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第一部:らいおんはうさぎによりそう
文化祭:平穏無事、とはいかないか
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プラネタリウムの上映は、十時、十三時、十五時となっていた。一回三十分ほどで終わるので、その間の時間は手作りのクッキーを売り物にした喫茶店になる。フロアに出ているのは、花、金古、乾、司、それに部長の飯沢歩美の五人だ。二年の小谷京子と川崎絹代、それに副部長の兼岩幸也は裏に引っ込んでいる。
確保した部屋が割とキャンパスのはずれの方だし、そもそもマイナーサークルの出し物なので、午前中は閑古鳥もいいところだった。が、十三時の上映を終えて少しした頃から人の入りが増えてきており、今も用意したテーブルの半分ほどが埋まっている。
客が増えつつある理由は、どうやら金古由美と乾絵梨らしい。彼女たちのコスプレを見た者が噂をし、それを聞きつけた者がここまで足を運んでくる、という流れができ始めているようだった。
司はチラリと二人に目を走らせる。どちらも接客中だが、金古は仏頂面、乾は満面の笑みだ。
(まあ、そう言われりゃ、そうかもな)
彼は内心独り言ちた。
確かに司の眼が一番引き寄せられるのは花なのだが、金古と乾の二人は世間一般的に見た『美人』らしく、今も、室内にいる客の八割は男で、その大部分は彼女たちを目で追っている。残り二割の女性客はともかくとして、野郎どもにはその噂とやらが餌になっているのだろう。
金古と乾が狙いならその分花への視線が減るし、当の本人たちはそれを気にしていないようなので、司としては言うことがない。客が入るようになったとはいえそれでも忙しいというほどにはならず、花もそこそこ楽しめているようなので丁度良いくらいだろう。
(思ったよりも平和だよな)
メイド姿で客商売ということで司も当初は気を張っていたが、この分なら特に問題も起きずに済みそうだ。
一方、他人事のようにそんなことを考えている司も、常に視界の隅に花を留めつつ、それなりに給仕としての役割も果たしていた。
コスプレのせいなのか祭りの雰囲気のお陰なのか、司がいると客をビビらせるかと思っていたがそんなこともなく、女性客も抵抗なく彼に声を掛けてくる。今も近くのテーブルから呼び留められて、司は花からそちらへと眼を移した。
「何でしょう?」
相手は女性の二人連れだった。明らかに大学生ではなく、社会人だ。多分、卒業生か何かなのだろう。
客は司を見上げ、真っ赤に彩られた唇を横に引くようにして笑いかけてきた。
「君、休憩時間っていつ?」
てっきり追加の注文でもあるのかと思っていたところへのその問いに、司は眉をひそめる。
「……は?」
「時間あるなら、構内案内してもらえない?」
断られるとは思っていないらしく、二人は余裕のある笑みを浮かべている。
「いや、ムリっす」
「じゃあ、どこかで時間潰してからまた来るよ?」
「そうそう。私たちなら時間あるから」
二人は交互にそんなことを言ってきたが――微妙に司とは会話が噛み合っていない気がする。
「あ、忙しいなら終わった後にどっか行くんでもいいよ」
「むしろそっちの方がいいかも」
無言の司の前で、彼女たちはクスクスと笑いながら頷き合った。
そこで、ようやく悟る。どうやら、司がまだ休憩にならないから断ったのだと受け取られたらしい。
改めて司には彼女たちと時間を過ごす気がないことを告げようとしたその時、何かが落ち、そして砕ける甲高い音が響き渡った。
パッとそちらを振り返ると、花が床にしゃがみ込んでいる。
小さな背中を目にした瞬間、考えるよりも先に司の足が動き、数歩で彼女の元に辿り着いた。
「どうした?」
「あ、ごめんね。ちょっと落としちゃった」
花は盆の上に砕けた陶器の欠片をのせながらそう言った。が、浮かべている笑みはどこか硬い。
彼女がカップを落としたのは一目瞭然だ。司は、どうしてそうなったのかを問うたつもりだったが。
理由も気になるが、取り敢えず、花が怪我をするのは更に困る。
「手ぇ怪我するからやめとけ」
司は次の破片に伸ばしかけた花の手を包み込むようにして左手で止め、有無を言わせずもう片方の手でさっさと拾ってしまう。そうしながら、彼は花の表情を窺った。さっきよりはマシだが、まだ、強張っている。
(落としたから、じゃねぇよな)
彼女にこんな顔をさせる何かがあったから、盆とカップを落としたのだ。
(それは、何だ?)
司が周囲に視線を走らせると、一番近くの席に座っている三人組の客が気まずそうに眼を泳がせた。
こいつらが、何かしたのか。
そう考えた瞬間急速に膨らんできた怒りを、司は押し止める。まずは言葉で彼らに問おうと腰を上げかけたところで、金古の尖った声が響き渡った。
「ちょっと、それ、この子の写真?」
彼女の氷の刃のような眼差しは、客の一人の手元に注がれている。そこにある、彼のスマホに。
「え、あ、ああ……」
咎められた男は、しどろもどろに頷いた。
「この子に許可を取ったの?」
「いや、ごめ――」
「消して」
彼は口ごもりながらも謝ろうとしたが、金古はその謝罪を蹴り飛ばすように命じた。背後に揺らめく炎が見えんばかりの怒りが、ヒシヒシと伝わってくる。
もちろん花も、それを察知したのだろう。
「由美ちゃん、大丈夫だよ」
優しい声で囁き彼女の腕に手をかけて宥めようとしたが、彼女の言葉でさえ功を奏さなかった。
金古は花を一瞥することもなく男を睨み付けて、迫る。
「さっさと消して」
「え、え――」
「早く!」
金古の一言で男はビクリと肩をはねさせ、慌ててスマホを操作した。
「それ、貸して」
差し出された彼のスマホから完全に花の写真が消去されていることを確認して、金古は息を一つついた。深呼吸のようなそれは、多分、荒く波立った気持ちを抑えるためだったのだろう。彼女はムッツリと押し黙ったまま客にスマホを返し、ペコリと頭を下げる。
「すみません。でも、写真を撮るときはちゃんと本人に許可を取ってからにしてください」
先ほどまでの鬼気迫る様子はきれいに消し去った殊勝な金古の謝罪に、男も戸惑っているようだった。
「あ、ああ、こっちこそ、ごめん」
彼の言葉に金古はもう一度頭を下げると、司の手から陶器の破片をのせた盆を取り上げ去っていく。
「由美ちゃん……」
花は金古の背を見送り呟いた。その声に金古を呼び留めようという意図は感じられず、彼女もまた、振り返ることはなかった。
ガクリと下がった花の細い肩を見てもどうしてやったらいいのかが判らず、司のみぞおちの辺りが疼く。何かしてやりたいと心の底から思うのにできないのが、どうしようもなくもどかしい。
「うさ――」
その先に続ける言葉も見つけられないまま、彼は花に呼びかけようとした。が、それに先んじて乾が彼女に歩み寄る。朗らかなその様子は、いつもとなんら変わらない。
「花ちゃん、もうあんまりお客さんいないし、獅子王君と宣伝にでも行ってきたら? ね、部長」
水を向けられた飯沢は、乾と同様、今の騒ぎなど見ていなかったかのように、ニコリと笑った。
「そうだね、行っといでよ、看板持ってさ。次のプラネタリウムの告知、してきてよ。もうちょっと観客がいた方が、幸也も喜ぶし」
変わらぬ二人の態度にホッとしたように花が表情を緩める。
「はい。行ってきます。看板、ありましたよね。行こう、獅子王くん」
司に向けられた花の笑顔からは、先ほどまでの強張りが消えている。
何が一番の問題だったのかは、まだ解からないままだ。だが、取り敢えず、花の気持ちは解けている――今はそれで良しとするべきなのだろう。それをもたらした二人に感謝し、そうできなかった自分を、悔しく思う。
「……ああ」
司は無意識のうちに硬く握り込んでいた拳を緩めて頷いた。
確保した部屋が割とキャンパスのはずれの方だし、そもそもマイナーサークルの出し物なので、午前中は閑古鳥もいいところだった。が、十三時の上映を終えて少しした頃から人の入りが増えてきており、今も用意したテーブルの半分ほどが埋まっている。
客が増えつつある理由は、どうやら金古由美と乾絵梨らしい。彼女たちのコスプレを見た者が噂をし、それを聞きつけた者がここまで足を運んでくる、という流れができ始めているようだった。
司はチラリと二人に目を走らせる。どちらも接客中だが、金古は仏頂面、乾は満面の笑みだ。
(まあ、そう言われりゃ、そうかもな)
彼は内心独り言ちた。
確かに司の眼が一番引き寄せられるのは花なのだが、金古と乾の二人は世間一般的に見た『美人』らしく、今も、室内にいる客の八割は男で、その大部分は彼女たちを目で追っている。残り二割の女性客はともかくとして、野郎どもにはその噂とやらが餌になっているのだろう。
金古と乾が狙いならその分花への視線が減るし、当の本人たちはそれを気にしていないようなので、司としては言うことがない。客が入るようになったとはいえそれでも忙しいというほどにはならず、花もそこそこ楽しめているようなので丁度良いくらいだろう。
(思ったよりも平和だよな)
メイド姿で客商売ということで司も当初は気を張っていたが、この分なら特に問題も起きずに済みそうだ。
一方、他人事のようにそんなことを考えている司も、常に視界の隅に花を留めつつ、それなりに給仕としての役割も果たしていた。
コスプレのせいなのか祭りの雰囲気のお陰なのか、司がいると客をビビらせるかと思っていたがそんなこともなく、女性客も抵抗なく彼に声を掛けてくる。今も近くのテーブルから呼び留められて、司は花からそちらへと眼を移した。
「何でしょう?」
相手は女性の二人連れだった。明らかに大学生ではなく、社会人だ。多分、卒業生か何かなのだろう。
客は司を見上げ、真っ赤に彩られた唇を横に引くようにして笑いかけてきた。
「君、休憩時間っていつ?」
てっきり追加の注文でもあるのかと思っていたところへのその問いに、司は眉をひそめる。
「……は?」
「時間あるなら、構内案内してもらえない?」
断られるとは思っていないらしく、二人は余裕のある笑みを浮かべている。
「いや、ムリっす」
「じゃあ、どこかで時間潰してからまた来るよ?」
「そうそう。私たちなら時間あるから」
二人は交互にそんなことを言ってきたが――微妙に司とは会話が噛み合っていない気がする。
「あ、忙しいなら終わった後にどっか行くんでもいいよ」
「むしろそっちの方がいいかも」
無言の司の前で、彼女たちはクスクスと笑いながら頷き合った。
そこで、ようやく悟る。どうやら、司がまだ休憩にならないから断ったのだと受け取られたらしい。
改めて司には彼女たちと時間を過ごす気がないことを告げようとしたその時、何かが落ち、そして砕ける甲高い音が響き渡った。
パッとそちらを振り返ると、花が床にしゃがみ込んでいる。
小さな背中を目にした瞬間、考えるよりも先に司の足が動き、数歩で彼女の元に辿り着いた。
「どうした?」
「あ、ごめんね。ちょっと落としちゃった」
花は盆の上に砕けた陶器の欠片をのせながらそう言った。が、浮かべている笑みはどこか硬い。
彼女がカップを落としたのは一目瞭然だ。司は、どうしてそうなったのかを問うたつもりだったが。
理由も気になるが、取り敢えず、花が怪我をするのは更に困る。
「手ぇ怪我するからやめとけ」
司は次の破片に伸ばしかけた花の手を包み込むようにして左手で止め、有無を言わせずもう片方の手でさっさと拾ってしまう。そうしながら、彼は花の表情を窺った。さっきよりはマシだが、まだ、強張っている。
(落としたから、じゃねぇよな)
彼女にこんな顔をさせる何かがあったから、盆とカップを落としたのだ。
(それは、何だ?)
司が周囲に視線を走らせると、一番近くの席に座っている三人組の客が気まずそうに眼を泳がせた。
こいつらが、何かしたのか。
そう考えた瞬間急速に膨らんできた怒りを、司は押し止める。まずは言葉で彼らに問おうと腰を上げかけたところで、金古の尖った声が響き渡った。
「ちょっと、それ、この子の写真?」
彼女の氷の刃のような眼差しは、客の一人の手元に注がれている。そこにある、彼のスマホに。
「え、あ、ああ……」
咎められた男は、しどろもどろに頷いた。
「この子に許可を取ったの?」
「いや、ごめ――」
「消して」
彼は口ごもりながらも謝ろうとしたが、金古はその謝罪を蹴り飛ばすように命じた。背後に揺らめく炎が見えんばかりの怒りが、ヒシヒシと伝わってくる。
もちろん花も、それを察知したのだろう。
「由美ちゃん、大丈夫だよ」
優しい声で囁き彼女の腕に手をかけて宥めようとしたが、彼女の言葉でさえ功を奏さなかった。
金古は花を一瞥することもなく男を睨み付けて、迫る。
「さっさと消して」
「え、え――」
「早く!」
金古の一言で男はビクリと肩をはねさせ、慌ててスマホを操作した。
「それ、貸して」
差し出された彼のスマホから完全に花の写真が消去されていることを確認して、金古は息を一つついた。深呼吸のようなそれは、多分、荒く波立った気持ちを抑えるためだったのだろう。彼女はムッツリと押し黙ったまま客にスマホを返し、ペコリと頭を下げる。
「すみません。でも、写真を撮るときはちゃんと本人に許可を取ってからにしてください」
先ほどまでの鬼気迫る様子はきれいに消し去った殊勝な金古の謝罪に、男も戸惑っているようだった。
「あ、ああ、こっちこそ、ごめん」
彼の言葉に金古はもう一度頭を下げると、司の手から陶器の破片をのせた盆を取り上げ去っていく。
「由美ちゃん……」
花は金古の背を見送り呟いた。その声に金古を呼び留めようという意図は感じられず、彼女もまた、振り返ることはなかった。
ガクリと下がった花の細い肩を見てもどうしてやったらいいのかが判らず、司のみぞおちの辺りが疼く。何かしてやりたいと心の底から思うのにできないのが、どうしようもなくもどかしい。
「うさ――」
その先に続ける言葉も見つけられないまま、彼は花に呼びかけようとした。が、それに先んじて乾が彼女に歩み寄る。朗らかなその様子は、いつもとなんら変わらない。
「花ちゃん、もうあんまりお客さんいないし、獅子王君と宣伝にでも行ってきたら? ね、部長」
水を向けられた飯沢は、乾と同様、今の騒ぎなど見ていなかったかのように、ニコリと笑った。
「そうだね、行っといでよ、看板持ってさ。次のプラネタリウムの告知、してきてよ。もうちょっと観客がいた方が、幸也も喜ぶし」
変わらぬ二人の態度にホッとしたように花が表情を緩める。
「はい。行ってきます。看板、ありましたよね。行こう、獅子王くん」
司に向けられた花の笑顔からは、先ほどまでの強張りが消えている。
何が一番の問題だったのかは、まだ解からないままだ。だが、取り敢えず、花の気持ちは解けている――今はそれで良しとするべきなのだろう。それをもたらした二人に感謝し、そうできなかった自分を、悔しく思う。
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