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第一章 旅の始まり
温泉街トクラ
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「ついたー!」
ポックが大声で叫ぶ。
レオン以外には通じていないが。
夕闇が迫る頃、レオンたちはトクラの町に到着した。
森から戻ったレオンたち。
心配していたダンは抱きつかんばかりの勢いだった。
「帰ってこないから心配するだろう!!」
と、しこたま叱られ、今度からは絶対に勝手に遠くへ行くなと強く約束させられ、馬車の中で座ってろと言われて旅を再開することになった。
多少過保護な気もするが、ダンと一緒だとやはり安心する。
マンドラゴラとの一件はあまり話さない方が良さそうだ。
今回はなんとかなったが、やはり護身術は身に付けておいたそうがいいのかもしれない。
それから、新しい武器も。
ブーメランは狭い場所では使い勝手が悪いし攻撃力がやや心もとない。
これから旅をする上で新しい武器は必要かもしれない。
町についたらダンに相談してみよう。
そう思った。
ダンにマーフィーを紹介し、旅を再開させた頃には日が大きく傾いて、森の木々が石畳に濃い影を作っていた。
*****
トクラの町は、風の谷の西側に位置する大陸西部の玄関口。
谷底から湧く温泉と東西の物流、情報の行き来する要所として古くから栄えた町だ。
ただ、例外的に暖かいレオンの故郷アラベラや、ダンの故郷エスカを除き、大陸西部は山岳地帯が多く、寒冷な気候の地域が多い。
大陸西部の町はアラベスク城下町のマクベスなど、政治や経済の中心となる町が多い東部と比べて人口だけではなく経済的にもやや東部に劣る傾向にある。
レオンも何度か薬を売りにトクラまで来たことがあったが、昔と比べると露店の数も人々の数も減少傾向だ。
それでも西部最大の町トクラ。
人の多さはアラベラの比ではない。
食べ物の屋台だけではなく、劇場や飲み屋、娼館などもあって、娯楽施設も充実している。
またここは有名な温泉街でもある。
観光産業が盛んな町としても有名だ。
遠くから病人や怪我人、高齢者がここの温泉に入りにやって来る。
だから早めにいかないと宿が一杯になってしまうこともある。
ダンは手近な馬車小屋にペガを預けると、宿を探して歩き始めた。
一昔前の輝きは失ってしまったが、それでも軒を連ねる店先には様々な地方の人々が群がっていた。
北部の豪雪地帯に集落を持つノヴェラ族の少女は、透き通るような真っ白い頬をピンク色に染めながら人混みを掻き分けて首から下げた趣味のいい木の食器を売り歩いている。
彼女たちの伝統工芸だ。
西部の海側に集落がある肌の色の濃いマヌーフ族の青年は、パンと呼ばれるマヌーフ特有のバスケットに魚介類の塩漬けを山盛りにして頭の上にのせ、威勢のいい声をあげている。
これらの内陸部ではなかなか手に入らない物を安くで仕入れようと東部の行商人は価格交渉に余念がない。
人間だけではなく、レオンの半分ほどの身長しかない耳のとがったホビット族や、やはりレオンの半分ほどの身長で真っ白な髭を蓄えたずんぐりむっくりなドワーフ族、ダンよりもさらに頭一つ分以上大きな巨人族の仲間オーガ族など、俗に半魔族と呼ばれる人々もいて、トクラの町はまさに人種の坩堝と化していた。
モンスターがはびこるこのご時世、人間と半魔族の間でも小競り合いや迫害、差別が絶えないことが社会問題化しつつあると噂されているが、ここでは分け隔てなく行商が行われているようだ。
怒声のようなものが響いてはいるが、これはアツい値切り合戦だろう。
夕闇が迫るこの時間でもたくさんの人々が行き交う。
田舎育ちのレオンにはかなり刺激的だった。
レオンたちは様々な人種の人波を掻き分けて、一軒の温泉宿を見つけた。
*****
「ぷはーっ、生き返るー!」
ダンは湯に身体をつけると豪快に笑う。
アラベスク王国の風呂は沐浴が主流だが、温泉街では湯に浸かる習慣がある。
トクラの温泉は臭いが少なく、透明でさらさらとした湯が特徴。
傷を癒す効能は本当らしい。
ダンは脇腹の傷を優しくさすると、ベロンと大きな赤黒いか溜まりが剥がれ、そこには跡もなく綺麗な肌になっている。
大きな両手で湯ごとその塊を湯船の外に捨てる。
「この温泉の効果はスゲーな。」
そう言ったときには自然に背中の傷も剥がれて湯船に浮いていた。
慌ててダンはそれもすくって捨てた。
「ホントに薬草要らず。」
レオンは笑った。
肩に湯をかけながらダンの太い腕を見る。
日に焼けた細いレオンの腕はダンの丸太のような腕と並べるとゴボウ…いや、小枝のようだ。
ポックもマーフィーもくればよかったのに。
まぁどちらも濡れることを嫌がる種族だから仕方がないか。
レオンはそう思いながら今までのことを思い出した。
「ホントにいろんなことがありすぎたね。この数日間。」
レオンはしみじみと呟き、ダンは相槌を打つ。
「これからどうなるんだろ」
ため息をつく。
ダンは短く答えて湯の中で手と足の指を開いたり閉じたりしながら「さぁな。」とだけ言った。
「あっそうだ。今日森の中で思ったんだけれど、森の中でブーメランって使いにくいんだよね。それに攻撃力にも心配があるから…どんな武器がいいと思う?」
さっき馬車の中で聞こうと思っていたことだ。
「えっ?レオン、武器とか興味あんの?」
ちょっと驚いた表情をするダン。
「いや、興味とかじゃないんだけど、自分の身は自分で守れないとダメかなって。ずっとダンに頼りっぱなしって訳にもいかないし」
そういいながら肩に湯をかける。
クロジャッカルやマンドラゴラのことを考えると、ダンにいつも守ってもらうのはなんとなく気が引けたし自分でも何とかしたいと思った。
「俺がいつでも守ってやるよ、と言いたいところだが。確かにここから先自分を守るなにかはあった方がいいかもしれないな。レオンは支援型だから自分から攻撃ってあんまりだもんな。」
ダンは顎をかきながら考える。
「うーん。でもなれない武器って扱いを間違うと自分の身が危ないからなぁ。よし、明日、時間があったら武器屋も覗いてみるか」
そう言ってダンはニカッと笑った。
「うん。ありがと。」
そう言ったレオンは少し頭がボーッとしてきた。
それほど長風呂ではなかったが、のぼせる前に湯から出た。
ここの温泉は短時間でもよく暖まる。
湯冷めしないようによく体を拭いて食事へ向かった。
*****
温泉の後は食事。
宿の中心は囲炉裏のようになっていて、串に刺さった肉が美味しそうな匂いを放っていた。
そこに宿泊客が集まりみんなで食事をするというスタイル。
この辺りでも珍しいタイプの宿らしい。
土豚というこの地方の豚肉には独特の甘味がある。
レオンたちは、手に入れたグリズリーの肉やイノシシの肉を毛皮などと共に明日、市場に売りにいく予定だった。
だが、肉の一部をお裾分けすることにした。
みんなで食べるならたくさん肉があった方がいい、とダンが言ったからだ。
宿の大将はグリズリーの肉は特に喜んでくれた。
宿代を半額にしてくれる喜びようで、女将さんに後でこっぴどく叱られていたことはレオンやダンは知らない。
三種の肉(土豚、イノシシ、グリズリー)に様々な野菜と共に焼き盛りにされた大皿が出てきた。
一同歓声が上がる。
ダンとレオンにとっても大満足の逸品だった。
レオンは普段あまり飲まない酒も少し飲んだ(ちなみにアラベスク王国では飲酒は16歳から認められている)。
温泉に入って結構がよくなっているのもあり、レオンはすぐに気持ちよくなってきた。
ダンは酒はめっぽう強い方なようで、近くのおじさんたちに肉のお礼だ、と次々注がれているが、一向に酔っているような様子はない。
「お前さんたち、どこから来たんだい?」
近くに座っていたおじさんとの旅の会話も弾み、旅の初日の夜は更けていった。
ポックが大声で叫ぶ。
レオン以外には通じていないが。
夕闇が迫る頃、レオンたちはトクラの町に到着した。
森から戻ったレオンたち。
心配していたダンは抱きつかんばかりの勢いだった。
「帰ってこないから心配するだろう!!」
と、しこたま叱られ、今度からは絶対に勝手に遠くへ行くなと強く約束させられ、馬車の中で座ってろと言われて旅を再開することになった。
多少過保護な気もするが、ダンと一緒だとやはり安心する。
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今回はなんとかなったが、やはり護身術は身に付けておいたそうがいいのかもしれない。
それから、新しい武器も。
ブーメランは狭い場所では使い勝手が悪いし攻撃力がやや心もとない。
これから旅をする上で新しい武器は必要かもしれない。
町についたらダンに相談してみよう。
そう思った。
ダンにマーフィーを紹介し、旅を再開させた頃には日が大きく傾いて、森の木々が石畳に濃い影を作っていた。
*****
トクラの町は、風の谷の西側に位置する大陸西部の玄関口。
谷底から湧く温泉と東西の物流、情報の行き来する要所として古くから栄えた町だ。
ただ、例外的に暖かいレオンの故郷アラベラや、ダンの故郷エスカを除き、大陸西部は山岳地帯が多く、寒冷な気候の地域が多い。
大陸西部の町はアラベスク城下町のマクベスなど、政治や経済の中心となる町が多い東部と比べて人口だけではなく経済的にもやや東部に劣る傾向にある。
レオンも何度か薬を売りにトクラまで来たことがあったが、昔と比べると露店の数も人々の数も減少傾向だ。
それでも西部最大の町トクラ。
人の多さはアラベラの比ではない。
食べ物の屋台だけではなく、劇場や飲み屋、娼館などもあって、娯楽施設も充実している。
またここは有名な温泉街でもある。
観光産業が盛んな町としても有名だ。
遠くから病人や怪我人、高齢者がここの温泉に入りにやって来る。
だから早めにいかないと宿が一杯になってしまうこともある。
ダンは手近な馬車小屋にペガを預けると、宿を探して歩き始めた。
一昔前の輝きは失ってしまったが、それでも軒を連ねる店先には様々な地方の人々が群がっていた。
北部の豪雪地帯に集落を持つノヴェラ族の少女は、透き通るような真っ白い頬をピンク色に染めながら人混みを掻き分けて首から下げた趣味のいい木の食器を売り歩いている。
彼女たちの伝統工芸だ。
西部の海側に集落がある肌の色の濃いマヌーフ族の青年は、パンと呼ばれるマヌーフ特有のバスケットに魚介類の塩漬けを山盛りにして頭の上にのせ、威勢のいい声をあげている。
これらの内陸部ではなかなか手に入らない物を安くで仕入れようと東部の行商人は価格交渉に余念がない。
人間だけではなく、レオンの半分ほどの身長しかない耳のとがったホビット族や、やはりレオンの半分ほどの身長で真っ白な髭を蓄えたずんぐりむっくりなドワーフ族、ダンよりもさらに頭一つ分以上大きな巨人族の仲間オーガ族など、俗に半魔族と呼ばれる人々もいて、トクラの町はまさに人種の坩堝と化していた。
モンスターがはびこるこのご時世、人間と半魔族の間でも小競り合いや迫害、差別が絶えないことが社会問題化しつつあると噂されているが、ここでは分け隔てなく行商が行われているようだ。
怒声のようなものが響いてはいるが、これはアツい値切り合戦だろう。
夕闇が迫るこの時間でもたくさんの人々が行き交う。
田舎育ちのレオンにはかなり刺激的だった。
レオンたちは様々な人種の人波を掻き分けて、一軒の温泉宿を見つけた。
*****
「ぷはーっ、生き返るー!」
ダンは湯に身体をつけると豪快に笑う。
アラベスク王国の風呂は沐浴が主流だが、温泉街では湯に浸かる習慣がある。
トクラの温泉は臭いが少なく、透明でさらさらとした湯が特徴。
傷を癒す効能は本当らしい。
ダンは脇腹の傷を優しくさすると、ベロンと大きな赤黒いか溜まりが剥がれ、そこには跡もなく綺麗な肌になっている。
大きな両手で湯ごとその塊を湯船の外に捨てる。
「この温泉の効果はスゲーな。」
そう言ったときには自然に背中の傷も剥がれて湯船に浮いていた。
慌ててダンはそれもすくって捨てた。
「ホントに薬草要らず。」
レオンは笑った。
肩に湯をかけながらダンの太い腕を見る。
日に焼けた細いレオンの腕はダンの丸太のような腕と並べるとゴボウ…いや、小枝のようだ。
ポックもマーフィーもくればよかったのに。
まぁどちらも濡れることを嫌がる種族だから仕方がないか。
レオンはそう思いながら今までのことを思い出した。
「ホントにいろんなことがありすぎたね。この数日間。」
レオンはしみじみと呟き、ダンは相槌を打つ。
「これからどうなるんだろ」
ため息をつく。
ダンは短く答えて湯の中で手と足の指を開いたり閉じたりしながら「さぁな。」とだけ言った。
「あっそうだ。今日森の中で思ったんだけれど、森の中でブーメランって使いにくいんだよね。それに攻撃力にも心配があるから…どんな武器がいいと思う?」
さっき馬車の中で聞こうと思っていたことだ。
「えっ?レオン、武器とか興味あんの?」
ちょっと驚いた表情をするダン。
「いや、興味とかじゃないんだけど、自分の身は自分で守れないとダメかなって。ずっとダンに頼りっぱなしって訳にもいかないし」
そういいながら肩に湯をかける。
クロジャッカルやマンドラゴラのことを考えると、ダンにいつも守ってもらうのはなんとなく気が引けたし自分でも何とかしたいと思った。
「俺がいつでも守ってやるよ、と言いたいところだが。確かにここから先自分を守るなにかはあった方がいいかもしれないな。レオンは支援型だから自分から攻撃ってあんまりだもんな。」
ダンは顎をかきながら考える。
「うーん。でもなれない武器って扱いを間違うと自分の身が危ないからなぁ。よし、明日、時間があったら武器屋も覗いてみるか」
そう言ってダンはニカッと笑った。
「うん。ありがと。」
そう言ったレオンは少し頭がボーッとしてきた。
それほど長風呂ではなかったが、のぼせる前に湯から出た。
ここの温泉は短時間でもよく暖まる。
湯冷めしないようによく体を拭いて食事へ向かった。
*****
温泉の後は食事。
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そこに宿泊客が集まりみんなで食事をするというスタイル。
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レオンたちは、手に入れたグリズリーの肉やイノシシの肉を毛皮などと共に明日、市場に売りにいく予定だった。
だが、肉の一部をお裾分けすることにした。
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宿代を半額にしてくれる喜びようで、女将さんに後でこっぴどく叱られていたことはレオンやダンは知らない。
三種の肉(土豚、イノシシ、グリズリー)に様々な野菜と共に焼き盛りにされた大皿が出てきた。
一同歓声が上がる。
ダンとレオンにとっても大満足の逸品だった。
レオンは普段あまり飲まない酒も少し飲んだ(ちなみにアラベスク王国では飲酒は16歳から認められている)。
温泉に入って結構がよくなっているのもあり、レオンはすぐに気持ちよくなってきた。
ダンは酒はめっぽう強い方なようで、近くのおじさんたちに肉のお礼だ、と次々注がれているが、一向に酔っているような様子はない。
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