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本編
001 公爵家大丈夫か?
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暖かな陽気にスッキリと目覚めたその日。すぐに気分は最悪へと変わる。すっかり質が悪くなったメイド達に無理やり水を浴びせられ、髪を遠慮なく引っ張られて、重たいドレスを着せられた。
二年前に離れでおひとり様生活を勝ち取ったというのに、何事かと憤慨しながらも、余計な事を言えば面倒なことになるからと黙って従う。
取り付いてくるメイド達を振り払いたいのを我慢していれば、馬車に押し込められた。
「感謝しろ! お前の結婚先を決めてやった! 逃げるなよ? 逃げればわかっているだろう……いいか! 全て黙って受け入れろ! いいな!」
そう言うだけ言って、男は馬車の扉を閉めた。すぐに動き出す馬車。そこでようやく口を開く。思ったよりも低い声が出たのは仕方がない。
「……ハゲクソじじいが、舐め腐りやがって……」
「っ!?」
そこで、先に馬車に乗せられていた者がいたと思い出す。チラリと斜め前を見れば、一人の若いメイドが端の方で目を丸くしていた。当主である『ハゲクソじじい』の剣幕に、黙って小さなカバンを抱き抱え、震えていたようだ。
そこにきて、普段聞いたこともない悪態を聞けば、目を丸くするのは当然だろう。そんな、少女とまではいかないが、年下らしきメイドの姿を改めて確認する。
腕を組み、足を高く組んで、少し首を傾げてから声をかけた。
「あのハゲクソじじいにはなんて?」
「え? え? い、今の……」
「どうしたの? あのチビハゲクソじじいになんて言われて乗せられたの?」
「チビ……え? え? や、やっぱり、お嬢様が今っ」
「……ん?」
何が言いたいのか意味が分からないと伝えるように、更に首を傾げて見せれば、はっとした後、もじもじしだした。
「そ、その……こ、こんな綺麗なお嬢様が、そんな事言うとは思わなくて……っ」
「綺麗……どうなっている? 一部の性格破綻したメイド達に色々塗りたくられたけど」
「せいかくはたん……っ、あ、えっとっ、お綺麗です!!」
「そう……まあ、あの女を日頃から化けさせてんだから、それなりの腕か……」
「いえっ! お嬢様は何もしてなくても普段からお綺麗です!」
「ありがとう?」
「はい!」
とても純真な子なのかもしれない。
「それで、あのチビデブハゲクソじじいになんて言われたの?」
「あ、あの……色々と増えてくのはなんででしょうか……最初はハゲクソじじい? だったような……」
「そうだった? まあいいじゃない。まだまだ付け足せるものがあるし」
「そ、そうですか……はっ、えっと、シルティお嬢様は、ミスティールお嬢様の代わりに、アクスナ公爵令息様と結婚されることになります」
「……は?」
数々の困難を、持ち前の根性と知識で乗り越えてきたシルティも、さすがに理解不能だった。
「アクスナ公爵の令息って、あのクズ女の婚約者じゃなかった?」
「クズ……ミスティールお嬢様ですね。そうです」
「政略結婚だけど、私ってば勝ち組ねっ! とか言ってたあのゴミクズ女の婚約者と、なんで私が結婚するのよっ」
シルティの家は伯爵家。それなりに大きな穀倉地帯を持っているため、実りの厳しい寒冷地にある公爵家が繋がりを求めたのだ。
「……また増えた……いえっ、えっと……その……また子どもができたみたいで……」
「はあ!?」
『また』ということで分かる通り、外では純真な乙女ですと装いながらも、既に出産を経験しているのが、シルティより三つ上のミスティールだ。
叔父の娘だが、不憫に思ったシルティの父が引き取った。引き取っただけで養子縁組はしていないので、当主である父からすればただの姪っ子で、シルティからすれば従姉妹だった。
それなのに、引き取られてほどなく、外では伯爵令嬢だと見せるようになった図々しい女だ。事情を知ろうとしない者達には、間違いなく養子縁組された伯爵令嬢だと思われているだろう。
そんな彼女は実に好き勝手してくれている。
「わ、わかります! 私もっ、先輩達も、ないわ~って言ってました! お腹が大きくなってて、初夜では絶対に誤魔化せないって……そうなると、契約金? が」
「結納金じゃなく? まさか、使い切ったんじゃ……」
「だと思います! 執事長とオーランドさんがまた使い込んでとかぶつぶつ言っていたの知ってます!」
「オールじい……頑張ってくれないと……」
オーランドとは、家に長く仕えてくれている家令だ。唯一、あの家で当主と偽って居座っている男に意見できる。
「あ~……やっぱりクソ親父をさっさと探しに出るんだった……っ」
「あの……今の当主様が代理でしかないって本当ですか?」
「そうだよ。アレは叔父だけど、うちの家門からは勘当されて縁切りもされてる」
シルティの実の父である本来の当主は、知り合いの領地に行くと言って途中で行方不明になった。そこにやって来たのがあの男だ。娘であるミスティールの父親だからと理由をつけて入ってきたのだ。
「貴族籍でもないんだよね。叔父と認めて良いのかも迷う」
「……ええっ!? そ、それって……家の乗っ取り……それも平民なんじゃ……」
少し考えれば、それくらいはメイドでも分かる。
「よく分かってるじゃない。そういうこと。けど、家を継ぐ資格があるのが一人娘の私。成人して婿を取ったら正式に認められるんだけど、私はまだ成人してない」
「成人は……貴族は十八でしたか」
「そう。平民は十六だけど、貴族は十八。なぜか十五から結婚はできるけど……」
貴族は家との繋がりや当主を決めるため、早急にしなくてはならない場合があるとして、未成年ながらも結婚が許されている。
「お嬢様は今年十七でしたよね?」
「うん。成人するまでは、後見人が代理を務める。けど、結婚して家を出た場合は、家を継ぐ意思なしとして資格がなくなるの」
「っ、まさかっ、そのために!? だ、だからオーランドさんっ、こ、コレをお嬢様に渡せってっ」
「え?」
それは、当主の指輪。家の印章だった。とはいえ、正規のものは行方不明になっている当主が持っており、これはスペアだ。代理の者が持つべき物である。
「コレを……私に?」
「はい……それで、絶対にお嬢様から離れるなって……私が持ち逃げしたのバレたら……っ」
「下手したら消されるね」
「ひえっ……」
「いいよ。わかった。助かったよ。コレが見つからなければ、あのクズチビデブハゲクソじじいは、どう誤魔化しても当主を継げない。新たに作る場合、王宮に持っている可能性のある私を呼び出して確認させる必要が出てくるからね」
「お嬢様が、立ち会えるってことですね!」
「そう。なるほどね~。じいもやるじゃないっ」
これは詰んだかと思ったが、挽回できそうだと希望が持てた。寧ろ、断罪できる最高の機会が転がってきそうだ。
「バカ親父が行方不明になったのは、公爵領に近いんだよね……丁度良かったと思うべきか……」
「あ、あの……大丈夫でしょうか……公爵家に……その……いくら家の繋がりのためとはいえ、格上の……結婚相手を勝手に変えるなんて……」
シルティの家は伯爵家だ。格上も格上な公爵家への無礼など、本来許されない。
「普通は、やらないわね。それに、聞いた話だと、あのゲスゴミクズ女は、綺麗に騙していたらしいじゃない?」
「……先輩達から聞きました……確かにゲスです。かなり貢がせてましたし。お相手の方、頭弱いのかと思ってます」
「はっきり言うねえ。私も。アレに騙されるとか、公爵家大丈夫か? って」
「ですです!」
メイドは力強く頷いて同意する。そして、はっと気付く。
「そ、そういえば、これも聞いた話なのですが、ミスティールお嬢様のやらかしが、全部シルティお嬢様がやったことになってるらしいです」
「……は?」
「その……シルティお嬢様は、社交界に出ておられないではないですか……も、もちろん! 町の人たちは本当のことを知ってますよ? 十分過ぎるくらい! けど……言えないですし……」
町の人たちは、ミスティールの身持ちが悪いことも、性格が悪いことも知っている。シルティの人となりがわかっていれば、間違えることはない。けれど、平民が貴族の、評判を貶めるような悪い噂話をするのは自殺行為だ。口を噤むしかない。
「あははっ。いやいや。どれだけ外面よくても、あの性格だよ? そんなの、本気で信じるやつなんていないって。貴族なんて、正しい情報を得る伝手がなきゃ、まともにやっていけないからっ。伊達にお勉強してないわよ」
「そ、そうですよね!」
そんな事を言って笑っていたのがいけなかったのだろうか。
「お前のような身持ちの悪い女などごめんだ! 汚らわしい!」
「……は?」
馬車が辿り着いたのは公爵領都の教会の前。促されて中に入ると、そこで待っていた男に、顔を見るなりそう言われて思わず睨みつけたのは悪くないはずだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
気楽に読んで欲しい作品です。
お暇潰しと曜日の確認にどうぞ◎
こちらは土曜日投稿の予定です。
明日もう一話投稿
その後週一になります◎
二年前に離れでおひとり様生活を勝ち取ったというのに、何事かと憤慨しながらも、余計な事を言えば面倒なことになるからと黙って従う。
取り付いてくるメイド達を振り払いたいのを我慢していれば、馬車に押し込められた。
「感謝しろ! お前の結婚先を決めてやった! 逃げるなよ? 逃げればわかっているだろう……いいか! 全て黙って受け入れろ! いいな!」
そう言うだけ言って、男は馬車の扉を閉めた。すぐに動き出す馬車。そこでようやく口を開く。思ったよりも低い声が出たのは仕方がない。
「……ハゲクソじじいが、舐め腐りやがって……」
「っ!?」
そこで、先に馬車に乗せられていた者がいたと思い出す。チラリと斜め前を見れば、一人の若いメイドが端の方で目を丸くしていた。当主である『ハゲクソじじい』の剣幕に、黙って小さなカバンを抱き抱え、震えていたようだ。
そこにきて、普段聞いたこともない悪態を聞けば、目を丸くするのは当然だろう。そんな、少女とまではいかないが、年下らしきメイドの姿を改めて確認する。
腕を組み、足を高く組んで、少し首を傾げてから声をかけた。
「あのハゲクソじじいにはなんて?」
「え? え? い、今の……」
「どうしたの? あのチビハゲクソじじいになんて言われて乗せられたの?」
「チビ……え? え? や、やっぱり、お嬢様が今っ」
「……ん?」
何が言いたいのか意味が分からないと伝えるように、更に首を傾げて見せれば、はっとした後、もじもじしだした。
「そ、その……こ、こんな綺麗なお嬢様が、そんな事言うとは思わなくて……っ」
「綺麗……どうなっている? 一部の性格破綻したメイド達に色々塗りたくられたけど」
「せいかくはたん……っ、あ、えっとっ、お綺麗です!!」
「そう……まあ、あの女を日頃から化けさせてんだから、それなりの腕か……」
「いえっ! お嬢様は何もしてなくても普段からお綺麗です!」
「ありがとう?」
「はい!」
とても純真な子なのかもしれない。
「それで、あのチビデブハゲクソじじいになんて言われたの?」
「あ、あの……色々と増えてくのはなんででしょうか……最初はハゲクソじじい? だったような……」
「そうだった? まあいいじゃない。まだまだ付け足せるものがあるし」
「そ、そうですか……はっ、えっと、シルティお嬢様は、ミスティールお嬢様の代わりに、アクスナ公爵令息様と結婚されることになります」
「……は?」
数々の困難を、持ち前の根性と知識で乗り越えてきたシルティも、さすがに理解不能だった。
「アクスナ公爵の令息って、あのクズ女の婚約者じゃなかった?」
「クズ……ミスティールお嬢様ですね。そうです」
「政略結婚だけど、私ってば勝ち組ねっ! とか言ってたあのゴミクズ女の婚約者と、なんで私が結婚するのよっ」
シルティの家は伯爵家。それなりに大きな穀倉地帯を持っているため、実りの厳しい寒冷地にある公爵家が繋がりを求めたのだ。
「……また増えた……いえっ、えっと……その……また子どもができたみたいで……」
「はあ!?」
『また』ということで分かる通り、外では純真な乙女ですと装いながらも、既に出産を経験しているのが、シルティより三つ上のミスティールだ。
叔父の娘だが、不憫に思ったシルティの父が引き取った。引き取っただけで養子縁組はしていないので、当主である父からすればただの姪っ子で、シルティからすれば従姉妹だった。
それなのに、引き取られてほどなく、外では伯爵令嬢だと見せるようになった図々しい女だ。事情を知ろうとしない者達には、間違いなく養子縁組された伯爵令嬢だと思われているだろう。
そんな彼女は実に好き勝手してくれている。
「わ、わかります! 私もっ、先輩達も、ないわ~って言ってました! お腹が大きくなってて、初夜では絶対に誤魔化せないって……そうなると、契約金? が」
「結納金じゃなく? まさか、使い切ったんじゃ……」
「だと思います! 執事長とオーランドさんがまた使い込んでとかぶつぶつ言っていたの知ってます!」
「オールじい……頑張ってくれないと……」
オーランドとは、家に長く仕えてくれている家令だ。唯一、あの家で当主と偽って居座っている男に意見できる。
「あ~……やっぱりクソ親父をさっさと探しに出るんだった……っ」
「あの……今の当主様が代理でしかないって本当ですか?」
「そうだよ。アレは叔父だけど、うちの家門からは勘当されて縁切りもされてる」
シルティの実の父である本来の当主は、知り合いの領地に行くと言って途中で行方不明になった。そこにやって来たのがあの男だ。娘であるミスティールの父親だからと理由をつけて入ってきたのだ。
「貴族籍でもないんだよね。叔父と認めて良いのかも迷う」
「……ええっ!? そ、それって……家の乗っ取り……それも平民なんじゃ……」
少し考えれば、それくらいはメイドでも分かる。
「よく分かってるじゃない。そういうこと。けど、家を継ぐ資格があるのが一人娘の私。成人して婿を取ったら正式に認められるんだけど、私はまだ成人してない」
「成人は……貴族は十八でしたか」
「そう。平民は十六だけど、貴族は十八。なぜか十五から結婚はできるけど……」
貴族は家との繋がりや当主を決めるため、早急にしなくてはならない場合があるとして、未成年ながらも結婚が許されている。
「お嬢様は今年十七でしたよね?」
「うん。成人するまでは、後見人が代理を務める。けど、結婚して家を出た場合は、家を継ぐ意思なしとして資格がなくなるの」
「っ、まさかっ、そのために!? だ、だからオーランドさんっ、こ、コレをお嬢様に渡せってっ」
「え?」
それは、当主の指輪。家の印章だった。とはいえ、正規のものは行方不明になっている当主が持っており、これはスペアだ。代理の者が持つべき物である。
「コレを……私に?」
「はい……それで、絶対にお嬢様から離れるなって……私が持ち逃げしたのバレたら……っ」
「下手したら消されるね」
「ひえっ……」
「いいよ。わかった。助かったよ。コレが見つからなければ、あのクズチビデブハゲクソじじいは、どう誤魔化しても当主を継げない。新たに作る場合、王宮に持っている可能性のある私を呼び出して確認させる必要が出てくるからね」
「お嬢様が、立ち会えるってことですね!」
「そう。なるほどね~。じいもやるじゃないっ」
これは詰んだかと思ったが、挽回できそうだと希望が持てた。寧ろ、断罪できる最高の機会が転がってきそうだ。
「バカ親父が行方不明になったのは、公爵領に近いんだよね……丁度良かったと思うべきか……」
「あ、あの……大丈夫でしょうか……公爵家に……その……いくら家の繋がりのためとはいえ、格上の……結婚相手を勝手に変えるなんて……」
シルティの家は伯爵家だ。格上も格上な公爵家への無礼など、本来許されない。
「普通は、やらないわね。それに、聞いた話だと、あのゲスゴミクズ女は、綺麗に騙していたらしいじゃない?」
「……先輩達から聞きました……確かにゲスです。かなり貢がせてましたし。お相手の方、頭弱いのかと思ってます」
「はっきり言うねえ。私も。アレに騙されるとか、公爵家大丈夫か? って」
「ですです!」
メイドは力強く頷いて同意する。そして、はっと気付く。
「そ、そういえば、これも聞いた話なのですが、ミスティールお嬢様のやらかしが、全部シルティお嬢様がやったことになってるらしいです」
「……は?」
「その……シルティお嬢様は、社交界に出ておられないではないですか……も、もちろん! 町の人たちは本当のことを知ってますよ? 十分過ぎるくらい! けど……言えないですし……」
町の人たちは、ミスティールの身持ちが悪いことも、性格が悪いことも知っている。シルティの人となりがわかっていれば、間違えることはない。けれど、平民が貴族の、評判を貶めるような悪い噂話をするのは自殺行為だ。口を噤むしかない。
「あははっ。いやいや。どれだけ外面よくても、あの性格だよ? そんなの、本気で信じるやつなんていないって。貴族なんて、正しい情報を得る伝手がなきゃ、まともにやっていけないからっ。伊達にお勉強してないわよ」
「そ、そうですよね!」
そんな事を言って笑っていたのがいけなかったのだろうか。
「お前のような身持ちの悪い女などごめんだ! 汚らわしい!」
「……は?」
馬車が辿り着いたのは公爵領都の教会の前。促されて中に入ると、そこで待っていた男に、顔を見るなりそう言われて思わず睨みつけたのは悪くないはずだ。
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