インドア派高校二年生、卓球始めました……?

天道 一真

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第三章 再挑戦

決戦前会議……?

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 昼休憩の後の決勝進出をかけた準決勝戦。相手の学校は毎年のこの大会で三位になっている常連校だった。
 フォースまで終え、2-2とかなり悪戦苦闘しながらもなんとか並んだ。ラストである俺はいまだに苦い思いを秘めながらなんとか14-12で勝つことができた。
 そしてついに…………決勝戦、西本が所属している学校との対戦することになった。
 と、その前に休憩時間として残りの台を片づけてもらっている間に、俺たちは休憩兼ミーティングということで体育館の外で集まっていた。
 「つ、遂に来たね。決勝戦……!」
 「いやなんで先生が緊張してるっスか?」
 この場で一番何故か緊張している宮本先生をみて、一番初めに突っ込んだのは宮崎だった。
 「だ、だって。まさかここまで来るなんて思ってなかったから、みんなにどう接すればいいか分からなくて~」
 先生はおどおどしながらそう答える。どうやら、思いもしなかった結果に戸惑ってしまっているみたいだ。いつものしっかりしている時とは違って可愛い。
 「………あんな先生初めて見たな」
 「………ほんとだね~。なんか新鮮で可愛いね~」
 「………」
 落ち着きのない様子の先生に近藤は驚きを隠せずに、西村先輩はいつも通りの笑顔で、清水は顔を赤くして先生から視線をそらしていた。
 「………そうですね。普段もこんな感じだったら文句n――――――」
 「………原君?」
 「はいすみません分かりましたからそのグーになってるお手を仕舞ってくれませんか?」
 突然笑顔でグーパンチをしようとしてきた先生を、俺は必死に落ち着かせようとした。ドウドウ。
 ふと周りに視線をやると、そんな俺たちをやれやれといった感じで見ていた。
 「………おまえ冗談でもそんなこと言うもんじゃないぞ」
 「先輩……前から思っていましたが、かなりデリカシー、ないですよね」
 近藤と木村にため息をつかれながらジト目で見られてる。ごもっともです……。
 「さて、そんなくだらないことはさておき」
 宮本先生は笑顔グーパンチの姿勢を止めて、俺たちの方を向いて話し始めた。
 「次は決勝戦。ほんとによく、頑張ったね」
 「まだ終わってないですよ。先生」
 ここまで来たことを褒めた先生を近藤が嬉しそうにしながらそう指摘した。
 「そうだね。確かにまだ決勝戦は終わってない。けど、ここまで来たら勝っても負けても私は満足だよ。けど……みんなは満足してないでしょ?」
 先生に問われ、俺たちは全員うなずく。
 「だよね。じゃあ、みんなで力を合わせて、何より楽しんで!勝ってきてね!私、みんなの落ち込んでる顔なんて見たくないから」
 先生は今までで一番の笑顔で俺たちにエールをくれた。俺たちはそれを噛みしめて、今までで一番の声で、
 「「はい!」」
 この施設に響き渡るほどに、そう答えた。
  
 
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