あっしまった、ついアホかって言っちまった
まぁいいか

「なっ!貴様!後悔するなよ!」
「じゃあ負けた方が最低クラスに移動な、コノエ先生、それでお願い出来ますか?」
「ふむ…まぁ良いだろう、手続きは私がしてやる、負けた方が最低クラスだな、……………まぁレインが負けることは無いだろ…アイツがいるとうるさそうだし丁度いいな……」

先生本音俺に聞こえてますよ…
アイツには聞こえてないだろうし

「場所を確保してくる、その間に内容を決めておけ」

先生はそう言いつつ場所の確保に向かった

「で?内容は?お前が決めろよ どうせ俺が決めて負けると文句言うだろ?」
「ふん!生意気な!魔法は無しの武器での勝負だ!近接武器だけだ!弓見たいなのは無しだぞ」

あー
アイツ俺の銃を見てるからそれしか使えないと思ってるのか…
露骨に潰しに来たなぁ~
まぁいいけど

「別にいいぞ」

丁度コノエ先生も戻ってきたし
そのまま競技場に向かう

「ではこれよりレインとザーコの決闘を始める、負けた方が最低クラスに移動だ、最低クラスから暫く上がることは出来ないからな、両者構え!」

相手は剣か…特に何の変哲もないやつだな
俺は次元収納から刀を取り出し居合の構えをする

「はじめ!」

の掛け声で加速して一瞬で間合いをつめて峰打ちで剣を叩きおりそのまま場外まで吹っ飛ばす
よっわ…加減しておいて良かったわ
気絶してるみたいだし

「勝負ありだな」

決着は一瞬だった
まぁこの世界はチュートリアルって言ってたからな強くはないんだろうな

「では内容によりザーコは最低クラスに」


こうして初めての学院テンプレを迎えたのだった
しおりを挟む

処理中です...