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試練
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「はぁ~ゲス共の相手は疲れましたわ。」
「…お腹減った…」
「ふふふっ…レアは何時もそれですわね?」
わいわいと喋りながらリビングに入って来る二人組は、ティファに負けず劣らずの絶世の美女達だった。
…そして、リビングに座る俺を見て固まる。
初めは、目に見えて狼狽えていたんだけど、先に立ち直ったのは少し意地が悪そうだが、顔もプロポーションもばっちりな少女で、彼女は整った顔を歪めながら、ティファへと大袈裟に言った。
「…なっ、なっ、なんと!お姉様が少年と逢引中だなんて!?ありえませんわ!」
「…おねぇー様…ふけつ」
続いて立ち直った?のか不明な、トンガリ帽子と淡い灰色のローブを着た、これまた美ロリの少女が不快そうな顔ん作って追従している。
「あいびき…貴方達は、何を言っているのです?合挽き?今晩はハンバーグの予定はありませんよ?」
対するティファは、当たり前のように天然返しを炸裂させていた。
おお、ありがたや!
これが噂に名高い"美女のほっこり天然トーク"か……
どこで噂かは知らんけどな。
俺が感動していると、
「それよりも、貴方達、ユウト様の前で失礼ですよ!」
ティファがおこなの…
……!
言われて二人が俺を見つめて来る。
恥ずかしい!
……ぽっ。
「え、えぇ!?本当にユウト様ですの?すっかり、小さく可愛らしくなられてしまって……」
昔の様に、私を喜ばせる力があるのでしょうか…
とか訳の分からない発言は、聞こえないスキルを発動させ、華麗にスルーする。
「…ご主人様、おか…お腹減った……」
今、お帰りなさい!をキャンセルして、腹減った!に改変したよね!?
…俺、飯以下かよ
まぁ、そんなもんか。
…今のこと状況は、他人が見たら飯マズな状況ではあるだろうし、俺自身が俺はクズだと自認出来ているから、この程度の扱いは、まったく問題ないか。
「なぁ、お前らはメリッサとレアで合ってるのか?」
確かに、こんな感じのグラフィックにしてたな、と今度はある程度、自身を持って声を掛けてみた。
二人は俺の前に近付いて跪く。
「はい、貴方様の最大の理解者であり、全てを捧げしメリッサ・アルフォートにございますわ。」
妖しく笑う。
「…レア・アーカディア。ご主人様の玩具」
お腹がぐーぐー鳴ってるな…
…うおっほい!
あぁ、いかん、いかん。
二人の自己紹介を聞きながら、お前の物発言に、テンションがMAXになるのを抑えられんかった…
この感じなら、二人も俺に忠誠があるっぽいし、やり方を間違え無ければ、夢のハーレム性…もとい、生活が待っているんだ!!
俺の異世界生活、ようやく兆しが見えた!
…俺はこの時、まだ知る由も無かったんだ。
捻くれ者の俺が作ったキャラが、マトモな訳無かった事を。
ーーーーーユウト邸 (仮)
私は、ユウト様(仮)を上階の一番大きな部屋へお通しして、姉妹をリビングに集めて話し合いを始める。
「お姉様はどうやって、ユウト様をお見付けになられましたの?」
「道で子供が連れ去れて行くのが見えたから、こっそり後を付けてドアをぶち破ったら、ご主人様が居たのよ?」
ティファは、少し自信が無さそうに答える。
「…そうでしたの。でも、今のユウト様の情報はご覧になりまして?」
「もぐもぐもぐもぐ……」
レアはひたすら何かを食べいる…
「…えぇ。私はメリッサ程、優れた眼は持っていないけど……だいぶお変わりになれていましたね。」
「私も、初めは自分の眼を疑いましたが
…あれは、間違い無くユウト様の称号でしたわ。」
「もぐもぐ…【主たる者】もあった。」
「そうですわね。【漆黒の双剣】も見えましたし、偽造は無いと思いますが……」
メリッサは、自分の目には自身があるけど、今の見た状況は信じられないと手を振る。
ティファはそんな態度のメリッサに、眉を少し上げると、何が不満なのか問う。
「LVや見た目の事かしら?」
「そうですわ。わたくし達は皆、以前のままなのに、何故ユウト様だけが…?」
「ごくごく…もぐもぐ……」
「…それは、私にも分からないけど、実際に"そう"なんだから、仕方がないのでは無いかしら?」
頑張って答えたつもりだが、穴だらけの理論では、頭の良いメリッサは納得してくれない。
「はぁ~そんなんだから、姉様はすぐに騙されてしまうのですわ!確実に我々が仕えるべき、ご主人様かどうかを見極めませんと。」
「…けぷっ……お腹いっぱい。私も見極める」
レアの食事は完了した。
ティファは、いまいち乗り気では無かったようだが、レアが手伝うと言い出した…
もはや、不安しか起こらない話し合いは、それぞれが納得できれば問題無しという結論で終わった。
「…すぐに真贋は見極められますわね…くふふ」
…メリッサは妖しく笑う。
「んん~」
外見年齢に似合わずひねり出すように、悩ましい声を出す……俺!
「…やっぱり、俺は疑われてる…っぽいのかな~?」
一番、微妙な出会い方をしたティファが、三人の中では、俺をユウトだと疑って無いってのも、なんだかなぁ~…
俺は元々、ユウト・カザマとして、本名を隠す事なくプレイしていたけど、元は漆黒の双剣でレベルも1001あったしな…
この世界に転移したら、ふざけた名前になるは、LV1になるはで、
…ほんとに微妙な異世界転移だよ。
まぁ、もしあいつらが俺を見限ったとしても、アイテムボックスは俺を裏切らないし、
今までの蓄えだけでも、上手くやれば高LVまで一気にレベリング出来るだろう…
…俺は、メリッサに案内された、二階の個室で悶々と考えていたが、この小ちゃな体は、すぐに休息を欲して来た。
…疑われていても、何かしてくるのは明日以降だよな?
若干、フラグを立てた様な気もせんことも無いが、迫り来る眠気には抗えず。
俺は深い眠りについた…
ーーカチャ
ーーパタンっ
……物音で意識が戻ってくる。
ーーーぺたぺた
…な、なんだこの音……
ーーーガサゴソ
…ひぃっ!何か布団に入ってきた!
まさか、異世界にも幽霊は存在するのか……
「ごくりっ…」
元来びびりでヘタレな俺は、モンスター的な物と言う発想はまったくせずに、南無阿弥陀…
と、俺の知り得る最高の呪文を声にならない声で呟く。
右手に硬い物が当たる……怖い。
左手にやんわらかい物が当たる……怖っ…え?
ーーパサッ
布団が捲れ、俺の体の上に被さっていた、正体が姿を現わす。
……メリッサとレアだ。
何やってんすか?!あんたらわ!
俺は動揺しながらも、これが…
「ジャパニーズYOBAI!!」
と、テンションが跳ね上がる!
俺は子供の身体だし、上に二人が乗っている、この状況では抵抗のしようがない。
そもそも体と頭が別々の動きをしている!?
くそっ!俺の体はすでに操られていると言うのか…
いや、この状況に体が暴走してるだけか。
「…主人様……おなか…襲いに来ましたよぅ」
いや、レアさん、君はお腹減ったと言いそうになってたよね?
「わたくしと、レアとどちらがお好みでしょうか?ユウト様ぁ」
甘ったるい声が、メリッサから溢れる。
二人共、下着姿なのだろう……
色んな物が当たってる。
ついに、俺は子供から大人への階段を登るのか!
…って、あれ?
って、なるはずなのに…
うぉい!俺の聖剣が…
は、反応しねぇ!!?
「……あら?まさか、これだけしても反応を示さないなんて…やりますわね、ユウト様」
俺の股間を弄りながら、メリッサが呟く。
ち、違うんだ!
これは…これは俺の本当の本気じゃないんだ!
本来の力の10%も出せちゃいないんだ!
……あぁ…子供の体、乙。
どんなにコスっても反応の無い、マイサンに痺れを切らせたのか、
「わたくし達二人で、反応を示さないなんて、怪し過ぎますわ……」
「…ご主人様なら、すぐに襲って来そう?」
やばい、疑われて…
いや、そんなこたぁーどうでもいい!!
てゆうか、子供の体なんだから仕方ないだろ!
…いや、俺が小6の時はバリバリだった気も…
ええい!
立たんもんは仕方ないだろ!
このエロ姉妹め!
男として、これ程のシュチュエーションは無い!
…と言うのに、反応しない自分に心底苛立つ。
「お姉様にも報告する必要があるのかしら……」
その一言でスイッチが入る。
ーーカチン!
「きやっ…」
俺は二人の胸を鷲掴みにする。
いや、レアはつまむ程度だった…
そして、言ってやったよ。
言うも涙、聞くも涙の現状を。
俺が思いつく欲望の限りを。
今の俺の辛い思いを。
出来れば優しく見守ってと。
…言い尽くした。
いや、まだ言いたい事はあったけど…
二人は、無言で話を聞いていた。
多分、真面目に聞いてくれたと思う…
「…くっ……ぷぷっ、あはははは」
「……」
メリッサには爆笑され、レアは無言だった。
ーーードタドタドタ、
ーーーバンッ!
「ご主人様!どうかされましたか?!」
そんな深夜の騒ぎを聞きつけて、ティファが慌てて俺の部屋に飛び込んで来た。
…が、状況を見て理解に苦しんでいる。
俺も余裕がある訳じゃ無いけど、頭の中はハッキリしているし、理解している。
何とか、ティファの誤解を説かねば…と。
その日はティファが、皆を各部屋に突っ込んで「内容は明日伺います」と、言って帰った事で一旦は終息した。
……あああぁぁあ。
千載一遇が…俺の脱童貞が……
子供の体じゃなければ……
何も出来なかったのに、疑いだけ掛けられて追い出されるとかになったら。
…死んだな!
俺はその日、色んな想いが交差し、枕を濡らして眠るのだった。
ーーーー翌朝
俺は重い脚を引っ張り、階下のリビングに向かう。
「おはようございます。ご主人様。」
「お、おはよう。」
すると、ティファは普通に挨拶して来る。
俺はきょどりながら挨拶を何とか返す。
朝食が出来ているとの事で、皆で食べるも無言。
食事が終わると、お茶を飲みながらティファが切り出したので、
……事の顛末を話した。
結果的に言うと、追い出される事も、怒られる事も無かった。
後、一つ驚いたのは、メリッサにご主人様認定されていた事だ……
子供の体で、「あれだけ欲に塗れた事が平気で言えるのは、さすがユウト様」と言われ、問題は全て解決したと言われる。
…どうやら試されて…いた?のか?分からん。
ティファは、「…そう。二人の確認が終わったなら問題ありませんね。」
と、普通に言っていた…
レアは興味無さそう…いや、何も考えてなさそうだった。
さすがは俺が作った、元NPC達だ。
まともな基準は無いようだな…
ーーーーーーー出会いから6年後ーーーーーーーー
それから、俺の賢者期間は続き、気付けば16才になろうとしていた。
まだ、俺の聖剣は発動しない。
…絶対、おかしいよな?!
もしかして、イ〇ポなのか。
死んだのか…
その間にも身長や体重は増え、この世界で成人と言われる年齢に達し、俺のLVは2になっていた。
…いや、これも絶対おかしいよね!?
普通なら5~10LVはあるはずだよ?
どんな呪いだよ…
そうか、呪いだったか
だが、最初の大騒ぎから6年、エロスが絶望的と言う、そんな理不尽に潰されてそうになりながらも、俺は頑張った。
LVは上がらんが、オツムは少し良くなって、この城塞都市アスペルの、裏社会を纏める程度の存在にはなったのだ!
ほとんど、メリッサとレアの暗躍のお陰だし、ティファの陰に隠れて動いてるから消されずに済んでるってのは、内緒だけどな!
……はぁ。
一応俺にも、チートなアイテムがあるから、それは駆使しているんだけど、
やっぱり、そろそろ本気でステータスにある
【グランドラゴンの呪い】
を解きに行かないとダメだろうな…
この体の異変は、それしか、思いつかないし。
このままじゃ、死んでも死にきれないしなっ!
「…お腹減った…」
「ふふふっ…レアは何時もそれですわね?」
わいわいと喋りながらリビングに入って来る二人組は、ティファに負けず劣らずの絶世の美女達だった。
…そして、リビングに座る俺を見て固まる。
初めは、目に見えて狼狽えていたんだけど、先に立ち直ったのは少し意地が悪そうだが、顔もプロポーションもばっちりな少女で、彼女は整った顔を歪めながら、ティファへと大袈裟に言った。
「…なっ、なっ、なんと!お姉様が少年と逢引中だなんて!?ありえませんわ!」
「…おねぇー様…ふけつ」
続いて立ち直った?のか不明な、トンガリ帽子と淡い灰色のローブを着た、これまた美ロリの少女が不快そうな顔ん作って追従している。
「あいびき…貴方達は、何を言っているのです?合挽き?今晩はハンバーグの予定はありませんよ?」
対するティファは、当たり前のように天然返しを炸裂させていた。
おお、ありがたや!
これが噂に名高い"美女のほっこり天然トーク"か……
どこで噂かは知らんけどな。
俺が感動していると、
「それよりも、貴方達、ユウト様の前で失礼ですよ!」
ティファがおこなの…
……!
言われて二人が俺を見つめて来る。
恥ずかしい!
……ぽっ。
「え、えぇ!?本当にユウト様ですの?すっかり、小さく可愛らしくなられてしまって……」
昔の様に、私を喜ばせる力があるのでしょうか…
とか訳の分からない発言は、聞こえないスキルを発動させ、華麗にスルーする。
「…ご主人様、おか…お腹減った……」
今、お帰りなさい!をキャンセルして、腹減った!に改変したよね!?
…俺、飯以下かよ
まぁ、そんなもんか。
…今のこと状況は、他人が見たら飯マズな状況ではあるだろうし、俺自身が俺はクズだと自認出来ているから、この程度の扱いは、まったく問題ないか。
「なぁ、お前らはメリッサとレアで合ってるのか?」
確かに、こんな感じのグラフィックにしてたな、と今度はある程度、自身を持って声を掛けてみた。
二人は俺の前に近付いて跪く。
「はい、貴方様の最大の理解者であり、全てを捧げしメリッサ・アルフォートにございますわ。」
妖しく笑う。
「…レア・アーカディア。ご主人様の玩具」
お腹がぐーぐー鳴ってるな…
…うおっほい!
あぁ、いかん、いかん。
二人の自己紹介を聞きながら、お前の物発言に、テンションがMAXになるのを抑えられんかった…
この感じなら、二人も俺に忠誠があるっぽいし、やり方を間違え無ければ、夢のハーレム性…もとい、生活が待っているんだ!!
俺の異世界生活、ようやく兆しが見えた!
…俺はこの時、まだ知る由も無かったんだ。
捻くれ者の俺が作ったキャラが、マトモな訳無かった事を。
ーーーーーユウト邸 (仮)
私は、ユウト様(仮)を上階の一番大きな部屋へお通しして、姉妹をリビングに集めて話し合いを始める。
「お姉様はどうやって、ユウト様をお見付けになられましたの?」
「道で子供が連れ去れて行くのが見えたから、こっそり後を付けてドアをぶち破ったら、ご主人様が居たのよ?」
ティファは、少し自信が無さそうに答える。
「…そうでしたの。でも、今のユウト様の情報はご覧になりまして?」
「もぐもぐもぐもぐ……」
レアはひたすら何かを食べいる…
「…えぇ。私はメリッサ程、優れた眼は持っていないけど……だいぶお変わりになれていましたね。」
「私も、初めは自分の眼を疑いましたが
…あれは、間違い無くユウト様の称号でしたわ。」
「もぐもぐ…【主たる者】もあった。」
「そうですわね。【漆黒の双剣】も見えましたし、偽造は無いと思いますが……」
メリッサは、自分の目には自身があるけど、今の見た状況は信じられないと手を振る。
ティファはそんな態度のメリッサに、眉を少し上げると、何が不満なのか問う。
「LVや見た目の事かしら?」
「そうですわ。わたくし達は皆、以前のままなのに、何故ユウト様だけが…?」
「ごくごく…もぐもぐ……」
「…それは、私にも分からないけど、実際に"そう"なんだから、仕方がないのでは無いかしら?」
頑張って答えたつもりだが、穴だらけの理論では、頭の良いメリッサは納得してくれない。
「はぁ~そんなんだから、姉様はすぐに騙されてしまうのですわ!確実に我々が仕えるべき、ご主人様かどうかを見極めませんと。」
「…けぷっ……お腹いっぱい。私も見極める」
レアの食事は完了した。
ティファは、いまいち乗り気では無かったようだが、レアが手伝うと言い出した…
もはや、不安しか起こらない話し合いは、それぞれが納得できれば問題無しという結論で終わった。
「…すぐに真贋は見極められますわね…くふふ」
…メリッサは妖しく笑う。
「んん~」
外見年齢に似合わずひねり出すように、悩ましい声を出す……俺!
「…やっぱり、俺は疑われてる…っぽいのかな~?」
一番、微妙な出会い方をしたティファが、三人の中では、俺をユウトだと疑って無いってのも、なんだかなぁ~…
俺は元々、ユウト・カザマとして、本名を隠す事なくプレイしていたけど、元は漆黒の双剣でレベルも1001あったしな…
この世界に転移したら、ふざけた名前になるは、LV1になるはで、
…ほんとに微妙な異世界転移だよ。
まぁ、もしあいつらが俺を見限ったとしても、アイテムボックスは俺を裏切らないし、
今までの蓄えだけでも、上手くやれば高LVまで一気にレベリング出来るだろう…
…俺は、メリッサに案内された、二階の個室で悶々と考えていたが、この小ちゃな体は、すぐに休息を欲して来た。
…疑われていても、何かしてくるのは明日以降だよな?
若干、フラグを立てた様な気もせんことも無いが、迫り来る眠気には抗えず。
俺は深い眠りについた…
ーーカチャ
ーーパタンっ
……物音で意識が戻ってくる。
ーーーぺたぺた
…な、なんだこの音……
ーーーガサゴソ
…ひぃっ!何か布団に入ってきた!
まさか、異世界にも幽霊は存在するのか……
「ごくりっ…」
元来びびりでヘタレな俺は、モンスター的な物と言う発想はまったくせずに、南無阿弥陀…
と、俺の知り得る最高の呪文を声にならない声で呟く。
右手に硬い物が当たる……怖い。
左手にやんわらかい物が当たる……怖っ…え?
ーーパサッ
布団が捲れ、俺の体の上に被さっていた、正体が姿を現わす。
……メリッサとレアだ。
何やってんすか?!あんたらわ!
俺は動揺しながらも、これが…
「ジャパニーズYOBAI!!」
と、テンションが跳ね上がる!
俺は子供の身体だし、上に二人が乗っている、この状況では抵抗のしようがない。
そもそも体と頭が別々の動きをしている!?
くそっ!俺の体はすでに操られていると言うのか…
いや、この状況に体が暴走してるだけか。
「…主人様……おなか…襲いに来ましたよぅ」
いや、レアさん、君はお腹減ったと言いそうになってたよね?
「わたくしと、レアとどちらがお好みでしょうか?ユウト様ぁ」
甘ったるい声が、メリッサから溢れる。
二人共、下着姿なのだろう……
色んな物が当たってる。
ついに、俺は子供から大人への階段を登るのか!
…って、あれ?
って、なるはずなのに…
うぉい!俺の聖剣が…
は、反応しねぇ!!?
「……あら?まさか、これだけしても反応を示さないなんて…やりますわね、ユウト様」
俺の股間を弄りながら、メリッサが呟く。
ち、違うんだ!
これは…これは俺の本当の本気じゃないんだ!
本来の力の10%も出せちゃいないんだ!
……あぁ…子供の体、乙。
どんなにコスっても反応の無い、マイサンに痺れを切らせたのか、
「わたくし達二人で、反応を示さないなんて、怪し過ぎますわ……」
「…ご主人様なら、すぐに襲って来そう?」
やばい、疑われて…
いや、そんなこたぁーどうでもいい!!
てゆうか、子供の体なんだから仕方ないだろ!
…いや、俺が小6の時はバリバリだった気も…
ええい!
立たんもんは仕方ないだろ!
このエロ姉妹め!
男として、これ程のシュチュエーションは無い!
…と言うのに、反応しない自分に心底苛立つ。
「お姉様にも報告する必要があるのかしら……」
その一言でスイッチが入る。
ーーカチン!
「きやっ…」
俺は二人の胸を鷲掴みにする。
いや、レアはつまむ程度だった…
そして、言ってやったよ。
言うも涙、聞くも涙の現状を。
俺が思いつく欲望の限りを。
今の俺の辛い思いを。
出来れば優しく見守ってと。
…言い尽くした。
いや、まだ言いたい事はあったけど…
二人は、無言で話を聞いていた。
多分、真面目に聞いてくれたと思う…
「…くっ……ぷぷっ、あはははは」
「……」
メリッサには爆笑され、レアは無言だった。
ーーードタドタドタ、
ーーーバンッ!
「ご主人様!どうかされましたか?!」
そんな深夜の騒ぎを聞きつけて、ティファが慌てて俺の部屋に飛び込んで来た。
…が、状況を見て理解に苦しんでいる。
俺も余裕がある訳じゃ無いけど、頭の中はハッキリしているし、理解している。
何とか、ティファの誤解を説かねば…と。
その日はティファが、皆を各部屋に突っ込んで「内容は明日伺います」と、言って帰った事で一旦は終息した。
……あああぁぁあ。
千載一遇が…俺の脱童貞が……
子供の体じゃなければ……
何も出来なかったのに、疑いだけ掛けられて追い出されるとかになったら。
…死んだな!
俺はその日、色んな想いが交差し、枕を濡らして眠るのだった。
ーーーー翌朝
俺は重い脚を引っ張り、階下のリビングに向かう。
「おはようございます。ご主人様。」
「お、おはよう。」
すると、ティファは普通に挨拶して来る。
俺はきょどりながら挨拶を何とか返す。
朝食が出来ているとの事で、皆で食べるも無言。
食事が終わると、お茶を飲みながらティファが切り出したので、
……事の顛末を話した。
結果的に言うと、追い出される事も、怒られる事も無かった。
後、一つ驚いたのは、メリッサにご主人様認定されていた事だ……
子供の体で、「あれだけ欲に塗れた事が平気で言えるのは、さすがユウト様」と言われ、問題は全て解決したと言われる。
…どうやら試されて…いた?のか?分からん。
ティファは、「…そう。二人の確認が終わったなら問題ありませんね。」
と、普通に言っていた…
レアは興味無さそう…いや、何も考えてなさそうだった。
さすがは俺が作った、元NPC達だ。
まともな基準は無いようだな…
ーーーーーーー出会いから6年後ーーーーーーーー
それから、俺の賢者期間は続き、気付けば16才になろうとしていた。
まだ、俺の聖剣は発動しない。
…絶対、おかしいよな?!
もしかして、イ〇ポなのか。
死んだのか…
その間にも身長や体重は増え、この世界で成人と言われる年齢に達し、俺のLVは2になっていた。
…いや、これも絶対おかしいよね!?
普通なら5~10LVはあるはずだよ?
どんな呪いだよ…
そうか、呪いだったか
だが、最初の大騒ぎから6年、エロスが絶望的と言う、そんな理不尽に潰されてそうになりながらも、俺は頑張った。
LVは上がらんが、オツムは少し良くなって、この城塞都市アスペルの、裏社会を纏める程度の存在にはなったのだ!
ほとんど、メリッサとレアの暗躍のお陰だし、ティファの陰に隠れて動いてるから消されずに済んでるってのは、内緒だけどな!
……はぁ。
一応俺にも、チートなアイテムがあるから、それは駆使しているんだけど、
やっぱり、そろそろ本気でステータスにある
【グランドラゴンの呪い】
を解きに行かないとダメだろうな…
この体の異変は、それしか、思いつかないし。
このままじゃ、死んでも死にきれないしなっ!
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リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。
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