上 下
30 / 73
3章 始まる学院 少年編

始まった7日目(中章)

しおりを挟む
さて
「第2ラウンド開始だよ」

今度はこっちから攻めてみるか
大きく踏み込み横凪に一閃、どれくらいのスピードまで対応できるか見てみる
最初は大丈夫、上げる、上から切る、防ぐ、袈裟斬り、速度を上げる、まだ防ぐ
もう2~3度くらい少しづつ上げてたが……対応出来なくなってきたな
力は結構あるな
基本ステータスを上げる薬か?結構上がっている気はする
だがまだ余裕だ

やっぱり成長具合が違うな
基本ステータスはザーゴは低いからな……
狂気、あれ?狂気だったよな、狂化になってないか?
2回薬を飲んでたし……
ヤバいやつかこれは……
いくつあるか分からんが多くなってくるとやばい気がするな

まぁとりあえずは……いろいろ試すかな!
これから先もっと強い奴とか来るだろうし
ここは最初の世界出しな……

―――――――――――――――――――――――――
この試合を見ているハゲ頭が1人
ハイクソである

「何故!何故だ!何故勝てん!あの薬を渡したんだぞ!学院の宝物庫にあった、3個の劇薬だぞ!何故強くならん!レインのやつに勝てるはずだろう!」

悔しげに試合を見るハイクソ
1~2つくらい飲めば奴にも勝てるかと思っていた
わざわざこの私が大人しくして、宝物庫番の買収していた奴に頼んで盗んだ薬、買い与えた装備を持ってしてもまだ!まだ勝てないのか!

不正しているはずだ!あんな奴が!この私の邪魔をしたのだ!
時が経てばこの私が学院長になるはずだったのに!
許せん!
許せん!

その時懐に入っていた黒い筒から何かのモヤが出ていたが……この時はまだ……誰も気づいていなかった
宝物庫から盗んだいわく付きの筒が……

―――――――――――――――――――――――

何故だ!
何故まだおいつけない!
2つも……つも薬を飲んだんだぞ!
くそ!身体が痛い
相手に切られた所も
この憎しみが!
許せない!アイツが、アイツが許せない!
まだだ
ゆ、ゆ、許せない
もっとだ……もっと力が!
薬で、薬が……
こ、ころす!ころすんだ、
くぞぉぉ!

―――――――――――――――――――――――

ふぅ……
まぁまぁだな

さて……
終わらせるか?

ん?
なんだ?
なんか……?
3つめか!

まだ飲むのか!



そして3つめの薬を飲んだザーゴが


咆哮した
しおりを挟む

処理中です...