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モハンドの運転で、ジョシュ達は町へ到着していた。ホバークラフトの車版、と言った車体には、タイヤがない。振動も殆どなく、快適な乗り心地だった。
「長達は、町の外れにある集会場に集まられます。どうですか?町を探索してみますか?」
町には少教のヨラヌヌ人達が歩いているだけで、あまり活気が見受けられなかった。それもその筈で、今頃は医師達の懸命な治療が施されている。
「そうですね。時間がまだあるようですし。でも、大丈夫ですか?疫病が蔓延している苦では……」
並んで商店の間を、ゆっくりと見物しながら歩く。ワイズは薬品を売る露店で足を止めると、興味深げに商品を眺め始めた。
「確かに疫病が蔓延し、ヨラヌス人の大半は医療施設に入っています。ですが治療も始まりましたし、それに地球人には伝染しませんから、ご安心下さい」
そう言えば、ポプラ博士も元気そうにしていた。納得したジョシュは、ワイズを残して再び歩き始めた。と、雑貨を売る露店に、美しい紅色の石を細工したペンダントを見つけた。
「この石は、何て言う石なんですか?」
見た事もない。するとモハンドは、バリーマス石だと教えてくれた。
「この石は、ヨラヌス星でしか採掘されないものの1つです。希少価値も高いのですが、細工しやすく、他の惑星へ高値で売れるんです」
「へぇ……そいつはいいじゃないか!」
背後からワイズが顔を出し、ペンダントを手に取った。それはキラキラと光り、ジョシュの顔に紅色の光の粒を作る。
「君がするのかい?」
「違うさ!これは、我々の親友にプレゼントするんだよ」
そう言いながら購入したワイズは嬉しそうだった。
「あぁ、ジュリアに?きっと似合うよ」
アカデミーの時から、ワイズは何かと彼女を気にしていた。時には妹のように甘やかし、また別の時にはレディのように扱ったり。だからジョシュは、ワイズはジュリアの事が好きなんだろうと思っていたし、きっとお似合いのカップルになるだろうな、と端で見ていたものだ。そしてこのプレゼント。絶対にそうなんだと、ジョシュは確信していた。
「あの、貴方達はジュリアの親友なんですか?」
モハンドが尋ね、ジョシュは頷いた。
「えぇ、アカデミー……あ、宇宙連邦士官学校時代からの」
「彼女は今、どうされていますか?」
妙な質問に、ワイズも首を傾げた。
「さぁな。多分、医務室で休んでいるんじゃないか?」
どうしてそんな質問を、と言うように、ワイズはモハンドを睨んだ。だが当の本人は、睨まれている事に気付いていない様子だった。
「彼女は我々を助けて下さいました。優しくて、美しい女性です。私は、彼女と結婚したい」
「何だって!」
ジョシュとワイズの驚きの声が重なり、回りにいたヨラヌス人が、何事かと振り返った。露店の店主は、興味ありげに3人を交互に見ている。
「あの、結婚したいって……彼女と?失礼ですが、ちょこっと会っただけでしょう」
ワイズの口調には怒りが込もっていた。
「えぇ。ですが、私はそう決めたのです。どうか、彼女に伝えさせて頂けないでしょうか?」
真剣な眼差しを受けながら、ジョシュはちょっと失礼、と言って怒れる友人を道の脇に連れ出した。
「ちょっと待てよ!いきなり結婚だなんて、そんな……」
混乱し、困惑している。
「いや、だがジュリアが承諾するとは決まっていない。多分、断る。だから、何も心配する必要はないって」
それでもまだ、ワイズは不服げにしている。だが、会わせない訳にもいかないだろう、と言うと、渋々頷いた。
「いいですよ、モハンドさん。機会をもうけましょう。ですが、長達との話し合いが終わってからでも構いませんか?」
脇道からワイズを半ば引きずるようにして戻り、モハンドに告げた。すると彼は蟹のような口を開閉しながら、嬉しそうな声音で言った。
「ありがとうございます、デビット艦長」
「長達は、町の外れにある集会場に集まられます。どうですか?町を探索してみますか?」
町には少教のヨラヌヌ人達が歩いているだけで、あまり活気が見受けられなかった。それもその筈で、今頃は医師達の懸命な治療が施されている。
「そうですね。時間がまだあるようですし。でも、大丈夫ですか?疫病が蔓延している苦では……」
並んで商店の間を、ゆっくりと見物しながら歩く。ワイズは薬品を売る露店で足を止めると、興味深げに商品を眺め始めた。
「確かに疫病が蔓延し、ヨラヌス人の大半は医療施設に入っています。ですが治療も始まりましたし、それに地球人には伝染しませんから、ご安心下さい」
そう言えば、ポプラ博士も元気そうにしていた。納得したジョシュは、ワイズを残して再び歩き始めた。と、雑貨を売る露店に、美しい紅色の石を細工したペンダントを見つけた。
「この石は、何て言う石なんですか?」
見た事もない。するとモハンドは、バリーマス石だと教えてくれた。
「この石は、ヨラヌス星でしか採掘されないものの1つです。希少価値も高いのですが、細工しやすく、他の惑星へ高値で売れるんです」
「へぇ……そいつはいいじゃないか!」
背後からワイズが顔を出し、ペンダントを手に取った。それはキラキラと光り、ジョシュの顔に紅色の光の粒を作る。
「君がするのかい?」
「違うさ!これは、我々の親友にプレゼントするんだよ」
そう言いながら購入したワイズは嬉しそうだった。
「あぁ、ジュリアに?きっと似合うよ」
アカデミーの時から、ワイズは何かと彼女を気にしていた。時には妹のように甘やかし、また別の時にはレディのように扱ったり。だからジョシュは、ワイズはジュリアの事が好きなんだろうと思っていたし、きっとお似合いのカップルになるだろうな、と端で見ていたものだ。そしてこのプレゼント。絶対にそうなんだと、ジョシュは確信していた。
「あの、貴方達はジュリアの親友なんですか?」
モハンドが尋ね、ジョシュは頷いた。
「えぇ、アカデミー……あ、宇宙連邦士官学校時代からの」
「彼女は今、どうされていますか?」
妙な質問に、ワイズも首を傾げた。
「さぁな。多分、医務室で休んでいるんじゃないか?」
どうしてそんな質問を、と言うように、ワイズはモハンドを睨んだ。だが当の本人は、睨まれている事に気付いていない様子だった。
「彼女は我々を助けて下さいました。優しくて、美しい女性です。私は、彼女と結婚したい」
「何だって!」
ジョシュとワイズの驚きの声が重なり、回りにいたヨラヌス人が、何事かと振り返った。露店の店主は、興味ありげに3人を交互に見ている。
「あの、結婚したいって……彼女と?失礼ですが、ちょこっと会っただけでしょう」
ワイズの口調には怒りが込もっていた。
「えぇ。ですが、私はそう決めたのです。どうか、彼女に伝えさせて頂けないでしょうか?」
真剣な眼差しを受けながら、ジョシュはちょっと失礼、と言って怒れる友人を道の脇に連れ出した。
「ちょっと待てよ!いきなり結婚だなんて、そんな……」
混乱し、困惑している。
「いや、だがジュリアが承諾するとは決まっていない。多分、断る。だから、何も心配する必要はないって」
それでもまだ、ワイズは不服げにしている。だが、会わせない訳にもいかないだろう、と言うと、渋々頷いた。
「いいですよ、モハンドさん。機会をもうけましょう。ですが、長達との話し合いが終わってからでも構いませんか?」
脇道からワイズを半ば引きずるようにして戻り、モハンドに告げた。すると彼は蟹のような口を開閉しながら、嬉しそうな声音で言った。
「ありがとうございます、デビット艦長」
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