101 / 267
第2章 開拓篇
第101話 村人 首都村人へ到着する
しおりを挟む
首都に戻るとその発展ぶりに目を見張る。100名ほどしかいなかった人口は、今や2万人を超える大都市へと変貌していた。俺たちが最初に作った城郭の外側にも町が広がっており、その為、町役場、警察、消防や病院、学校、電気と行ったインフラの整備も追いついていな状況となっていて、郊外には一部スラム街と化した場所もでき始めていた。そして、いつの間にかギルドができていたのだった。
まずは、首都村人を見てみると人口2万、主要産業は、鉄製品をはじめとする工業製品、胡椒をはじめとする香辛料、農産物などの輸出をメインとしている。因みにマインと多田羅の人口も1万を超えていた。
併せて軍事力の強化としては、首都防衛隊が2千、マインと多田羅防衛隊はそれぞれ1千となっていて、そこへロボット兵加わっている。武将の新たに増えていて、カンウとチョウヒがスカウトしてきた。チョウウン、アーサー、アストルフォ、ミライススム、ヤスムロレイ、シマコウサク、トランプは代表的なものだろう。現在のところ、チョウウンとアーサーとアストルフォは、カンウ、チョウヒに匹敵しる武力を持っているので、武官として、ミライススムは戦艦の艦長候補生として、ヤスムロレイは、汎用人型兵器のMSX19シリーズに登場してもらう予定となっている。そして、シマとトランプは政治運営を任せる予定となっている。
艦隊整備の方はドレッドノート級戦艦をセントビンセント・ヴァンガード、グリーンウッドの3隻が就航。ヨークタウン級航空母艦として、ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットの3隻を就航させたのだった。また、護衛艦として、艦首にハイパーメガ魔導砲を装備したタカミナ級護衛艦を12隻を就航させている。こうして、わが軍の防衛力はかなり強化されている。
交易に関しては、本国サンカルロスへのリバティ級飛行船による運航は順調になっている。現在では、4隻体制で週2便を運航している。これは、魔王ライムの国エルドラとの国交が完全に結ばれていないため、その船を本国との航路へ就航させることができたからだった。俺としては、早く平和条約を結びたいのだが、結局、ライム一武闘会へ参加させられ、話がそれてしまった。
それと陸路の方はなかなか難航している。中間地点にあたるダイバースクエアーまでは何とか開通できたという。しかし、やっと半分なのだから、気が遠くなる。
とにかく問題は山積させたままなのだが、難しい話は置いといて、完成したばかりの温泉に行くことになるのだが、村人から温泉口までの弾丸ライナー”ルミエール”がなんと今日が開通式だという。つまり、この式典の後、俺たちは温泉口まで行って、村人温泉で一泊をして帰ってくることになっている。当然、妻たちは旅行ということではしゃいでいる。更になぜか、そこには、スクルド様とロクテン魔王とアーチャン魔王までいたのだった。
「すごい」
みんなは目を丸くして村人ターミナルを見入っていた。ここは首都村人から各地へ向かう弾丸ライナーの起点となっている。ここには、未完成のサンカルロス線と既に開業済みのマイン線、タタラ線の3つの路線の起点となっている。そして、ターミナルにはテナントとして、ルミエール百貨店が入っている。ルミエール百貨店は既に開業していて、客足はなかなかいいものとなっている。
ホームに入ってきた弾丸ライナー”ルミエール”は深緑を基調としたシックなデザインのスタイルになっている。
「なにこれ?」
「これに乗るの?」
見たこともない電車を見て驚いているみんなをよそに俺は、ルミエールにのりこんだ。もちろん特等席に乗ったのだがそんな俺の姿を見てみんな慌ててついてきた。ここでミケえもんの説明が始まった。
「うっほん!!弾丸ライナールミエールへようこそ!!この列車は、本来であれば、サンカルロス行なのですが、まだ開通していませんので、今回は、温泉口駅までとなっております。因みに隣の車両は食堂車となっておりますので、お昼はここでとってください」
「ええ?食事ができるの?」
「はい」
「それではいい旅を」
ファァアーーーン
汽笛とともに列車は発射したのだった。
しばらくして、パーサーがやってきた。
「まもなくお昼ですので、食堂車へお越しください」
みんなで向かうと向かい合った座席でゆったりと食事をとった。今回はカレーライスだったけど、これはこれで中々趣があっていいものだった。そして、ルミエールカクテルを飲んでほろ酔い気分で自分たちの席にものだった。
そして、1時間ほどして社内案内が流れた
「まもなく温泉口・・・」
3時間ほどの電車旅だったが貴重な体験だ。温泉口駅からはこれぞ温泉町といった感じの街並みが出来上がっていた。中央には川が流れていて、その両脇に温泉旅館が立ち並んでいる。そして、足湯、温泉卵もあるときている。なかなかの出来だ。今宵の宿は紅葉閣。茶色い温泉と白い温泉がここでは入ることができる。因みに個々の温泉には様々な種類があり、透明なアルカリ単純泉や白濁した硫黄泉などが存在していた。
今回は貸し切りということもあって、露天風呂でみんな一緒に入るとアーチャン魔王が面白いことを言ってきた。
「ライム殿より村人殿方がいいわ」
「どうして?」
「ライム殿の所にも同じような施設があるんだけど、露天風呂だけでなんだ。最初はそれでもじゅうぶんなんだけど、ここは移動も楽しいし、それに、やっぱり、村人様のこれ!!」
アーチャン魔王は俺の息子をきゅっとつかんだ
「はう!!」
しかし、その光景を見てみんなも
「わたしも!!」
そう言って、俺の息子をさすってきたのだった。
「わぁ~!!」
それもひと段落をした頃、アーチャン魔王が
「実はライム殿にはこれがついてないの」
俺の息子をおもちゃを扱うかの如くフニフニと触りながら話をしているとその柔らかい手によってむくむくと固く大きくなっていった。
「ふふふ・・・かわいい」
するとその時だった。みんなが空のある一点を見つめて身構えたのだった。
「なんだ?」
「ものすごい魔力よ!!」
するとロクテン魔王とアーチャン魔王が
「あれは、クロマティーだ」
まずは、首都村人を見てみると人口2万、主要産業は、鉄製品をはじめとする工業製品、胡椒をはじめとする香辛料、農産物などの輸出をメインとしている。因みにマインと多田羅の人口も1万を超えていた。
併せて軍事力の強化としては、首都防衛隊が2千、マインと多田羅防衛隊はそれぞれ1千となっていて、そこへロボット兵加わっている。武将の新たに増えていて、カンウとチョウヒがスカウトしてきた。チョウウン、アーサー、アストルフォ、ミライススム、ヤスムロレイ、シマコウサク、トランプは代表的なものだろう。現在のところ、チョウウンとアーサーとアストルフォは、カンウ、チョウヒに匹敵しる武力を持っているので、武官として、ミライススムは戦艦の艦長候補生として、ヤスムロレイは、汎用人型兵器のMSX19シリーズに登場してもらう予定となっている。そして、シマとトランプは政治運営を任せる予定となっている。
艦隊整備の方はドレッドノート級戦艦をセントビンセント・ヴァンガード、グリーンウッドの3隻が就航。ヨークタウン級航空母艦として、ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットの3隻を就航させたのだった。また、護衛艦として、艦首にハイパーメガ魔導砲を装備したタカミナ級護衛艦を12隻を就航させている。こうして、わが軍の防衛力はかなり強化されている。
交易に関しては、本国サンカルロスへのリバティ級飛行船による運航は順調になっている。現在では、4隻体制で週2便を運航している。これは、魔王ライムの国エルドラとの国交が完全に結ばれていないため、その船を本国との航路へ就航させることができたからだった。俺としては、早く平和条約を結びたいのだが、結局、ライム一武闘会へ参加させられ、話がそれてしまった。
それと陸路の方はなかなか難航している。中間地点にあたるダイバースクエアーまでは何とか開通できたという。しかし、やっと半分なのだから、気が遠くなる。
とにかく問題は山積させたままなのだが、難しい話は置いといて、完成したばかりの温泉に行くことになるのだが、村人から温泉口までの弾丸ライナー”ルミエール”がなんと今日が開通式だという。つまり、この式典の後、俺たちは温泉口まで行って、村人温泉で一泊をして帰ってくることになっている。当然、妻たちは旅行ということではしゃいでいる。更になぜか、そこには、スクルド様とロクテン魔王とアーチャン魔王までいたのだった。
「すごい」
みんなは目を丸くして村人ターミナルを見入っていた。ここは首都村人から各地へ向かう弾丸ライナーの起点となっている。ここには、未完成のサンカルロス線と既に開業済みのマイン線、タタラ線の3つの路線の起点となっている。そして、ターミナルにはテナントとして、ルミエール百貨店が入っている。ルミエール百貨店は既に開業していて、客足はなかなかいいものとなっている。
ホームに入ってきた弾丸ライナー”ルミエール”は深緑を基調としたシックなデザインのスタイルになっている。
「なにこれ?」
「これに乗るの?」
見たこともない電車を見て驚いているみんなをよそに俺は、ルミエールにのりこんだ。もちろん特等席に乗ったのだがそんな俺の姿を見てみんな慌ててついてきた。ここでミケえもんの説明が始まった。
「うっほん!!弾丸ライナールミエールへようこそ!!この列車は、本来であれば、サンカルロス行なのですが、まだ開通していませんので、今回は、温泉口駅までとなっております。因みに隣の車両は食堂車となっておりますので、お昼はここでとってください」
「ええ?食事ができるの?」
「はい」
「それではいい旅を」
ファァアーーーン
汽笛とともに列車は発射したのだった。
しばらくして、パーサーがやってきた。
「まもなくお昼ですので、食堂車へお越しください」
みんなで向かうと向かい合った座席でゆったりと食事をとった。今回はカレーライスだったけど、これはこれで中々趣があっていいものだった。そして、ルミエールカクテルを飲んでほろ酔い気分で自分たちの席にものだった。
そして、1時間ほどして社内案内が流れた
「まもなく温泉口・・・」
3時間ほどの電車旅だったが貴重な体験だ。温泉口駅からはこれぞ温泉町といった感じの街並みが出来上がっていた。中央には川が流れていて、その両脇に温泉旅館が立ち並んでいる。そして、足湯、温泉卵もあるときている。なかなかの出来だ。今宵の宿は紅葉閣。茶色い温泉と白い温泉がここでは入ることができる。因みに個々の温泉には様々な種類があり、透明なアルカリ単純泉や白濁した硫黄泉などが存在していた。
今回は貸し切りということもあって、露天風呂でみんな一緒に入るとアーチャン魔王が面白いことを言ってきた。
「ライム殿より村人殿方がいいわ」
「どうして?」
「ライム殿の所にも同じような施設があるんだけど、露天風呂だけでなんだ。最初はそれでもじゅうぶんなんだけど、ここは移動も楽しいし、それに、やっぱり、村人様のこれ!!」
アーチャン魔王は俺の息子をきゅっとつかんだ
「はう!!」
しかし、その光景を見てみんなも
「わたしも!!」
そう言って、俺の息子をさすってきたのだった。
「わぁ~!!」
それもひと段落をした頃、アーチャン魔王が
「実はライム殿にはこれがついてないの」
俺の息子をおもちゃを扱うかの如くフニフニと触りながら話をしているとその柔らかい手によってむくむくと固く大きくなっていった。
「ふふふ・・・かわいい」
するとその時だった。みんなが空のある一点を見つめて身構えたのだった。
「なんだ?」
「ものすごい魔力よ!!」
するとロクテン魔王とアーチャン魔王が
「あれは、クロマティーだ」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
貧乏奨学生の子爵令嬢は、特許で稼ぐ夢を見る 〜レイシアは、今日も我が道つき進む!~
みちのあかり
ファンタジー
同じゼミに通う王子から、ありえないプロポーズを受ける貧乏奨学生のレイシア。
何でこんなことに? レイシアは今までの生き方を振り返り始めた。
第一部(領地でスローライフ)
5歳の誕生日。お父様とお母様にお祝いされ、教会で祝福を受ける。教会で孤児と一緒に勉強をはじめるレイシアは、その才能が開花し非常に優秀に育っていく。お母様が里帰り出産。生まれてくる弟のために、料理やメイド仕事を覚えようと必死に頑張るレイシア。
お母様も戻り、家族で幸せな生活を送るレイシア。
しかし、未曽有の災害が起こり、領地は借金を負うことに。
貧乏でも明るく生きるレイシアの、ハートフルコメディ。
第二部(学園無双)
貧乏なため、奨学生として貴族が通う学園に入学したレイシア。
貴族としての進学は奨学生では無理? 平民に落ちても生きていけるコースを選ぶ。
だが、様々な思惑により貴族のコースも受けなければいけないレイシア。お金持ちの貴族の女子には嫌われ相手にされない。
そんなことは気にもせず、お金儲け、特許取得を目指すレイシア。
ところが、いきなり王子からプロポーズを受け・・・
学園無双の痛快コメディ
カクヨムで240万PV頂いています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる