目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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第2章 開拓篇

第100話 村人 久々に帰還する

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ドレッドノートを中心とする5隻の戦艦を見た楽安の人々は混乱した。我が艦隊が来ることはオウキ将軍を通じて、シン王とその臣下達には報告されていたこともあり、一部の臣下を除いては落ち着いていた。
彼らは楽安の羅城門に待機し、数キロ先にある古城で出城としての役割を持たしている楽安古城を見つめていた。オウキ将軍の知らせもあり、全ての兵は撤収済みであった。

「いよいよ始まりますな」

「はい・・・これから最高のショーを見ることができます」

右大臣の陳はオウキを睨んだ。

「あのようなものが本当に攻撃してくるのか?動きも遅そうだ。これなら我が精鋭トップ飛竜隊で十分迎撃可能だろ!!」

右大臣をちらりと見てにっこりとほほ笑んでいる。

「フフフ・・・右大臣殿、これから起こることを見てからにした方がいいと思いますよ」

そしてデモンストレーションが始まった。

「さ・・・始まりましたよ」

我が艦隊はハイパーメガ魔導砲陣形をとった。

ピカー!!

ズズーーーン!!!

それは一瞬の出来事であった。我が艦隊から発射したハイパーメガ魔導砲によって、楽安古城は跡形もなく吹き飛んでしまったのだった。

「おお!!」

その光景を見た臣下達は驚きの表情を浮かべていたのだった。

「オウキ殿!!あ・・・あれと戦うのですか?」

「我々が彼らの傘下に入らないという結論を出したら戦うことになるでしょう」

臣下達の視線は王に集まったのだった。


王国歴19年6月シン国、王都、楽安、大極殿に於いて、若きシン王の言葉に臣下達は驚いた。

「我がシン国は、村人連合の傘下に入る」

こうして、シン国は村人連合の傘下に入ったのだった。このことをのちの歴史書で楽安宣言ということもあるようだが、そんなことは後にして、この後、俺たちとの会談が行われた。

「よく決断してくださいました」

「あのような光景を見ては、仕方あるまい」

本心とは違うことを言わされている雰囲気は全く感じさせない話ぶりだ。洗脳は完全いうまくいったようだと関心をしている。しかし、ここでズーダン諸国の状況を言うと、北には北丹、南には軍事国家、楚が存在している。北東には魏、シン国の東には、趙、そして、南東には呉がある。そんな状況で大国シンが我が村人連合の傘下に入ったとなると、周りの国はシンの国力が落ちたと思い攻めてくる可能性もある。だから、今回は、斉はシン国の支配下にはいるが、斉王にはそのまま自治権を与える。いわゆる斉自治区う形で、斉の国はそのまま残すことにした。そのことに関してもシン王は

「わかった」

こうして、シン国は村人連合の傘下に入ったのだが、問題は山積している。

まずは、交易路の整備。楽安空港と就航船の建造、それに防衛問題・・・頭が痛くなる。とりあえず、シン国と斉国のそれぞれの王と軍部、彼らは大本営と呼んでいるがそこに魔電話(スマホ)をおいて緊急連絡網とした。因みにこの魔電話(スマホ)は、先日打ち上げた通信衛星で通信を行うようになっている。
こうして、一連の会談を終えた後、俺たちは歓迎会を受けた。そこには美少女歓劇団による音楽や雑技団のようなサーカスもどきのショウまであった。俺はふとあることを思いついた。しかし、今回は時間がないので、後日に回すことにした。やがて宴会も終り、俺たちは船に戻ろうとした時だった。シン王が俺に話しかけてきた。

「村人様、お時間をいただいてもよろしいでしょうか?」

しかも、王は人払いまでしたので、俺も一人で、王の部屋にむかった。すると

「す・・・好きです・・・こんな気持ちになったのは初めてです」

王はなかなかの美少年だ。中性的な顔立ちをしており、女装させたら面白いことになる。そんな王が顔を真っ赤に染めて

「あんなに愛されたの初めてです・・・俺を連れて行ってください」

「それはだめだ」

「俺が男だからですか?」

「違う、君にはズーダンを統一してもらわないといけないからだ」

「俺が・・・ズーダンを統一?」

「そうだ…君がスベキことだ」

「では、統一した暁には、あなたの元へ行ってもよろしいのですか」

「ああ・・・」

「わかりました」

案外すんなりと理解してくれる点は、たぶん洗脳が効いているからなのだろう

「でも、たまにはかわいがってくださいね」

「わかった」

こうして、俺たちは、村人連合の首都村人へ戻ることにした。
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