目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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第1章 立身篇

第2話 村人 超能力を使う。

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家に帰るとまずテレポーテーションをやってみると一瞬で屋外に出ることが出来た。そして、再び一瞬で部屋に戻ることも出来た。今度は、近距離で試す。まずは机の向こう側だ。

「テレポーテーション!!」

思った場所へ行ける。次は、盗賊が出た場所だ。

「テレポーテーション!!」

これも思った場所に着くことが出来た。しかし、盗賊たちの死体は既に片付けられていた。さてと、一体どこまで行けるのだろうか?と思ったが、行き先が思い浮かばないので、自宅の屋根に向けてテレポーテーションをして、屋根の上に座って村の風景を眺めても何も思い浮かばない。

「ま…いっか」

長距離のテレポーテーションをあきらめたが、この能力は案外思い通りに使えそうだ。

次はサイコキネシスだ。

部屋に戻った俺は、これを使ってまずは空中浮揚をしてみた。

ふあ…

簡単に浮くことが出来た。これも出来るぞ…更に、物を動かすことも出来そうだ。けど、慣れていないせいか重たいものは動きにくい。どうすれば動くようになるのだろうか?机を動かそうとすると案外難しい。なぜだろうか?これはこの後の課題だ。軽くて小さいものならかなり自由に動かせる。ナイフくらいならくるくると回すことも出来る。

こいつは使える。

あとはバリヤーだ。

えい!!

ん?

や!!

あれ?

バリヤーが出来たかどうかがわからない。どうしたらいいのだろうか。外へ出てバリヤーの実験をして見るか。いや、それはいくら何でも何も知らない人に対してどっきり見たいなことまではできない。俺は、バリヤーの実験は諦めた。

さてと、次は千里眼だ。これは家で出来る。まずは、家の前を見て見る。誰もいない。すぐに窓から外を見て確認すると同じ光景だった。本当に使えているのだろうか?隣の部屋を除くが、俺の部屋と同じような作りで、住民もいないのか閑散としている。そこにテレポーテーションすると千里眼で見た風景がそこにあった。

これが思いつく最後の能力、ムフフ…男が超能力を持って、一番使いたい能力ではないのだろうか。そう、透視能力だ。もちろん、悪いことに使っちゃいけないはずだけど、そこは、男のロマン…近くの居酒屋に確かカリンという女の子が店員としているはずだ。早速、居酒屋まで歩いていく。それは、テレポーテーションでいきなり現われると怪しまれるからなのだ。こうして居酒屋に向かって歩いているとたまたま向こうから女が歩いてきた。これはラッキーだ。俺は、目に力を入れた。すると徐々に彼女の服が透けて行き下着姿が見えてきた。

もう少しだ…

更に目に力を入れた途端、おぞましい光景が目に入って来た。

う…

皮下組織がはがれ、内臓や筋肉が見えてきたのだった。そう理科室にあるあれと同じ状態で人が歩いてきたのだった。

「見てはいけないものを見てしまった」

フラフラとよろけて歩いている俺を見て不思議そうな顔をしている女性は

「何あれ?」

などと話しながら去って行ったのだった。これは、相当な鍛錬が必要だ。逆に壁の向こうを見るのは千里眼で出来るから透視はやめることにした。

家に戻った俺だが、何もすることがないと思っていると

ドンドンドンドン!!

「村人!!いるか?」

ドンドンドンドン!!

「村人!!」

けたたましくドアを叩いて俺の名前を叫ぶ男の声

ドンドンドン!!

「はーい。今出ます」

ドアを開けると白髪の髭を生やしたおじさんが立っていた。

「村人!!今日もさぼりよって!!あれほど言っただろ!!次さぼるとクビだと!!」

目の前のおっさんはやけに怒っている。話からすると俺が頼まれている仕事をさぼったことによるようだが、俺には何のことだか、全く分からなかった。

「貴様のせいで品評会に遅れるではないか!!早く準備をしろ!!」

「あの~?俺、何の仕事をするのですか?」

「は?」

・・・

奇妙な間が生まれたのだが次の瞬間、そのおっさんは怒りを大爆発させた

「何を寝ぼけたことを言っているのだ!!さっさと準備して、牛の世話に行ってこい!!」

「あ…牛ね…」

結局、このおっさんの農場へ連れて行かれ牛の世話をすることになった。けど、俺、牛の世話なんかしたことがない。多分、村人はやっていたのだろうと思って適当にやってみると何故か体が覚えていた。こうして、牛の世話を終わった頃におっさんが戻って来て、俺を事務所と言うより家の一室に呼んだ。

「村人!!これ」

ドンと机に置かれた小さな袋

「これは?」

「給料だ!!」

「ありがとうございます」

「これでお前ともお別れだ。手切れ金とでも思ってくれ」

「は?」

取り付こうにも頑として聞き耳を持とうとしないこのおっさん、確かに仕事をさぼったのはいけないことなのだが、そこへ、一人の若い青年といより少年がやって来て

「ピーター!!!明日から頼んだぞ」

「あいよ」

こうして、俺は仕事を解雇になったのだった。農場を出て、袋の中身を見ると銅貨30枚となんとも少ない金額だった。ま、いっか、俺が働いて得たお金じゃないし、手持ちのお金は銅貨40枚、これで何ができるのだろう?農場からの帰り道、盗賊が出てきた。しかも、5人も、そのうち一人は体も大きくてなんとなく強そう。普通はこんな一般道で盗賊が出るのはおかしいの。これはバグだろうか?そんなことはお構いなしに盗賊はありきたりのセリフを吐いたのだった。

「金を置いて行ってもらおうか?」

「他にセリフはないのか?」

「貴様!!」

直ぐに剣を抜いて、襲い掛かってきた。つまり、この盗賊は俺を殺して金を奪うつもりだったのだ。テレポーテーションで奴らの後ろに逃げた。

「あれ?」

「どこ行った」

よく考えると俺は武器を持っていない。どうしようか?奴らは俺を見失ってまだきょろきょろとしている。そこへ俺の目に入って来たのは、道端に転がっていた小石だった。これを使うか。

サイコキネシスで石を10個ほど中に浮かせるとようやく盗賊は俺を見つけたのだった。

「いつの間に」

そう言った瞬間に、石をそいつの顔へぶつけた。

「痛い!!」

バチバチバチと連続で石を当てられた。盗賊Aは思わず剣を落とした。一方残りの盗賊たちは、石に襲われている盗賊Aの姿を見て驚いている。

「何が起きた?」

しかし、俺は剣を落としたことを見逃さなかった。すぐさま、落ちた剣をサイコキネシスで奪う。すると、盗賊を襲っていた石は、地面にバタバタバタと落ちた。

「おさまった」

次の瞬間、

「うぐ!!」

盗賊Aをサイコキネシスで操っている剣で切ったのだった。その光景を見ていた残り二人は何が起きたのかわからずに、固まっている。チャンスだ。返す剣で残り4人を切り捨てた。すると奴らの頭領の懐からお金が入った袋が出てきた。銀貨5枚を手に入れた。

こうして無事家に帰ったがやることがない。仕事もクビになってしまった。お金もない。手持ちは銀貨5枚、銅貨40枚、これでいったい何ができるのかはわからない。せっかく転生してきたのだから、冒険もしてみたいものだ。
早速、近くの道具屋に行ってナイフを購入した。そして、無謀にも村の外のモンスターがでると言われる場所へ向かった。


******


スライムが現れた。

村の近くの林のそばでスライムが現れたのだ。ザコキャラと言っても俺の超能力が通じるかどうかは不安だが、スライムが攻撃してきた。

「危ない」

そう思った瞬間、テレポーテーションで攻撃を避けることができた。次から次へと繰り出される攻撃をテレポーテーションで避ける。

これは使える。

テレポーテーションができることが唯一の救いだった。いくらスライムの攻撃でも雑魚キャラの俺にとっては正直致命傷になってしまう。だから、危ないと感じた時に簡単に攻撃を避けることが出来たのは、俺の自信につながった。

次は第二段階、バリヤーだ。

バリヤーを試すことにした。そうスライムの攻撃をバリヤーで受け止めるのだ。

スライムの攻撃

バリヤー展開!!

バン!!

攻撃を防ぐことが出来た。うーむ…中々使える。しばらく、バリヤーを展開してスライムの攻撃を受けていた。

バン!!

バン!!

ほう…何ともない。これは素晴らしい…そこへ

う~!!

犬の鳴き声がする方を見ると3匹のコヨーテを見つけた。

嘘だろう…この忙しい時に…と思っているとコヨーテが俺の方へ襲い掛かってきた。

バリヤー

バン!!
バン!!
バン!!

キャゥーン!!

バリヤーに驚いたコヨーテたちだったが再び

ウー!!

俺に向かって来た。しかもバリヤーの前でガシガシと爪を立てたりしている。

ガウガウ!!

五月蝿い連中だ。ナイフを投げて、超能力で奴らを刺していった。

ザク!!

キャウン!!

一匹目を倒すと恐れたのだろう、コヨーテは、俺から距離を置いた。しかし、未だに戦闘態勢を維持している

ウー!!

あと二匹をザスザクとナイフで刺して倒した。

キャウン!!

キャウン!!

こうしてコヨーテをやっつけたのだった。

すると

もう一つのバリヤーに何かがぶつかっている音がしてきた。

ドスン!!
ドスン!!

あっ!!スライムを忘れていた。

そこにはバリヤーに向かって未だに攻撃を続けているスライムの姿があった。ナイフを動かしてザクザクとスライムに刺していった。

プチン・・

はじけたスライム・・・

その後シュワーと消え去ってしまった。珍しく水色の石と銅貨5枚を手に入れることが出来た。

よし・・・これでいけると思った矢先、見回りのギルドメンバーに見つかってしまった。

「きみ・・・狩りをするにはギルドへ登録しなくてはいけないよ」

こうして、俺は、ギルドへ向かうことになった。
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