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第1章 天使との契り
1話 入学式
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上空を大きな結界で覆われ、七色の雲が浮かぶ異世界。
この国は十六の方位に分かれてた都市で出来ていた。
街は朝日を浴び輝いている。
空高くと飛ぶ見たことの無い鳥達。
━━━━━━━━━━━━━
―――太陽が照り付け、小鳥の囀りが聞こえる春のある朝。
「はああ~~。ん? もう朝か…今何時だ?」
と多きな欠伸をし上体を起こした少年ーーーアリマ・ヒョウガ。
まだ寝惚けた目で、ヒョウガは時計に目を向けた。
時刻は五時を過ぎたばかりで…
「ん…? まだこんな時間だし、もう一度寝よ…」
迂闊にも二度寝してしまう。
何故こんなに眠いのか。
その理由は昨日親友の家から借りてきた武術の参考書が原因の一つだ。
―――この参考書を普通に読めば、まる一日かかるのだが、彼は徹夜で読み干してしまう。
三時間程が経過した頃。
階段を誰かが上ってくる音がし、少ししてぴたりと部屋の前で止まって…
ドアノブを捻って、部屋の扉が開け放たれた。
そこに居たのはヒョウガの母である。
「ヒョウガ、起きなさい。遅刻するわよ」
ーーー母は、息子の体を上下左右に揺らすと、漸くヒョウガは目を覚ます。
「不味い、寝過ごしちまった」
「ほら、早く下りてきなさい。始業式に本当に遅刻するわよ!」
起こしに来た母は、朝ご飯を知らせてから。
先に下りていく。
下りた母の後を追い、ヒョウガも一階に向かい。
一階 リビングルーム
――俺が大急ぎでパンにかぶり付く。
「そんな慌てて食べると体に悪いわよ」
「煩いな! それに急がないとヤバいから、そんなお節介とかいらないぞ。ご馳走様。んじゃあ行ってくるわ!」
「はいはい、行ってらっしゃい」
そして―――ヒョウガは家を飛び出して行く。
―――母さんが、俺のこと心配してくれるのは嬉しいけど、今はそういう場合じゃないんだ。先言ったこと振り返ってみると、悪い事したな。母さん、呆れた顔してたな。次会ったときは謝ろう。
ヒョウガは学校のある北の方へ向かう。
その途中で反省の意を示す。
ちらりと、魔法道具の一つである腕時計で時刻を見ると。
「もう五分しかない。 間に合わせるためにもあれを使うか」
ヒョウガの言った`あれ´とは、能力のこと。そしてヒョウガが持つ能力は風だ。
「暴風!!」
体の周りから、突如として荒れ狂う風が吹き荒れ…
―――周りを歩いていた仕事に向かう人、市場に向おうとしている小母様方、老婆や老翁、他にも、物があちこちに吹き飛ぶ。
おまけに木も強く揺れてしまう。
―――が、彼は気にすることなく、其の儘猛スピードで飛んで行く。
悪気はあるが、今は緊急を要する為致し方ない。
そしてまたも腕時計に目を向けると。
「―――後三分か。学園着いたし、後は高等課棟まで風速で行くか。能力<風速>」
風速は、暴風よりも威力が弱い。
体の周りから風が吹き付けると、その風によりヒョウガは、一気に高等課棟の入り口に到着。
自分のクラスの前に向かったヒョウガに、誰かが声を掛けて来た。
声を掛けてきた青髪の彼は、ウズミ・エイトと言う。
ヒョウガの幼馴染みで親友だ。
「やあ、ヒョウガ。今日は珍しくギリギリの登校のようだね」
エイトは俺より少し身長が低い。
「ああ、おはよ。それよりも、まだ行ってなかったのか?」
「それはだね、単純に先生が遅れてるからだよ」
「ああ、成程な。お、噂をすれば来たな!」
ヒョウガが振り向くと、ネクタイをした男性が大急ぎでやって来て‥
「おっほん。学園が広すぎてな。迷ってしまった。さ、もう良いから全員並べよ」
先生は咳払いをし、遅れた理由を述べる。
そして皆に直ぐ並ぶように指示を出した。
そして全員が並び終えると、バトル施設一階の集会場へ向かう。
バトル施設とはこの学園に通う生徒が日々鍛練を疎かにしようと設けられた施設。
施設内はバリア空間となっていて怪我の心配なく戦える。
大会などがあると、ここで特訓をする人が多い。
施設内はは、規模が大きく、ミーティングルームだけでも結構な広さがあった。
同じ規模の広さのバトルを行う部屋が五階まである。
━━━━━━━━━━━━━
バトル施設一階にある集会場。
最後のクラスである彼の所が到着すし、始業式が開始された。
そこで一つ気になることがあった。それはと言うと――
ステージの傍らに、見知らぬ男が学園長の定位置に佇んでいる。
――それだけではなく、先生を見渡して違いに気付く。
「おい、エイト。学園長、急に変わっちまったな。それに学園長秘書、後何人の先生まで!?」
「僕も分からないけど何かあったんだと思うよ」
それ以上話すと先生に怒られると踏み、黙り込んだ。
始業式の内容は、先生紹介が十、十五分程あり、その次に学園長の話しへ入った。
学園町の話も終わりを迎えた。
この国は十六の方位に分かれてた都市で出来ていた。
街は朝日を浴び輝いている。
空高くと飛ぶ見たことの無い鳥達。
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―――太陽が照り付け、小鳥の囀りが聞こえる春のある朝。
「はああ~~。ん? もう朝か…今何時だ?」
と多きな欠伸をし上体を起こした少年ーーーアリマ・ヒョウガ。
まだ寝惚けた目で、ヒョウガは時計に目を向けた。
時刻は五時を過ぎたばかりで…
「ん…? まだこんな時間だし、もう一度寝よ…」
迂闊にも二度寝してしまう。
何故こんなに眠いのか。
その理由は昨日親友の家から借りてきた武術の参考書が原因の一つだ。
―――この参考書を普通に読めば、まる一日かかるのだが、彼は徹夜で読み干してしまう。
三時間程が経過した頃。
階段を誰かが上ってくる音がし、少ししてぴたりと部屋の前で止まって…
ドアノブを捻って、部屋の扉が開け放たれた。
そこに居たのはヒョウガの母である。
「ヒョウガ、起きなさい。遅刻するわよ」
ーーー母は、息子の体を上下左右に揺らすと、漸くヒョウガは目を覚ます。
「不味い、寝過ごしちまった」
「ほら、早く下りてきなさい。始業式に本当に遅刻するわよ!」
起こしに来た母は、朝ご飯を知らせてから。
先に下りていく。
下りた母の後を追い、ヒョウガも一階に向かい。
一階 リビングルーム
――俺が大急ぎでパンにかぶり付く。
「そんな慌てて食べると体に悪いわよ」
「煩いな! それに急がないとヤバいから、そんなお節介とかいらないぞ。ご馳走様。んじゃあ行ってくるわ!」
「はいはい、行ってらっしゃい」
そして―――ヒョウガは家を飛び出して行く。
―――母さんが、俺のこと心配してくれるのは嬉しいけど、今はそういう場合じゃないんだ。先言ったこと振り返ってみると、悪い事したな。母さん、呆れた顔してたな。次会ったときは謝ろう。
ヒョウガは学校のある北の方へ向かう。
その途中で反省の意を示す。
ちらりと、魔法道具の一つである腕時計で時刻を見ると。
「もう五分しかない。 間に合わせるためにもあれを使うか」
ヒョウガの言った`あれ´とは、能力のこと。そしてヒョウガが持つ能力は風だ。
「暴風!!」
体の周りから、突如として荒れ狂う風が吹き荒れ…
―――周りを歩いていた仕事に向かう人、市場に向おうとしている小母様方、老婆や老翁、他にも、物があちこちに吹き飛ぶ。
おまけに木も強く揺れてしまう。
―――が、彼は気にすることなく、其の儘猛スピードで飛んで行く。
悪気はあるが、今は緊急を要する為致し方ない。
そしてまたも腕時計に目を向けると。
「―――後三分か。学園着いたし、後は高等課棟まで風速で行くか。能力<風速>」
風速は、暴風よりも威力が弱い。
体の周りから風が吹き付けると、その風によりヒョウガは、一気に高等課棟の入り口に到着。
自分のクラスの前に向かったヒョウガに、誰かが声を掛けて来た。
声を掛けてきた青髪の彼は、ウズミ・エイトと言う。
ヒョウガの幼馴染みで親友だ。
「やあ、ヒョウガ。今日は珍しくギリギリの登校のようだね」
エイトは俺より少し身長が低い。
「ああ、おはよ。それよりも、まだ行ってなかったのか?」
「それはだね、単純に先生が遅れてるからだよ」
「ああ、成程な。お、噂をすれば来たな!」
ヒョウガが振り向くと、ネクタイをした男性が大急ぎでやって来て‥
「おっほん。学園が広すぎてな。迷ってしまった。さ、もう良いから全員並べよ」
先生は咳払いをし、遅れた理由を述べる。
そして皆に直ぐ並ぶように指示を出した。
そして全員が並び終えると、バトル施設一階の集会場へ向かう。
バトル施設とはこの学園に通う生徒が日々鍛練を疎かにしようと設けられた施設。
施設内はバリア空間となっていて怪我の心配なく戦える。
大会などがあると、ここで特訓をする人が多い。
施設内はは、規模が大きく、ミーティングルームだけでも結構な広さがあった。
同じ規模の広さのバトルを行う部屋が五階まである。
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バトル施設一階にある集会場。
最後のクラスである彼の所が到着すし、始業式が開始された。
そこで一つ気になることがあった。それはと言うと――
ステージの傍らに、見知らぬ男が学園長の定位置に佇んでいる。
――それだけではなく、先生を見渡して違いに気付く。
「おい、エイト。学園長、急に変わっちまったな。それに学園長秘書、後何人の先生まで!?」
「僕も分からないけど何かあったんだと思うよ」
それ以上話すと先生に怒られると踏み、黙り込んだ。
始業式の内容は、先生紹介が十、十五分程あり、その次に学園長の話しへ入った。
学園町の話も終わりを迎えた。
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