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5章 ミゼリア王国編

始まる戦いへの準備

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ミゼリア王国外周

「セルフィ、どうだ?どんな状況だ?」
「あまり宜しくはないかと…侵入はしやすそうですね、あまり兵の方も真面目では無さそうですし、どちらかと言うと中の警戒の方が強いですね」

おそらく皆、大臣の方を気にしているのだろう。
逆らえば殺される感じかな。

「お、お兄ちゃん、お城の方向に多分勇者さんがいるってルリちゃんが…」
「ありがとう、リル」

戦闘感が働いたか?
リルが真っ直ぐ城の真ん中辺りを指さす。

「結界等は貼ってないようじゃな」

ふむ…
勇者の実力であればいろいろ簡単に出来そうな事ではあるが…
やはり操られている事が枷か…
突破口はそこら辺かなぁ…

とりあえず今日は街に入り中を探るのが良さそうだ。

バーンレシア様には小さな世界に入ってもらい馬車をつかい4人で街に入る。

とりあえずまともな宿があればいいんだが…

入場制限は掛けられていないらしく、出る時の方が厳しいそうだ。

兵士に冒険者証を見せるとあっさり入れてくれた。
とりあえず宿を探すか。


道沿いにでかい宿を見つけたのでとりあえず入ってみる。

「すいません、部屋は空いてますか?4人部屋か2人部屋2つで」
「問題ないよ、むしろ空きすぎてる位だから好きに部屋を取っていいよ」

今回の大臣の暴走で客が逃げ出したそうだ。
ほとんどの部屋が空いているのでとりあえず4人部屋を確保する。
最上階一番端の部屋だ。

宿屋のおばさんが言うには、どこもかしこもこんな感じだそうだ。
やはり大臣が目を光らせていたようだが、最近は大人しいらしい、どうも第2王女を探しているらしいが見つからないらしい。

王印目当てだな…
勇者を街の隅々まで走らせて探していたらしいが、最近は城の外には出ないらしい。

つい最近出会った時は逃げ出した人を追わせていたから、余程必死なんだろうな。

と、なると…操られている状態で動くのは大臣の命令で、優先は第2王女、逃げ出した人達…
一般人は無視かな…?
戦う時も最初に狙ったのは俺たちでは無く、逃げ出した人達、邪魔するやつはよりは優先度が高いってことだろうな…。
そうなると…付け入る隙はいろいろありそうだな。

後は勇者の戦力と、大臣の操り方次第か…
優先度を変えて無ければいいんだが、とりあえずいろいろと策を用意しておくが…。
最悪の状態にさえならなければなんとかなるかな…。

とりあえず小さな世界でまた準備しないとな…。




戦いに行くまでの数日で、スキルと必要な物を創造神ザ・クリエイターで準備するのだった。






正義や悪では無い。
救うためでは無い。
ただ…殺してやるしか無いからな…。
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