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Ⅲ:捨てられ王子の綺羅星
橋渡し:一念発起
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どうにかして、ジーノとアレッサンドロの間にある壁を壊したい。
今日も庭木の世話をするステラの横で穏やかにアレッサンドロの幼い頃の話をしているジーノの声に耳を傾けながら、彼女の頭の中はそのことでいっぱいになっていた。
毎日毎日、朝から晩まで執務室で皆の為に働き続けるアレッサンドロ。
たくさんの人に囲まれながら、チラリとも笑顔を見せないアレッサンドロ。
――そんな彼の為にステラができることは何なのか。
考えに考え、結局彼女が辿り着いた答えは、日々ジーノから聞かされる兄弟の関係を取り戻すために動くこと、だった。
ジーノと、アレッサンドロと、彼の母と。
ディアスタ村にいた頃、幼いアレッサンドロは母親のことをあまり話したがらなかったけれども、ジーノは彼女のことを、声、仕草、眼差し、その全てを、まるで今目の前にいるかのように語った。
ジーノにとってその時間は宝物のように大切なものなのだろう。
彼の優しい声で語られるかつての兄弟の有りようは、その一つ一つに憧憬と温もりが溢れていた。
きっと、とても幸せだったのだ。
幼い頃のジーノとアレッサンドロは。
ジーノの思い出にあるような二人の間柄を取り戻せれば、自分がここを去った後もアレッサンドロは幸せでいてくれるだろう。
ステラは、そう思った。
――そうでなければ、ここを離れることができなかった。
ジーノはステラが望むだけ留まっていても良いと言うけれど、いずれは去らなければならない。それまでに、今のアレッサンドロを見ていて抱いてしまった、ここでは彼が幸せになれないかもしれないという懸念を、解消しておきたかった。
(でも、どうやって切り出したらいいのかな)
王であるジーノに対して、ステラがあれをしろこれをしろなど言えるわけがないし、多忙なアレッサンドロに対しても同様だ。
二人の橋渡しをしたいと思ってからもう数日が過ぎてしまったが、こうやってジーノを前にしていても打つ手を見いだせずにいた。
けれど、いつまでも先延ばしにしていても仕方がない。
(今日こそ……)
ステラは摘んだ花がらをギュッと握り締めた。
「あの!」
ジーノの語りに一区切りついた機を逃さず声を上げたステラに、彼が眉を上げる。
「何だい?」
「アレックスのことでお話があるんです」
重々しい彼女の口調とは対照的に、ジーノは愉快そうにクスリと笑った。
「貴女もかい?」
「え?」
ジーノの一言の意味が掴めず、ステラは眉をひそめた。が、いぶかしむ彼女にジーノは肩をすくめてかぶりを振る。
「いや、こちらの話だ。で、話とは?」
促され、ステラは束の間怯んだ。
自分がこんなことを言うのがおこがましいことだというのは、判っている。けれど、それは百も承知で、それでも言おうと決めたのだ。
言葉を選んでも仕方がない。
「アレックスと、一度ちゃんと昔のことを話し合ってみてはどうですか?」
単刀直入に切り出したステラに、ジーノは一瞬目を丸くし、そして苦みを含んだ笑みを浮かべた。
「前にも言っただろう? あの子は私たちのことを恨んでいるんだ。私の話になど、耳を貸さないよ。第一、過去はもう変えられないのだから話してみても仕方がない」
「その『恨み』が納得いかないんです。その、アレックスとお母さんのことを追い出したのは、王妃さまだったんでしょう? それは、ジーノさまのせいじゃないじゃないですか」
言い募ったステラの視線から逃れるように、ジーノは睫毛を伏せ、アレッサンドロと同じ色の瞳を隠す。
「アレッサンドロが生まれた時から、私が守ってあげるとあの子に言い続けてきた。それをあっさりと裏切ったんだよ。……あの時のアレッサンドロの眼を、一瞬たりとも忘れたことがない。忘れることなど、できないんだよ」
苦渋の滲む、声だった。
そんな声をさせてしまったことには胸が痛んだが、ステラも今まで散々迷ってきたのだ。ここで終わりにはしたくなかった。
「でも、こうやってジーノさまの言葉でアレックスのお話を聞いていると、あなたがあの子のことをとても大事に想ってた――想ってるっていうことが、とても伝わってくるんです。違いますか?」
「いや、違わないよ。私はあの子のことが大事だ」
真摯な声で頷いたジーノに、ステラは微笑む。
「わたしは、あなたにアレックスの支えになって欲しいんです」
「軟弱なこの身で? むしろ足手まといになるのが関の山だ」
そう言ったジーノの顔に浮かんでいるのは自嘲の笑みだ。
「何か実際に手助けしたりするのだけが支えになるわけじゃないと思います。大好きな人が傍にいるっていうだけで、気持ちが強くなりませんか?」
「それは、貴女の役割だよ」
「まさか! わたしはいつまでもここにいられるわけじゃないですもの」
「でも、教会には戻らないのだろう?」
それは、心の中では決めていたけれど、まだ誰にも伝えていないことだった。
城は出る。
けれども、ディアスタ村には帰らない――アレッサンドロがいるこのラムバルディアで、生きていく。
そう、決めていた。
誰にも言うつもりはなかったその決意を易々と見抜かれて、ステラはグッと息を呑む。
そんな彼女に、ジーノは優しく目を細めた。
「このままでは、あの子は幸せにはなれないんだよ」
「だから、ジーノさまがアレックスとちゃんと話して過去のわだかまりを解いて欲しいんです」
「話しても無駄だよ。そう簡単なものではない」
「そんな……話してみたんですか?」
「そもそも、あの子が話をしたがらない」
苦笑混じりで答えたジーノに、ステラは唇を引き結ぶ。
二人の関係さえ元通りになれば、ジーノが話してくれるような優しく穏やかな日々をアレッサンドロはまた取り戻せるはずだ。
「ジーノさまはアレックスのお兄さんなんですもの。ジーノさまがアレックスのことを大事なのと同じように、アレックスだってジーノさまを大切に想ってますよ」
アレッサンドロはもちろん、ジーノも聡明で温かな人だ。しっかりと話し合いさえすれば、きっと仲直りできるに違いない。
だが、両手を組んで言い募ったステラに、ジーノはかぶりを振った。
「私とは、ただ血のつながりがあるというだけだ。幼い頃のここでの記憶には私たちが泥を塗ってしまったから、貴女といた日々が、あの頃だけがアレッサンドロにとって唯一幸せな時なんだ。今のアレッサンドロにとって重要なのは、貴女だけなのだよ」
「そんなことないです。ジーノさまのことだって大事なはずです。アレックスは、わたしがここにいることをあまり良く思ってないみたいだし……」
自分で言っていて、チクチクと胸が痛んだ。
嫌われては、いないと思う。
けれど、傍に留まっていて欲しいと思われているようには、思えない。
「アレックスは、多分、わたしに出て行って欲しいんです」
奥歯を食いしばったステラの頬に、細い指先がそっと触れた。眼を上げると、温かな青い目が彼女を見つめていた。
「アレッサンドロはね、ここにいても幸せにはなれないと思うから、貴女をここに置いておくべきではないと思っているんだ」
「え?」
「ここにいたくないと思っているのは、他の誰でもない、アレッサンドロなんだ。自分がここにいたくないと思っているから、貴女もここから遠ざけるべきだと思っているんだ」
「でも、アレックスは望んでここに留まっているじゃないですか」
そう、八年前に教会ではなくこの城を自分の居場所だと決めたのは、アレッサンドロ自身なのだ。
「アレッサンドロは貴女の幸せだけを願っているのだよ。あの子がここに留まる理由は、貴女を幸せにするため、ただそれだけなんだ」
「わたし……?」
ステラは目を瞬かせた。
(アレックスは、帰ってこなかったのに……?)
ステラから離れることが、どうして彼女を幸せにすることと繋がるのだろう。
彼は、手紙の返事すら、よこさなかった。
ディアスタ村での日々をなかったことにしたいとアレッサンドロが思っているわけではないということは、解かっている。彼と共有している思い出は、そう思えるようなものではない。ステラの独りよがりでなく、それが事実であると知っていた。
けれど、アレッサンドロは、それを自分から切り離した――それも揺るがしようのない事実だ。
ジーノの、そしてアレッサンドロの真意について思い悩むステラに、静かな声が届く。
「私はね、あの子に幸せになって欲しいんだ。私がこんな身体でなければ、それを叶えてやれたのに」
ハッと息を呑んだステラに、ジーノが微笑んだ。
ステラはアレッサンドロの幸せを望んでいる。
そしてそれは、ジーノも同じだ。
(この人もアレックスの幸せを願っている)
とても切実に。
殆ど贖罪のように。
(やっぱり、二人には仲直りして欲しい)
アレッサンドロの為だけでなく、ジーノの為にも、絆を取り戻さなければ。
ステラはジーノの手を取り、椅子から立ち上がらせる。女性に対する礼儀からか彼女に従いつつも、彼は訝しげに眉をひそめていた。
「ステラ?」
「アレックスのところに行きましょう」
拒否を許さない断固とした口調で言ったステラに、今度はジーノが目を瞬かせる。
「え?」
「アレックスと、話をしなくちゃ」
「ちょっと待って、ステラ」
「待ちません。さあ、早く」
そう言って、ステラは彼の返事を待たずに歩き出した。
今日も庭木の世話をするステラの横で穏やかにアレッサンドロの幼い頃の話をしているジーノの声に耳を傾けながら、彼女の頭の中はそのことでいっぱいになっていた。
毎日毎日、朝から晩まで執務室で皆の為に働き続けるアレッサンドロ。
たくさんの人に囲まれながら、チラリとも笑顔を見せないアレッサンドロ。
――そんな彼の為にステラができることは何なのか。
考えに考え、結局彼女が辿り着いた答えは、日々ジーノから聞かされる兄弟の関係を取り戻すために動くこと、だった。
ジーノと、アレッサンドロと、彼の母と。
ディアスタ村にいた頃、幼いアレッサンドロは母親のことをあまり話したがらなかったけれども、ジーノは彼女のことを、声、仕草、眼差し、その全てを、まるで今目の前にいるかのように語った。
ジーノにとってその時間は宝物のように大切なものなのだろう。
彼の優しい声で語られるかつての兄弟の有りようは、その一つ一つに憧憬と温もりが溢れていた。
きっと、とても幸せだったのだ。
幼い頃のジーノとアレッサンドロは。
ジーノの思い出にあるような二人の間柄を取り戻せれば、自分がここを去った後もアレッサンドロは幸せでいてくれるだろう。
ステラは、そう思った。
――そうでなければ、ここを離れることができなかった。
ジーノはステラが望むだけ留まっていても良いと言うけれど、いずれは去らなければならない。それまでに、今のアレッサンドロを見ていて抱いてしまった、ここでは彼が幸せになれないかもしれないという懸念を、解消しておきたかった。
(でも、どうやって切り出したらいいのかな)
王であるジーノに対して、ステラがあれをしろこれをしろなど言えるわけがないし、多忙なアレッサンドロに対しても同様だ。
二人の橋渡しをしたいと思ってからもう数日が過ぎてしまったが、こうやってジーノを前にしていても打つ手を見いだせずにいた。
けれど、いつまでも先延ばしにしていても仕方がない。
(今日こそ……)
ステラは摘んだ花がらをギュッと握り締めた。
「あの!」
ジーノの語りに一区切りついた機を逃さず声を上げたステラに、彼が眉を上げる。
「何だい?」
「アレックスのことでお話があるんです」
重々しい彼女の口調とは対照的に、ジーノは愉快そうにクスリと笑った。
「貴女もかい?」
「え?」
ジーノの一言の意味が掴めず、ステラは眉をひそめた。が、いぶかしむ彼女にジーノは肩をすくめてかぶりを振る。
「いや、こちらの話だ。で、話とは?」
促され、ステラは束の間怯んだ。
自分がこんなことを言うのがおこがましいことだというのは、判っている。けれど、それは百も承知で、それでも言おうと決めたのだ。
言葉を選んでも仕方がない。
「アレックスと、一度ちゃんと昔のことを話し合ってみてはどうですか?」
単刀直入に切り出したステラに、ジーノは一瞬目を丸くし、そして苦みを含んだ笑みを浮かべた。
「前にも言っただろう? あの子は私たちのことを恨んでいるんだ。私の話になど、耳を貸さないよ。第一、過去はもう変えられないのだから話してみても仕方がない」
「その『恨み』が納得いかないんです。その、アレックスとお母さんのことを追い出したのは、王妃さまだったんでしょう? それは、ジーノさまのせいじゃないじゃないですか」
言い募ったステラの視線から逃れるように、ジーノは睫毛を伏せ、アレッサンドロと同じ色の瞳を隠す。
「アレッサンドロが生まれた時から、私が守ってあげるとあの子に言い続けてきた。それをあっさりと裏切ったんだよ。……あの時のアレッサンドロの眼を、一瞬たりとも忘れたことがない。忘れることなど、できないんだよ」
苦渋の滲む、声だった。
そんな声をさせてしまったことには胸が痛んだが、ステラも今まで散々迷ってきたのだ。ここで終わりにはしたくなかった。
「でも、こうやってジーノさまの言葉でアレックスのお話を聞いていると、あなたがあの子のことをとても大事に想ってた――想ってるっていうことが、とても伝わってくるんです。違いますか?」
「いや、違わないよ。私はあの子のことが大事だ」
真摯な声で頷いたジーノに、ステラは微笑む。
「わたしは、あなたにアレックスの支えになって欲しいんです」
「軟弱なこの身で? むしろ足手まといになるのが関の山だ」
そう言ったジーノの顔に浮かんでいるのは自嘲の笑みだ。
「何か実際に手助けしたりするのだけが支えになるわけじゃないと思います。大好きな人が傍にいるっていうだけで、気持ちが強くなりませんか?」
「それは、貴女の役割だよ」
「まさか! わたしはいつまでもここにいられるわけじゃないですもの」
「でも、教会には戻らないのだろう?」
それは、心の中では決めていたけれど、まだ誰にも伝えていないことだった。
城は出る。
けれども、ディアスタ村には帰らない――アレッサンドロがいるこのラムバルディアで、生きていく。
そう、決めていた。
誰にも言うつもりはなかったその決意を易々と見抜かれて、ステラはグッと息を呑む。
そんな彼女に、ジーノは優しく目を細めた。
「このままでは、あの子は幸せにはなれないんだよ」
「だから、ジーノさまがアレックスとちゃんと話して過去のわだかまりを解いて欲しいんです」
「話しても無駄だよ。そう簡単なものではない」
「そんな……話してみたんですか?」
「そもそも、あの子が話をしたがらない」
苦笑混じりで答えたジーノに、ステラは唇を引き結ぶ。
二人の関係さえ元通りになれば、ジーノが話してくれるような優しく穏やかな日々をアレッサンドロはまた取り戻せるはずだ。
「ジーノさまはアレックスのお兄さんなんですもの。ジーノさまがアレックスのことを大事なのと同じように、アレックスだってジーノさまを大切に想ってますよ」
アレッサンドロはもちろん、ジーノも聡明で温かな人だ。しっかりと話し合いさえすれば、きっと仲直りできるに違いない。
だが、両手を組んで言い募ったステラに、ジーノはかぶりを振った。
「私とは、ただ血のつながりがあるというだけだ。幼い頃のここでの記憶には私たちが泥を塗ってしまったから、貴女といた日々が、あの頃だけがアレッサンドロにとって唯一幸せな時なんだ。今のアレッサンドロにとって重要なのは、貴女だけなのだよ」
「そんなことないです。ジーノさまのことだって大事なはずです。アレックスは、わたしがここにいることをあまり良く思ってないみたいだし……」
自分で言っていて、チクチクと胸が痛んだ。
嫌われては、いないと思う。
けれど、傍に留まっていて欲しいと思われているようには、思えない。
「アレックスは、多分、わたしに出て行って欲しいんです」
奥歯を食いしばったステラの頬に、細い指先がそっと触れた。眼を上げると、温かな青い目が彼女を見つめていた。
「アレッサンドロはね、ここにいても幸せにはなれないと思うから、貴女をここに置いておくべきではないと思っているんだ」
「え?」
「ここにいたくないと思っているのは、他の誰でもない、アレッサンドロなんだ。自分がここにいたくないと思っているから、貴女もここから遠ざけるべきだと思っているんだ」
「でも、アレックスは望んでここに留まっているじゃないですか」
そう、八年前に教会ではなくこの城を自分の居場所だと決めたのは、アレッサンドロ自身なのだ。
「アレッサンドロは貴女の幸せだけを願っているのだよ。あの子がここに留まる理由は、貴女を幸せにするため、ただそれだけなんだ」
「わたし……?」
ステラは目を瞬かせた。
(アレックスは、帰ってこなかったのに……?)
ステラから離れることが、どうして彼女を幸せにすることと繋がるのだろう。
彼は、手紙の返事すら、よこさなかった。
ディアスタ村での日々をなかったことにしたいとアレッサンドロが思っているわけではないということは、解かっている。彼と共有している思い出は、そう思えるようなものではない。ステラの独りよがりでなく、それが事実であると知っていた。
けれど、アレッサンドロは、それを自分から切り離した――それも揺るがしようのない事実だ。
ジーノの、そしてアレッサンドロの真意について思い悩むステラに、静かな声が届く。
「私はね、あの子に幸せになって欲しいんだ。私がこんな身体でなければ、それを叶えてやれたのに」
ハッと息を呑んだステラに、ジーノが微笑んだ。
ステラはアレッサンドロの幸せを望んでいる。
そしてそれは、ジーノも同じだ。
(この人もアレックスの幸せを願っている)
とても切実に。
殆ど贖罪のように。
(やっぱり、二人には仲直りして欲しい)
アレッサンドロの為だけでなく、ジーノの為にも、絆を取り戻さなければ。
ステラはジーノの手を取り、椅子から立ち上がらせる。女性に対する礼儀からか彼女に従いつつも、彼は訝しげに眉をひそめていた。
「ステラ?」
「アレックスのところに行きましょう」
拒否を許さない断固とした口調で言ったステラに、今度はジーノが目を瞬かせる。
「え?」
「アレックスと、話をしなくちゃ」
「ちょっと待って、ステラ」
「待ちません。さあ、早く」
そう言って、ステラは彼の返事を待たずに歩き出した。
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