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第一章
003 二つの顔
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2018. 10. 2
**********
大老師の部屋は、充分な広さがあり、左右の壁には高い天井にまで届く高さの本棚が設けられている。そこにぎっしりと、時代を感じさせる色褪せた本の背表紙が壁紙のように並んでいた。
閻黎は、執務机の上に置かれた大きく一段と古ぼけた本を抱えて中心の卓に置き、樟嬰を手招いた。
「ひと月ほど前、青玉様がお見えになり、こちらをお預かりすることとなりました。古代文字で『天事の書』と書いてあります。御覧の通り、古き文字で全て記されておりますので、ほんの一文を読み下すのにかなりの時間がかかります。青玉様でも読むことは叶わないと申されました」
閻黎は悔しげに顔を歪めていた。古代文字は、今から約千年前に使われていた文字だと言われている。それは人族の言葉ではなく、神族のもの。天臣により、細々と伝えられてはいるが、読み解ける者は数人だろう。
「国の存亡が掛かっている今、知らねばならぬ事があるはずだと……国の禁書であるこちらをお持ちくださったのです」
「何故、私をお呼びになったのです……」
大切な赤子を愛しむように表紙を撫でる閻黎の真意を探るように見つめ、言葉を待つ。
古代文字を読める者は数人。それも、その数人はこの城に住む『空民』だ。一領主である樟嬰をわざわざ呼ぶ意味が分からない。
本から視線を上げ、訝しむ樟嬰を閻黎は真っ直ぐに射抜くように見つめた。
「あなたは先程の会議で、表向き伝わっている『国事の書』には記されていない事を言い当てられました。この『天事の書』にしか記されていなかった第二界より下の事を……」
「っ……」
禁書扱いとなっていたものが、王や玉以外の者の目に入るわけがない。迂闊だったと言うしかなかった。どう誤魔化そうかと考えるのを見越したかのように閻黎は続けた。彼は必死なのだ。
「なぜ知っておられる。ただの出任せであったとの言い訳はお止めください。わたくしは真実が知りたいのです。知らねばなりません。この膨大な量の文字を解読し、読み終えるとすればいつになります。数枚を読むのに一月かかりました。全てが終わってしまう。お教えくださいっ。何ゆえここに書かれた『真実』を知っておられるのですかっ」
後ろに控える側近達からも痛いほどの視線を感じる。不注意があった。それは認めなくてはならない。意を決し、樟嬰は口を開いた。
「……『真実』は人の思惑によって必ずしも正しいまま残されるとは限らないと神族は分かっていました。それは、助けもなく漂うしかなくなった人々の心を守るためだとも分かっていた……」
人の本質は変わらない。一度は助け上げたが、降下しだした方舟を、再び救い上げることはできない。だからこそ、歴史を、真実を教訓として次世代へ残す必要があると神族は考え、これを天臣へ託した。
「ですが『真実』は完全な状態で伝えなくては意味がない。人の一生は短く、その一生を苦なく終えたいと思うのも分かります。だから人々は耳障り良く真実を捻じ曲げてしまった。それが、表向きに伝わっていた『国事の書』です」
「っ……」
息を詰め、緊張の糸が室に張り巡らされていくのを感じる。
「私は縁あって、幼少の頃に捻じ曲げられるより前の『真実』を知りました。それが役目であり、わたしの存在意義の一つでもあったからです。決してその『天事の書』を見たという訳ではありません」
「っ、ではどこでそれを……」
樟嬰はふっと息を吐き、答える代わりに問いかけた。
「この地の……世界の秘め事を知る覚悟はおありですか……?」
これを聞き、まるで時間が止まってしまったように、誰一人しばらく動かなかった。
◆ ◆ ◆
後日また伺うと言い残し、空民の城を辞したのは数時間前になる。領に戻るべく天馬に跨がり、国の上空を翔けていた。
後ろに従う側近は、二人共黙ったままだ。それでも時々意を決したように口を開きかけるようだが、声が伴うことはなかった。
「もうじき城に着く。報告も挙がってくる頃だ。情報を整理してまとめておいてくれ。私は一度家に戻る。常の通りに深夜には城に入るから、用があればその時に……」
樟嬰は自分がどこの家のものなのかを副官である朶輝と紅離にしか教えていない。閻黎さえ知らないのだ。叉獅や他の官達は、どこぞの商家の姫だと思っているだろう。外に出るのが難しい家の娘で、家人の目を盗んで出て来ているのだと想像している。
領官は実力主義。仕事さえできれば誰も文句は言わない。それは樟嬰にとって、とても都合が良かった。
振り返ると、不安と心配がないまぜになったような顔を向けられ、眉根を寄せる。何を言いたいのかは分かるが、今はまだ話せる段階にはない。
「部下達には、間違ってもそんな顔を見せるなよ。上に立つお前達が揺らいでいては、これからの大事に立ち向かう事はできない。時を待て。私を信じろ。分かるな?」
「「……はい……」」
力無い応えに苦笑し、厩舎に降りる。すると、領館の上の方から嬉しそうな声が降ってきた。
「樟嬰様~ぁ。お帰りなさぁ~い」
窓から元気に手を振っているのは、留守を守ってくれていたもう一人の側近の嘩羅だ。樟嬰よりも幼く、まだ子どもと言っても良い。だが、能力は高いために、副官補佐という役割についている。樟嬰が領主をしていることでわかるように、年齢などは関係ない。その能力があるかどうかが重要なのだ。
嘩羅に笑顔で手を振り返して、馬から下りても未だ難しい顔をしている二人に、固い口調で告げた。
「朶輝、叉獅、頼りにしている」
「「っはいっ」」
反射的に美しく揃った応えに、今度は輝くような笑顔を向けた。見慣れていない馬番達は腰を抜かし、呆けてしまったようだが、気にせず裏門へと足を進めた。チラリと一度肩越しに振り返れば、耳を赤くしながら自分達で馬を小屋に入れる二人が見えた。
部下達の前では冷徹な仮面を見せる二人が頬を染めながら馬を世話するなど、かなりの珍事だ。あの顔では、自分達の室に戻るには少し時間が掛かるだろう。
「嘩羅には見せられんだろうな」
隙を見てはからかってくる嘩羅にその顔を見られれば、間違いなく今日聞いた面倒な話を色々と話さなくてはならなくなるだろう。それだけは避けたいはずだ。
それらを想像して、笑みを零した樟嬰だったが、すぐに気を引き締める。
今日の閻黎の言から、あの『天事の書』がかなり正確な物だと解った。ならばどうするべきか。
降下を始めたこの国の行く末がどうなるのかを
恐らく地上で生きる者で唯一自分だけが知っている。
数日前であったなら、迷う事なくあの場で『真実』を告げていただろう。対策を講じろと口を出したはずだ。だが今は、この事態がこの国の為なのだと思えてならない。
そう、滅亡こそがこの腐敗した国を浄化できるのだ。
「もはや人族は、生きるのに値しない。やり直す事さえ手遅れだ。沙稀……お前はどう思うだろうな……」
立ち止まり、目を閉じると弟の笑顔が見えた気がした。
◆ ◆ ◆
王城より真っ直ぐに下り、国を縦に横切ると先端に華城と呼ばれる城が建っている。
王城があるのは方角で言えば北。華月院の屋敷である華城がある方角は南。二つの城を線で結ぶ中央が空民の城である黄城だ。
王城と華城は切り立った崖の上に伸びて建てられ、最先端に建つそれぞれの城の窓からは、方舟の端が見える。
だが、それ以外の端は壁のような固い岩でできた絶壁が高く囲んでいる。
空高く、この国の全貌を見渡せたならば、誰もが大きな舟の様だと言うだろう。それが方舟と呼ぶ由来だ。
この国に領は二十あり、それぞれ複雑な境界を守りながら治安を維持している。華城のある葉月領が樟嬰の治める領だ。
華城に着いた樟嬰は、そっといつものように高い塀を越え、自室へと向かう。ここへ来る前に身なりも整えた。
もうじき夕餉の時間だ。別に失踪したところで構わないだろうが、世話役である三人の叔母に申し訳ない。
塵程度にしか思っていない一族の者と違い、彼女達は樟嬰を大切に扱ってくれる。あまり困らせたくはない。
するりと音もなく人目のない死角となる窓から入り込み、自室へと向かう。樟嬰の部屋は城の最も奥に設えられていた。
窓からは国の端が見え、下を見ればいつでも底の見えない薄暗い風景と、窓のすぐ横を過ぎて行く雲が見える。誰もが忌み嫌うこの部屋を、樟嬰はかなり気に入っていた。
「樟嬰様」
部屋の扉を開けると、既に叔母が一人、中で待っていた。
「琵紗殿。申し訳ない。少し外の空気を吸いたくて出ておりました」
「そうか……お探し申し上げるところであった。外出される際はお声をお掛けくだされ。外で何かあったらどうされる」
「朔兎が知っていますし、心配はいりませんよ」
一族で壱妃と呼ばれる琵紗には、主に礼儀作法を教えられた。
三人いる叔母達だけが頼りだったのだ。この華月院の娘としての振る舞い方。丁寧で堅苦しい言葉遣い。床にまで届く長く美しい衣を纏い、ゆったりと流れるような優雅な所作の仕方。息苦しい毎日ではあった。
叔母達としか話した事がなかった樟嬰には、彼女らの知る世界しか知る事ができなかった。この家の中しか知らなかった。
そう、あの日、朔兎に出会うまでは……
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読んでくださりありがとうございます◎
次回、また明日3日です。
よろしくお願いします◎
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大老師の部屋は、充分な広さがあり、左右の壁には高い天井にまで届く高さの本棚が設けられている。そこにぎっしりと、時代を感じさせる色褪せた本の背表紙が壁紙のように並んでいた。
閻黎は、執務机の上に置かれた大きく一段と古ぼけた本を抱えて中心の卓に置き、樟嬰を手招いた。
「ひと月ほど前、青玉様がお見えになり、こちらをお預かりすることとなりました。古代文字で『天事の書』と書いてあります。御覧の通り、古き文字で全て記されておりますので、ほんの一文を読み下すのにかなりの時間がかかります。青玉様でも読むことは叶わないと申されました」
閻黎は悔しげに顔を歪めていた。古代文字は、今から約千年前に使われていた文字だと言われている。それは人族の言葉ではなく、神族のもの。天臣により、細々と伝えられてはいるが、読み解ける者は数人だろう。
「国の存亡が掛かっている今、知らねばならぬ事があるはずだと……国の禁書であるこちらをお持ちくださったのです」
「何故、私をお呼びになったのです……」
大切な赤子を愛しむように表紙を撫でる閻黎の真意を探るように見つめ、言葉を待つ。
古代文字を読める者は数人。それも、その数人はこの城に住む『空民』だ。一領主である樟嬰をわざわざ呼ぶ意味が分からない。
本から視線を上げ、訝しむ樟嬰を閻黎は真っ直ぐに射抜くように見つめた。
「あなたは先程の会議で、表向き伝わっている『国事の書』には記されていない事を言い当てられました。この『天事の書』にしか記されていなかった第二界より下の事を……」
「っ……」
禁書扱いとなっていたものが、王や玉以外の者の目に入るわけがない。迂闊だったと言うしかなかった。どう誤魔化そうかと考えるのを見越したかのように閻黎は続けた。彼は必死なのだ。
「なぜ知っておられる。ただの出任せであったとの言い訳はお止めください。わたくしは真実が知りたいのです。知らねばなりません。この膨大な量の文字を解読し、読み終えるとすればいつになります。数枚を読むのに一月かかりました。全てが終わってしまう。お教えくださいっ。何ゆえここに書かれた『真実』を知っておられるのですかっ」
後ろに控える側近達からも痛いほどの視線を感じる。不注意があった。それは認めなくてはならない。意を決し、樟嬰は口を開いた。
「……『真実』は人の思惑によって必ずしも正しいまま残されるとは限らないと神族は分かっていました。それは、助けもなく漂うしかなくなった人々の心を守るためだとも分かっていた……」
人の本質は変わらない。一度は助け上げたが、降下しだした方舟を、再び救い上げることはできない。だからこそ、歴史を、真実を教訓として次世代へ残す必要があると神族は考え、これを天臣へ託した。
「ですが『真実』は完全な状態で伝えなくては意味がない。人の一生は短く、その一生を苦なく終えたいと思うのも分かります。だから人々は耳障り良く真実を捻じ曲げてしまった。それが、表向きに伝わっていた『国事の書』です」
「っ……」
息を詰め、緊張の糸が室に張り巡らされていくのを感じる。
「私は縁あって、幼少の頃に捻じ曲げられるより前の『真実』を知りました。それが役目であり、わたしの存在意義の一つでもあったからです。決してその『天事の書』を見たという訳ではありません」
「っ、ではどこでそれを……」
樟嬰はふっと息を吐き、答える代わりに問いかけた。
「この地の……世界の秘め事を知る覚悟はおありですか……?」
これを聞き、まるで時間が止まってしまったように、誰一人しばらく動かなかった。
◆ ◆ ◆
後日また伺うと言い残し、空民の城を辞したのは数時間前になる。領に戻るべく天馬に跨がり、国の上空を翔けていた。
後ろに従う側近は、二人共黙ったままだ。それでも時々意を決したように口を開きかけるようだが、声が伴うことはなかった。
「もうじき城に着く。報告も挙がってくる頃だ。情報を整理してまとめておいてくれ。私は一度家に戻る。常の通りに深夜には城に入るから、用があればその時に……」
樟嬰は自分がどこの家のものなのかを副官である朶輝と紅離にしか教えていない。閻黎さえ知らないのだ。叉獅や他の官達は、どこぞの商家の姫だと思っているだろう。外に出るのが難しい家の娘で、家人の目を盗んで出て来ているのだと想像している。
領官は実力主義。仕事さえできれば誰も文句は言わない。それは樟嬰にとって、とても都合が良かった。
振り返ると、不安と心配がないまぜになったような顔を向けられ、眉根を寄せる。何を言いたいのかは分かるが、今はまだ話せる段階にはない。
「部下達には、間違ってもそんな顔を見せるなよ。上に立つお前達が揺らいでいては、これからの大事に立ち向かう事はできない。時を待て。私を信じろ。分かるな?」
「「……はい……」」
力無い応えに苦笑し、厩舎に降りる。すると、領館の上の方から嬉しそうな声が降ってきた。
「樟嬰様~ぁ。お帰りなさぁ~い」
窓から元気に手を振っているのは、留守を守ってくれていたもう一人の側近の嘩羅だ。樟嬰よりも幼く、まだ子どもと言っても良い。だが、能力は高いために、副官補佐という役割についている。樟嬰が領主をしていることでわかるように、年齢などは関係ない。その能力があるかどうかが重要なのだ。
嘩羅に笑顔で手を振り返して、馬から下りても未だ難しい顔をしている二人に、固い口調で告げた。
「朶輝、叉獅、頼りにしている」
「「っはいっ」」
反射的に美しく揃った応えに、今度は輝くような笑顔を向けた。見慣れていない馬番達は腰を抜かし、呆けてしまったようだが、気にせず裏門へと足を進めた。チラリと一度肩越しに振り返れば、耳を赤くしながら自分達で馬を小屋に入れる二人が見えた。
部下達の前では冷徹な仮面を見せる二人が頬を染めながら馬を世話するなど、かなりの珍事だ。あの顔では、自分達の室に戻るには少し時間が掛かるだろう。
「嘩羅には見せられんだろうな」
隙を見てはからかってくる嘩羅にその顔を見られれば、間違いなく今日聞いた面倒な話を色々と話さなくてはならなくなるだろう。それだけは避けたいはずだ。
それらを想像して、笑みを零した樟嬰だったが、すぐに気を引き締める。
今日の閻黎の言から、あの『天事の書』がかなり正確な物だと解った。ならばどうするべきか。
降下を始めたこの国の行く末がどうなるのかを
恐らく地上で生きる者で唯一自分だけが知っている。
数日前であったなら、迷う事なくあの場で『真実』を告げていただろう。対策を講じろと口を出したはずだ。だが今は、この事態がこの国の為なのだと思えてならない。
そう、滅亡こそがこの腐敗した国を浄化できるのだ。
「もはや人族は、生きるのに値しない。やり直す事さえ手遅れだ。沙稀……お前はどう思うだろうな……」
立ち止まり、目を閉じると弟の笑顔が見えた気がした。
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王城より真っ直ぐに下り、国を縦に横切ると先端に華城と呼ばれる城が建っている。
王城があるのは方角で言えば北。華月院の屋敷である華城がある方角は南。二つの城を線で結ぶ中央が空民の城である黄城だ。
王城と華城は切り立った崖の上に伸びて建てられ、最先端に建つそれぞれの城の窓からは、方舟の端が見える。
だが、それ以外の端は壁のような固い岩でできた絶壁が高く囲んでいる。
空高く、この国の全貌を見渡せたならば、誰もが大きな舟の様だと言うだろう。それが方舟と呼ぶ由来だ。
この国に領は二十あり、それぞれ複雑な境界を守りながら治安を維持している。華城のある葉月領が樟嬰の治める領だ。
華城に着いた樟嬰は、そっといつものように高い塀を越え、自室へと向かう。ここへ来る前に身なりも整えた。
もうじき夕餉の時間だ。別に失踪したところで構わないだろうが、世話役である三人の叔母に申し訳ない。
塵程度にしか思っていない一族の者と違い、彼女達は樟嬰を大切に扱ってくれる。あまり困らせたくはない。
するりと音もなく人目のない死角となる窓から入り込み、自室へと向かう。樟嬰の部屋は城の最も奥に設えられていた。
窓からは国の端が見え、下を見ればいつでも底の見えない薄暗い風景と、窓のすぐ横を過ぎて行く雲が見える。誰もが忌み嫌うこの部屋を、樟嬰はかなり気に入っていた。
「樟嬰様」
部屋の扉を開けると、既に叔母が一人、中で待っていた。
「琵紗殿。申し訳ない。少し外の空気を吸いたくて出ておりました」
「そうか……お探し申し上げるところであった。外出される際はお声をお掛けくだされ。外で何かあったらどうされる」
「朔兎が知っていますし、心配はいりませんよ」
一族で壱妃と呼ばれる琵紗には、主に礼儀作法を教えられた。
三人いる叔母達だけが頼りだったのだ。この華月院の娘としての振る舞い方。丁寧で堅苦しい言葉遣い。床にまで届く長く美しい衣を纏い、ゆったりと流れるような優雅な所作の仕方。息苦しい毎日ではあった。
叔母達としか話した事がなかった樟嬰には、彼女らの知る世界しか知る事ができなかった。この家の中しか知らなかった。
そう、あの日、朔兎に出会うまでは……
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次回、また明日3日です。
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