目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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第1章 立身篇

第1話 村人 村人になりました。

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俺の名前は村人…

"村人"と書いて”むらびと”と読む。

そう…雑魚キャラ

いつも勇者たちに話しかけられて

「村の西にモンスターがいる遺跡がある」

とか話しているあれ。

しかし、それはゲームの世界だけの話であって、俺が生きている世界では少し違うようだ。

色々調べて見たが、残念なことに雑魚キャラなのは確か

目を覚ましたら雑魚キャラになっていた。

ここは、ラフレシア大陸という大きな大陸の西側にあるサントス王国内にあるカルロス伯爵領スタンバイ村だ。そして、俺はというと

村人

年齢は20歳

設定は名前通り雑魚キャラ、しかし、なぜか超能力を持っている。そのことに気付いたのは俺がこの世界で目を覚ました時までさかのぼる。


***


目を覚ますと見たこともない世界がそこにはあった。しかも、なぜか空中に浮いていたのだ。

「ん?」

見たこともない部屋、小さなベッドと机と椅子が下に見えたと思ったら

どすん!!

ベッドへ落ちた。

「痛って~?なんだよ」

はじめてみる光景、みすぼらしい部屋にベッドが一つ…

「これが転生と言うやつなのか」

あきれつつも自分の格好を見るとパッとしない服を着て体格は普通以下というより少しやせ気味である。格好から見てまず貴族ではないことはわかる。そして、魔導士でも、剣士でもなさそうだ。ましてや勇者でもない。ということは雑魚キャラなの?いやちょっと待て、勇者は最初ってパッとしない格好だよな。自分を確かめるために外へ出ることにした。

シュ!!

気が付くと俺は家の外、突然の出来事に驚いている

「あれ?おかしいな、さっきまで部屋にいたはずなんだけど」

つぶやいていると村人らしき人が現れて話しかけてきた。

「よっ!!おはよう!!」

誰なんだこいつはやけになれなれしく話をしてくる。転生したばかりでこの世界の記憶は全くない。

「あ…おはよう。えーっとごめん、誰だっけ」

目の前の村人らしき人物はこの答えにずっこけそうになったんだが、それでも引きつった笑顔でニコニコしながら答えてくれた。

「どうしたんだい?近所のハッサンだよ」

「あ…ハッサン。ハッサンだよな。ごめん。急に名前が出てこなくなったんだよ」

「もうボケがはじまったんかい?最近は、若年性認知症ってのもあるから、一度医者に行ってみてもらった方がいいぞ」

「あ…そこまでしなくてもいいよ。単なるだよ」

「ところで、村人さん。今日はどこへ?」

この時に初めて俺自身の名前が村人ということを知ったのだった。

「あの…すみません。今、村人って言いましたよね」

「ええ、いいましたよ。それが」

「俺の名前って村人なんですか?」

「ハハハ…おかしなことを言うね…自分の名前も忘れてしまったんですか?やっぱり医者に診てもらったらどうですか」

ぐぁあーーーん!!

この衝撃に俺は耐えることが出来なかった。せっかく転生してきたのに、雑魚キャラなんて、しかも、村人って、何もできないし、夢も希望も持つことすらできない。この先どうやっていけばいいんだなどと思いを巡らせているとハッサンが不思議そうな顔をして

「どうかしました?」

「あ…いえ…」

「ところで今日はどこへ?」

「特に……何も決めてませんが」

「そう言えば、カルロス様がまた無茶なことをするらしいですよ」

「どういうことですか?」

「南の森の中にある謎の神殿を調査するとか」

「ほう……」

「あそこは魔物の巣窟ですから誰もいきませんよ」

「でしょうね」

「ギルドの連中も勇者募集中と宣伝しているけど、中々集まらないそうだ」

「そうですか」

「ま……村人さんには関係ないか。ギルドにも登録していないし」

「ははは……そうですね」

こうして、ハッサンと別れた。この時点で溜息しかでない。せっかく転生してきたのに雑魚キャラとは、しかも、名前が”村人”だなんて最悪だ。ふらふらと歩きながら人生を振り返っていた。


良くないことを考えていると良くないことが起きるものだ。路地に入ったところで盗賊Aと盗賊Bが現れたのだ。剣を片手に俺を脅迫してきた。

「金を出せ」

盗賊Aがドスの聴いた声で剣を鳴らしながら近づいて来る。これはまずい。所詮は雑魚キャラだ。このまま殺されて終るに違いない。すると盗賊Bが

「おとなしく金を置いていけば、命だけは助けてやるが‥」

しかし、今の俺の所持金はゼロ…つまり、殺される確率は1000%、絶体絶命のピンチとはこのことだ。盗賊Aと盗賊Bはお互いの顔を見合わせ

「とっとと金を出せって言ってるだろうが!!ぐるぁあああ!!」

そう叫んで襲い掛かってきた。アブナイと思った瞬間、気が付いたら彼らの後ろにいた。

「あれ?」

「おや?」

振り向いた二人は俺を発見して

「貴様!!」

再び襲い掛かってきた。アブナイと思うと彼らと何故か反対の位置に瞬時に移動していた。これは使える。と思っていると二人組は俺を前後で囲んだ。

「これで逃げられまい。早く終りにしようぜ!!」

これでは逃げることができない。どうする?昔のアニメで前後に囲まれたらしゃがむとか言っていたけど、あれは銃を持った相手だ。多分しゃがんだら確実に切り殺される。路地だから左右へは逃げることはできない。ということは上に逃げるしかない。

「何ブツブツ言ってんだ!!この野郎!!これで終わりだ!!」

二人が同時に剣を振りかざして飛びかかってきた。アブナイと思ったら一瞬で空中に浮いていて、俺を見失った二人は勢い余ってお互いを切りあって死んでしまったのだった。

「うーむ」

しばらく考えて、二人に近づくと懐から銅貨10枚が出てきていた。

これっぽっちか……

それを手にして家に戻ることにした、

俺はどうやら魔法ではなく超能力が使えるらしい。今回はテレポーテーションとサイコキネシスによると思われる空中浮揚だと思われる。といことはサイコキネシスを使えば、ナイフくらいで攻撃が出来るかもしれない。それと昔読んだコミックだとバリヤが使えるはずだ。
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