37 / 48
Ⅲ:捨てられ王子の綺羅星
橋渡し:予想外の展開
しおりを挟む
道を決めたなら、後は進むだけだった。
アレッサンドロは決心が揺らがぬうちにと、ステラと兄をディアスタ村へ送ると決めたその日のうちにジーノとの面会を取り付けた。
「お前から会いたいと言ってくれるなど、珍しいことだね」
昼食後、ジーノの私室に足を踏み入れたアレッサンドロを、穏やかな声が迎える。
兄の私室に入るのは、この八年間で初めてだ。想像していたよりも質素な室内を、アレッサンドロは意外に思った。財政難から廊下などの装飾品は必要最低限に整理したが、ジーノの私物には特に何も指示を出していないのだ。
「で、何の用だい? 必要がなければ、お前は私のところになど来ないだろう?」
苦笑混じりの兄のその言葉にニコリともせず、アレッサンドロは用件を切り出す。
「最近、体調がよろしいようですね」
「ん? ああ、そうだね。お前が尽力してくれたからね。あとはステラのお陰でもあるかな」
そう言って微笑んだジーノから、アレッサンドロは眼を逸らした。今の彼の台詞の中に特別な感情が含まれているのかは、判らない。だが、少なくとも、『弟の恩人』という間接的なつながり以上があることは、確かなのだろう。
ステラを遠ざけようと決めたのは彼自身だというのに、胸の奥がジリジリと焦げるようだ。
その不快な炎を押し潰そうと、アレッサンドロはゆっくりと息を吐き出した。
消え去りはしないが、耐えられる程度には、小さくなったか。
取り敢えず、ジーノの方から彼女の名前を出してくれたことで生まれた話の接ぎ穂を回収する。
「兄上は彼女のことをどう思っているんですか」
余計な前置きはせず硬い口調で訊いたアレッサンドロに、ジーノが軽く眉を上げる。
「彼女? ステラかい?」
今の話の流れで他に誰がいるというのか。
アレッサンドロはムッツリと頷く。
「はい」
「そうだな……可愛い子だね。それに温かくて優しい」
そんなありきたりで判りきったことを聞きたいのではない。
と、アレッサンドロの不満そうな顔に気付いたのか、ジーノが小さく笑った。そして、その笑みを消して続ける。
「彼女は世話焼きだが、そうすることで自分の居場所を保っているように感じられる時があるね。もちろん、人の役に立つこと自体が好きなのは確かだろうが、同じくらい、他者から求められることを求めているようにも見える――まるで、生きる為にソレがなければならないように、ね」
ジーノの口から淡々と語られたステラ像に、アレッサンドロは唇を引き結ぶ。
(生きる為に、他者から求められることを求めている、だと……?)
アレッサンドロは、彼女のことをそんなふうに見たことは、なかった。
いつも朗らかに笑っていて、満ち足りていて、他者から何かを得る必要などない人だと、思っていた。
(兄上の方が、彼女のことを理解しているのか?)
そんなことはない、と断言したかった。
兄よりも、自分の方がステラのことを解っているのだと。
だが、できなかった。
教会にいた頃の、常に子どもたちに取り囲まれていたステラの姿が脳裏によみがえる。
彼らの世話をすることを、彼女は楽しんでいたと思う。
しかし、世話をすることそのものを喜びとしていたのか、それとも、世話をすることで神父や子どもたちに感謝され慕われることを喜びとしていたのか、そのどちらが彼女にとってより重みがあるものなのかは、アレッサンドロには判らなかった。
(もしも、感謝されることがステラの存在意義となっているのなら、それは彼女にとって良いことなのか? 彼女が幸せなら、それでも良いのか?)
仮にステラがそれでも幸せなのだと答えたとしても、本当に、それは純然たる彼女の幸せだと言えるのだろうか。
ステラ自身が、それが自分の幸せなのだと思い込んでいるということはないのだろうか。
判らない。
当惑の眼差しを兄に向けると、ジーノは深みを見通すような眼差しをアレッサンドロに向けていた。その視線に胸の底に隠そうとしているものを暴かれてしまいそうな気がして、彼は目を逸らす。
床の模様を見据えながら、アレッサンドロはジーノの言葉の裏にあるものに思いを巡らせた。
ジーノがそんな考えに至ったのは、ステラのことをより深く理解しようとしたからに違いない。人が人を理解したいと思うのは、相手に特別な感情を抱いているからだ。
つまり――
「兄上は、ステラのことを――好いて、おられるのですか」
束の間言い淀んだアレッサンドロには気付かぬ様子で、ジーノは軽く首をかしげる。
「まあ、そうだね」
それは、重さのない肯定だった。
兄の目は静かな湖面のようで、『好きだ』という言葉に格別な感情が込められているようには思えない。だが、元々、ジーノは真意を読み取らせない男なのだ。穏やかな顔の下に隠しているものを、アレッサンドロは見抜くことができない。
アレッサンドロはうつむき奥歯を食いしばる。
「彼女には、幸せであって欲しいんだ」
「そうだね、私もそう思うよ」
頷いたジーノに、アレッサンドロは口早に畳みかける。ここに来るまでに何度も頭の中でそらんじてきた台詞だ。
「彼女は、ここにいるよりもディアスタ村に帰った方がいい。あそこは静かなところだから、兄上のお身体にも良い。療養の為にステラと一緒に行かれてはどうかと思う」
「まあ、そうかもしれないが……お前は?」
不意に投げられた問いかけに、アレッサンドロは突かれたように顔を上げる。
「え?」
アレッサンドロとよく似たジーノの深い青の瞳が、ヒタと据えられていた。
「お前は、ステラと離れてもいいのかい? 再び彼女を手放すことになっても? ……彼女と結ばれたいとは、思わないのかい?」
最後の問いに、アレッサンドロはグッと拳を握り締めた。
この人は、何を馬鹿げたことを言い出すのか。
「ステラは平民だ」
食いしばった歯の隙間から、それだけ絞り出した。
平民の身で王の子どもを産むことになった者の末路を、アレッサンドロは嫌というほど知っている。
ステラが同じような目に遭うなど、想像すらしたくない。
と、彼のその心中を読み取ったかのように、ジーノは微笑んだ。
「実質、今はお前が王なんだ。あの時のようなことは二度と起きないよ。お前には、彼女を守れるだけの力がある……私とは違って」
きっぱりと告げ、彼は肩をすくめる。
「確かにステラは平民で孤児で有力者の後ろ盾もない。だが、本当に、血筋なんてどうでもいいものだよ。ある意味母上のお陰でもあるのかな、上に立つ者は血統よりも人柄と能力の方を重視すべきだという空気になっているしね」
そう言って、ジーノは自嘲混じりの笑みを浮かべた。
「私をご覧。血筋ばかりを大事にして、王としての役割を果たせぬ身体に生まれ付いた。由緒正しい貴族である母上は王冠にばかり目が行って、王が何を為す者なのかなど、まるで考えはしなかった。お前が王として立つようになってからの五年ほどの間に成し遂げたことに、皆、救われた。お前が望むことに否と言う者はいないよ」
だから、望むものに手を伸ばせばいい――言葉でも眼差しでも、ジーノがそう告げてくる。
今日はこんな話をするはずではなかった。
むしろ、これとは真逆の話をするはずだったのに。
アレッサンドロはまるで蜘蛛の糸に囚われた羽虫のような心持ちになる。
「ステラの幸せは、ここにはない。ステラにとっての幸せはもっと平凡なものなんだ。振り向けば大事な人がすぐに目に飛び込んでくるような小さな家で、子どもたちと笑い合って……そういうのが、彼女の幸せなんだ」
かろうじて絞り出したその台詞を、ジーノが笑う。
「それは、ステラ自身が言った望みか? 彼女が、そう望んだか?」
問われて、アレッサンドロは返事に詰まる。この部屋に入る前であれば、何ら疑うことなくそうだと答えていただろう。
だが、ジーノから見たステラの姿を聞かされて、その確信が揺らいでいた。
耐え切れず、アレッサンドロは鏡に映った自身の瞳のような青い目から、視線を逸らす。
「……彼女の幸せは、お前が定義できるものではないよ」
静かに告げられたその言葉に、アレッサンドロは抗することができなかった。
アレッサンドロは決心が揺らがぬうちにと、ステラと兄をディアスタ村へ送ると決めたその日のうちにジーノとの面会を取り付けた。
「お前から会いたいと言ってくれるなど、珍しいことだね」
昼食後、ジーノの私室に足を踏み入れたアレッサンドロを、穏やかな声が迎える。
兄の私室に入るのは、この八年間で初めてだ。想像していたよりも質素な室内を、アレッサンドロは意外に思った。財政難から廊下などの装飾品は必要最低限に整理したが、ジーノの私物には特に何も指示を出していないのだ。
「で、何の用だい? 必要がなければ、お前は私のところになど来ないだろう?」
苦笑混じりの兄のその言葉にニコリともせず、アレッサンドロは用件を切り出す。
「最近、体調がよろしいようですね」
「ん? ああ、そうだね。お前が尽力してくれたからね。あとはステラのお陰でもあるかな」
そう言って微笑んだジーノから、アレッサンドロは眼を逸らした。今の彼の台詞の中に特別な感情が含まれているのかは、判らない。だが、少なくとも、『弟の恩人』という間接的なつながり以上があることは、確かなのだろう。
ステラを遠ざけようと決めたのは彼自身だというのに、胸の奥がジリジリと焦げるようだ。
その不快な炎を押し潰そうと、アレッサンドロはゆっくりと息を吐き出した。
消え去りはしないが、耐えられる程度には、小さくなったか。
取り敢えず、ジーノの方から彼女の名前を出してくれたことで生まれた話の接ぎ穂を回収する。
「兄上は彼女のことをどう思っているんですか」
余計な前置きはせず硬い口調で訊いたアレッサンドロに、ジーノが軽く眉を上げる。
「彼女? ステラかい?」
今の話の流れで他に誰がいるというのか。
アレッサンドロはムッツリと頷く。
「はい」
「そうだな……可愛い子だね。それに温かくて優しい」
そんなありきたりで判りきったことを聞きたいのではない。
と、アレッサンドロの不満そうな顔に気付いたのか、ジーノが小さく笑った。そして、その笑みを消して続ける。
「彼女は世話焼きだが、そうすることで自分の居場所を保っているように感じられる時があるね。もちろん、人の役に立つこと自体が好きなのは確かだろうが、同じくらい、他者から求められることを求めているようにも見える――まるで、生きる為にソレがなければならないように、ね」
ジーノの口から淡々と語られたステラ像に、アレッサンドロは唇を引き結ぶ。
(生きる為に、他者から求められることを求めている、だと……?)
アレッサンドロは、彼女のことをそんなふうに見たことは、なかった。
いつも朗らかに笑っていて、満ち足りていて、他者から何かを得る必要などない人だと、思っていた。
(兄上の方が、彼女のことを理解しているのか?)
そんなことはない、と断言したかった。
兄よりも、自分の方がステラのことを解っているのだと。
だが、できなかった。
教会にいた頃の、常に子どもたちに取り囲まれていたステラの姿が脳裏によみがえる。
彼らの世話をすることを、彼女は楽しんでいたと思う。
しかし、世話をすることそのものを喜びとしていたのか、それとも、世話をすることで神父や子どもたちに感謝され慕われることを喜びとしていたのか、そのどちらが彼女にとってより重みがあるものなのかは、アレッサンドロには判らなかった。
(もしも、感謝されることがステラの存在意義となっているのなら、それは彼女にとって良いことなのか? 彼女が幸せなら、それでも良いのか?)
仮にステラがそれでも幸せなのだと答えたとしても、本当に、それは純然たる彼女の幸せだと言えるのだろうか。
ステラ自身が、それが自分の幸せなのだと思い込んでいるということはないのだろうか。
判らない。
当惑の眼差しを兄に向けると、ジーノは深みを見通すような眼差しをアレッサンドロに向けていた。その視線に胸の底に隠そうとしているものを暴かれてしまいそうな気がして、彼は目を逸らす。
床の模様を見据えながら、アレッサンドロはジーノの言葉の裏にあるものに思いを巡らせた。
ジーノがそんな考えに至ったのは、ステラのことをより深く理解しようとしたからに違いない。人が人を理解したいと思うのは、相手に特別な感情を抱いているからだ。
つまり――
「兄上は、ステラのことを――好いて、おられるのですか」
束の間言い淀んだアレッサンドロには気付かぬ様子で、ジーノは軽く首をかしげる。
「まあ、そうだね」
それは、重さのない肯定だった。
兄の目は静かな湖面のようで、『好きだ』という言葉に格別な感情が込められているようには思えない。だが、元々、ジーノは真意を読み取らせない男なのだ。穏やかな顔の下に隠しているものを、アレッサンドロは見抜くことができない。
アレッサンドロはうつむき奥歯を食いしばる。
「彼女には、幸せであって欲しいんだ」
「そうだね、私もそう思うよ」
頷いたジーノに、アレッサンドロは口早に畳みかける。ここに来るまでに何度も頭の中でそらんじてきた台詞だ。
「彼女は、ここにいるよりもディアスタ村に帰った方がいい。あそこは静かなところだから、兄上のお身体にも良い。療養の為にステラと一緒に行かれてはどうかと思う」
「まあ、そうかもしれないが……お前は?」
不意に投げられた問いかけに、アレッサンドロは突かれたように顔を上げる。
「え?」
アレッサンドロとよく似たジーノの深い青の瞳が、ヒタと据えられていた。
「お前は、ステラと離れてもいいのかい? 再び彼女を手放すことになっても? ……彼女と結ばれたいとは、思わないのかい?」
最後の問いに、アレッサンドロはグッと拳を握り締めた。
この人は、何を馬鹿げたことを言い出すのか。
「ステラは平民だ」
食いしばった歯の隙間から、それだけ絞り出した。
平民の身で王の子どもを産むことになった者の末路を、アレッサンドロは嫌というほど知っている。
ステラが同じような目に遭うなど、想像すらしたくない。
と、彼のその心中を読み取ったかのように、ジーノは微笑んだ。
「実質、今はお前が王なんだ。あの時のようなことは二度と起きないよ。お前には、彼女を守れるだけの力がある……私とは違って」
きっぱりと告げ、彼は肩をすくめる。
「確かにステラは平民で孤児で有力者の後ろ盾もない。だが、本当に、血筋なんてどうでもいいものだよ。ある意味母上のお陰でもあるのかな、上に立つ者は血統よりも人柄と能力の方を重視すべきだという空気になっているしね」
そう言って、ジーノは自嘲混じりの笑みを浮かべた。
「私をご覧。血筋ばかりを大事にして、王としての役割を果たせぬ身体に生まれ付いた。由緒正しい貴族である母上は王冠にばかり目が行って、王が何を為す者なのかなど、まるで考えはしなかった。お前が王として立つようになってからの五年ほどの間に成し遂げたことに、皆、救われた。お前が望むことに否と言う者はいないよ」
だから、望むものに手を伸ばせばいい――言葉でも眼差しでも、ジーノがそう告げてくる。
今日はこんな話をするはずではなかった。
むしろ、これとは真逆の話をするはずだったのに。
アレッサンドロはまるで蜘蛛の糸に囚われた羽虫のような心持ちになる。
「ステラの幸せは、ここにはない。ステラにとっての幸せはもっと平凡なものなんだ。振り向けば大事な人がすぐに目に飛び込んでくるような小さな家で、子どもたちと笑い合って……そういうのが、彼女の幸せなんだ」
かろうじて絞り出したその台詞を、ジーノが笑う。
「それは、ステラ自身が言った望みか? 彼女が、そう望んだか?」
問われて、アレッサンドロは返事に詰まる。この部屋に入る前であれば、何ら疑うことなくそうだと答えていただろう。
だが、ジーノから見たステラの姿を聞かされて、その確信が揺らいでいた。
耐え切れず、アレッサンドロは鏡に映った自身の瞳のような青い目から、視線を逸らす。
「……彼女の幸せは、お前が定義できるものではないよ」
静かに告げられたその言葉に、アレッサンドロは抗することができなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】灰かぶりの花嫁は、塔の中
白雨 音
恋愛
父親の再婚により、家族から小間使いとして扱われてきた、伯爵令嬢のコレット。
思いがけず結婚が決まるが、義姉クリスティナと偽る様に言われる。
愛を求めるコレットは、結婚に望みを託し、クリスティナとして夫となるアラード卿の館へ
向かうのだが、その先で、この結婚が偽りと知らされる。
アラード卿は、彼女を妻とは見ておらず、曰く付きの塔に閉じ込め、放置した。
そんな彼女を、唯一気遣ってくれたのは、自分よりも年上の義理の息子ランメルトだった___
異世界恋愛 《完結しました》
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
簒奪女王と隔絶の果て
紺乃 安
恋愛
穏やかな美青年王子が、即位した途端に冷酷な王に変貌した。そしてそれが、不羈の令嬢ベアトリスの政略結婚相手。
ポストファンタジー宮廷ロマンス小説。
※拙作「山賊王女と楽園の涯」の完結編という位置づけでもありますが、知らなくとも問題ないよう書いてあります。興味があればそちらもお読みください(ただしずいぶんジャンルが違い、とても長いです)。
猫になった悪女 ~元夫が溺愛してくるなんて想定外~
黒猫子猫
恋愛
ディアナは欲深く、夫にも結婚を強いた悪女として知られた女王だ。当然のように人々から嫌われ、夫婦仲は悪く、病に倒れた時も誰も哀しまなかった。ディアナは、それで良かった。余命宣告を受け、自分の幸せを追い求める事などとうに止めた。祖国のためにできる事は全てやった。思うままに生きたから、人生をやり直せると言われても、人間などまっぴらごめんだ。
そして、《猫》になった。日向でのんびりと寝ている姿が羨ましかったからだ。いざ、自堕落な生活をしようと思ったら、元夫に拾われてしまった。しかも、自分が死んで、解放されたはずの彼の様子が妙だ。
あなた、隙あらば撫でようとするの、止めてくれる? 私達は白い結婚だったでしょう。
あなた、再婚する気がないの? 「お前を愛したりしない」って嬉しい事を言ってくれたのは誰よ!
猫になった孤高の女王×妻を失って初めて色々気づいてしまった王配の恋のお話。
※全30話です。
【完結】一途すぎる公爵様は眠り姫を溺愛している
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
リュシエンヌ・ソワイエは16歳の子爵令嬢。皆が憧れるマルセル・クレイン伯爵令息に婚約を申し込まれたばかりで幸せいっぱいだ。
しかしある日を境にリュシエンヌは眠りから覚めなくなった。本人は自覚が無いまま12年の月日が過ぎ、目覚めた時には父母は亡くなり兄は結婚して子供がおり、さらにマルセルはリュシエンヌの親友アラベルと結婚していた。
突然のことに狼狽えるリュシエンヌ。しかも兄嫁はリュシエンヌを厄介者扱いしていて実家にはいられそうもない。
そんな彼女に手を差し伸べたのは、若きヴォルテーヌ公爵レオンだった……。
『残念な顔だとバカにされていた私が隣国の王子様に見初められました』『結婚前日に友人と入れ替わってしまった……!』に出てくる魔法大臣ゼインシリーズです。
表紙は「簡単表紙メーカー2」で作成しました。
国王陛下はいつも眠たい
通木遼平
恋愛
八つの国が一つになって建国されたフォルトマジア王国では、「主家」と呼ばれる八つのかつての王家が順番に王位を継ぐことが決まっていた。その一つであり先々代の王家でもあったエリーディアに生まれたフィーナディアは、ある日突然、現国王であるトゥーランのラグルに嫁ぐよう父から告げられる。彼女の父親と姉は自分たちこそ王位にふさわしいと言ってはばからず、どんな手を使ってでもラグルを陥れるよう命じたのだった。
しかしそんな父たちの考えに賛同できないフィーナディアは、父の企みをラグルに伝え、婚約もなかったことにし、後は自由にさせてもらおうと考える。しかしふとしたきっかけでラグルとの距離が縮まっていき……。
真実の愛に目覚めた伯爵令嬢と公爵子息
藤森フクロウ
恋愛
女伯爵であった母のエチェカリーナが亡くなり、父は愛人を本宅に呼んで異母姉妹が中心となっていく。
どんどん居場所がなくなり落ち込むベアトリーゼはその日、運命の人に出会った。
内気な少女が、好きな人に出会って成長し強くなっていく話。
シリアスは添え物で、初恋にパワフルに突き進むとある令嬢の話。女子力(物理)。
サクッと呼んで、息抜きにすかっとしたい人向け。
純愛のつもりですが、何故か電車やバスなどの公共施設や職場では読まないことをお薦めしますというお言葉を頂きました。
転生要素は薄味で、ヒロインは尽くす系の一途です。
一日一話ずつ更新で、主人公視点が終わった後で別視点が入る予定です。
そっちはクロードの婚約裏話ルートです。
出ていってください!~結婚相手に裏切られた令嬢はなぜか騎士様に溺愛される~
白井
恋愛
イヴェット・オーダム男爵令嬢の幸せな結婚生活が始まる……はずだった。
父の死後、急に態度が変わった結婚相手にイヴェットは振り回されていた。
財産を食いつぶす義母、継いだ仕事を放棄して不貞を続ける夫。
それでも家族の形を維持しようと努力するイヴェットは、ついに殺されかける。
「もう我慢の限界。あなたたちにはこの家から出ていってもらいます」
覚悟を決めたら、なぜか騎士団長様が執着してきたけれど困ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる