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第1章
17話
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気がついたら、自分の家の自分のベッドの上だった。
「サーラ、居る? 私どうやって帰ってきたのかしら? ニコラスの格好してないんだけど大丈夫だったかしら?」
「何をすっとぼけたこと言ってるんですかい。大変だったんですからね!」
第六騎士団から使いの者がやってきて、サーラともう一人侍女、それから男性の使用人も二人、合計四人と馬車、それと女性の服一式を持って指定された酒場に来るように、との連絡があったそうだ。
女性の服と言われた瞬間に変装がバレたことは解ったらしく、慌てて向かったら、酒場のベッドに素っ裸の私が寝ていた、というのがサーラの目撃情報だ。
その場にいた団長にサーラが詰め寄ったらしいが、最初にスパイ容疑があったので、洋服に情報が隠されていないか確認しただけで、私には無体な事はしていないから、と説明を受けたので、しぶしぶ現場を後にした、とのことだった。
「お嬢様に万一のことでもあったら、あの男に責任とってもらうことになってますから。全くお嬢様と来たら、ヒヤヒヤさせないで下さいよ、傷者にでもされてお嫁に行けなくなったら、テイラード家が晒しものになるんですよ?」
言われて、サーっと血の気が引いていくのがわかった。
そう言えば私、団長に無体な事、というかガッツリ胸揉まれて唇まで奪われちゃった。
「ぎゃーーーーっ!」
「どうしました、お嬢様? やっぱり何かあったんですか?」
ヘナヘナとその場に崩れ、蒼ざめた顔をサーラに向けた。どうしよう、もしかしたら赤ちゃんできちゃったかも。
だって私ってば、裸で一晩男性と一緒に居て、キスまでしちゃったんだよ? 確か今まで読んだ本は、これでしばらくすると赤ちゃんが出来てたはず。
ということは、婚約者でも旦那様でもない人の子供を産むってことになる。
ああ、どうしよう、私一人で産んで育てるのよね、そんなこと出来るのかしら……
サーラに言うべき? いいえ、ダメだわ。だってこれだけ怒ってるんだもの、これ以上怒りに火を点けるワケにはいかない。
とりあえずサーラを安心させるべく、引きつった顔のまま「何でもない、びっくりしただけ」と言って少し寝かせてもらうことにした。
一人になってこれからのことを考えないと。
涙が出そうになるのを堪える。どこまで一人で耐えられるだろう。団長には迷惑かけられない。だってあの人は王族だもの、国の為に動く人だから私だけ占有していい訳がない。
出産までどのくらい期間があるのか想像もつかないが、フィオナちゃんの実家にお願いでもして匿ってもらおう。
その前に、ひと目会ってから……ダメだ、泣いちゃうかもしれないし、このまま会わない方がお互いの為になると思う。その代わり手紙を書いてニコラスに持って行ってもらえばいいか。詳細を聞きたいって言ってたけど、全部ニコラスに説明をさせるのがいいね、何てったって当事者だし。
次の日、私は旅に出る準備をした。
今日の夕方にはニコラスが帰ってくるし、明日は団長に手紙を持っていってもらえれば問題ないと思う。
サーラには、騎士団で一週間頑張った自分へのご褒美として、近くの避暑地に一人旅をしてみたいと言った。
生まれてこのかた、一度も旅なんてもの、した事ないので、もの凄く心配されたのだが、私のワガママにとうとう折れてくれた。
お母様は三日前から保養地にお友達とお泊まり旅行だし、お父様は一週間の出張だ。二人には、サーラから私の旅について報告してもらうことにした。
「行ってきます」
サーラに挨拶してフィオナちゃんの実家がある地域を目指した。馬も元気だし所持金も充分ある。ちょっとした冒険者になった気分だった。
「サーラ、居る? 私どうやって帰ってきたのかしら? ニコラスの格好してないんだけど大丈夫だったかしら?」
「何をすっとぼけたこと言ってるんですかい。大変だったんですからね!」
第六騎士団から使いの者がやってきて、サーラともう一人侍女、それから男性の使用人も二人、合計四人と馬車、それと女性の服一式を持って指定された酒場に来るように、との連絡があったそうだ。
女性の服と言われた瞬間に変装がバレたことは解ったらしく、慌てて向かったら、酒場のベッドに素っ裸の私が寝ていた、というのがサーラの目撃情報だ。
その場にいた団長にサーラが詰め寄ったらしいが、最初にスパイ容疑があったので、洋服に情報が隠されていないか確認しただけで、私には無体な事はしていないから、と説明を受けたので、しぶしぶ現場を後にした、とのことだった。
「お嬢様に万一のことでもあったら、あの男に責任とってもらうことになってますから。全くお嬢様と来たら、ヒヤヒヤさせないで下さいよ、傷者にでもされてお嫁に行けなくなったら、テイラード家が晒しものになるんですよ?」
言われて、サーっと血の気が引いていくのがわかった。
そう言えば私、団長に無体な事、というかガッツリ胸揉まれて唇まで奪われちゃった。
「ぎゃーーーーっ!」
「どうしました、お嬢様? やっぱり何かあったんですか?」
ヘナヘナとその場に崩れ、蒼ざめた顔をサーラに向けた。どうしよう、もしかしたら赤ちゃんできちゃったかも。
だって私ってば、裸で一晩男性と一緒に居て、キスまでしちゃったんだよ? 確か今まで読んだ本は、これでしばらくすると赤ちゃんが出来てたはず。
ということは、婚約者でも旦那様でもない人の子供を産むってことになる。
ああ、どうしよう、私一人で産んで育てるのよね、そんなこと出来るのかしら……
サーラに言うべき? いいえ、ダメだわ。だってこれだけ怒ってるんだもの、これ以上怒りに火を点けるワケにはいかない。
とりあえずサーラを安心させるべく、引きつった顔のまま「何でもない、びっくりしただけ」と言って少し寝かせてもらうことにした。
一人になってこれからのことを考えないと。
涙が出そうになるのを堪える。どこまで一人で耐えられるだろう。団長には迷惑かけられない。だってあの人は王族だもの、国の為に動く人だから私だけ占有していい訳がない。
出産までどのくらい期間があるのか想像もつかないが、フィオナちゃんの実家にお願いでもして匿ってもらおう。
その前に、ひと目会ってから……ダメだ、泣いちゃうかもしれないし、このまま会わない方がお互いの為になると思う。その代わり手紙を書いてニコラスに持って行ってもらえばいいか。詳細を聞きたいって言ってたけど、全部ニコラスに説明をさせるのがいいね、何てったって当事者だし。
次の日、私は旅に出る準備をした。
今日の夕方にはニコラスが帰ってくるし、明日は団長に手紙を持っていってもらえれば問題ないと思う。
サーラには、騎士団で一週間頑張った自分へのご褒美として、近くの避暑地に一人旅をしてみたいと言った。
生まれてこのかた、一度も旅なんてもの、した事ないので、もの凄く心配されたのだが、私のワガママにとうとう折れてくれた。
お母様は三日前から保養地にお友達とお泊まり旅行だし、お父様は一週間の出張だ。二人には、サーラから私の旅について報告してもらうことにした。
「行ってきます」
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