目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

第１章 立身篇

第１５話 村人 再会する

するとそこへ、パーヤネンがやってきた。彼は、俺達と同じＤランクの魔導士なんだけど、準決勝でベルファーストに敗れたらしい。そして、彼の友人アホヤネンとレネゲードも一緒にやってきた。

「村人・・来客だ」

玄関へ行くとそこには、アリスちゃんとシャンリーちゃんが待っていた。

「「村人様～！！寂しかったです♡！！」」

そう言って、二人は俺を抱きしめてきたのだった。

「お前たち、お店は？」

「やめてきました」

「やめてって・・」

「大丈夫です、あれはほとんど遊びでしたから・・」

すると外野が徐々にうるさくなってきていた。特に、ラークは、真っ先に俺と二人との間に入ってきたのだった。

「あなた達は、何者ですか。ここがどういう所だかわかっていますか」

二人は軽く頷いた。

「俺たちは、村人の友人だ。ただそれだけだが何か？」

すると後ろの方から

「あれ・・・ゴスロリメイドのアリスだろう・・・もう一方はクンフー不敗のシャンリーだ」

二人ともこの世界では二つ名を持っていた、その能力は、サマンサ以上のランクだそうだ。そんな二人が現れたものだから、騒然となったのは言うまでもなかった。しかも誰しもがこの二人の迫力に負けてしまって、結局二人は俺の部屋にくることになった。しかし、それに負けじとラークも食い下がる

「お二人様は村人様とのご関係は」

「一昨日３人で男女の深い関係になったよな」

すると負けじとラークも

「ぼくも昨日そう言う関係になったんですが」

すると３人の間で火花が散ったかと思うと、シャンリーがラークの肩を抱き込んだひそひそとお話をしている。そして、何故か３人意気投合をしているのだった。
一体何を話たんだ？



結局、俺の部屋にはアリスちゃんシャンリーちゃんとラークちゃんが泊まることになった。隣の部屋の人がかわいそうだった。といっても、隣は、ベルファーストだった。そして、翌日、アリスちゃんとシャンリーちゃんが来たと知ったゴーンが慌てて寄宿舎にやってきたのだった。

「ゴスロリのアリスとクンフー不敗のシャンリー君たちが応援に来てくれれば百人力だ」

ゴーンの一言に待ったをかけてのはアリスだった。

「ゴーン様・・私たちは大事な友人である村人様に会いに来ただけです。遠征に行くつもりはございません」

「そうでしたか・・」

ゴーンががっくりと肩を落とすとシャンリーがこう言った

「けど、村人様が一緒に行こうというのなら、一緒に行っても構わないが、ただし、村人と一緒にいるのが条件だけどな」

ゴーンは悩んだ、彼女たち二人が入れば士気がかなり上がるのは、間違いない。けど、馬飼いの横を歩くだけというのだ、実際には、前線で、出てくれであろう魔物と対峙してほしいものだが、お金を積んでもそれはしないといってきたのだ。けど、彼は彼女たちの同行を認めたのだった。

こうして出発の日がやってきた。