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第二章 雨上がりの海
クマノミ
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クマノミ王国は、今日もたくさんのクマノミたちでごった返していた。
水深は10m程なので今日のように天気の良い日はかなり明るい。
前日の雨の影響で濁ってはいたが、明るく晴れているので視界は10mほど先までは何とか見えた。
クマノミ。
イソギンチャクに住む魚として有名な小魚で、知名度はかなり高い。
大小あるイソギンチャクにクマノミの親子が群れている。
クマノミとイソギンチャクは共生関係にあり、イソギンチャクはクマノミを大型の魚から守る代わりに、クマノミはイソギンチャクを襲おうとするチョウチョウウオを追い払ったり、動くことの無いイソギンチャクのごみを取り除いたりする。
他の生き物はイソギンチャクの触手に触れると刺胞と呼ばれる針の攻撃を受ける。
クマノミは幼い頃からイソギンチャクに慣れ親しむことでこの刺胞の免疫を持ち、イソギンチャクの攻撃からダメージを受けない。
ただこの免疫も棲んでいるイソギンチャクだけのものらしく、よそのイソギンチャクからは攻撃を受けるのだそうだ。
亮助と幸助の兄弟は目の前に広がるクマノミ王国にため息を漏らした(ボコッと大きな空気の固まりがあがったので海人にはわかった)。
幸助はさっきまで酔っていたことも忘れていたように見入っている。
海人は、イソギンチャクの群生する岩の間を縫うように進みながらイソギンチャクを指示棒で優しく刺激してクマノミを誘い出す。
驚いたクマノミがイソギンチャクを飛び出してまた戻る。
亮助と幸助はその度に目を丸くする。
その様子を父親はにこやかにそれを見守っていた。
海人はその様子を自分と洋平と父親の姿に重ねながらゆっくりと進んだ。
目の前に大きな岩が現れた。
184cmある海人の身長よりも少し大きいくらい。
陸上では見られないものが水中にはある。
向かって右側、岩山の中腹辺りにお目当てのイソギンチャクがいた。
午後から日当たりのよくなるこの場所に根付いたイソギンチャクはかなり大きい。
そこにクマノミのカップルが卵を産んだのだ。
銀色に光を弾く卵はアルミホイルに包まれたBB弾を小さく小さくしたようだ。
『これがクマノミの卵、もうすぐかえるよ』
海人はスレートに書いて指を指す。
亮助がおぼつかない泳ぎで近付いた。
怒ったクマノミの親がイソギンチャクから飛び出して亮助はビックリしたように後ろへのけ反って体勢を崩した。
海人は大きな手で中学生にしては小柄な亮助の体を支える。
そして幸助の手を引いて近くに膝をつかせた。
幸助は食い入るようにクマノミとその卵を見ていた。
幸助の前回のダイブは、確かライセンスを取るためのスクールダイブ。
純粋に海を楽しむのは初めてのはずだ。
海人はさりげなく亮助と幸助の残圧(残りの空気量)を確認すると、2人が満足するまでクマノミとクマノミの卵を一緒に見た。
水深は10m程なので今日のように天気の良い日はかなり明るい。
前日の雨の影響で濁ってはいたが、明るく晴れているので視界は10mほど先までは何とか見えた。
クマノミ。
イソギンチャクに住む魚として有名な小魚で、知名度はかなり高い。
大小あるイソギンチャクにクマノミの親子が群れている。
クマノミとイソギンチャクは共生関係にあり、イソギンチャクはクマノミを大型の魚から守る代わりに、クマノミはイソギンチャクを襲おうとするチョウチョウウオを追い払ったり、動くことの無いイソギンチャクのごみを取り除いたりする。
他の生き物はイソギンチャクの触手に触れると刺胞と呼ばれる針の攻撃を受ける。
クマノミは幼い頃からイソギンチャクに慣れ親しむことでこの刺胞の免疫を持ち、イソギンチャクの攻撃からダメージを受けない。
ただこの免疫も棲んでいるイソギンチャクだけのものらしく、よそのイソギンチャクからは攻撃を受けるのだそうだ。
亮助と幸助の兄弟は目の前に広がるクマノミ王国にため息を漏らした(ボコッと大きな空気の固まりがあがったので海人にはわかった)。
幸助はさっきまで酔っていたことも忘れていたように見入っている。
海人は、イソギンチャクの群生する岩の間を縫うように進みながらイソギンチャクを指示棒で優しく刺激してクマノミを誘い出す。
驚いたクマノミがイソギンチャクを飛び出してまた戻る。
亮助と幸助はその度に目を丸くする。
その様子を父親はにこやかにそれを見守っていた。
海人はその様子を自分と洋平と父親の姿に重ねながらゆっくりと進んだ。
目の前に大きな岩が現れた。
184cmある海人の身長よりも少し大きいくらい。
陸上では見られないものが水中にはある。
向かって右側、岩山の中腹辺りにお目当てのイソギンチャクがいた。
午後から日当たりのよくなるこの場所に根付いたイソギンチャクはかなり大きい。
そこにクマノミのカップルが卵を産んだのだ。
銀色に光を弾く卵はアルミホイルに包まれたBB弾を小さく小さくしたようだ。
『これがクマノミの卵、もうすぐかえるよ』
海人はスレートに書いて指を指す。
亮助がおぼつかない泳ぎで近付いた。
怒ったクマノミの親がイソギンチャクから飛び出して亮助はビックリしたように後ろへのけ反って体勢を崩した。
海人は大きな手で中学生にしては小柄な亮助の体を支える。
そして幸助の手を引いて近くに膝をつかせた。
幸助は食い入るようにクマノミとその卵を見ていた。
幸助の前回のダイブは、確かライセンスを取るためのスクールダイブ。
純粋に海を楽しむのは初めてのはずだ。
海人はさりげなく亮助と幸助の残圧(残りの空気量)を確認すると、2人が満足するまでクマノミとクマノミの卵を一緒に見た。
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