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第七章 秘伝と任されたもの
444 オーラ?
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周りも予想はしていた。
「師範……やべえっスわ……」
同じようにモデルとしてセット完了した優也と目が合い、最初に発したのがこれだった。
「オーラが違うっ!」
「……まだ漏れてるか?」
高耶は神気を気にする。訓練したことで、ほぼ制御できるようになっているはずだった。しかし、そうではない。神気のことを分かる俊哉がツッコむのは当然だ。
「高耶。ちげえから。そっち漏れてなくても、滲み出てるんだって」
「だから、神気が……?」
「いやいや、御当主モードだよ。『頼むぞ』とか言ったら『yes Sir!』って思わず言って動いちゃう雰囲気? オーラのことな」
「……ああ……」
よくわからないが分かったということにしておく高耶だ。
「けど、良いんだ! 今日はモデルである高耶は主役! 優希ちゃんと出た時は抑えてただろ?」
「ああ。あまり優希より目立たないように気配を調整……それか」
「ちょい違うと思うけど、それだ。目立ってオッケー! やっちまえ!」
「分かった」
よく分からないけれど何となく意味は分かったと頷く。
そして、順番が来て、高耶は本気を出した。
「「「「「きゃぁぁぁぁっ」」」」」
「……」
悲鳴にびっくりしながらも、ポーカーフェイスでやり過ごす。舞台の上から、何人か倒れたり座り込んだりする人が居るのは見えた。やはり神気がと少し気にしたが、制御はできている。
どうしたのかと心配しながらも、最後までやり遂げ、舞台袖に戻ってくる。動きやすさなど、しっかりアピールできたはずだと内心頷いた。
「やばい……っ、お兄さんっ、完璧でした!」
「武術やってるってわかる動きっ。服の丈夫さと動きやすさをちゃんとアピールしてくれてっ……やばいっ、うれしぃぃぃぃっ」
「……いや、そこをお願いされたんじゃ……」
「「「うわぁぁぁんっ」」」
「……」
制作チームは、抱き合って泣いていた。嬉し泣きらしいので大丈夫だろう。
「お疲れ~、高耶。あとは最後にみんなで出るだけだな。ってか、代表の子も出るはずだけど……あんな泣き顔でいいんか……」
「……これ、水で濡らしてきてくれ」
「おうっ」
今日持ってきたカバンには、必要になるだろうからとティッシュが箱で、ハンカチタオルが五枚ほど入っていた。主夫からの気遣いだった。何を想定していたのか高耶は理解していない。
濡らして戻ってきたものを、少し力を使って更に冷やし、泣き崩れる彼らに手渡した。
「これで目元を。化粧が取れるかもしれないが、今からならまだ時間があるから、直せるだろう?」
「ううっ、お兄さんっ。ありがどうぅぅぅっ」
「……鼻もかむといい」
「「「うんっ」」」
ズビズビ言わせている女生徒達。高耶に慣れたからこそ、ここまでの状態になっているのだろう。他の生徒達は、小さく悲鳴を押し殺し、真っ赤に頬や耳を染めながら、高耶と生徒達のやりとりを見ていた。幸せそうなので邪魔にはなっていないのだろうと高耶はほっとする。
「ヒンヤリする~」
「気持ちいい~」
「化粧とかもういい~」
何とか落ち着いた頃。三年生までの発表は終わり、全員で舞台に並んだ。代表の生徒達が一番前に並び、それぞれのモデルが距離を空けて後ろに並ぶ。
歓声がすごかった。
それに呼応するように、また土地神が力を蓄えたことに高耶は気付いていた。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
「師範……やべえっスわ……」
同じようにモデルとしてセット完了した優也と目が合い、最初に発したのがこれだった。
「オーラが違うっ!」
「……まだ漏れてるか?」
高耶は神気を気にする。訓練したことで、ほぼ制御できるようになっているはずだった。しかし、そうではない。神気のことを分かる俊哉がツッコむのは当然だ。
「高耶。ちげえから。そっち漏れてなくても、滲み出てるんだって」
「だから、神気が……?」
「いやいや、御当主モードだよ。『頼むぞ』とか言ったら『yes Sir!』って思わず言って動いちゃう雰囲気? オーラのことな」
「……ああ……」
よくわからないが分かったということにしておく高耶だ。
「けど、良いんだ! 今日はモデルである高耶は主役! 優希ちゃんと出た時は抑えてただろ?」
「ああ。あまり優希より目立たないように気配を調整……それか」
「ちょい違うと思うけど、それだ。目立ってオッケー! やっちまえ!」
「分かった」
よく分からないけれど何となく意味は分かったと頷く。
そして、順番が来て、高耶は本気を出した。
「「「「「きゃぁぁぁぁっ」」」」」
「……」
悲鳴にびっくりしながらも、ポーカーフェイスでやり過ごす。舞台の上から、何人か倒れたり座り込んだりする人が居るのは見えた。やはり神気がと少し気にしたが、制御はできている。
どうしたのかと心配しながらも、最後までやり遂げ、舞台袖に戻ってくる。動きやすさなど、しっかりアピールできたはずだと内心頷いた。
「やばい……っ、お兄さんっ、完璧でした!」
「武術やってるってわかる動きっ。服の丈夫さと動きやすさをちゃんとアピールしてくれてっ……やばいっ、うれしぃぃぃぃっ」
「……いや、そこをお願いされたんじゃ……」
「「「うわぁぁぁんっ」」」
「……」
制作チームは、抱き合って泣いていた。嬉し泣きらしいので大丈夫だろう。
「お疲れ~、高耶。あとは最後にみんなで出るだけだな。ってか、代表の子も出るはずだけど……あんな泣き顔でいいんか……」
「……これ、水で濡らしてきてくれ」
「おうっ」
今日持ってきたカバンには、必要になるだろうからとティッシュが箱で、ハンカチタオルが五枚ほど入っていた。主夫からの気遣いだった。何を想定していたのか高耶は理解していない。
濡らして戻ってきたものを、少し力を使って更に冷やし、泣き崩れる彼らに手渡した。
「これで目元を。化粧が取れるかもしれないが、今からならまだ時間があるから、直せるだろう?」
「ううっ、お兄さんっ。ありがどうぅぅぅっ」
「……鼻もかむといい」
「「「うんっ」」」
ズビズビ言わせている女生徒達。高耶に慣れたからこそ、ここまでの状態になっているのだろう。他の生徒達は、小さく悲鳴を押し殺し、真っ赤に頬や耳を染めながら、高耶と生徒達のやりとりを見ていた。幸せそうなので邪魔にはなっていないのだろうと高耶はほっとする。
「ヒンヤリする~」
「気持ちいい~」
「化粧とかもういい~」
何とか落ち着いた頃。三年生までの発表は終わり、全員で舞台に並んだ。代表の生徒達が一番前に並び、それぞれのモデルが距離を空けて後ろに並ぶ。
歓声がすごかった。
それに呼応するように、また土地神が力を蓄えたことに高耶は気付いていた。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
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