目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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第1章 立身篇

第45話 村人 淫獣を掃討する

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気絶シンコペーションで神殿の中の淫獣達も気絶している。俺は、片っ端からそいつらのとどめを刺した。肉と皮を分け、肉はベースキャンプに、毛皮は次元ポケットに入れた。この時案外便利だったのがサイコカッターだった。サイコカッターはクナイの代わりとしてスパスパと片っ端から気絶している淫獣のとどめを刺した上、加工をしてくれるのだった。しかし、問題なのは魔法だ。スクルド様の所から帰ってみんなの前で魔法を試したのだった。

「あれ?」

火力系の初歩的魔法「フレア」の練習だった。まず、火を起こせないと話にならない。ということでアリスが俺を指導してくれた。

「ですから、炎が燃える感じをイメージして、こうして…」

手のひらに炎が燃え上がるのをイメージして

・・・

火が出てこない。


「村人様~本当に魔法が使えるようになったのですか?」

考え込んでいるアリス、その様子を見ているみんながそこにいた。

「スクルド様がそうおっしゃっていたから、実際にスクルド様と練習した時はちゃんと炎が出たんだ!!」

「おかしいわね」

そう言って、アリスが俺の手を持った瞬間だった。


ぶぉお!!


俺の手から巨大な火の柱が上がった。


「うわ!!」


しかし、その炎はアリスが手を離した瞬間に消えたのだった。

「なに!!今の?」

「おかしいわね」

再びアリスが俺の手を触る。しかし、炎は出なかった。するとアリスが手を握ったまま

「フレア」

そう言うと巨大な日の柱が出てきた。それを見たアリスは何か納得したかの様

「そうか。みんなわかったわ」

「どういうこと?」

みんな興味津々で話を聞いている。

「村人様にじかに触れて魔法をかけると威力が増して出てくるようね」

「どういうこと?」

「原理はよくわかならいけど、ほら、フレア」

アリスが俺の手を握った。

ぶぉお!!

するとメイヴが触っても同じことが起きた。結局、俺の一人単体では、できないことが解ったのだった。

そんなことを思い出している間に淫獣の処理は続いていた。可愛いモンスター系の淫獣はいいのだが、触手系や餓鬼系の淫獣は殺すだけだ。累々と横たわる死骸もまたキモイものがある。ふと、あることを思いついた俺はアリスを呼んだ。

「呼ばれましたか、ご主人様」

「アリス、こいつらを一気に焼こうと思うのだが」

数百の死骸を見てふむと頷いて、俺の背中にぴったりくっついてきた。彼女ご自慢の胸が俺の背中に当たっていて上機嫌な声で

「わかりました♡、ご主人様♡」

するとその様子を見た皆がやって来て

「アリスだけずるい―」

アリスの魔法が俺の通って、威力が倍増し一気に死骸を灰と化してしまったのだった。そんなことをみんなでキャーキャーと言いながらやっていったのだった。


***

そんな様子を見ているものがいるとは思いもよらなかった。

「ロクテン様、如何なさいます?」

「役仙人ではないようだな」

「は!!」

そこには深い紺色のダークスーツをまとった魔将軍の姿がいた。

「ランスロット。パーシヴァル。しばらく、様子を見ようではないか。こやつらがここへ来るのを」

「は!!」

その画面に映し出されていたのは、気絶している勇者リンの姿であった。

しばらくして、俺達は神殿の中心部にいた。

「ここか…」

「あれが…封印の棺が納められている石棺よ」

メイヴが指さしたところには封印の棺が納められた石棺がある。しかし、その石棺もところどころ穴が開いていて、中の封印の棺が見えていた。更に、その封印の棺の中から魔王らしき姿が見えだしていたのだった。それを石棺の上にあるホーリークロスの力で辛うじて封印を保てている様子だった。

「マジ、やばいな」

「そうね」

俺達の様子を見ているロクテン魔王に

「ロクテン様、ここまで来ましたぞ」

「ほっておけ、奴らはここの存在には気付くはずもない。それにあの者たちの力も見てみたい」

魔将軍を制するロクテン魔王が見ている画像に現れたのはインモラルだった。

「貴様!!よくも俺の部下を…」

俺達の目の前に現れたのは、淫獣のボス、インモラルと3人の部下がそこにいた。その様子を見ていたロクテンと二人の部下は

「ほう…インモラルか…」

「ロクテン様、これは見ものですぞ」

くすりと笑ったロクテンは頬杖をついてその様子を見ていた。

「あいつらの圧勝だ」

「それはかわいそうに…あの女たちは、インモラルの餌食か」

「もったいない」

部下の言葉を受け流すロクテンであった。

一方、俺達はと言うと目の前に現れた4体の淫獣に戸惑っていた。それは全て気絶しているはずの淫獣が起きているのだから、するとメイヴが

「あいつらは淫獣でも、1ランク上の淫魔獣です。多分名前持ちの連中ですよ」

「ほお…俺たちのことがわかるのか…さてと俺の贄はどれにするかな~。バットマン、邪鬼、トランス、あの男を血祭りにあげよ」

「インモラル様。かしこまりました」

3体の淫魔獣が俺に向かって飛びかかってきた。うわぁ~気色いぞ!!こいつら。バイヤー展開

バン!!
バン!!
バン!!

「何だこの壁は?」

バリヤーに戸惑っている間に、後ろからお竜が攻撃の構えをした。

「ドラゴンスマッシュ!!」

この攻撃がトランスに直撃!!

「おごぉおお!!」

そんな叫び声を残して消滅した。そのことに驚いている残る2体、こんどはメイヴが

「ギガントグノームアタック!!」

「ぐぅぎゃあああああ!!」

彼女の攻撃はバットマンを直撃、勿論、バットマンはその場で消滅をした。

そして、ラーク、シャンリー、アリスが一斉に邪鬼を攻撃

「うそだぁああああああ!!]

邪鬼も一瞬で消滅したのだった。残りの一体になったインモラルは一瞬の出来事

「俺の3銃士を、よくもやってくれたな!!アポロギーウェーブ」

何やら変な光線を放った瞬間にバリヤーを展開、一方でクナイを投げた

「効かぬは!!」

インモラルは自らの体を自由自在に変化させ、俺の攻撃を受け流していた。

「ぬぅぉおおおお!!」

すると何やら再び変な攻撃を仕掛けてきたので、バリヤーで受け止め反撃。

「サイコガン!!」

バシュ!!

直撃を受けたインモラルは動きを止めた。

「サイコカッター!!」

スパン!!スパン!!スパン!!

「ぐぁあああ!!」

バラバラに切り裂かれていくインモラル

「とどめだ!!サイコスマッシュ!!」」

「なんだー!!この攻撃は!!ぐぁああああ!!」

こうしてインモラルも消滅したのであった。

「ふふふ…面白いものが見rられましたね」

「は!!」

「これは楽しみが一つ増えましたよ。私たちは、次の準備にかかりましょう。あの者たちをここへ導くのです」

「は!!」

しばらくして、全てが気絶シンコペーションから目を覚ました勇者たちとジャッカル電撃隊は、魔物たちとの壮絶なバトルを始めたのだった。俺は荷物運びということで何もしなくていい。ただ、彼らの戦いを見ているだけだた。



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