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025 そのお詫びです
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放り投げられたものに目を通したらしい王が、そこでようやく割り込んできた。
「アレと……知り合いなのか……?」
「……そう……ですね……」
ミィアと可愛らしい名前で名乗り、呼んでいるが、本名は『ミリアレフ』という。裏で生きる以上は、本名を名乗ることはない。女性に化けるのも得意な彼は、初めての仕事の時に咄嗟に名乗った『ミィア』という名を気に入っていた。そこから、普段はそちらの名で名乗るようになったらしい。
もちろん、シルフィスカには本名で呼んでもらうことも認めていた。
「どういった関係だ?」
「……師弟関係……です」
「アレの弟子か」
「いえ……」
自然に考えて、シルフィスカの方が師匠だというのは予想しにくいだろう。困惑する王。第一王子は先程から何か考えこんでいるらしく、静かに口を噤んでいるので、しばし沈黙する。
そんな中、第二王子が一歩踏み出した。
「父上。それより、それは報告書ですか?」
「ん? あ、ああ……やはり、彼女は関係ないらしい。リア、お前もどうだ?」
王は傍らに座る王女へ確認する。王女は十二歳。幼さの残る美少女だ。
「あ、はい。面識はありません。一度もお見かけしたことさえ。それに……呼び出された場所で、リンティス様のドレスを見ましたわ」
「ドレスだと?」
「はい。壁の端から裾が……確かに見えていました」
「それが本当に聖女のものだと?」
「間違いありませんわっ。だって……あのドレスはわたくしが着るはずだったのですものっ……」
王女は涙を浮かべて訴える。王女は薄い赤のドレスを着ていた。確かに、今日リンティスが着ていたドレスの方が似合う。
仕立て屋が同じであったのだろう。そこでリンティスが今回の王女のドレスのデザインを見て、言葉巧みに第一王子を巻き込んで入れ替えたというのは、容易に想像できた。以前、他の令嬢のドレスと入れ替えたと得意げに話しているのを聞いたことがある。
『アレはわたくしのためにデザインされたものだと思いましたわっ。ふふっ。あんな背だけ高いひょろひょろした娘に似合いませんわよ』
壁越しに聞こえたその言葉を、シルフィスカはよく覚えている。本気で消した方が世のためかと思い、その日の夜はずっと、神に許可を出せと散々言い続けたのだから。
思い当たったのだろう。第一王子はハッと目を見開いていた。王女のとは知らなかったのだろうか。王女のドレスを数秒見つめ、気まずげに目をそらした。
「確かに、あちらのドレスの方がお似合いになりますね」
「っ……!」
その言葉が思わず出ていた。それほどに、あのドレスを着た王女を見てみたいと思ったのだ。
「そ、そう思います?」
王女が恥ずかしそうに頬を染めてこちらを見てきた。先程まで顔色が悪かったので良いことだ。
「ええ。そちらのドレスもお似合いですが、王女様にはふわりとしたあのドレスはとてもお似合いになったでしょう」
髪は茶金色。長くウェーブのかかった癖っ毛。ふわふわとして可愛らしい。丸い大きな瞳は茶色で、感情をよく映すようだ。そんな彼女には、ボリュームのあった白いふわふわしたあのドレスはとてもよく似合っただろう。
「純粋で明るい表情の似合う方に合うドレスでした。間違っても含み笑いしか出来ないクっ……自称聖女のあの姉には合いません」
思わずクズ姉と言いそうになったのをぐっと堪えた自分は偉いと思う。
「っ……わ、わたくし……っ、楽しみにしていましたの……あのドレス……お母様が選んでくださったものだったから……それなのに、いつの間にかあの方のものになっていて……っ、悲しかったのです」
涙を流す王女に、第二王子が駆け寄った。
「そうだったのか。すまない……気付かなくて」
「ううん……でも……嬉しい。アレが似合うって言ってくれて……っ、ありがとうございますっ」
「いいえ……」
一度は諦めたのだろう。それを思い出させてしまって悪いことをしたかもしれない。
「っ、あ、あのっ。そ、そのドレスっ……と、とってもしゅてきでしゅっ!」
「え、あ、ありがとうございます。よろしければ、ドレスを一着受け取っていただけませんか?」
顔を真っ赤にして噛みながらも言った王女。大変可愛らしいが、それを流すためにも提案した。
「えっ? え? わ、わたくしにっ? ドレスですか!?」
やはりまだ幼い。王女であってもドレスは特別だ。憧れがあるのだろう。
「はい……王女様にお似合いになる白いドレスが一着ありまして。黄色のレースでできた蝶が肩口についていて、腰に大きな黄色い花のコサージュがあるドレスです」
「そ、それっ。み、見てみたいです!」
「リアっ!?」
第二王子や王が、興味津々で目を輝かせながら身を乗り出す王女を宥める。
話を振ったのはこちらだ。ならばとユキトに繋ぎ、そのドレスを空間収納に転移させた。それが出来るのも特殊な執事ゆえだ。
「こちらです」
「あ、私が持ってあげるわ」
思わず立ち上がろうとしたシルフィスカの手からドレスを受け取り、ジルナリスが広げて見せた。
「まあ!! な、なんてステキ!!」
「ど、どこから……っ」
「どうやって?」
「一体、何が……」
王と王子達は突然現れたドレスに、驚きながらも、その素晴らしい逸品に魅せられていた。
「こ、これ、本当にいただいても!?」
「ええ。私には合いませんし、他にこのドレスが似合う方にも会ったことがありません。受け取っていただければ、こちらも助かります」
「そ、そんなっ。ど、どうしましょうっ。こんなドレス見たことないっ」
大興奮する王女。立ち上がり、ドレスに近付いてきた。
「迷宮産のドレスです。契約服はお持ちですか?」
「へ? めいきゅう……? 契約ふく?」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ! 迷宮産のドレス? ま、まさか、自動調整機能付きのか!?」
王が激しく動揺していた。
「はい……? こちらの王家には所有するのに決まりがありましたか?」
王家によっては、そういう規制もあるらしいので、確認だ。
「あ、いや、何歳以上というやつか? ない。ないがっ……値も付かない最高級品だぞ! 王族であっても持っているものではない! そ、それをやるだと……何を企んでいる!」
「何と言われますと……そうですね。ただ、少し怖い思いをさせたようですので、そのお詫びです」
半分は、常に心がけている在庫処分の機会だと思ったからだが、それを察せられるはずがない。
ここで口を出したのは第二王子だ。
「詫びるということは、あなたも少なからず今回の件に関わっていたということですか」
「王女様を助けたのはビスラ達でしょう?」
「ええ。そう聞いています」
王子は鋭い視線を向けてくる。だが、シルフィスカは怯むことなく続ける。
「ビスラやフランは……その……恐らく配慮に欠けたかと」
これに思い当たったのは王女だ。
「あっ……え、えっと……た、確かに、目の前で剣を抜かれましたし、魔法も……少し怖かった……です……」
「そのお詫びです。女性の扱い方が分からないらしく、そういう配慮も頭にないようで申し訳ない」
「あっ、そんなっ。た、助けていただけたのです。感謝しておりますわっ」
それでも、また思い出して顔を青ざめさせているのだ。怖かっただろう。普段、そういったものに無縁で生きてきたのだから仕方がない。
「では、受け取っていただけますか?」
「はい!!」
また可愛らしい笑顔に戻ったので、シルフィスカも表情を和らげた。
「っ……」
こちらを見た王女はそんなシルフィスカの滅多に浮かべない微笑みを見て、恥ずかしそうに顔を赤らめていた。
「ところで、私の嫌疑は晴れたというのでしたら、そろそろ失礼させていただきたいのですが」
「っ、あ、いや、だが……」
先程の疑いの目はすっかり消えており、拍子抜けした様子だ。
王達もどうしたらいいのか考えがまとまっていないらしい。魔法師長達と目配せ合いながら思案中だ。ならば、後日にしてもらいたい。
「シルフィ。どうしたの? なんだが急いでいるみたいだけど」
ジルナリスが耳打ちする。
「ヘスライルに今すぐにでも行く必要があるんだよ……」
「え、もしかして……っ」
「サクラに任せてはいるが……」
「ちょっ、あなた、その怪我で行くつもり!?」
ちょっと声を落とせというように、小さな声で反論する。
「感じないんだ。問題ない」
「そんなわけないでしょっ!いつだったかそう言って、戦闘に出たわよねっ。それで出血多量で死ぬところだったじゃない!」
意味がなかった。かなりお怒りだ。隣で侯爵も許せないというような難しい顔をしており、レイルは、王達が誤解をしている時から冷たい雰囲気を纏っている。
呆気に取られる王達など無視だ。
そこで、ビスラとフランがやって来た。
*************
読んでくださりありがとうございます◎
次回、28日の予定です。
よろしくお願いします◎
「アレと……知り合いなのか……?」
「……そう……ですね……」
ミィアと可愛らしい名前で名乗り、呼んでいるが、本名は『ミリアレフ』という。裏で生きる以上は、本名を名乗ることはない。女性に化けるのも得意な彼は、初めての仕事の時に咄嗟に名乗った『ミィア』という名を気に入っていた。そこから、普段はそちらの名で名乗るようになったらしい。
もちろん、シルフィスカには本名で呼んでもらうことも認めていた。
「どういった関係だ?」
「……師弟関係……です」
「アレの弟子か」
「いえ……」
自然に考えて、シルフィスカの方が師匠だというのは予想しにくいだろう。困惑する王。第一王子は先程から何か考えこんでいるらしく、静かに口を噤んでいるので、しばし沈黙する。
そんな中、第二王子が一歩踏み出した。
「父上。それより、それは報告書ですか?」
「ん? あ、ああ……やはり、彼女は関係ないらしい。リア、お前もどうだ?」
王は傍らに座る王女へ確認する。王女は十二歳。幼さの残る美少女だ。
「あ、はい。面識はありません。一度もお見かけしたことさえ。それに……呼び出された場所で、リンティス様のドレスを見ましたわ」
「ドレスだと?」
「はい。壁の端から裾が……確かに見えていました」
「それが本当に聖女のものだと?」
「間違いありませんわっ。だって……あのドレスはわたくしが着るはずだったのですものっ……」
王女は涙を浮かべて訴える。王女は薄い赤のドレスを着ていた。確かに、今日リンティスが着ていたドレスの方が似合う。
仕立て屋が同じであったのだろう。そこでリンティスが今回の王女のドレスのデザインを見て、言葉巧みに第一王子を巻き込んで入れ替えたというのは、容易に想像できた。以前、他の令嬢のドレスと入れ替えたと得意げに話しているのを聞いたことがある。
『アレはわたくしのためにデザインされたものだと思いましたわっ。ふふっ。あんな背だけ高いひょろひょろした娘に似合いませんわよ』
壁越しに聞こえたその言葉を、シルフィスカはよく覚えている。本気で消した方が世のためかと思い、その日の夜はずっと、神に許可を出せと散々言い続けたのだから。
思い当たったのだろう。第一王子はハッと目を見開いていた。王女のとは知らなかったのだろうか。王女のドレスを数秒見つめ、気まずげに目をそらした。
「確かに、あちらのドレスの方がお似合いになりますね」
「っ……!」
その言葉が思わず出ていた。それほどに、あのドレスを着た王女を見てみたいと思ったのだ。
「そ、そう思います?」
王女が恥ずかしそうに頬を染めてこちらを見てきた。先程まで顔色が悪かったので良いことだ。
「ええ。そちらのドレスもお似合いですが、王女様にはふわりとしたあのドレスはとてもお似合いになったでしょう」
髪は茶金色。長くウェーブのかかった癖っ毛。ふわふわとして可愛らしい。丸い大きな瞳は茶色で、感情をよく映すようだ。そんな彼女には、ボリュームのあった白いふわふわしたあのドレスはとてもよく似合っただろう。
「純粋で明るい表情の似合う方に合うドレスでした。間違っても含み笑いしか出来ないクっ……自称聖女のあの姉には合いません」
思わずクズ姉と言いそうになったのをぐっと堪えた自分は偉いと思う。
「っ……わ、わたくし……っ、楽しみにしていましたの……あのドレス……お母様が選んでくださったものだったから……それなのに、いつの間にかあの方のものになっていて……っ、悲しかったのです」
涙を流す王女に、第二王子が駆け寄った。
「そうだったのか。すまない……気付かなくて」
「ううん……でも……嬉しい。アレが似合うって言ってくれて……っ、ありがとうございますっ」
「いいえ……」
一度は諦めたのだろう。それを思い出させてしまって悪いことをしたかもしれない。
「っ、あ、あのっ。そ、そのドレスっ……と、とってもしゅてきでしゅっ!」
「え、あ、ありがとうございます。よろしければ、ドレスを一着受け取っていただけませんか?」
顔を真っ赤にして噛みながらも言った王女。大変可愛らしいが、それを流すためにも提案した。
「えっ? え? わ、わたくしにっ? ドレスですか!?」
やはりまだ幼い。王女であってもドレスは特別だ。憧れがあるのだろう。
「はい……王女様にお似合いになる白いドレスが一着ありまして。黄色のレースでできた蝶が肩口についていて、腰に大きな黄色い花のコサージュがあるドレスです」
「そ、それっ。み、見てみたいです!」
「リアっ!?」
第二王子や王が、興味津々で目を輝かせながら身を乗り出す王女を宥める。
話を振ったのはこちらだ。ならばとユキトに繋ぎ、そのドレスを空間収納に転移させた。それが出来るのも特殊な執事ゆえだ。
「こちらです」
「あ、私が持ってあげるわ」
思わず立ち上がろうとしたシルフィスカの手からドレスを受け取り、ジルナリスが広げて見せた。
「まあ!! な、なんてステキ!!」
「ど、どこから……っ」
「どうやって?」
「一体、何が……」
王と王子達は突然現れたドレスに、驚きながらも、その素晴らしい逸品に魅せられていた。
「こ、これ、本当にいただいても!?」
「ええ。私には合いませんし、他にこのドレスが似合う方にも会ったことがありません。受け取っていただければ、こちらも助かります」
「そ、そんなっ。ど、どうしましょうっ。こんなドレス見たことないっ」
大興奮する王女。立ち上がり、ドレスに近付いてきた。
「迷宮産のドレスです。契約服はお持ちですか?」
「へ? めいきゅう……? 契約ふく?」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ! 迷宮産のドレス? ま、まさか、自動調整機能付きのか!?」
王が激しく動揺していた。
「はい……? こちらの王家には所有するのに決まりがありましたか?」
王家によっては、そういう規制もあるらしいので、確認だ。
「あ、いや、何歳以上というやつか? ない。ないがっ……値も付かない最高級品だぞ! 王族であっても持っているものではない! そ、それをやるだと……何を企んでいる!」
「何と言われますと……そうですね。ただ、少し怖い思いをさせたようですので、そのお詫びです」
半分は、常に心がけている在庫処分の機会だと思ったからだが、それを察せられるはずがない。
ここで口を出したのは第二王子だ。
「詫びるということは、あなたも少なからず今回の件に関わっていたということですか」
「王女様を助けたのはビスラ達でしょう?」
「ええ。そう聞いています」
王子は鋭い視線を向けてくる。だが、シルフィスカは怯むことなく続ける。
「ビスラやフランは……その……恐らく配慮に欠けたかと」
これに思い当たったのは王女だ。
「あっ……え、えっと……た、確かに、目の前で剣を抜かれましたし、魔法も……少し怖かった……です……」
「そのお詫びです。女性の扱い方が分からないらしく、そういう配慮も頭にないようで申し訳ない」
「あっ、そんなっ。た、助けていただけたのです。感謝しておりますわっ」
それでも、また思い出して顔を青ざめさせているのだ。怖かっただろう。普段、そういったものに無縁で生きてきたのだから仕方がない。
「では、受け取っていただけますか?」
「はい!!」
また可愛らしい笑顔に戻ったので、シルフィスカも表情を和らげた。
「っ……」
こちらを見た王女はそんなシルフィスカの滅多に浮かべない微笑みを見て、恥ずかしそうに顔を赤らめていた。
「ところで、私の嫌疑は晴れたというのでしたら、そろそろ失礼させていただきたいのですが」
「っ、あ、いや、だが……」
先程の疑いの目はすっかり消えており、拍子抜けした様子だ。
王達もどうしたらいいのか考えがまとまっていないらしい。魔法師長達と目配せ合いながら思案中だ。ならば、後日にしてもらいたい。
「シルフィ。どうしたの? なんだが急いでいるみたいだけど」
ジルナリスが耳打ちする。
「ヘスライルに今すぐにでも行く必要があるんだよ……」
「え、もしかして……っ」
「サクラに任せてはいるが……」
「ちょっ、あなた、その怪我で行くつもり!?」
ちょっと声を落とせというように、小さな声で反論する。
「感じないんだ。問題ない」
「そんなわけないでしょっ!いつだったかそう言って、戦闘に出たわよねっ。それで出血多量で死ぬところだったじゃない!」
意味がなかった。かなりお怒りだ。隣で侯爵も許せないというような難しい顔をしており、レイルは、王達が誤解をしている時から冷たい雰囲気を纏っている。
呆気に取られる王達など無視だ。
そこで、ビスラとフランがやって来た。
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次回、28日の予定です。
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