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第九章:剣士の帰還
克己②
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それは、どこかで見た動きだった。
(どこで、だ?)
記憶を探った瞬間、エディは横に跳んでいた。直後、彼の腕の外側をかすめるようにして、何かが飛び過ぎていく。そして、その何かは壁に当たり、鈍い音を響かせる。
不可視の、力。
それはソワレと同じものだ。彼がルゥナを奪いに来た時に見せた業《わざ》だった。
魔力の放出と言ったらいいのか、とにかく、『力』だ。
(マギクは降伏したんじゃなかったのか!?)
「くそ!」
二度、三度と転がりその勢いのまま立ち上がったエディは、剣を抜き放ってマギに向き直る。が、彼が背筋を伸ばすよりも早くマギが腕を薙ぎ払う。何も見えないのにも拘わらず、エディは何かが襲いかかってくるのを直感した。
体勢を整える余裕もなく、エディは矢継ぎ早に放たれる力の塊から身をかわす。そうしながら、彼はふと違和感を覚える。
マギの攻撃は、手数は多いものの、単調だった。
ただただ、エディに向けて力を放つだけ。
彼の動きを読むとか、裏をかこうとか、そういったものが感じられない。
(これじゃ、あの土人形の方が余程なんか『考えて』攻撃してたんじゃないのか?)
怪訝に思いながらもエディは右に一跳びし、着いた右足で床を蹴り、即座に左に跳ぶ。
案の定、マギはその唐突な動きの変化についてこられなかった。
大きく右にずれた魔力の塊を横目で見送りながら、エディは一気に踏み込んだ。
あと一歩と言うところで剣を後ろに引き、マギ王の脇腹から肩口へと払い抜くように斬り付ける。
が。
ガチン、という強い手応え。
「何!?」
エディの刃を止めたのは、マギ王の腕だ。
だがそれは、肉を裂いて骨に届いたという感触ではない。
まるで、岩か鉄の塊に剣を叩き付けたかのようだった。
生まれた、一瞬の隙。
直後エディは無造作に払われた腕に吹き飛ばされる。
「グッ」
背中が壁に打ち付けられた衝撃で、肺から一気に空気が押し出された。床に両手両肘をついて激しく咳き込みながらも、エディは涙の滲む目を上げる。
揺らぐ彼の視界の中で、何故かマギ王は攻撃の手を止め、ぼんやりと佇んでいた。
(何をしたいんだ、いったい?)
息を整え、口元を拭うと、エディは再び剣の柄を握る手に力を込める。
と、マギも動いた。ゆっくりと手が上がり、再びエディに向けられる。
いずれにせよ、マギは戦うつもりなのだ。それは明白な事実だった。
「だったら、ぶちのめしてから話を聞きゃいいんだよな」
もう、知るか。
エディの中からなけなしの『理性』が消え去る。
とにかく今はこのマギ王を倒し、強さを証明し、そして一刻も早く聖剣を手に入れるのだ。
そう決意したエディが柄を握り直した途端、まるで彼の意気込みが伝わったかのようにマギが動く。
先ほどよりも更に明確な意志を持って間断なく放たれる魔力の塊。
わずかな隙もなく向けられる攻撃に、エディは一歩たりともマギ王との距離を縮められない。
右に左にそれらをかわしながら、エディは願い、乞う。
もっと速く動ける脚を。
見切れる目を。
奴に一太刀を浴びせられる腕を。
マギの攻撃をかわす度、エディは、強く願った。
強く、強く。
速く、速く。
次第に、彼の額が熱を帯びる。
だが、エディはそれに気付いていなかった。
頭ではなく心で、ひたすらに欲する。
――『力』を。
額は、すでに燃えているようだった。
(俺は、力が欲しいんだ!)
全てをしのぎ――守るべきものを守れるだけの、力を。
刹那、額の熱が膨らみ全身に迸《ほとばし》る。
その時、エディは、自分の身体が一瞬宙に浮いたような気がした。
次の瞬間、目の前にマギ王が現れる。
マギに距離を詰められた――いや、違う。
エディが、マギとの距離を縮めたのだ。瞬きひとつの間に。
何が起きたのかは、二の次だった。
エディはとっさに剣を振り上げマギの肩口に斬り付ける。が、それはあっけなく彼の腕に跳ね返された。
一瞬の間も置かず、手首を返すようにしてもう一度、剣を繰り出す。
同じだ。
腕に何か魔法のかかった防具でもつけているのか、このままではらちが明かない。
(どうする?)
ほんの一瞬エディの腕が鈍った隙を突いて、マギが手をかざす。目には見えなくとも、エディにはそこに力が凝るのが感じられた。
彼はためらいなく身を屈め、左足を軸にして右足でマギの足を薙ぐ。そうして、屈めた勢いでそのまま跳び上がる。
まるで羽が生えたかのように、身体が軽い。
ヒュン、と空気を切り裂く音を立て、体勢を崩し上体をぐらつかせたマギのこめかみに、グルリと回した右足を思い切り叩き込んだ。
確かな手ごたえ。
マギ王の長身が、もんどりうって倒れる。
すかさずエディは左右に広げられた彼の両腕を踏み付け、逆手に持った剣の切っ先をその喉元に突き付ける。
エディの手には、マギの腕に斬り付けた時とは違う、鋭い先端が柔らかな肉に食い込む感触が伝わってきた。
もう少し力を込めれば、体重をかけて押し込めば、マギの命は奪える――父の、ベリートの、皆の仇が、取れる。
ほんの少しの力で、いとも簡単に、何ヶ月もの間頭に思い描いてきたことが実現するのだ。
エディは柄を両手で握り締める。指の節が白くなるほどに、強く。
中途半端な位置で止めた腕に、震えが走る。
己の定めを悟ったのか、彼を見上げてくるマギの眼差しは静謐な光を宿していた。抵抗しようとすればできるだろうに、まるで、命を奪われることを待っているかのように、淡々としている。
エディの腕が、また少し下がる。
多分、もう、薄い皮膚は刃で裂かれているだろう。
エディは、水鏡のようなマギの淡い水色の目を睨み据える。
そうしながら、自問する。
(俺は、これを望んでいるのか? 俺がすべきことは……これなのか?)
聖剣を手に入れる為の、強さを示す試練。
(この男の命の奪うことで、それが成し遂げられるのか?)
エディは軋むほどに奥歯を噛み締める。
この刃を突き立ててしまいたい衝動と、本当にそれでいいのかと囁く理性。
(俺は、どうするべきなんだ!?)
と、エディのその問いに答えるかのように。
――呵責なく奪えることが、強いということなのかな。
不意に、少女の声が脳裏によみがえる。
全てを赦す、少女の声が。
誰よりもか弱いのに、実は誰よりも強いのではないかと思ってしまう、少女の声が。
癒しと安らぎをもたらす夜の空を映した瞳が、悲しげに煌めいた。
エディはきつく目を閉じ、また開ける。
猛る思いのままに奪うことは、容易い。
だが。
マギの眼差しは、ピクリとも動かない。静かな目で、ジッと彼を見返してくる。
ふと、本当に、鏡のようだとエディは思った。
やっぱり、彼には『強さ』が何なのかは判らないままだ。
何を持って『強さ』の証明となるのか判らないけれど、少なくとも、この場を血まみれにすることではないような気がした。
エディは小さく息をついて剣を引き、鞘に納める。
そうして、仰向けになったままの『仇』の目を、見下ろした。
どれほどの時間、そうしていたことか。
エディはマギの腕から足を下ろし、片手を彼に差し伸べる。
「立ってくれ、マギ王。外に他の連中がいる。あんたに会えたら喜ぶ子もいるんだ」
無礼であることは承知の上で、エディは強張った口調でそう言った。
マギ王は、自分に向けて伸ばされている手をまじまじと見つめている。
「……俺は他にやることがあるんだ。さっさと起きてくれないか?」
ムスッとした声で、エディはもう一度促す。
と、不意に。
マギが微笑んだ。
「え?」
思わずエディは強く目をこする。
何故なら、マギの微笑みが、一瞬、父の――レジールのそれに見えたから。
まつ毛が抜け落ちそうなほど手の甲を目にこすり付けたエディは、眉間にしわを寄せながら再び目蓋を開ける。
が。
「は!?」
とっさに背後を振り返ったが、誰もいない。そして、消えていた格子扉が、ある。
前に目を戻せば、マギ王が倒れていた場所にあるのは、一振りの細身の剣だった。
「どういうことだ?」
訳が解からないままエディはその場にしゃがみこみ、まじまじと剣を見つめる。
その柄と鞘に刻まれている精緻な文様は、トールの持つ聖弓やヤンの聖斧と同じだった。
「聖剣……?」
つまり今まで戦っていたマギは幻で、どうやらこの剣は幻ではないらしい。
「取って、いいんだよな?」
呟きながら柄を握れば、しっくりと手に納まる。まるで、幼い頃からずっと握り締めてきたかのようだった。
鞘から刀身を抜いて、軽く振ってみる。
それは驚くほど軽いのに、しっかりと空気を切り裂いた。
もう一度剣を鞘に収めながら、エディは眉根をギュッと寄せる。
結局、試練とは何だったのだろう。
何を持って『成し遂げた』とされたのだろう。
「……わっかんねぇ……」
思わずぼやく。
スクートやサビエに訊いたら、答えをくれるだろうか。
あるいはいつか――自分に子どもができてこの聖剣を引き継ぐようなことがあれば、その頃には判っているのだろうか。
「まあ、今は今の問題を片付けないとな」
エディは疑問を振り払うように、頭を一つ振るう。
とにかく、目的の物は手に入ったのだ。
エディは今一度両手で聖剣を頭上に捧げ持ち、瞑目する。
「俺は俺の為すべきことをする」
そう自らに告げ、皆が待つ場へと向かった。
(どこで、だ?)
記憶を探った瞬間、エディは横に跳んでいた。直後、彼の腕の外側をかすめるようにして、何かが飛び過ぎていく。そして、その何かは壁に当たり、鈍い音を響かせる。
不可視の、力。
それはソワレと同じものだ。彼がルゥナを奪いに来た時に見せた業《わざ》だった。
魔力の放出と言ったらいいのか、とにかく、『力』だ。
(マギクは降伏したんじゃなかったのか!?)
「くそ!」
二度、三度と転がりその勢いのまま立ち上がったエディは、剣を抜き放ってマギに向き直る。が、彼が背筋を伸ばすよりも早くマギが腕を薙ぎ払う。何も見えないのにも拘わらず、エディは何かが襲いかかってくるのを直感した。
体勢を整える余裕もなく、エディは矢継ぎ早に放たれる力の塊から身をかわす。そうしながら、彼はふと違和感を覚える。
マギの攻撃は、手数は多いものの、単調だった。
ただただ、エディに向けて力を放つだけ。
彼の動きを読むとか、裏をかこうとか、そういったものが感じられない。
(これじゃ、あの土人形の方が余程なんか『考えて』攻撃してたんじゃないのか?)
怪訝に思いながらもエディは右に一跳びし、着いた右足で床を蹴り、即座に左に跳ぶ。
案の定、マギはその唐突な動きの変化についてこられなかった。
大きく右にずれた魔力の塊を横目で見送りながら、エディは一気に踏み込んだ。
あと一歩と言うところで剣を後ろに引き、マギ王の脇腹から肩口へと払い抜くように斬り付ける。
が。
ガチン、という強い手応え。
「何!?」
エディの刃を止めたのは、マギ王の腕だ。
だがそれは、肉を裂いて骨に届いたという感触ではない。
まるで、岩か鉄の塊に剣を叩き付けたかのようだった。
生まれた、一瞬の隙。
直後エディは無造作に払われた腕に吹き飛ばされる。
「グッ」
背中が壁に打ち付けられた衝撃で、肺から一気に空気が押し出された。床に両手両肘をついて激しく咳き込みながらも、エディは涙の滲む目を上げる。
揺らぐ彼の視界の中で、何故かマギ王は攻撃の手を止め、ぼんやりと佇んでいた。
(何をしたいんだ、いったい?)
息を整え、口元を拭うと、エディは再び剣の柄を握る手に力を込める。
と、マギも動いた。ゆっくりと手が上がり、再びエディに向けられる。
いずれにせよ、マギは戦うつもりなのだ。それは明白な事実だった。
「だったら、ぶちのめしてから話を聞きゃいいんだよな」
もう、知るか。
エディの中からなけなしの『理性』が消え去る。
とにかく今はこのマギ王を倒し、強さを証明し、そして一刻も早く聖剣を手に入れるのだ。
そう決意したエディが柄を握り直した途端、まるで彼の意気込みが伝わったかのようにマギが動く。
先ほどよりも更に明確な意志を持って間断なく放たれる魔力の塊。
わずかな隙もなく向けられる攻撃に、エディは一歩たりともマギ王との距離を縮められない。
右に左にそれらをかわしながら、エディは願い、乞う。
もっと速く動ける脚を。
見切れる目を。
奴に一太刀を浴びせられる腕を。
マギの攻撃をかわす度、エディは、強く願った。
強く、強く。
速く、速く。
次第に、彼の額が熱を帯びる。
だが、エディはそれに気付いていなかった。
頭ではなく心で、ひたすらに欲する。
――『力』を。
額は、すでに燃えているようだった。
(俺は、力が欲しいんだ!)
全てをしのぎ――守るべきものを守れるだけの、力を。
刹那、額の熱が膨らみ全身に迸《ほとばし》る。
その時、エディは、自分の身体が一瞬宙に浮いたような気がした。
次の瞬間、目の前にマギ王が現れる。
マギに距離を詰められた――いや、違う。
エディが、マギとの距離を縮めたのだ。瞬きひとつの間に。
何が起きたのかは、二の次だった。
エディはとっさに剣を振り上げマギの肩口に斬り付ける。が、それはあっけなく彼の腕に跳ね返された。
一瞬の間も置かず、手首を返すようにしてもう一度、剣を繰り出す。
同じだ。
腕に何か魔法のかかった防具でもつけているのか、このままではらちが明かない。
(どうする?)
ほんの一瞬エディの腕が鈍った隙を突いて、マギが手をかざす。目には見えなくとも、エディにはそこに力が凝るのが感じられた。
彼はためらいなく身を屈め、左足を軸にして右足でマギの足を薙ぐ。そうして、屈めた勢いでそのまま跳び上がる。
まるで羽が生えたかのように、身体が軽い。
ヒュン、と空気を切り裂く音を立て、体勢を崩し上体をぐらつかせたマギのこめかみに、グルリと回した右足を思い切り叩き込んだ。
確かな手ごたえ。
マギ王の長身が、もんどりうって倒れる。
すかさずエディは左右に広げられた彼の両腕を踏み付け、逆手に持った剣の切っ先をその喉元に突き付ける。
エディの手には、マギの腕に斬り付けた時とは違う、鋭い先端が柔らかな肉に食い込む感触が伝わってきた。
もう少し力を込めれば、体重をかけて押し込めば、マギの命は奪える――父の、ベリートの、皆の仇が、取れる。
ほんの少しの力で、いとも簡単に、何ヶ月もの間頭に思い描いてきたことが実現するのだ。
エディは柄を両手で握り締める。指の節が白くなるほどに、強く。
中途半端な位置で止めた腕に、震えが走る。
己の定めを悟ったのか、彼を見上げてくるマギの眼差しは静謐な光を宿していた。抵抗しようとすればできるだろうに、まるで、命を奪われることを待っているかのように、淡々としている。
エディの腕が、また少し下がる。
多分、もう、薄い皮膚は刃で裂かれているだろう。
エディは、水鏡のようなマギの淡い水色の目を睨み据える。
そうしながら、自問する。
(俺は、これを望んでいるのか? 俺がすべきことは……これなのか?)
聖剣を手に入れる為の、強さを示す試練。
(この男の命の奪うことで、それが成し遂げられるのか?)
エディは軋むほどに奥歯を噛み締める。
この刃を突き立ててしまいたい衝動と、本当にそれでいいのかと囁く理性。
(俺は、どうするべきなんだ!?)
と、エディのその問いに答えるかのように。
――呵責なく奪えることが、強いということなのかな。
不意に、少女の声が脳裏によみがえる。
全てを赦す、少女の声が。
誰よりもか弱いのに、実は誰よりも強いのではないかと思ってしまう、少女の声が。
癒しと安らぎをもたらす夜の空を映した瞳が、悲しげに煌めいた。
エディはきつく目を閉じ、また開ける。
猛る思いのままに奪うことは、容易い。
だが。
マギの眼差しは、ピクリとも動かない。静かな目で、ジッと彼を見返してくる。
ふと、本当に、鏡のようだとエディは思った。
やっぱり、彼には『強さ』が何なのかは判らないままだ。
何を持って『強さ』の証明となるのか判らないけれど、少なくとも、この場を血まみれにすることではないような気がした。
エディは小さく息をついて剣を引き、鞘に納める。
そうして、仰向けになったままの『仇』の目を、見下ろした。
どれほどの時間、そうしていたことか。
エディはマギの腕から足を下ろし、片手を彼に差し伸べる。
「立ってくれ、マギ王。外に他の連中がいる。あんたに会えたら喜ぶ子もいるんだ」
無礼であることは承知の上で、エディは強張った口調でそう言った。
マギ王は、自分に向けて伸ばされている手をまじまじと見つめている。
「……俺は他にやることがあるんだ。さっさと起きてくれないか?」
ムスッとした声で、エディはもう一度促す。
と、不意に。
マギが微笑んだ。
「え?」
思わずエディは強く目をこする。
何故なら、マギの微笑みが、一瞬、父の――レジールのそれに見えたから。
まつ毛が抜け落ちそうなほど手の甲を目にこすり付けたエディは、眉間にしわを寄せながら再び目蓋を開ける。
が。
「は!?」
とっさに背後を振り返ったが、誰もいない。そして、消えていた格子扉が、ある。
前に目を戻せば、マギ王が倒れていた場所にあるのは、一振りの細身の剣だった。
「どういうことだ?」
訳が解からないままエディはその場にしゃがみこみ、まじまじと剣を見つめる。
その柄と鞘に刻まれている精緻な文様は、トールの持つ聖弓やヤンの聖斧と同じだった。
「聖剣……?」
つまり今まで戦っていたマギは幻で、どうやらこの剣は幻ではないらしい。
「取って、いいんだよな?」
呟きながら柄を握れば、しっくりと手に納まる。まるで、幼い頃からずっと握り締めてきたかのようだった。
鞘から刀身を抜いて、軽く振ってみる。
それは驚くほど軽いのに、しっかりと空気を切り裂いた。
もう一度剣を鞘に収めながら、エディは眉根をギュッと寄せる。
結局、試練とは何だったのだろう。
何を持って『成し遂げた』とされたのだろう。
「……わっかんねぇ……」
思わずぼやく。
スクートやサビエに訊いたら、答えをくれるだろうか。
あるいはいつか――自分に子どもができてこの聖剣を引き継ぐようなことがあれば、その頃には判っているのだろうか。
「まあ、今は今の問題を片付けないとな」
エディは疑問を振り払うように、頭を一つ振るう。
とにかく、目的の物は手に入ったのだ。
エディは今一度両手で聖剣を頭上に捧げ持ち、瞑目する。
「俺は俺の為すべきことをする」
そう自らに告げ、皆が待つ場へと向かった。
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