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鬼やらひ
しおりを挟む鬼やらひ
第1話
「ワチ(私)は本音で活きたい」
これは現代に行われ、伝わっている『鬼やらひ』の噺です。
ひい様はどうやって荒ぶる鬼の子を助けたと想いますか?
どうぞ読んでください。
常々両目を伏したひい様と鬼の子の噺を……
了20.07.05.家鴨乃尾羽
第2話
青い鬼はやっかまれ屋さん。利発で可愛らしく、嫉妬、つまり女の子(彼氏を奪われそうだから)からも男の子(彼女に出来ないから)からも嫌われる。典型的なボッチだ。だけど『出る杭』でいたいという個性派の為に、サークルキラーとなり放置される。ただ放置が酷くなると『苛め』に発展する為に、傷だらけだ。そんな『嫉妬』の被害の鬼。
「ワチ(私)は本音で活きたい」と苛めに負けず芯の通った性格。だから彼女は『自分がされた嫌な事は』苛めが進化しない様に耐える。そして『母から教わった』自分がされて嫌な事は他人にはしないので『苛めの格好の獲物』だったので、彼女はボロボロだった。それが命の危険に至るや否、黒い薄毛は青い色に染まり額から2本の角が生えるのであった。顔は土色。
青い鬼のお話。
了20.07.05.家鴨乃尾羽
第3話
赤い鬼はくたばり損ない屋さん。かっては青かった薄毛の色が何度も訪れる命の危険に馴れる(生死の境を行ったり来たり)と赤い色へと染まった。火事場のくそ力でなんとかもって(生きて)いる。ただ、生死の境を行ったり来たりするので『苛め』を行う輩には『母の教え』を破り、男女みさかいなく、腕や足にかぶりつく様になった。角はそのまま2本。警察は傷だらけの彼女を病院にほりこむだけだった。「ワチ(私)は本音で活きたい」お節介な性分は、全員と仲良くしようと、広く浅い付き合いが、一部から嫌われ、やがて患者や医療スタッフ全員から、病院内でも嫌われる。彼女が苛められて吠える大声が医師の診断で、彼女を監視カメラ付きの四肢を拘束出来る個室の病室に移すのであった。顔は赤ら顔。
赤い鬼のお話。
了20.07.05.家鴨乃尾羽
第4話
黒い髪が美しいひい様は青い鬼から赤い鬼に変わった鬼の子を、救おうとして、神社の権力をふりかざして、病院に乗り込む。監視カメラに写った鬼の子の姿は何も食べる気がしないのだろう?拒食症の様にコケていた。
だが、頭痛が襲い日に何度か大声で吠える。備え付けのトイレに移動させられる時だけは(学習したのか?)声を圧し殺す。その時を見計らって、ひい様は彼女の個室に入り込んだ。監視カメラには写らない様に着物をかけて、うわ言をいう鬼の子に「大丈夫よ、悪いことは何もしない」と明るく慎重に言って、その見える能力のあるモノにしか見えない2つの角を大切にさわり、唇をあてた。その口で、鬼の子の負の象徴をすいとり、ひい様は角を全て吸いとった。だから、鬼の子から角は無くなった。代わりにひい様の髪は……
了
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