目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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第1章 立身篇

第46話 村人 魔王復活に愕然とする

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「おらおらおらおら!!!」

ようやく目を覚ました勇者達とジャッカル電撃隊は神殿の中を侵攻、既に目的の神殿中枢部の大神殿まで到達していた。その建物の入口両側には”あ象”、”ン象”という筋骨隆々な体格に何故か顔が象という物体がちらを睨みつけている。年数がたっているのであろう。神殿内部はラピュタを彷彿させるような草が生い茂っていて、その陰にモンスターが潜んでいる。そいつらを倒しながら、彼らは、目的の大神殿に向かって行った。
 時折、淫獣も潜んでいたりするので、結構、苦労をしているようだ。ゴーンの時とは違い結構時間がかかっている。それを俺は、ポータとして勇者の横まで行き、色々な物資の補給作業をしている。

「おせぇんだよ!!村人!!」

少し遅いと怒鳴りつけられた。今度は、早く行くと戦っている最中

「何しに来たんだ!!」

またしても怒られてしまった。しばらく、千里眼で戦闘が終わる頃にテレポーテーションで荷物を持って行く。しかし、

「おせぇんだよ!!」

だぜ…やってられるか…ダメだ…こいつだけは…俺にも感情というものがあり精神衛生上非常に悪いぞ。勇者特権さえなければ、こんな奴は無視するのだが、しかたがない。
大神殿入って2日目には、大神殿内部の大広間まで到達、勇者の力が大きいのだろうか?と思っていると何故か魔電話スマワがなった。

「もしもし・・」

「もしもし、サマンサです。村人さんですよね」

「はい・・そうですが」

「今から伯爵の命令を言います」

「はい?」

「ジャッカル様の帰還命令が出ていますので、ジャッカル様を領都まで連れて来してください」

「え?」

「もう一度言います。今すぐ、ジャッカル様を領都へ連れて来て」

「戦闘中だよ。どうすんだよ。これ」

「ジャッカル様と連絡が取れないそうです。無理矢理でもいいから連れて帰って来て」

「いいけど…そんなことしても大丈夫か?」

「撤退命令書は出ているから」

「そうなのか?」

「はい…今、ジャッカル様に死なれるわけにはいかないので」

「どういうことだ?」

「ゴーン様が失脚されました」

「は?」

俺にはその意味がどういうことなのか全く分からなかった。しかし、ゴーン様が失脚されるとは、後継者はマライヤは病弱なのでマライヤは後継者ではなく、ジャッカル様が後を継ぐことになる。

「とりあえず、撤退命令書を取りにきて」

「わかった」

俺は、サマンサの後ろへテレポーテーションした。そして、おっぱいをもみっと揉んだ

「きゃん!!」

慌てて振り向いたサマンサは、腕を組んでふくれている。

「もー」

ぷーと膨らました頬がかわいらしい。そことツンとつつくと一枚の命令書を差し出した。

「これを」

「わかった」

「頼みましたよ。ジャッカル様を助けてください」

「わかった。続きは戻ってからな」

「はい♡」

サマンサは頬を赤く染めて、まんざらでもない表情を浮かべていた。軽くキスをして俺はテレポーテーションをした。

大神殿中枢部、そこは魔物の巣窟。勇者を先頭にジャッカル電撃隊は、神殿の中心部といわれるところまで達していた。そして、勇者リンはホーリークロスがかかった石棺を発見したのだった。

「なんだここは?」

「たぶん、神殿の中心部だろう」

「あの石棺が中枢ってことか」

「何だこの汚いクロスは」

勇者リンは、そのクロスをはがしてしまったのだった。

ゴゴゴゴゴゴ…

「な…なんだこの地鳴りは?ん?石棺が…」

石棺が光輝き崩壊し始めた。

ゴゴゴゴゴゴ…

「来るぞ!!」

勇者達は身構えるとそ

ゴゴゴゴゴゴ…

崩壊した石棺から魔王が出現したのであった。その強大な魔力は遠く役仙人にまで届いたのだった。

「ロクテン魔王が復活したか…」

そして勇者の前に立つ魔王、その容姿はまさにドラゴンだった。そのドラゴンが叫んだ。

「我が名はロクテン…今こそ悪しき力よ。目覚めよ!!」

すると、それまで優勢だったジャッカル電撃隊が魔物たちに押され始めたのだった。

「いかん!!引けー!!」

「ジャッカル様も早くキャンプまで逃げてください」

魔王の強大な魔力によって、パワーアップした魔物たちの攻撃になすすべなく、倒されていくジャッカル電撃隊のその様子はまさに地獄絵図だった。

俺がベースキャンプに着いた時、その状況を見て愕然とした。みんなはメイヴのラビリアントで無事だったが、魔獣に襲われたベースキャンプは壊滅状態だった。
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