DEEP BLUE OCEAN

鼓太朗

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第三章 満月の夜 七夕の奇跡

和弘と真奈

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和弘かずひろ
海人の高校時代の同級生だ。
中学校は神戸で、父親の転勤で高校1年生からこの町にやって来た。
大嶋海人と岡田和弘(ちなみに海人の名字は大嶋)で席が前後だったこともあり、すぐに仲良くなった。
明るく軽い性格で海人とはウマがあった。
一緒のクラスだったのは高1の1年だけだったが今も交流がある海人にしては珍しい高校時代の友人の一人だ。
和弘の両親が神戸に帰って家を建てたので、和弘も今は神戸に帰って老人福祉の仕事をしている。
会うときは中間で。
若い頃はお互い車で大阪集合(特に飲みたいときはお互い電車)。
夜遅くまで飲んでカラオケで仮眠(もちろん海人は歌えないが…)。
朝には車で帰るという生活をしていた。
そんな和弘が彼女を紹介したのは3年前。
忙しくなかなか会えなかったのに珍しく久々にダイビングをすると言って里帰りしてきた日のことだ。
お相手はホテルの宴会場で働く2つ歳上の真奈まな
兵庫県の北の方の出身で、おおらかな明るい人だ。
せっかちでイライラしやすい和弘にはお似合いな感じだ。
とびっきりの美人ではないが、優しく柔らかい物腰で笑顔の素敵な女性だ。
海人にも普通に接してくれるので印象は良い。
何度も危機をむかえたが、何だかんだで仲良くやっているようだ。
大阪で働く彼女と神戸で働く和弘が会うのは週に1度か2度。
海人と和弘が会うのは月に1度あるかないかといった感じだ。
和弘がダイビングをはじめたのは専門学校を卒業して働き始めた冬だった。
ライセンスの発行には海人も立ち会っている。
ただ仕事が忙しいために海に潜るのは年に多くても4、5回程度だ。

そんな和弘が、わざわざ休みをとって海人の店にやって来たのはゴールデンウィークが終わって何日か経ったド平日。
海人は暇な店を潮音に任せ、近くの喫茶店で和弘と落ち合った。
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