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6時間目
本来の社会の授業は中止となり反省会となった。ただ、反省会の前に俺は職員室の隣にある会議室に再び呼ばれていた。そして、名前の順番に女の子がそこへやってくることになっていた。それは被害者を守る意味でもあり、俺がちゃんと一人一人謝るという意味合いもあった。来る順番はあいうえお順だ。時間は一人1分ということになっている。
相川さんからやってきた。すると彼女は
「謝らなくいいよ。私触られていないから」
そう言って、俺に興味がないようなので時間を持て余していたようだった。やがて、先生が
「いいぞ」
彼女は会議室を後にした。こうして繰り返すこと数人、やがて小林さんの順番がやってきた。すると先生が俺に耳打ちをした。
「佐藤。わかっているな。ちゃんと謝っておけよ」
「え?」
「何驚いているんだ。小林はお前に触られたと手を挙げたんだぞ」
「うそ!!」
「うそじゃない。だから、ちゃんと謝りなさい」
意味が解らない彼女のお尻を触ったのは、前の世界のことだ。夫婦だから触っても当然で、最後にはお尻を触っても何も言わなくなって、反応すらしてくれなくなった。しかし、これはあくまで前の世界でのことだ。今は違う。彼女が前の世界から俺と同じようにやってきたのなら話が違うが、それはまずありえないことだ。ということは何らかの拍子に手がお尻に当たったということになる。それを触られたと思っているようだったら誤解を解く方が本来正しいのだが、今はそんな時間はない。ただ小学生だからいろいろと動いたりする何らかの拍子に当たったのかもしれない。だから、とにかく謝ることにした。そして、小林さんが部屋に入ってきた。
俺の前にいる彼女の目は怒っていた。それは、なんとなくわかった。ここは謝るしかない
「不快な思いをさせてしまい。本当にすみませんでした」
深く頭を下げ謝った。俺としては不本意だけど…すると、彼女は
「ふーん。触っていなくても謝るんだ」
「え?」
思わず顔を上げる。
「佐藤君って、何もしていなくても謝る人なんだ」
「何も…って、先生から小林さんが触られたって手を挙げたって聞いたから…」
すると先生の方を一瞥して
「そうなんだ…先生から聞いたんだ…」
そこへ先生が
「佐藤何をしている。時間がないんだ。ちゃんと謝れ」
すると小林さんが先生に向かって
「先生!!すみません。私の勘違いでした」
「勘違いって、小林!!じゃぁ。なぜ、手を挙げたんだ」
「それは、なんとなく、触られたことがあったような気がしたからです」
「そうか…じゃぁ。佐藤を許すのだな」
「はい」
こうして不思議な時間が終わった。この後、数人の女の子と話をした後、更に不思議なことが起きたのだった。それは、立川さんの番になった時だった。先生は再び
「しっかりと謝っておきなさい」
立川さんのお尻を?俺はいつ触ったんだ?しかし、先生の目は嘘をついていない。ということは、お尻を触られたと自己申告しているのは間違いない。
立川さんが入ってきた。
「不快な思いをさせて、本当にすみませんでした」
すると立川さんは不思議なことを言った。
「レミちゃんが許してって言っていたから許すけど、今度はないわよ」
「本当にすみませんでした」
「はい…わかったわ」
「ところで…」
「ところで何よ」
「いつ、おしりを触ったのでしょうか」
立川さんは声を荒げて
「去年、触ったじゃない!!」
去年のこと未だに根に持っていたのか
「本当にすみませんでした」
「はい。わかりました」
会話が成立しない。こうして、立川さんは部屋を後にした。残り手を挙げた女の子は逆に俺に謝ってきた。
「ごめんなさい!!二宮君に脅されていたの」
ようやく、俺が教室に戻った。そして、反省会が始まったのだった。
***
放課後…
「おい!!渉!!わかってんのか!!コノヤロー」
職員室まで響き渡るオヤジの声
「まぁまぁ…佐藤さんのお父さん少し落ち着いてください」
尋常でないオヤジのブチ切れ方に先生たちが慌ててオヤジをなだめていた。するとオヤジは
「先生方、すまねぇが、これは親子の問題だ。口を出さねぇでくだせぇ!!」
「ですが…」
先生の制止を振り切ったオヤジ
Majiにビンタする5秒前
「ワタル!!」
バチーン!!
右の頬にびんたがさく裂したかと思うと返す手で左の頬にビンタがさく裂した。まさかの往復ビンタ、オヤジはかなり怒っているがそこで涙ぐんでいる。
「父ちゃん!!情けなくて涙ちょちょ切れるわ!!本当に情けなくて…情けなくて・・・」
するとそこに小林さんと成田さんがやってきた。
「あの~佐藤君のおとうさんですか?」
「はいそうですが」
「私たち今回はちゃんと謝ってくれたので許すことにしました」
「お嬢ちゃんたち本当にすまねぇ。うちのバカ息子のせいで嫌な思いさせて、許してくれてありがとう」
そう喜んだかと思うといきなり俺の頭とバシッと叩いた。
「わたる!!今度やったら承知しねぇからな」
この件は幕を閉じたかに思えた。
本来の社会の授業は中止となり反省会となった。ただ、反省会の前に俺は職員室の隣にある会議室に再び呼ばれていた。そして、名前の順番に女の子がそこへやってくることになっていた。それは被害者を守る意味でもあり、俺がちゃんと一人一人謝るという意味合いもあった。来る順番はあいうえお順だ。時間は一人1分ということになっている。
相川さんからやってきた。すると彼女は
「謝らなくいいよ。私触られていないから」
そう言って、俺に興味がないようなので時間を持て余していたようだった。やがて、先生が
「いいぞ」
彼女は会議室を後にした。こうして繰り返すこと数人、やがて小林さんの順番がやってきた。すると先生が俺に耳打ちをした。
「佐藤。わかっているな。ちゃんと謝っておけよ」
「え?」
「何驚いているんだ。小林はお前に触られたと手を挙げたんだぞ」
「うそ!!」
「うそじゃない。だから、ちゃんと謝りなさい」
意味が解らない彼女のお尻を触ったのは、前の世界のことだ。夫婦だから触っても当然で、最後にはお尻を触っても何も言わなくなって、反応すらしてくれなくなった。しかし、これはあくまで前の世界でのことだ。今は違う。彼女が前の世界から俺と同じようにやってきたのなら話が違うが、それはまずありえないことだ。ということは何らかの拍子に手がお尻に当たったということになる。それを触られたと思っているようだったら誤解を解く方が本来正しいのだが、今はそんな時間はない。ただ小学生だからいろいろと動いたりする何らかの拍子に当たったのかもしれない。だから、とにかく謝ることにした。そして、小林さんが部屋に入ってきた。
俺の前にいる彼女の目は怒っていた。それは、なんとなくわかった。ここは謝るしかない
「不快な思いをさせてしまい。本当にすみませんでした」
深く頭を下げ謝った。俺としては不本意だけど…すると、彼女は
「ふーん。触っていなくても謝るんだ」
「え?」
思わず顔を上げる。
「佐藤君って、何もしていなくても謝る人なんだ」
「何も…って、先生から小林さんが触られたって手を挙げたって聞いたから…」
すると先生の方を一瞥して
「そうなんだ…先生から聞いたんだ…」
そこへ先生が
「佐藤何をしている。時間がないんだ。ちゃんと謝れ」
すると小林さんが先生に向かって
「先生!!すみません。私の勘違いでした」
「勘違いって、小林!!じゃぁ。なぜ、手を挙げたんだ」
「それは、なんとなく、触られたことがあったような気がしたからです」
「そうか…じゃぁ。佐藤を許すのだな」
「はい」
こうして不思議な時間が終わった。この後、数人の女の子と話をした後、更に不思議なことが起きたのだった。それは、立川さんの番になった時だった。先生は再び
「しっかりと謝っておきなさい」
立川さんのお尻を?俺はいつ触ったんだ?しかし、先生の目は嘘をついていない。ということは、お尻を触られたと自己申告しているのは間違いない。
立川さんが入ってきた。
「不快な思いをさせて、本当にすみませんでした」
すると立川さんは不思議なことを言った。
「レミちゃんが許してって言っていたから許すけど、今度はないわよ」
「本当にすみませんでした」
「はい…わかったわ」
「ところで…」
「ところで何よ」
「いつ、おしりを触ったのでしょうか」
立川さんは声を荒げて
「去年、触ったじゃない!!」
去年のこと未だに根に持っていたのか
「本当にすみませんでした」
「はい。わかりました」
会話が成立しない。こうして、立川さんは部屋を後にした。残り手を挙げた女の子は逆に俺に謝ってきた。
「ごめんなさい!!二宮君に脅されていたの」
ようやく、俺が教室に戻った。そして、反省会が始まったのだった。
***
放課後…
「おい!!渉!!わかってんのか!!コノヤロー」
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「まぁまぁ…佐藤さんのお父さん少し落ち着いてください」
尋常でないオヤジのブチ切れ方に先生たちが慌ててオヤジをなだめていた。するとオヤジは
「先生方、すまねぇが、これは親子の問題だ。口を出さねぇでくだせぇ!!」
「ですが…」
先生の制止を振り切ったオヤジ
Majiにビンタする5秒前
「ワタル!!」
バチーン!!
右の頬にびんたがさく裂したかと思うと返す手で左の頬にビンタがさく裂した。まさかの往復ビンタ、オヤジはかなり怒っているがそこで涙ぐんでいる。
「父ちゃん!!情けなくて涙ちょちょ切れるわ!!本当に情けなくて…情けなくて・・・」
するとそこに小林さんと成田さんがやってきた。
「あの~佐藤君のおとうさんですか?」
「はいそうですが」
「私たち今回はちゃんと謝ってくれたので許すことにしました」
「お嬢ちゃんたち本当にすまねぇ。うちのバカ息子のせいで嫌な思いさせて、許してくれてありがとう」
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