目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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WW-I

WW-I 4

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ボッタクリスキー司令は前線基地を出発した。撤退を理由にその職を外されたマーレ―指令の忠告を無視した形で

「10万もの精鋭がいるのだ、何を怯えることがあるのか!今こそ、サントスを滅ぼすときだ!!」

「おおーー!!」

「全軍、進軍開始!!」

こうして、神聖歴1301年8月、ラプラス軍は再びサントス領へ進軍を始めた。そして、ミレーヌ要塞に向け進軍し、3日と立たずして再び奪還をしたのだった。そして、悲劇は起こった。それを第7艦隊が待ち受けていたのだった。
第7艦隊司令ミライススムにミレーヌ要塞陥落の情報が入ったのは、ラプラス軍がミレーヌ要塞に入ってから2時間ほど経った頃であった。

「ミライ提督!!ラプラス軍は予定通りミレーヌ要塞へ入りました」

「そうか…これよりミレーヌ要塞へ向かう。ところでラプラス艦隊の動向はつかめているのか」

「は…ラプラス艦隊もミレーヌ要塞郊外で停泊ちゅうです」

「そうか…ということは、奴らはぼちぼち宴会を始めているころだな」

「多分。その通りかと」

この会話の1時間ほど前、ミレーヌ要塞に入ったラプラス軍は、城内の中庭に大量のワインを発見したのだった。

「おーい!酒があるぞ!!」

しかも、一部は封が開いていたのだ。更に、テーブルには、手つかずの食べ物が置いてあったのだった。

「おい!!見ろよ!!肉だ!!肉があるぞ!!」

うぉぉおおお!!

それを見たボッタクリスキーは

「ふん!!要塞を取り返した祝いでもやっていたのか」

そう言いながら、テーブルにあった肉を一つつまんだ

「うむ!!うまいな!!」

すると兵士の一人が入ってきて、

「ボッタクリスキー司令!!食糧庫に大量の食糧が残っています。しかも、小麦や干し肉以外にも、ワインやエールまであります」

「そうか‥今日は要塞奪取祝いだ!!」

こうして、ミライ達がわざと準備した食料で宴会を始めたのだった。

一方、第7艦隊は、ゆっくりと進軍していた。

「奴らは、さぞ喜んでいるだろうな」

「多分」

「普段は干し肉とカチカチの黒パンしか、食べられないからな」

「その通りですな、しかも、催眠薬入りのですから、そうだ、しかも、村人様がどこで仕入れたのかはわかんらないが、毒見が飲んでもわからないような新しい催眠薬だからな」

「ミライ提督、ミレーヌ要塞まで後1時間です」

「わかった。ブリッジに上がる」


灯火管制の中、闇夜に紛れて進軍を続ける第7艦隊は、やがてミレーヌ要塞をハイパーメガ魔導粒子砲の射程圏内に収めたのだった。

「全艦隊に告ぐ、ハイパー魔導粒子砲、発射陣形をとれ!!目標、ミレーヌ要塞!!」

やがて、ミレーヌ要塞を中心に扇形の陣形に各艦は整列した。

「各艦から連絡!!ハイパー魔導粒子砲、陣形についた」

「了解!!カウンドダウンミッションニ入る!!」

「各艦、ハイパーメガ魔導粒子砲発射用!!目標!!ミレーヌ要塞!!カウントダウン開始」

「10・9・8・7・6・5・4・3・2・1・発射!!」

各艦から放たれた閃光は瞬く間にミレーヌ要塞を包みこんだ。見張り員も

「こんな時に見張りとは」そう嘆いていると閃光を見つけたときは既に遅かった。

ハイパーメガ魔導粒子砲によって、ミレーヌ要塞は跡形もなく消え去ったのであった。ミレーヌ要塞付近で待機していたラプラス艦隊は、その光景を見て驚愕した。しかし、彼らもミレーヌ要塞からおすそ分けをもらっていたため、魔導士達は眠っていた。更にミッチー提督も爆睡していて、見張り員たちが自らの命欲しさに、逃げ出したのであった。

こうして、初戦でラプラス軍は10万もの兵力を失うことになったのだった。
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