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本編
008 三十四枚あるぞ
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サクっ、サクっ、サクっと草を踏み締める音が、オリエルに近付いてくる。
「っ……」
仲間達を、部下達を犠牲にはしない。その緊張感で、汗が額から流れる。
視界に足が見えた。
それからどれだけの時間が経ったのか分からない。実際は一分もなかったが、永遠にも似た時間を感じていた。
すると、頭を突つかれた感触があった。
「っ……」
ゆっくりと頭を上げると、目の前にひと呑みにされても不思議ではない大きさの狼の顔がある。それに驚きながらも、目を上に向けると、額から生える角の先端が二本に分かれており、そこに茶色の拳大ほどの大きさの巾着袋がかかっていたのだ。
《……》
「っ……」
それを見たのを確認したからだろうか。狼、守り神は頭を少し傾けて、オリエルの目の前に巾着袋を落とした。
惹き寄せられるように、金の瞳を見て見惚れていれば、守り神が巾着袋を示すように鼻でつつくのを見て、オリエルは察した。
「っ……う、受け取ればよろしいのですか……?」
《……》
頷いたのを確認し、そっとそれを手に取ると、くるりと背を向けて守り神は歩き出す。それを合図に、洞窟の前で寝そべっていた狼達も立ち上がっていた。そして、守り神と一緒に森の中に消えて行ったのだ。
完全にその姿が見えなくなるまで身動きすることなく待ち、騎士達は大きく息を吐いた。座り込んだしまった者も多い。
「はあ~……初めて戦場に立った時より緊張した……っ」
「団長っ、ありがとうございます! 助かりました!」
「やばかったなあ……本当に、守り神が存在するなんてな……」
「……」
オリエルは手にした巾着袋をじっと見つめたまま動いていなかった。それに気付いたリンガが声をかける。
「それ……なんなんだろうな?」
「……ああ……」
恐る恐るそれを開ける。若干、手が震えているのは自覚していた。
その中にあったのは、音から察してもいたが、金貨が三十枚ほど入っていた。そして、手紙が一枚。
「……?」
「手紙か? 守り神がそんなの書く訳ねえよな?」
リンガは金貨の袋を受け取りながら覗き込み、他の団員達も首を傾げてそれに注目する。
先ほどから助けてくれと叫び出した盗賊達など気にしない。
そこにあったのは、流れる様な美しい文字。
「っ……」
「どこぞのご令嬢の文字か? 綺麗だなあ。人柄を表していそうだ」
「素敵ですねえ。こんな手紙、自分ももらってみたいです」
「お前は、下町の子が良いって言ってただろうに」
「それとこれとは違うんですよ!」
「分かる~」
こんな場所で、そんな軽口が叩かれるのは、まだ彼らも動揺しているからだろう。
「で? 何て書いてあるんだ?」
リンガに言われて、文字を読んでいく。
「『盗賊の身柄は預ける。戦利品については、持ち主が分かる物は返却の手配を終えている。多くの犯罪に手を染めていたようなので、尋問するのも良いだろう。詳細は王都支部ガディーラにて伝える用意がある。追伸、この金貨は一人一枚、この遠征の手間賃だ』……ガディーラ……?」
「「「「「……」」」」」
唖然とした者は多かった。騎士達がコソコソと話し合う。
「ガディーラ……あの……?」
「盗賊狩りの?」
「いや、アレの本業は護衛だろ? 腕は良いらしい」
「俺ら騎士の真似事をする奴らだろ?」
はっきりと気に入らないのが六割。その他が不信感を持っている。
そこで、リンガは唐突に座り込み、金貨を並べだした。そんなリンガへ、オリエルが声をかける。
「どうしたんだ?」
「ん~、ちょい確認」
「そうか……お前達はあいつらを確保するぞ」
「「「はいっ」」」
リンガの行動に首を傾げながらオリエルは再び手紙に目を落とす。何度見ても美しい文字が並んでいた。そして、ほのかに花の匂いが香る。そこに既視感があった。
見惚れるように手紙を見ていたオリエルは、リンガに呼ばれて慌ててそちらに目を向ける。
「なあ、これ、三十四枚あるぞ」
「それがどうした?」
「いや、だから、俺ら三十四人分、きっちり一枚ずつあるんだよ」
「……それは、まさか……」
「ああ。俺らの人数もしっかり把握されてるってことだ」
余りもなし、足りないこともない。三十四人分きっちりあるなんてこと、偶然ではないと気付いたのだ。
「王都を出る時、俺らは四十人だった。途中で離脱して三十四人になったんだ。なんで分かる?」
「……偶然……ではない……か」
途中でトラブルがあり、六人離脱したのだ。内、三人は王都に早いうちから取って返すことになっていた。
リンガは、金貨を一つずつまた巾着の中に戻しながら、考察する。
「ガディーラは護衛や盗賊退治が主な仕事としているが、一番はその情報収集能力だと聞いたことがある。国の暗部も舌を巻くほど、多くの情報を持っており、様々な所に協力者が入り込んでいると」
「……我々の行動も……」
「ああ。そんでもって、ガディーラはあのセイグラル伯爵家が後見を務めていると聞いている。資金力もある証拠だ」
「っ……セイグラル家……」
貴族達から成り上がりと指を差される家だ。任された領地の安定のためだと言って、当主夫妻は先代の時代から、中央の社交界に顔を出さない。そもそも、王命でもなければ領地から出ることもない貴族としては変わった家だった。
そのセイグラル家と口にしたオリエルの声に、張りがなくなったことに気付き、リンガは思い至る。
「そういえば、お前、セイグラル家のお嬢さんと婚約するんだっけか」
「……何で知っている……」
「すげえ噂になってたぜ? 成り金女には、傷物がお似合いだって」
「……」
「良いじゃんか。あの家、爵位も余分に持ってるし、それをもらえるんじゃないか?」
「……子爵位をやると言われている」
「おっ、やっぱり! 騎士爵より大出世じゃん! おめでとー」
「……」
むすっとした顔をして、手を叩くリンガを睨む。それを受けて、目を逸らし、軽口をやめるリンガ。
「でも、実際、ガディーラと繋がりができるのは良いかもしれねえ。団の奴らの中には、気に入らねえってのも多いが、俺はあの情報力は欲しいと思う。陛下の事もあるし……上の方がぐらついてる今、何かあった時に素早く動けることに越したことはないだろ」
「……そう……だな……」
国王が病床についてもう半年が経つ。なんとか第二王子と宰相が国を回しているが、母と我が儘な妹に振り回される王子に不安を感じている貴族達は多い。
「せめて……兄王子が健在であったなら……」
「リンガ」
「おっと。悪い……」
「……いや。分からなくもないからな。殿下は、少し気が弱い所がある……」
「ああ、ちょい頼りねえんだよな」
努力しているのは分かる。だが、隣国との関係が良いと断言できない現状では、強い王が好ましい。少し気弱な所がある王子には、荷が重いと感じてしまうのだ。その上に、王妃の力が強いのだ。あの女とその後ろにいる貴族達に乗っ取られる未来しか見えなかった。
「まあ、とにかく、さっさと帰ろうや。そんで、お前がなんか抱えてるもんを聞かせろ」
「っ……おかしかったか?」
「なんとなく? 日頃、団員の悩み相談してんだ。お前もゲロっちまえよ」
「……考えておく……」
「はっ。素直じゃねえなあ」
「……悪かったな……」
悩んでいるのは、先日の夜会での婚約者アルティナとの一件。あれが衝撃すぎた。
貴族に生まれたからには、政略結婚も受け入れなくてはならない。今の令嬢達に嫌われる見た目になったオリエルならば、政略結婚の方が都合も良い。そう考えていたというのに、心のままに色々と吐き出してしまった。
それが恥ずかしいと思うと同時に、取り返しのつかないことをしてしまったとの後悔がある。出発する前に、正式に婚約をという手紙がセイグラル当主から送られてきたのを確認した。同時に、アルティナから手紙が来ていることにも気付いていた。それが、あの晩に言っていた契約書だということも。
「……はあ……」
「おいおい。本当にどうしたよ」
「……その……女性の機嫌を直してもらうには、何が良いかわかるか?」
「ん? 婚約者殿と喧嘩でもしたか? そういや、出てくる前の日に夜会があったな」
「ああ……相当、怒らせたと思う……」
「何言ったんだよ。お前の婚約者って、確か、清楚で儚気な感じのお嬢さんだっただろ?」
「……ああ……」
実際は、清楚でも、儚気でもない。強気で、はっきりとものを言うお嬢さんだったのだが、今言っても信じてはもらえないだろうとオリエルは言葉を呑み込む。
「機嫌ねえ……どんな子かにもよるぞ。まあ、まずは無難に謝罪の手紙に花を添えるんだな。まだタウンハウスに居るのか?」
「……分からない……」
「ふうん。そこ、確認からだぞ。セイグラル領は遠いからな。花だと萎れる。そうなると、リボンとか、小さな香り袋とか?」
「なるほど……宝石やドレスは良くないのか?」
「謝罪の手紙に添えるんだぞ? ずっと手元に残しておきたくない時だってあるだろ? だから、そういう場合に、罪悪感なく捨てられるものがいいんだよ」
「……なるほど」
酷く納得して、オリエルはしっかりと心にメモを残した。なにはともあれ、帰還してからだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
「っ……」
仲間達を、部下達を犠牲にはしない。その緊張感で、汗が額から流れる。
視界に足が見えた。
それからどれだけの時間が経ったのか分からない。実際は一分もなかったが、永遠にも似た時間を感じていた。
すると、頭を突つかれた感触があった。
「っ……」
ゆっくりと頭を上げると、目の前にひと呑みにされても不思議ではない大きさの狼の顔がある。それに驚きながらも、目を上に向けると、額から生える角の先端が二本に分かれており、そこに茶色の拳大ほどの大きさの巾着袋がかかっていたのだ。
《……》
「っ……」
それを見たのを確認したからだろうか。狼、守り神は頭を少し傾けて、オリエルの目の前に巾着袋を落とした。
惹き寄せられるように、金の瞳を見て見惚れていれば、守り神が巾着袋を示すように鼻でつつくのを見て、オリエルは察した。
「っ……う、受け取ればよろしいのですか……?」
《……》
頷いたのを確認し、そっとそれを手に取ると、くるりと背を向けて守り神は歩き出す。それを合図に、洞窟の前で寝そべっていた狼達も立ち上がっていた。そして、守り神と一緒に森の中に消えて行ったのだ。
完全にその姿が見えなくなるまで身動きすることなく待ち、騎士達は大きく息を吐いた。座り込んだしまった者も多い。
「はあ~……初めて戦場に立った時より緊張した……っ」
「団長っ、ありがとうございます! 助かりました!」
「やばかったなあ……本当に、守り神が存在するなんてな……」
「……」
オリエルは手にした巾着袋をじっと見つめたまま動いていなかった。それに気付いたリンガが声をかける。
「それ……なんなんだろうな?」
「……ああ……」
恐る恐るそれを開ける。若干、手が震えているのは自覚していた。
その中にあったのは、音から察してもいたが、金貨が三十枚ほど入っていた。そして、手紙が一枚。
「……?」
「手紙か? 守り神がそんなの書く訳ねえよな?」
リンガは金貨の袋を受け取りながら覗き込み、他の団員達も首を傾げてそれに注目する。
先ほどから助けてくれと叫び出した盗賊達など気にしない。
そこにあったのは、流れる様な美しい文字。
「っ……」
「どこぞのご令嬢の文字か? 綺麗だなあ。人柄を表していそうだ」
「素敵ですねえ。こんな手紙、自分ももらってみたいです」
「お前は、下町の子が良いって言ってただろうに」
「それとこれとは違うんですよ!」
「分かる~」
こんな場所で、そんな軽口が叩かれるのは、まだ彼らも動揺しているからだろう。
「で? 何て書いてあるんだ?」
リンガに言われて、文字を読んでいく。
「『盗賊の身柄は預ける。戦利品については、持ち主が分かる物は返却の手配を終えている。多くの犯罪に手を染めていたようなので、尋問するのも良いだろう。詳細は王都支部ガディーラにて伝える用意がある。追伸、この金貨は一人一枚、この遠征の手間賃だ』……ガディーラ……?」
「「「「「……」」」」」
唖然とした者は多かった。騎士達がコソコソと話し合う。
「ガディーラ……あの……?」
「盗賊狩りの?」
「いや、アレの本業は護衛だろ? 腕は良いらしい」
「俺ら騎士の真似事をする奴らだろ?」
はっきりと気に入らないのが六割。その他が不信感を持っている。
そこで、リンガは唐突に座り込み、金貨を並べだした。そんなリンガへ、オリエルが声をかける。
「どうしたんだ?」
「ん~、ちょい確認」
「そうか……お前達はあいつらを確保するぞ」
「「「はいっ」」」
リンガの行動に首を傾げながらオリエルは再び手紙に目を落とす。何度見ても美しい文字が並んでいた。そして、ほのかに花の匂いが香る。そこに既視感があった。
見惚れるように手紙を見ていたオリエルは、リンガに呼ばれて慌ててそちらに目を向ける。
「なあ、これ、三十四枚あるぞ」
「それがどうした?」
「いや、だから、俺ら三十四人分、きっちり一枚ずつあるんだよ」
「……それは、まさか……」
「ああ。俺らの人数もしっかり把握されてるってことだ」
余りもなし、足りないこともない。三十四人分きっちりあるなんてこと、偶然ではないと気付いたのだ。
「王都を出る時、俺らは四十人だった。途中で離脱して三十四人になったんだ。なんで分かる?」
「……偶然……ではない……か」
途中でトラブルがあり、六人離脱したのだ。内、三人は王都に早いうちから取って返すことになっていた。
リンガは、金貨を一つずつまた巾着の中に戻しながら、考察する。
「ガディーラは護衛や盗賊退治が主な仕事としているが、一番はその情報収集能力だと聞いたことがある。国の暗部も舌を巻くほど、多くの情報を持っており、様々な所に協力者が入り込んでいると」
「……我々の行動も……」
「ああ。そんでもって、ガディーラはあのセイグラル伯爵家が後見を務めていると聞いている。資金力もある証拠だ」
「っ……セイグラル家……」
貴族達から成り上がりと指を差される家だ。任された領地の安定のためだと言って、当主夫妻は先代の時代から、中央の社交界に顔を出さない。そもそも、王命でもなければ領地から出ることもない貴族としては変わった家だった。
そのセイグラル家と口にしたオリエルの声に、張りがなくなったことに気付き、リンガは思い至る。
「そういえば、お前、セイグラル家のお嬢さんと婚約するんだっけか」
「……何で知っている……」
「すげえ噂になってたぜ? 成り金女には、傷物がお似合いだって」
「……」
「良いじゃんか。あの家、爵位も余分に持ってるし、それをもらえるんじゃないか?」
「……子爵位をやると言われている」
「おっ、やっぱり! 騎士爵より大出世じゃん! おめでとー」
「……」
むすっとした顔をして、手を叩くリンガを睨む。それを受けて、目を逸らし、軽口をやめるリンガ。
「でも、実際、ガディーラと繋がりができるのは良いかもしれねえ。団の奴らの中には、気に入らねえってのも多いが、俺はあの情報力は欲しいと思う。陛下の事もあるし……上の方がぐらついてる今、何かあった時に素早く動けることに越したことはないだろ」
「……そう……だな……」
国王が病床についてもう半年が経つ。なんとか第二王子と宰相が国を回しているが、母と我が儘な妹に振り回される王子に不安を感じている貴族達は多い。
「せめて……兄王子が健在であったなら……」
「リンガ」
「おっと。悪い……」
「……いや。分からなくもないからな。殿下は、少し気が弱い所がある……」
「ああ、ちょい頼りねえんだよな」
努力しているのは分かる。だが、隣国との関係が良いと断言できない現状では、強い王が好ましい。少し気弱な所がある王子には、荷が重いと感じてしまうのだ。その上に、王妃の力が強いのだ。あの女とその後ろにいる貴族達に乗っ取られる未来しか見えなかった。
「まあ、とにかく、さっさと帰ろうや。そんで、お前がなんか抱えてるもんを聞かせろ」
「っ……おかしかったか?」
「なんとなく? 日頃、団員の悩み相談してんだ。お前もゲロっちまえよ」
「……考えておく……」
「はっ。素直じゃねえなあ」
「……悪かったな……」
悩んでいるのは、先日の夜会での婚約者アルティナとの一件。あれが衝撃すぎた。
貴族に生まれたからには、政略結婚も受け入れなくてはならない。今の令嬢達に嫌われる見た目になったオリエルならば、政略結婚の方が都合も良い。そう考えていたというのに、心のままに色々と吐き出してしまった。
それが恥ずかしいと思うと同時に、取り返しのつかないことをしてしまったとの後悔がある。出発する前に、正式に婚約をという手紙がセイグラル当主から送られてきたのを確認した。同時に、アルティナから手紙が来ていることにも気付いていた。それが、あの晩に言っていた契約書だということも。
「……はあ……」
「おいおい。本当にどうしたよ」
「……その……女性の機嫌を直してもらうには、何が良いかわかるか?」
「ん? 婚約者殿と喧嘩でもしたか? そういや、出てくる前の日に夜会があったな」
「ああ……相当、怒らせたと思う……」
「何言ったんだよ。お前の婚約者って、確か、清楚で儚気な感じのお嬢さんだっただろ?」
「……ああ……」
実際は、清楚でも、儚気でもない。強気で、はっきりとものを言うお嬢さんだったのだが、今言っても信じてはもらえないだろうとオリエルは言葉を呑み込む。
「機嫌ねえ……どんな子かにもよるぞ。まあ、まずは無難に謝罪の手紙に花を添えるんだな。まだタウンハウスに居るのか?」
「……分からない……」
「ふうん。そこ、確認からだぞ。セイグラル領は遠いからな。花だと萎れる。そうなると、リボンとか、小さな香り袋とか?」
「なるほど……宝石やドレスは良くないのか?」
「謝罪の手紙に添えるんだぞ? ずっと手元に残しておきたくない時だってあるだろ? だから、そういう場合に、罪悪感なく捨てられるものがいいんだよ」
「……なるほど」
酷く納得して、オリエルはしっかりと心にメモを残した。なにはともあれ、帰還してからだ。
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