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第四章:飛竜の猛将
談判①
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エディたちがヤルムに到着したのは、ルゥナたちに遅れること五日の昼過ぎだった。
ヤンダルムの民の住処は『建物』ではない。木や石を組み合わせて造るものではなく、岩山の中に広がる天然の洞窟を利用して暮らしていた。
エディたちは今、その洞窟の入り口がいくつも開いている岩壁の前に立っている。
一行の中の誰一人として、ヤンダルムの都の正確な位置を知る者はいなかったが、終始付きまとっていた速竜が導き手となってくれたのだ。
しかし、とエディは溜め息をつく。
「ヤンダルムはなんでこんな所に住んでるんだろうな」
ここに至るまで、楽な行程ではなかった。
ヤンダルムの土地は草木の生えない険しい山岳地帯で、平野が多いエデストルとは、全く違う。作物だって採れそうにないし、獣だって豊富とは言えない。住みづらい事この上ないだろう。
エディのぼやきにスクートが苦笑を返した。
「竜のことがあるから、ここから離れるわけにはいかないのですよ」
「竜、か……」
呟き、エディは空を見上げる。
足元が馬を駆けさせるには向かないものになっていくにつれ、空には背に人を乗せた竜の姿をしばしば見かけるようになってきていた。小さい影だが、ここまでエディたちが追いかけてきた速竜よりも身体つきががっしりしているのは見て取れる。恐らく剛竜なのだろう。
「竜騎兵って、結構いるんだな」
岩山の遥か上空を飛び交っている勇壮な姿に目を走らせて、エディは呟く。それを聞き付けたスクートが頷いた。
「そうですね、剛竜だけでも二百は下らない、と聞いたことがあります。竜を捕まえるのは大変ですが、一度慣らせば馬の数倍は生きますしね。普段は空に放して自由にさせているそうですよ。何でも、竜にしか聞こえない笛を使って、呼ぶのだそうです」
「へえ……」
エディは彼の声を耳から耳へと聞き流しながら相槌を打つ。
せっかくのうんちくだが、今は離れているフロアールとルゥナのことが気になって仕方がなかった。フロアールとルゥナ――特に、ルゥナの方だ。
フロアールは仮にもエデストルの王族なのだから、それなりの扱いをしてもらえるだろう。しかし、ルゥナはその保障がない。流石に、あんなひ弱げな少女を牢に入れたり鎖につないだりということは無いだろうが、力で物事を解決するのが信条の武骨なヤンダルムでは、丁重な世話など期待できない。
エディは目の前にそびえる岩壁を睨み付けた。
まるでヤンダルムの王そのもののような、巨大で頑強で荒っぽい岩の壁。首を限界まで後ろに反らしても頂上は見えず、左右を見渡しても果てが見えない。
「ヤンダルムの民は、あの洞窟の中で生活をしているそうです」
「あんな中で、なぁ」
「私も入ったことはありませんが、そう聞いています」
少女たちが薄暗い洞穴の中で心細い思いをしているかと思うと、エディはいても立ってもいられなくなる。
「グズグズしてられない。さっさとヤン王を呼んでもらおう」
エディはそう言い、馬から降りる。鞍の上からピシカを抱き上げようとしたが、彼の手を借りることなく彼女はひらりと地面に飛び下りた。
「アタシはちょっとルゥナを探してくるわ」
エディにしか聞こえないほどの小さな声でそう言うと、尻尾をピンと立てて駆けて行く。
「あれ、あの猫、ルゥナのですよね。逃がしちゃっていいんですか?」
歩み寄ってきたサビエが訊いてくるのへ、エディは肩をすくめるだけにとどめておく。
と、まるで彼らが到着したのをどこかから見ていたかのような按配だった。
「ようやく着いたな、待ちくたびれたぞ」
腹に響く声に、エディたちは一斉にそちらへ振り返る。
「ヤン王!」
歯軋りしながら、エディは唸るようにその名を口にした。無意識のうちに剣の柄にかかった手を、サビエが軽く叩く。
パッと振り返ると、彼は無言でゆっくりとかぶりを振った。エディは大きく一度息を吸い、そしてゆっくりと吐き出した。
「俺の妹とルゥナを返してもらおうか」
ムスリと、そう告げる。
ヤンは確かに一国の王だが、エディにへりくだる気はなかった。先にエデストルとトルベスタの王族を軽んじてきたのは、ヤンの方なのだから。
怒りに燃える目で睨み付けてくるエディを、ヤンはいかにも楽しげに見返してくる。
「まあ、まずは一息ついたらどうだ? 少し休んでからでも構わないだろうが」
「必要ない。さっさと二人に会わせてくれ」
両手を広げ、親しげな態度で近付いてきたヤンを睨み付け、エディは彼の申し出をはねつける。そこに割って入ったのは、トールだった。
「まあまあ、エディ。お茶の一杯をもらうくらい、いいんじゃないの?」
「トール!」
余計なことを、と栗色の瞳を睨み付けても、能天気な笑顔を返されただけだった。彼はその笑みを浮かべたままヤンに視線を移し、言う。
「ぎすぎすしたって、仕方がないじゃないか。……フロアールたちは、彼の手の中なんだから」
いつものほほんとしているトルベスタの王子の目に、一瞬、冷やかな光が宿った。口調は軽くても、トールも少なからぬ怒りを抱いているのだ。
滅多に見ない友人の苛立つ姿に、逆にエディの頭が冷えてくる。
小さく息を吐いてから、再びヤンを見据えた。
「ちゃんと話し合う為の場を設けてくれ。状況を説明したい」
怒りを押し隠し、低い声でそう告げたエディに、ヤンは面白そうに眉を片方だけ持ち上げた。
「説明、か。まあ、聞くだけ聞こうか」
ヤンの余裕ぶった――いや、実際に余裕があるのだろうが――態度に、エディは噛み合わせた奥歯を軋ませた。
とにかく今は、フロアールとルゥナの無事な姿を確認しなければ。
事を荒立てれば、エディたちも拘束されてしまうだろう。
「では、ついて来てもらおうか?」
笑いを含んだ声に苛つきながらも、エディは黙ってヤンの背を追う。
足を踏み入れた洞窟の中はひんやりとしていて、予想に反して明るかった。随所に、篝火が灯してあるのだ。だが、どういう具合なのか煙臭さも息苦しさもなく、清浄な空気が循環している。
前を歩く無防備に見える広い背中を睨み付けながら、エディはそこに斬り付けてやったらどうなるだろうかと考えた。と、その瞬間、微かな忍び笑いが彼の耳に届く。
「試してみても構わんが、あまり利はないと思うぞ?」
振り返りもせずに告げられたヤンの台詞は、明らかにエディに向けられたものだ。ムッと唇を引き結んだ彼の斜め後ろで、トールが小さなため息を漏らす。
「エディ、冷静に、冷静にね?」
「うるさいな」
ぼそりと親友に返したエディを、ヤンが首だけ捻って振り返った。その口元には笑みが刻まれている。
「お前の剣は感情が剥き出しだ。何を考えているのか、何を狙っているのかがよく判る」
それは、エディにとっては耳が痛い台詞だった。あけすけな感情を指摘してきたのは、ヤンが初めてではない。
尊敬していた亡師と同じ忠告を傍若無人な略奪者から聞かされ、エディはムッと唇を捻じ曲げた。その気配すら伝わったのか、前を行く大きな肩が小さな笑みで揺れる。
「それにな、お前は生きているものを斬ったことがないだろう?」
その問いに答えが返らないことに気を留めたふうもなく、ヤンは続ける。
「お前の剣は速いのに、わずかにためらいがある。それさえなければ、もう少し戦えるのだろうにな」
淡々と、事実だけを述べている口調だった。
ヤンダルムの民の住処は『建物』ではない。木や石を組み合わせて造るものではなく、岩山の中に広がる天然の洞窟を利用して暮らしていた。
エディたちは今、その洞窟の入り口がいくつも開いている岩壁の前に立っている。
一行の中の誰一人として、ヤンダルムの都の正確な位置を知る者はいなかったが、終始付きまとっていた速竜が導き手となってくれたのだ。
しかし、とエディは溜め息をつく。
「ヤンダルムはなんでこんな所に住んでるんだろうな」
ここに至るまで、楽な行程ではなかった。
ヤンダルムの土地は草木の生えない険しい山岳地帯で、平野が多いエデストルとは、全く違う。作物だって採れそうにないし、獣だって豊富とは言えない。住みづらい事この上ないだろう。
エディのぼやきにスクートが苦笑を返した。
「竜のことがあるから、ここから離れるわけにはいかないのですよ」
「竜、か……」
呟き、エディは空を見上げる。
足元が馬を駆けさせるには向かないものになっていくにつれ、空には背に人を乗せた竜の姿をしばしば見かけるようになってきていた。小さい影だが、ここまでエディたちが追いかけてきた速竜よりも身体つきががっしりしているのは見て取れる。恐らく剛竜なのだろう。
「竜騎兵って、結構いるんだな」
岩山の遥か上空を飛び交っている勇壮な姿に目を走らせて、エディは呟く。それを聞き付けたスクートが頷いた。
「そうですね、剛竜だけでも二百は下らない、と聞いたことがあります。竜を捕まえるのは大変ですが、一度慣らせば馬の数倍は生きますしね。普段は空に放して自由にさせているそうですよ。何でも、竜にしか聞こえない笛を使って、呼ぶのだそうです」
「へえ……」
エディは彼の声を耳から耳へと聞き流しながら相槌を打つ。
せっかくのうんちくだが、今は離れているフロアールとルゥナのことが気になって仕方がなかった。フロアールとルゥナ――特に、ルゥナの方だ。
フロアールは仮にもエデストルの王族なのだから、それなりの扱いをしてもらえるだろう。しかし、ルゥナはその保障がない。流石に、あんなひ弱げな少女を牢に入れたり鎖につないだりということは無いだろうが、力で物事を解決するのが信条の武骨なヤンダルムでは、丁重な世話など期待できない。
エディは目の前にそびえる岩壁を睨み付けた。
まるでヤンダルムの王そのもののような、巨大で頑強で荒っぽい岩の壁。首を限界まで後ろに反らしても頂上は見えず、左右を見渡しても果てが見えない。
「ヤンダルムの民は、あの洞窟の中で生活をしているそうです」
「あんな中で、なぁ」
「私も入ったことはありませんが、そう聞いています」
少女たちが薄暗い洞穴の中で心細い思いをしているかと思うと、エディはいても立ってもいられなくなる。
「グズグズしてられない。さっさとヤン王を呼んでもらおう」
エディはそう言い、馬から降りる。鞍の上からピシカを抱き上げようとしたが、彼の手を借りることなく彼女はひらりと地面に飛び下りた。
「アタシはちょっとルゥナを探してくるわ」
エディにしか聞こえないほどの小さな声でそう言うと、尻尾をピンと立てて駆けて行く。
「あれ、あの猫、ルゥナのですよね。逃がしちゃっていいんですか?」
歩み寄ってきたサビエが訊いてくるのへ、エディは肩をすくめるだけにとどめておく。
と、まるで彼らが到着したのをどこかから見ていたかのような按配だった。
「ようやく着いたな、待ちくたびれたぞ」
腹に響く声に、エディたちは一斉にそちらへ振り返る。
「ヤン王!」
歯軋りしながら、エディは唸るようにその名を口にした。無意識のうちに剣の柄にかかった手を、サビエが軽く叩く。
パッと振り返ると、彼は無言でゆっくりとかぶりを振った。エディは大きく一度息を吸い、そしてゆっくりと吐き出した。
「俺の妹とルゥナを返してもらおうか」
ムスリと、そう告げる。
ヤンは確かに一国の王だが、エディにへりくだる気はなかった。先にエデストルとトルベスタの王族を軽んじてきたのは、ヤンの方なのだから。
怒りに燃える目で睨み付けてくるエディを、ヤンはいかにも楽しげに見返してくる。
「まあ、まずは一息ついたらどうだ? 少し休んでからでも構わないだろうが」
「必要ない。さっさと二人に会わせてくれ」
両手を広げ、親しげな態度で近付いてきたヤンを睨み付け、エディは彼の申し出をはねつける。そこに割って入ったのは、トールだった。
「まあまあ、エディ。お茶の一杯をもらうくらい、いいんじゃないの?」
「トール!」
余計なことを、と栗色の瞳を睨み付けても、能天気な笑顔を返されただけだった。彼はその笑みを浮かべたままヤンに視線を移し、言う。
「ぎすぎすしたって、仕方がないじゃないか。……フロアールたちは、彼の手の中なんだから」
いつものほほんとしているトルベスタの王子の目に、一瞬、冷やかな光が宿った。口調は軽くても、トールも少なからぬ怒りを抱いているのだ。
滅多に見ない友人の苛立つ姿に、逆にエディの頭が冷えてくる。
小さく息を吐いてから、再びヤンを見据えた。
「ちゃんと話し合う為の場を設けてくれ。状況を説明したい」
怒りを押し隠し、低い声でそう告げたエディに、ヤンは面白そうに眉を片方だけ持ち上げた。
「説明、か。まあ、聞くだけ聞こうか」
ヤンの余裕ぶった――いや、実際に余裕があるのだろうが――態度に、エディは噛み合わせた奥歯を軋ませた。
とにかく今は、フロアールとルゥナの無事な姿を確認しなければ。
事を荒立てれば、エディたちも拘束されてしまうだろう。
「では、ついて来てもらおうか?」
笑いを含んだ声に苛つきながらも、エディは黙ってヤンの背を追う。
足を踏み入れた洞窟の中はひんやりとしていて、予想に反して明るかった。随所に、篝火が灯してあるのだ。だが、どういう具合なのか煙臭さも息苦しさもなく、清浄な空気が循環している。
前を歩く無防備に見える広い背中を睨み付けながら、エディはそこに斬り付けてやったらどうなるだろうかと考えた。と、その瞬間、微かな忍び笑いが彼の耳に届く。
「試してみても構わんが、あまり利はないと思うぞ?」
振り返りもせずに告げられたヤンの台詞は、明らかにエディに向けられたものだ。ムッと唇を引き結んだ彼の斜め後ろで、トールが小さなため息を漏らす。
「エディ、冷静に、冷静にね?」
「うるさいな」
ぼそりと親友に返したエディを、ヤンが首だけ捻って振り返った。その口元には笑みが刻まれている。
「お前の剣は感情が剥き出しだ。何を考えているのか、何を狙っているのかがよく判る」
それは、エディにとっては耳が痛い台詞だった。あけすけな感情を指摘してきたのは、ヤンが初めてではない。
尊敬していた亡師と同じ忠告を傍若無人な略奪者から聞かされ、エディはムッと唇を捻じ曲げた。その気配すら伝わったのか、前を行く大きな肩が小さな笑みで揺れる。
「それにな、お前は生きているものを斬ったことがないだろう?」
その問いに答えが返らないことに気を留めたふうもなく、ヤンは続ける。
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