5万人の子ども達

久手堅悠作

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5万人の子ども達

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警察官「なんだこの島は? 子どもしかいない」

女「なんだと思います?」

警察官「エプスタイン島の真似事か?」

女「違いますよ。私はそんな野蛮なことはしません」

警察官「じゃあ、この大量の子ども達はなんだ?」

女「全部、私が作りました。私の血は混じってないですけどね」

警察官「は?」

女「全部で5万人はいますよ」 

警察官「そんなに作って一体何の意味がある?」

女「よく見て下さい」

警察官「まさか……」

女「彼ら、重度の知的障害者なんです。この島が公になったら、日本政府はどんな対応をするのかなぁと増やしてみました。でも日本じゃなくてドイツでやった方が面白かったですね」

警察官「どうしてだ?」

女「ドイツだとガス室で殺すのは絶対ないだろうから、どんな風に殺すのか気になりません?」

警察官「お前、本当に人間か?」

女「私は人間ですよ。ここにいる彼らとは違ってね」

警察官「お前のやっていることはナチスと変わらない」

女「それはどういう意味ですか? ナチスは減らしましたが、私は増やしています。全然やってること違いますよ」

警察官「お前は絶対に法で裁かれる。こんなことやっていいことじゃない」

女「法? 私が一体、何の罪を犯したって言うんですか? 旧優生保護法はもう廃止されてますよ。それとも、あなたも私と同じで障害者は生きている価値がないと思っているんですか?」
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