GO TO THE FRONTIER

鼓太朗

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第六章 ポックとマーフィーの大冒険

陽気なおじさん

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体高の半分ほどの牙。
がっしりとした足。
鋭い眼光。

小さなポックなどあっという間に食べられそう。
そう思うとポックは少し震えた。
「おっ、クラベス婆さん。見ぃひん顔やけど、新入り?」
かなり軽いタッチで話す相手が目の前のおっかないサーベルタイガーだと気付くのにポックはかなり時間を要した。
クラベスはやれやれという表情をしたようだがお喋りなのか目の前のサーベルタイガーはベラベラと話を続ける。
「ちっこいの、どこから来たんや? ここはえぇとこやろ? 俺、ガキの頃にたまたまこの島に流れ着いたんやけどなぁ。気候はえぇし気ぃのえぇやつらばっかりやからなぁ。ここは天国やでぇ! あっ俺、サーベルタイガーのティンバっちゅぅねん。おめぇはなんてぇの?」
一気に捲し立てるティンバにクラベスは呆れてため息をつく。
「まったく…相変わらず騒々しいねぇ。かわいそうに、怖がってるじゃないか。」
クラベスはそう言って苦笑した。
「こ、こんにちは。」
ポックはおずおずと挨拶をして、これまでのいきさつを話す。
その間、ティンバはオーバーなリアクション(レオンと離ればなれになった辺りで目がうるうるしていた)で、ポックの話を聞いていた。
ひとしきり話終えると、ティンバは「よっしゃっ!」と突然大きな声をあげたのでポックとマーフィーは飛び上がりそうになる。
「おっちゃんに任しときぃ! ポックがお友だち会えるように手伝ったるさかい!」
そういうと大きな牙のはえた口が横に大きく広がった。
強面なので笑うとかなり異様な雰囲気が漂う。
もちろんそんなこと、本人には言えないが…。
「手伝うったってどうするっていうだい? だいたいあの塔に入るなんて危険すぎるよ。何されるか分かったもんじゃない。」
クラベスは呆れたように言うがティンバの鼻息は荒い。
「んなこといっても、こんなちんまい子がダチと離ればなれになっとんのに…かわいそうやん!」
そう言うと「任しときぃ!」とどう見ても目にごみが入ったようなウインクをポックたちに投げ掛けた。
「正面から入られへんのやったら、違うとこから忍び込めばえぇ!」
至極全うな考えだが、ポックたちにはその手段がわからなかった。
「どっから入るってんだい?」
「空♪」
訝しげなクラベスに対してティンバは当たり前のように快活にそう言った。
「空?」
クラベスとポックの声が重なった。
マーフィーもよく分からないというように首(?)を傾げる。
さぁどうなるのやら。
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