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第一章 旅の始まり
ポック
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「行くよ!ポック!」
「がってん!」
レオンは元気よく家を飛び出した。
後ろを追いかけるのがイエローフォックスと呼ばれる狐のようなモンスターの子どもだ。
サイズは大きめの猫ほどで、名前の由来でもある鮮やかな黄色い体毛、緑色の目をしている。
大人になるとレオンの身長ほどになるが、今のところはまだ抱えてうろうろできるサイズに収まっている。
レオンとは常に行動を共にする相棒だ。
人間の言葉を理解する高い知能を有している。
ポックが人間の言葉を話せるのはレオンの特殊な能力なようで、他の人間には言葉は通じない。
現にレオンの周囲でポックの話す内容がわかるものはいない。
その事はレオンもポックも理解している。
だからいつも町の人々からすればレオンとポックの会話はレオンの一方通行なように見える。
ポックがレオンの言葉を理解しているのは何となくわかるしその逆もあるようだが、他の人にはわからない。
町の人々はポックに話しかけるレオンをいつも不思議そうに眺めている。
本人たちもその事を自覚しているのが特に気にもかけていなかった。
ただ、あまり話しすぎると変な目で見られるので、最近は人前ではお互い話しかけないようにはしている。
そしてここ数ヵ月の話だが、不思議なことにレオンは強く念じれば話さなくてもポックに通じるようになった。
逆もまたしかり。
ポックの声が頭のなかに直接聞こえるようになった。
なぜそうなったのかはわからないが…。
「今夜の前夜祭準備、手伝わなくていいの?!」
こちらは現実の声。
声の主はレオンの伯母であるルーナ。
例のごとく唐突に家を飛び出すレオンたちに、ルーナはそう叫んだが、レオンとポックはあっという間にルーナの声が届かないところまでいってしまった。
「もぅ!」
ルーナは大きなため息をついた。
*****
レオンがルーナと伯父であるジャフの元にやって来てもう10年になる。
ルーナはレオンの父親ジェラルドの姉。
ジェラルドよりかなり年上のようで、この町で長く暮らす女たちの中でもリーダーのような女性だ。
いつも機織り機で綿織物を織っている。
穏やかで優しいがレオンの教育に対しては愛のある厳しさで育てた。
こんな田舎町ではあるが、読み書きやテーブルマナーなど、貴族たちの世界で通じるくらい、きちんと教育されている。
レオンはルーナがなぜそこまで社交界に明るいのかは分からなかったが、ルーナのおかげで人並み以上の常識と見識をレオンが持っているのは間違いない。
一方伯父のジャフはそんなルーナよりもさらに2つ年上。
レオンからみればもはやおじいさんに近いような人だ。
ジャフは町の裏山や、川向こうの森(アラベラの人々は「迷いの森」と呼んでいる)の方で薬草を採取し、それを煎じて町に売りに出している。
ジャフの薬草は様々な病気によいと評判だった。
いつしかレオンはジャフについて山や森に出掛けて、薬草採集を手伝った。
18になったレオンはジャフに代わって山々を歩き回っている。
レオンに両親はいなかったが、穏やかでおおらかな夫婦がその代わりだった。
二人には子どもがいなかった。
最近までレオンも知らなかったことだが、女の子がいたそうだが、生まれてすぐ、レオンが来る前に病気でなくなったらしい。
母親を早くに亡くし、父もレオンがこの町に来てすぐに他界した。
寂しくないというと嘘になるが、最愛の娘をなくした過去を持つ優しい老夫婦の間でレオンは次第に青年へと成長していった。
この時の止まったような穏やかな町で、いずれ結婚をして子どもができて、ひっそりと死んでいく。
レオンはそう思っていた。
*****
ポックとの出会いは今から2年ほど前。
その日、レオンとジャフは町の裏山でいつものように薬草を採取していた。
そこにイエローフォックの子どもが倒れていたのだ。
それがポック。
毒のある葉で切ったのだろう。
前足が紫色に化膿してかなり衰弱していた。
息は浅く早い。
毒が回っている証拠だろう。
レオンとジャフは手早く応急処置をして家まで連れ帰ることにした。
イエローフォックスは大きくなると人間の大人くらいになる。
気性も決して穏やかではないが、今はそんなことをいっているときではなかった。
あと少し遅かったらポックは助からなかっただろう。
急いで家に連れて帰ると、レオンはジャフに教えてもらっていた薬草の調合で、毒消しを作った。
手早い処置に驚いたのはジャフの方だ。
はたしてポックは一命をとりとめた。
はじめは怯えていたポックだったが、次第にジャフやルーナにも慣れ、レオンの膝の上で昼寝をするまでになった。
ポックと名付けられ、レオンたち家族から可愛がられた。
肩に乗せて待ちを歩き回ると子どもたちが集まってくる。
「撫でさせてー!」
「緑色の目、してるねー」
「かわいい☆」
子どもたちに揉みくちゃにされて大層迷惑そうだがポックはじっと耐えている。
乱暴する子もいないので、レオンも特に強く牽制はしない。
ただモンスターなので手などを噛まれないように気を付けなければいけない。
間違っても噛んでしまって怪我でもさせたら、ポックは家にも町にもいられなくなるだろう。
ただ、そんなことは今のところ一度もない。
次第にレオンの家族にも待ちの人々にも、ポックは受け入れられていった。
不思議な現象が起きたのはポックが家にやって来て1ヶ月ほどたった頃だ。
その日、レオンは部屋で本を読んでいた。
ポックは怪我した前足を庇うようにひょこひょことやって来て、レオンの膝に後ろ足を強く蹴って飛び乗った。
いつものことだったのであまり気にする風でもなく、レオンは左手でポックの頭を撫でながら本を読み続けていた。
しばらくすると、本の向こうから視線を感じる。
見るとポックが穴があくかと思う位じっとこちらを見ている。
撫でる手がいつのまにか止まっていたのでそれが不服なのだろうか。
真剣な面持ちでこちらを見ている(ようにレオンには見えた)。
不思議に思ったレオンは本に栞を挟むと、長くてふさふさな毛のはえた耳の後ろを撫でてやりながらポックに話しかけた。
「ポック。どうした? 傷、痛む?」
レオンが聞くと、ポックはうっすらと笑ったような表情で、
「ありがとう。もう大丈夫。」
と言ったのだ。
そしてポックは満足したようにちょっとだけ延びをして、レオンの膝で丸くなった。
あまりの衝撃にレオンは立ち上がりそうになった。さっきまで読んでいた本は派手な音をさせて床に転がった。
「ポック、今なんて言った?!」
レオンの声が上ずる。
「って言うか、喋った?!」
まばたきをすることすら忘れる勢いでレオンはポックを見た。
しかしもっと驚いたのはポックの方らしい。
「俺の言葉、分かるのか?」
ポックはレオンの方を見てはっきりとそう言った。
レオンはもはや頷くしかできない。
「おっどろいたなぁ! まさか俺たちの言葉がわかる人間がいるなんて。世界広しと言えど、あんまりいないんだぜ。俺たちと話せる人間なんて。」
ポックは驚くほど饒舌だった。
レオンはもはや目が点になってじっとポックを見るしかできなかった。
「何で黙ってたの?」
ようやくレオンはそれだけ聞いてみる。
するとポックは膨れたような表情で言った。
「だって普通は通じないもん。」
ごもっともな答えが帰ってくる。
よくよく見ると表情も豊かだ。
鮮やかな緑色の澄んだ瞳でこちらを見ている。
「改めまして、よろしく。」
前足の付け根の辺りを親指でマッサージしながらレオンはそう言った。
ポックは人で言うと10歳から12歳くらい。
イエローフォックスは元々知能の高い種族で、人の言葉は理解しているそうだ。
ただ、人に伝える能力はないのでポックからなにかを発信することは難しいらしい。
ではなぜ、レオンとは会話ができるのか…。
謎は深まるばかりだが、今のところその謎は解けていない。
それから2年が経過した。
「がってん!」
レオンは元気よく家を飛び出した。
後ろを追いかけるのがイエローフォックスと呼ばれる狐のようなモンスターの子どもだ。
サイズは大きめの猫ほどで、名前の由来でもある鮮やかな黄色い体毛、緑色の目をしている。
大人になるとレオンの身長ほどになるが、今のところはまだ抱えてうろうろできるサイズに収まっている。
レオンとは常に行動を共にする相棒だ。
人間の言葉を理解する高い知能を有している。
ポックが人間の言葉を話せるのはレオンの特殊な能力なようで、他の人間には言葉は通じない。
現にレオンの周囲でポックの話す内容がわかるものはいない。
その事はレオンもポックも理解している。
だからいつも町の人々からすればレオンとポックの会話はレオンの一方通行なように見える。
ポックがレオンの言葉を理解しているのは何となくわかるしその逆もあるようだが、他の人にはわからない。
町の人々はポックに話しかけるレオンをいつも不思議そうに眺めている。
本人たちもその事を自覚しているのが特に気にもかけていなかった。
ただ、あまり話しすぎると変な目で見られるので、最近は人前ではお互い話しかけないようにはしている。
そしてここ数ヵ月の話だが、不思議なことにレオンは強く念じれば話さなくてもポックに通じるようになった。
逆もまたしかり。
ポックの声が頭のなかに直接聞こえるようになった。
なぜそうなったのかはわからないが…。
「今夜の前夜祭準備、手伝わなくていいの?!」
こちらは現実の声。
声の主はレオンの伯母であるルーナ。
例のごとく唐突に家を飛び出すレオンたちに、ルーナはそう叫んだが、レオンとポックはあっという間にルーナの声が届かないところまでいってしまった。
「もぅ!」
ルーナは大きなため息をついた。
*****
レオンがルーナと伯父であるジャフの元にやって来てもう10年になる。
ルーナはレオンの父親ジェラルドの姉。
ジェラルドよりかなり年上のようで、この町で長く暮らす女たちの中でもリーダーのような女性だ。
いつも機織り機で綿織物を織っている。
穏やかで優しいがレオンの教育に対しては愛のある厳しさで育てた。
こんな田舎町ではあるが、読み書きやテーブルマナーなど、貴族たちの世界で通じるくらい、きちんと教育されている。
レオンはルーナがなぜそこまで社交界に明るいのかは分からなかったが、ルーナのおかげで人並み以上の常識と見識をレオンが持っているのは間違いない。
一方伯父のジャフはそんなルーナよりもさらに2つ年上。
レオンからみればもはやおじいさんに近いような人だ。
ジャフは町の裏山や、川向こうの森(アラベラの人々は「迷いの森」と呼んでいる)の方で薬草を採取し、それを煎じて町に売りに出している。
ジャフの薬草は様々な病気によいと評判だった。
いつしかレオンはジャフについて山や森に出掛けて、薬草採集を手伝った。
18になったレオンはジャフに代わって山々を歩き回っている。
レオンに両親はいなかったが、穏やかでおおらかな夫婦がその代わりだった。
二人には子どもがいなかった。
最近までレオンも知らなかったことだが、女の子がいたそうだが、生まれてすぐ、レオンが来る前に病気でなくなったらしい。
母親を早くに亡くし、父もレオンがこの町に来てすぐに他界した。
寂しくないというと嘘になるが、最愛の娘をなくした過去を持つ優しい老夫婦の間でレオンは次第に青年へと成長していった。
この時の止まったような穏やかな町で、いずれ結婚をして子どもができて、ひっそりと死んでいく。
レオンはそう思っていた。
*****
ポックとの出会いは今から2年ほど前。
その日、レオンとジャフは町の裏山でいつものように薬草を採取していた。
そこにイエローフォックの子どもが倒れていたのだ。
それがポック。
毒のある葉で切ったのだろう。
前足が紫色に化膿してかなり衰弱していた。
息は浅く早い。
毒が回っている証拠だろう。
レオンとジャフは手早く応急処置をして家まで連れ帰ることにした。
イエローフォックスは大きくなると人間の大人くらいになる。
気性も決して穏やかではないが、今はそんなことをいっているときではなかった。
あと少し遅かったらポックは助からなかっただろう。
急いで家に連れて帰ると、レオンはジャフに教えてもらっていた薬草の調合で、毒消しを作った。
手早い処置に驚いたのはジャフの方だ。
はたしてポックは一命をとりとめた。
はじめは怯えていたポックだったが、次第にジャフやルーナにも慣れ、レオンの膝の上で昼寝をするまでになった。
ポックと名付けられ、レオンたち家族から可愛がられた。
肩に乗せて待ちを歩き回ると子どもたちが集まってくる。
「撫でさせてー!」
「緑色の目、してるねー」
「かわいい☆」
子どもたちに揉みくちゃにされて大層迷惑そうだがポックはじっと耐えている。
乱暴する子もいないので、レオンも特に強く牽制はしない。
ただモンスターなので手などを噛まれないように気を付けなければいけない。
間違っても噛んでしまって怪我でもさせたら、ポックは家にも町にもいられなくなるだろう。
ただ、そんなことは今のところ一度もない。
次第にレオンの家族にも待ちの人々にも、ポックは受け入れられていった。
不思議な現象が起きたのはポックが家にやって来て1ヶ月ほどたった頃だ。
その日、レオンは部屋で本を読んでいた。
ポックは怪我した前足を庇うようにひょこひょことやって来て、レオンの膝に後ろ足を強く蹴って飛び乗った。
いつものことだったのであまり気にする風でもなく、レオンは左手でポックの頭を撫でながら本を読み続けていた。
しばらくすると、本の向こうから視線を感じる。
見るとポックが穴があくかと思う位じっとこちらを見ている。
撫でる手がいつのまにか止まっていたのでそれが不服なのだろうか。
真剣な面持ちでこちらを見ている(ようにレオンには見えた)。
不思議に思ったレオンは本に栞を挟むと、長くてふさふさな毛のはえた耳の後ろを撫でてやりながらポックに話しかけた。
「ポック。どうした? 傷、痛む?」
レオンが聞くと、ポックはうっすらと笑ったような表情で、
「ありがとう。もう大丈夫。」
と言ったのだ。
そしてポックは満足したようにちょっとだけ延びをして、レオンの膝で丸くなった。
あまりの衝撃にレオンは立ち上がりそうになった。さっきまで読んでいた本は派手な音をさせて床に転がった。
「ポック、今なんて言った?!」
レオンの声が上ずる。
「って言うか、喋った?!」
まばたきをすることすら忘れる勢いでレオンはポックを見た。
しかしもっと驚いたのはポックの方らしい。
「俺の言葉、分かるのか?」
ポックはレオンの方を見てはっきりとそう言った。
レオンはもはや頷くしかできない。
「おっどろいたなぁ! まさか俺たちの言葉がわかる人間がいるなんて。世界広しと言えど、あんまりいないんだぜ。俺たちと話せる人間なんて。」
ポックは驚くほど饒舌だった。
レオンはもはや目が点になってじっとポックを見るしかできなかった。
「何で黙ってたの?」
ようやくレオンはそれだけ聞いてみる。
するとポックは膨れたような表情で言った。
「だって普通は通じないもん。」
ごもっともな答えが帰ってくる。
よくよく見ると表情も豊かだ。
鮮やかな緑色の澄んだ瞳でこちらを見ている。
「改めまして、よろしく。」
前足の付け根の辺りを親指でマッサージしながらレオンはそう言った。
ポックは人で言うと10歳から12歳くらい。
イエローフォックスは元々知能の高い種族で、人の言葉は理解しているそうだ。
ただ、人に伝える能力はないのでポックからなにかを発信することは難しいらしい。
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